暮らしのノートITO

伊藤昭一ジャーナル★運営「文芸同志会」★郵便振替口座=00190−5-14856★「文芸同志会通信」&「詩人回廊」運営。  

メディア出版

何がどうしたって?橋下氏の名誉棄損提訴でIWJ岩上氏が会見へ

  橋下徹前大阪市長から名誉棄損として、IWJの岩上安身氏(ジャーナリスト)が、提訴をしたという。この件について、岩上氏が1月22日(月)に自由報道協会主催の記者会見を行うことがわかった。《参照:自由報道協会サイト
昨年末、元大阪府知事であり現在も活発に言論活動を行う橋下徹氏から、ツイッター上での私のリツイートが名誉棄損に当たるとして、100万円の損害賠償を求めてきたという。
ツイッターコメントの提訴騒動は、大阪府の現職・松井一郎知事が、新潟県の米山隆一知事のツイッターの投稿で、提訴したとか、するとか? そんなに市民はツイッターばかり見てるのか、と不思議に思う。
 事情がわからない市民に、何を伝えようとするのか、わけのわからないツイッターの堀リ起こしを聞かされるのだろうか。

知りたいことを報道しないメディアの横綱日馬富士傷害事件

 現在、メディアが世論操作するために、世間が知りたいことを報道しないという典型的な事例。モンゴル出身の横綱たちと同郷の力士が集まって、仲間同士でいじめた末に傷害事件になった横綱・日馬富士傷害事件だ。
 検察の天下り役員がいても、略式起訴でどうにもならなかったほど、実際は深刻な事件だったらしい。それとも今後の天下り先として、温存したかだ。事件現場には、他に同席者が複数人いたらしいが、彼らへの取材をしないようだ。そうすると、本当は、事実がわかったらまずい事が起きていたようだと、想像するのは、当然だ。
 検察の現在の大仕事は、報道上は、大手ゼネンコンの談合疑惑だが、森友、加計学園はどうなったのか。東京地検では、新任検察官を教育する場でもあるので、全員が捜査能力が優れているとは限らない。担当の捜査官の手腕次第で、被害者の運の良し悪しが決まるようだ。
  だいたい、日本相撲協会がこんな事件を起こして、公益社団法人であるというのも、変な感じだが、天下り先に厳密な審査をすることもないとも読める。もともと、相撲は神事で、五穀豊穣を祈願したもので、天皇のお祈りの新嘗祭(現・勤労感謝の日か?)行事のお手伝いで、力技を奉納して見せたのが元祖と聞いている。こうなると、天皇制の意義もどこへやらだ。富岡八幡宮の宮司殺人事件といい、神社神道もまず自分自身を祓いすることからの時代になった。
 これから、今年のメディアジャーナリズムの動向を書く予定であったが、こんなことがあると、何から切り出していいか迷う。《参照:メディア・出版

ここが変?「報道の自由」の現状を語る集い=ヒューマンライツ・ナウ

IMG_0903<日本を本拠とする、日本で初めての国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ(HumanRightsNow,HRN)の主催の世界人権デーイベント:「今、問われるメディアの独立と報道の自由」〜デイビッド・ケイ国連特別報告者の勧告を受けて」の集会。12月14日>
  知りたいことが伝えられず、知りたくもない下世話な話を大事件のように延々と放送するテレビ。政府の政策や予算運営、官僚の仕事ぶりを、批判した記事を、へつらいと忖度で、誹謗する新聞記事が飛び交う。
 これを、変だと思わないのが、現代世相のおおよその雰囲気ーー。無関心だからか、何も言わない。
 こような風潮の中、民間団体ヒューマンライツ・ナウが12月14日、都内で『世界人権デーイベント:「今、問われるメディアの独立と報道の自由」〜デイビッド・ケイ国連特別報告者の勧告を受けて〜』を開催した。
 IMG_0908<ジャーナリズムの現状と問題点について、会場からの質問に答えるメンバー。<左から青木理氏、南彰氏、望月衣塑子氏、伊藤和子氏( ヒューマンライツ・ナウ事務局長・弁護士>
 内容は、ジャーナリストとして、菅官房長官との記者会見で、野党のように批判的な質問が多いと記者仲間や官房長官から、煙たがれ手ている東京新聞記者の望月衣塑子氏、同じ記者クラブ仲間で、彼女を応援する朝日新聞記者の南彰氏、フリージャーナリストで、著者やテレビ番組のコメンテータなどで知られる青木理氏が参加して、メディア業界の構造と、その現状を明らかにしたもの。
 これに対し、政治やジャーナリズムに無関心と思っていた市民たちが、大勢集まり、会場満杯でとても熱気あふれる集会となった。
IMG_0909<レイプ事件で、権力側の隠蔽に勇気をもって戦う伊藤詩織氏も飛び入り参加>
 また、会場には元TBS記者でジャーナリストの山口敬之氏(51)にレイプされたとして、1000万円の損害賠償を求めた民事訴訟を起こしているフリージャーナリストの伊藤詩織さん(28)が飛び入り参加、望月記者に励まされ、めげそうな気持を奮い立たせてもらったなどの気持ちを述べた。
 これらも含めて、現在の政治の在り方とジャーナリズムがどこか変な理由はここにあるーとして、記者クラブのせいりつしている構造と、従来の慣習による運用の変質ぶりが、かなり詳しく語し合われた。
  また、同団体は、デビット・ケイ氏の日本政府の報道の自由に対する圧力を危惧警告する意見に対し、反論した政府の態度に対する危機感を訴えた。また、政府が権力をもってメディア情報操作しようとするのは、当然でもあることで、恐れなければならないのは、そのためにジャーナリズムが自主規制することだーーという主張がなされた。
 いずれにして、市民が民主主義体制のなかに生活できていることに、安心し、政治やジャーナリズムに無関心であると、権力はそこに付け込んで、民主主義を装って独裁権力になることを、強く認識させる集会であった。
 また、満席となった集会が、現代ジャーリズムに変調に、強い関心をもった市民が多くいるということに証しとして、心強いものがあった。

