<「文学が人生に役立つときー菊池寛の作家凡庸主義と文芸カラオケ化の分析ー」伊藤昭一(文芸同志会発行)。定価700円(送料別*ゆうパック180円)。124頁・表紙:佐藤みーこ。、★郵便振替口座=00190−5-14856「文芸同志会」>
モダニズムの文豪・菊池寛の文芸思想を集約した「日本文学案内」(モダン日本社・昭和13年1月発行)に掲載された「作家凡庸主義」という論を手掛かりに、現代文学のポストモダン志向を論じた「文学が人生に役立つときー菊池寛の作家凡庸主義と文芸カラオケ化の分析ー」(伊藤昭一)を3月1日、刊行しました。
内容目次は、下記の通り。
第一章【菊池寛の作家凡用主義の意義】〜〜第二章【文芸同人誌の社会関係とポストモダン】〜〜第三章【世界の社会的現象と文学への反映】〜〜第四章【菊池寛によるモダニズム文学の文芸批評】ーーからなる。現在、販売中です。
解説としてのカテゴリーは次の通り。
【菊池寛のテーマ小説の概要】/【文学的倫理と国家国民の狭間での「決断主義」】/【現代文学の旗手としてのウエルベック】/【地球人口の増加と文化の拡大】
このなかで、菊池寛の文学論の現代文転換編集掲載したのものは次の通り。
【作家凡庸主義】一部抜粋=(文芸とは選ばれたる少数の人のみが携わるべき仕事だろうか。凡庸に生まれついている人間は、ただそうした少数者の仕事を指をくわえて見物し、彼らの作品を有難く拝見していなければならないものだろうか。)
【人生案内】一部抜粋=(社会文化が微細になり、多岐になってゆく。社会が分化(ディフェレンシエート)して、職業が分業的になり、部分的な狭い分野に限られてくると、ますます社会とか人生とかに対する人々の視野は狭められて、認識不足が出来てくる。また分化作用が激烈になって、会社を経営する才能はあるが、人生についての認識なり、理解が零の人間や、人間の心理の動きにはまるで無関心な男が殖えてくる。技術とか技能万能主義になってしまって、世はますます偏向者に満ち溢れる。)
【小説「無名作家の日記」(一部抜粋)】=(東京にいる頃は、山野や桑田や杉野などに対する競争心から、俺でも十分な自信があるような顔をしていた。が、今すべての成心を去って、公平に自分自身を考えると、俺は創作家として、なんらの素質も持っていないように思われる。俺は、文学に志す青年が、ややもすれば犯しやすい天分の誤算を、やったのではあるまいかと、心配をしている。)
その他、「日本文学案内」の〈序〉/【素直な心】/【文芸と人生】/【Reading of Life】/【小説家たらんとする青年に与う】(僕は先ず、「二十五歳未満の者、小説を書くべからず」という規則をこしらえたい。全く、十七、十八ないし二十歳で、小説を書いたって、しようがないと思う。)
【小説と戯曲の区別】(参照:一部抜粋)
/【戯曲の要件】/【文芸と人格】/【人間学としての文芸】(人生に就いて、生活に就いて確固たる意見を持っても、それが抽象的であったり、観念的であったりし勝ちである。そして人生哲学として相当な議論を吐いても、人間というものに就いて知らぬのではそれは空論に等しい。)/【文芸と自由】/【文芸と自然】/【作家と教養】/【内容的価値】/【日本の現代文學概観】など。
申込みは「詩人回廊」のサイトの左下にある北一郎宛に。
郵便振替は、★郵便振替口座=00190−5-14856「文芸同志会」に880円振り込みにより、郵送します。
モダニズムの文豪・菊池寛の文芸思想を集約した「日本文学案内」(モダン日本社・昭和13年1月発行)に掲載された「作家凡庸主義」という論を手掛かりに、現代文学のポストモダン志向を論じた「文学が人生に役立つときー菊池寛の作家凡庸主義と文芸カラオケ化の分析ー」(伊藤昭一)を3月1日、刊行しました。
内容目次は、下記の通り。
第一章【菊池寛の作家凡用主義の意義】〜〜第二章【文芸同人誌の社会関係とポストモダン】〜〜第三章【世界の社会的現象と文学への反映】〜〜第四章【菊池寛によるモダニズム文学の文芸批評】ーーからなる。現在、販売中です。
解説としてのカテゴリーは次の通り。
【菊池寛のテーマ小説の概要】/【文学的倫理と国家国民の狭間での「決断主義」】/【現代文学の旗手としてのウエルベック】/【地球人口の増加と文化の拡大】
このなかで、菊池寛の文学論の現代文転換編集掲載したのものは次の通り。
【作家凡庸主義】一部抜粋=(文芸とは選ばれたる少数の人のみが携わるべき仕事だろうか。凡庸に生まれついている人間は、ただそうした少数者の仕事を指をくわえて見物し、彼らの作品を有難く拝見していなければならないものだろうか。)
【人生案内】一部抜粋=(社会文化が微細になり、多岐になってゆく。社会が分化(ディフェレンシエート)して、職業が分業的になり、部分的な狭い分野に限られてくると、ますます社会とか人生とかに対する人々の視野は狭められて、認識不足が出来てくる。また分化作用が激烈になって、会社を経営する才能はあるが、人生についての認識なり、理解が零の人間や、人間の心理の動きにはまるで無関心な男が殖えてくる。技術とか技能万能主義になってしまって、世はますます偏向者に満ち溢れる。)
【小説「無名作家の日記」(一部抜粋)】=(東京にいる頃は、山野や桑田や杉野などに対する競争心から、俺でも十分な自信があるような顔をしていた。が、今すべての成心を去って、公平に自分自身を考えると、俺は創作家として、なんらの素質も持っていないように思われる。俺は、文学に志す青年が、ややもすれば犯しやすい天分の誤算を、やったのではあるまいかと、心配をしている。)
その他、「日本文学案内」の〈序〉/【素直な心】/【文芸と人生】/【Reading of Life】/【小説家たらんとする青年に与う】(僕は先ず、「二十五歳未満の者、小説を書くべからず」という規則をこしらえたい。全く、十七、十八ないし二十歳で、小説を書いたって、しようがないと思う。)
【小説と戯曲の区別】(参照:一部抜粋)
/【戯曲の要件】/【文芸と人格】/【人間学としての文芸】(人生に就いて、生活に就いて確固たる意見を持っても、それが抽象的であったり、観念的であったりし勝ちである。そして人生哲学として相当な議論を吐いても、人間というものに就いて知らぬのではそれは空論に等しい。)/【文芸と自由】/【文芸と自然】/【作家と教養】/【内容的価値】/【日本の現代文學概観】など。
申込みは「詩人回廊」のサイトの左下にある北一郎宛に。
郵便振替は、★郵便振替口座=00190−5-14856「文芸同志会」に880円振り込みにより、郵送します。
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