IMG_0903<日本を本拠とする、日本で初めての国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ(HumanRightsNow,HRN)の主催の世界人権デーイベント:「今、問われるメディアの独立と報道の自由」〜デイビッド・ケイ国連特別報告者の勧告を受けて」の集会。12月14日>
  知りたいことが伝えられず、知りたくもない下世話な話を大事件のように延々と放送するテレビ。政府の政策や予算運営、官僚の仕事ぶりを、批判した記事を、へつらいと忖度で、誹謗する新聞記事が飛び交う。
 これを、変だと思わないのが、現代世相のおおよその雰囲気ーー。無関心だからか、何も言わない。
 こような風潮の中、民間団体ヒューマンライツ・ナウが12月14日、都内で『世界人権デーイベント:「今、問われるメディアの独立と報道の自由」〜デイビッド・ケイ国連特別報告者の勧告を受けて〜』を開催した。
 IMG_0908<ジャーナリズムの現状と問題点について、会場からの質問に答えるメンバー。<左から青木理氏、南彰氏、望月衣塑子氏、伊藤和子氏( ヒューマンライツ・ナウ事務局長・弁護士>
 内容は、ジャーナリストとして、菅官房長官との記者会見で、野党のように批判的な質問が多いと記者仲間や官房長官から、煙たがれ手ている東京新聞記者の望月衣塑子氏、同じ記者クラブ仲間で、彼女を応援する朝日新聞記者の南彰氏、フリージャーナリストで、著者やテレビ番組のコメンテータなどで知られる青木理氏が参加して、メディア業界の構造と、その現状を明らかにしたもの。
 これに対し、政治やジャーナリズムに無関心と思っていた市民たちが、大勢集まり、会場満杯でとても熱気あふれる集会となった。
IMG_0909<レイプ事件で、権力側の隠蔽に勇気をもって戦う伊藤詩織氏も飛び入り参加>
 また、会場には元TBS記者でジャーナリストの山口敬之氏(51)にレイプされたとして、1000万円の損害賠償を求めた民事訴訟を起こしているフリージャーナリストの伊藤詩織さん(28)が飛び入り参加、望月記者に励まされ、めげそうな気持を奮い立たせてもらったなどの気持ちを述べた。
 これらも含めて、現在の政治の在り方とジャーナリズムがどこか変な理由はここにあるーとして、記者クラブのせいりつしている構造と、従来の慣習による運用の変質ぶりが、かなり詳しく語し合われた。
  また、同団体は、デビット・ケイ氏の日本政府の報道の自由に対する圧力を危惧警告する意見に対し、反論した政府の態度に対する危機感を訴えた。また、政府が権力をもってメディア情報操作しようとするのは、当然でもあることで、恐れなければならないのは、そのためにジャーナリズムが自主規制することだーーという主張がなされた。
 いずれにして、市民が民主主義体制のなかに生活できていることに、安心し、政治やジャーナリズムに無関心であると、権力はそこに付け込んで、民主主義を装って独裁権力になることを、強く認識させる集会であった。
 また、満席となった集会が、現代ジャーリズムに変調に、強い関心をもった市民が多くいるということに証しとして、心強いものがあった。
《参照動画:今、問われるメディアの独立と報道の自由」国連勧告を受けて