上杉隆氏の記者会見は、取材活動で警察に拘束されたこと?

 自由報道協会(公益社団法人)が、11月27日(月)に、上杉隆氏による記者会見(参照:HPお知らせ)を開くことがわかった。(事務局によると本件は延期にとなったことがわかりました。11月24日)
 その後、12月1日「日本外国人特派員協会」での記者会見となりました。《参照:上杉隆公式ブログ
 元ジャーナリストで、ニュースメディアのNOBORDER社を運営する上杉隆は、MAG2NEWSに「日米首脳会談 NOBORDER追放事件」を執筆しており、報道の自由と日本記者クラブの不当な活動について語るものと思われる。
 日米首脳会談の裏で、なぜ上杉隆は警察に拘束されたのか?<、MAG2NEWS:日米首脳会談の裏で、なぜ上杉隆は警察に拘束されたのか?>より抜粋。
ーー日本人記者のひとりが「上杉がいる」と外務省と官邸に密告した。すぐに官邸と外務省の下見班(20人以上いた)が、警察庁と埼玉県警に「不審者が紛れ込んでいる」と連絡した。
同時に、米国の現場担当者(まだ責任者は横田にいた)に「あの男は危険人物だ」と通達、事情を知らない米国政府関係者が確認している間に、霞ヶ関カンツリーの今泉総支配人にも「上杉は不正に忍び込んだ」と虚偽の説明をした。
そもそもオフィシャルパスを持っている者を不正扱いするのも意味不明であるが、仮に、忍び込んだとしたら警備上の問題が浮上するはずだ。だが、そこは問題にしなかったということで、筆者はいつものように記者クラブと役人の仕組んだ「マッチポンプ」だとすぐに気づいた。
こうなると、もう何をしてもダメである。米国政府の責任者に連絡したが、同時に埼玉県警の警備担当のトップが筆者のもとにやって来た。
「ご同行ください」
埼玉県警の警備本部に連行され、靴を脱がされ、屋外通路にパイプ椅子を広げ、座らされた。取り調べの開始である。
「犯罪者扱いですが、ご覧の通り、わたしはホワイトハウスのパスも、外務省のパスも、ついでに支配人からこの霞ヶ関のバッジももらっていますよ」ーー

2018年「東京国際ブックフェア」(TIBF)も中止

  日本書籍出版協会(書協)が10月24日に行った第6回通常理事会で、来年の開催を休止することを決定した。これで東京国際ブックフェア(TIBF)は2年連続の休止となる。
  TIBFを運営してきたリード エグジビション ジャパンから、来年開催は現時点で厳しいとの見解が示され、理事会はこれを承認したという。今後は他の業界団体と連携しながら、来年9月21〜23日に東京・豊島区の池袋サンシャイン シティで、代替イベントの実現に向けて検討していくという。(新文化)
《参照:東京国際ブックフェア(TIBF)2017年を中止に思う

