IMG_20180305_0001_1<「文学が人生に役立つときー菊池寛の作家凡庸主義と文芸カラオケ化の分析ー」伊藤昭一(文芸同志会発行)。定価700円(送料別*ゆパック180円)。124頁・表紙:佐藤みーこ>
  このほど、モダニズムの文豪・菊池寛の文芸思想を集約した「日本文学案内」(モダン日本社)に掲載された「作家凡庸主義」という論を手掛かりに、現代文学のポストモダン志向を論じた「文学が人生に役立つときー菊池寛の作家凡庸主義と文芸カラオケ化の分析ー」(伊藤昭一)を3月1日、刊行しました。
  第一章【菊池寛の作家凡用主義の意義】/  第二章【文芸同人誌の社会関係とポストモダン】/  第三章【世界の社会的現象と文学への反映】/  第四章【菊池寛によるモダニズム文学の文芸批評】
  ーーからなっている。現在、販売中です。申込みは「詩人回廊」のサイトの左下にある北一郎宛に。
 郵便振替は、★郵便振替口座=00190−5-14856「文芸同志会」に880円振り込みにより、郵送します。  
  これれまでは、文学フリマ東京で出品していた手作り冊子(下記)と、その続編を「詩人回廊」に掲載していたものを一冊にまとめたもの。さらに、菊池寛の文芸評論の一部を追加掲載している。
0301118 005<「なぜ「文学」は人生に役立つのか」伊藤昭一、表紙・佐藤みーこ(送料別500円)文芸同志会発行=現在絶版>
 作家・菊池寛には「日本文学案内」(ポプラ社・昭和十三年発行)という著作がある(現在は絶版)。この本には、―「文学」はどのように人生に役立つのか―という問題意識に満ちた内容になっている。
 本稿では、そのなかの文学論「“作家凡庸主義」の主張を中心にして、文芸同人誌、個人誌による、現在の文芸同人誌のカラオケ化現象の本質について考察する。
構成:菊池寛の文学論【作家凡庸主義】/【文芸同人誌の原理とポストモダン】/菊池寛の小説「無名作家の日記」より/菊池寛の文学論【素直な心】/菊池寛の「決断主義」など――。
 この続編を「詩人回廊」伊藤昭一の庭番小屋続・「なぜ『文学』は人生に役立つのか」にレポート。