「J-CAST」と「アノニマスポスト」のウソニュースを判定

  ネットの閲覧者の動向が、文字情報から、インスタグラムをつかった写真情報を流す個人のインフルエンサー情報に移行しつつあるようだ。
  すると、ニュースを文字情報に頼るネットニュース制作側は焦る。
  その現象の一端が、東京新聞(2017年10月7日 夕刊)報道「ネット投稿本当? 法大生・記者検証 フェイクニュース2件判定」に見られる。
  内容=ーー偽の情報を含むインターネット上の「フェイク(偽)ニュース」を検証し、正誤を判定する大学と記者のプロジェクトが衆院選を契機に始まった。参加する記者らがファクトチェック(事実確認)をする仕組みで、衆院解散の九月二十八日から今月七日までに二件がフェイクニュースと判定された。
 プロジェクトは、法政大社会学部の藤代裕之准教授と日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)が企画。事実関係が疑わしい記事を同大の学生有志九人が選別し、メールで報告を受けた新聞、テレビ、ネットメディアなど十八社の記者が関係先に取材して検証する。本紙からも参加している記者の三人以上が「事実と異なる」と判断した場合、フェイクニュースとしてネット上で公表する。
 これまでフェイクニュースと判定された二件のうち、一件は「辻元清美が『大発狂』とネットで話題に」と題した投稿。大阪10区から立憲民主党で出馬予定の前職辻元清美氏が「突然、意味不明の言葉」を発したと記されていたが、五人の記者が「大発狂した事実はない」と判断した。
 この投稿は現在もネット上に残っているが、タイトルから「大発狂」の文字は削除されている。閲覧者は三日時点で約十五万八千人とされている。
 もう一件は、宮城5区から無所属で出馬する前職安住淳氏が、希望の党の公認を得るために「憲法改正は前から賛成だ」と「変節」したとするネットサイトの記事で、三人の記者が「変節はしていない」と判定した。これらの二件はいずれも、記者が前職の事務所などに確認し、判断の客観性を担保したという。
 藤代准教授は「ソーシャルメディアを流れる不確実な情報はかなりの量。大半は検証されないまま、拡散している状況が明らかになってきた」と指摘。「判定を積み重ねていくことで、国内のフェイクニュースの実態や傾向が明らかになっていくのではないか」と話している。
 フェイクニュースの検証は投開票日の二十二日まで続ける。ホームページ=日本ジャーナリスト教育センター=で閲覧できる。

水島朝徳氏&F・ オステン氏たちが『ナチス発言』でシンポ

IMG_0424<自由報道協会(公益社団法人)主催のシンポジウムで「ナチ発言」について語り合う水島朝徳教授と フィリップ・ オステン教授。9月22日、都内で>
ジャーナリズムスの世界では、いわゆる麻生太郎副総理の「ナチス発言」やAKBが「ナチス制服風」コスチュームを採用したとかでも、問題視されている。
 これらのことを「ナチス発言」として捉え、自由報道協会ではシンポジウム「『ナチス発言』についての再考」をテーマに9月22日、都内でシンポジウムを開催した。
  第一部は、早稲田大学教授 水島朝穂氏が「 ドイツと日本、ナチス問題と戦後歴史認識の落差 」を講演。
IMG_0415<「 ドイツと日本、ナチス問題と戦後歴史認識の落差 」の講演で、安倍首相の発言が海外でも注目されていることを示す水島教授>
  第二部は、「 なぜ、ナチス舌禍事件はなくならないのか?我々はどうするべきか!」を実施。パネリストに 水島朝穂氏、慶応大学教授 フィリップ・ オステン氏、伊田浩之(自由報道協会監事)で、司会を大貫康雄(自由報道協会代表理事)が行った。
 基調講演の水島教授は、自らのサイト「 平和憲法のメッセージ」の<直言>に掲載した意見をテキストにし、ドイツでヒトラーが民主主義憲法のもとで、どのような段階で政権政党になったかを解説した。
 IMG_0421自由報道協会のシンピジウムで「 なぜ、ナチス舌禍事件はなくならないのか?我々はどうするべきか!」を論議した。9月22日、都内で>
  これは麻生副総理が、「ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから」ーー「そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでも最も進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ」ーー「憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わってナチス憲法に変わっていたんですよ。誰も気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね」ーーというような、ヒトラーはワイマール憲法のもとでナチスを第1党に導き、政権をとったら事実上ワイマール憲法を廃止して完全な独裁体制にした、という解釈などを、材料にナチス政権が誕生する段階と背景と、現在の自民党安倍政権との類似性を論じた。
 その概要は、ヒトラーはミュンヘン一揆といわれる暴力的革命に失敗し、逮捕された。その服役中に、暴力的では社会は変えられない、民主主義のふりをして社会を変えるという思想から、「我が闘争」を執筆した。一般的には、突然にナチス政権ができたように、思われているが、事実はナチス党が絶対多数を取るまでには、10年余にわたる紆余曲折があった。その間に、高速道路をつくり、失業者を減らすなどし(税源は失業保険を目的外に使用)、国民に媚びた。さらに議会解散を幾度もやって、国民の政治監視を飽きさせる手法で、独裁体制を作り上げたことを紹介。安倍政権の手法と比較した。   
 講演のテキストには<わが歴史グッズの話(24)ナチス>/<樊書と「美しい国」の80年>/わが歴史グッズの話(36)日独伊三国同盟ーともに血を流す関係>ヴァンゼー会議の75周年ーートランプ政権発足の日>など、平和のメッセージサイトの直言が用意された。
 シンポジウムでは、「 なぜ、ナチス舌禍事件はなくならないのか?我々はどうするべきか!」論議されたが、オステン教授《参照: オステン研究会》は、ドイツにおけるナチス党に関する思想やグッズは違法とされていること。また、「ナチス発言」は、反面教師としてのその紹介、文言の引用は認められるが、肯定的に発言するのは、問題だと語った。
 また、ドイツは戦後の「ニールンベルグ裁判」が見解の堅固な観点となっていること。日本における戦後の「東京裁判」の見解とは異なる点を示唆するような見方があった。

イスラエル人ジャーナリスト、アミラ・ハス氏との対話

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 パレスチナ占領50年目の今年9月、パレスチナ占領報道の第一人者として国際的に著名なイスラエル有力紙『ハアレツ』の占領地特派員、アミラ・ハス氏が来日した。《参照: 〔パレスチナ占領から50年〕イスラエル人記者、アミラ・ハスさんと日本で語りたい!
 ハス氏は1993年からパレスチナのガザ地区に、97年からはヨルダン川西岸のラマラ市に住んで、パレスチナの現場から、時には自国民から「非国民」「裏切者」という非難を浴びながらも、“占領”という自国の “加害”の実態を自国民と世界に向けて報道し続けてきた。その報道は国際的に高く評価され、「国際ギレルモ・カノ世界報道自由賞」「アンナ・リンド人権賞」など数々の国際賞を受賞している。
  日本のジャーナリスト土井敏邦氏「パレスチナ記録の会」では9月20日、都内でハス氏の基調講演「ジャーナリストはなぜ、なにを、どう伝えるのか―私のジャーナリスト活動―」を中心に、ハス氏と日本のジャーナリストたち、一般参加者たちとの対話集会を行った。
  主催の土井敏邦氏は、「自ら車を運転して占領地中を駆け巡り、流暢なアラビア語を駆使して現地の市井の人びとの声を丁寧に拾い集めるハス氏のジャーナリスト活動は、私たち日本のジャーナリストに多くの示唆を与えてくれるはず」としている。
 ハス氏の講演後、金平茂紀氏(TBS「報道特集」キャスター)が参加。 「日本人ジャーナリストとしてどう受け止めるか」を語り、日本とパレスチナのジャーナリズム異なる風土と、共通点について、質疑を行った。その後ハス氏と金平氏、参加者との質疑応答があった。
 会場では、まず土井氏の撮影したハス氏のパレスチナ側からの取材ぶりの一部が上映された。イスラエル人ジャーナリストの彼女の取材にパレスチナ人たちは、自分たちへの不当な対応を、訴えていた。
  ハス氏の取材では、イスラエルとパレスチナの紛争では、おおよそが、占領政策をとるイスラエル軍部による圧力が先にあって、それにパレスチナ人が反抗や抵抗をしていることが多い。しかし、イスラエル政府系のメディアは、パレスチナ人が先に暴力をふるっているように、伝えられるという。
 それに対し、ハス氏は取材した事実を載せてくれる新聞があるので、取材事実を明らかにできる。それに対し、イスラエルの植民地政策部門は、いらだちを見せるが、編集長やハス氏は、ジャーナリズムとしての効果があると、記事をやめることをしない、という。とくに、英語版のニュースになることで、彼女の取材事実が広まるという。 そうしたパレスチナ側に立った報道がイスラエルで報道されることに対し、金平氏は、それは大変羨ましいとしながらも、イスラエル政府はそうした報道を抑圧しないと民主的にみせなながら、権力をふるっているというようにも見えると、感想を述べた。

二次創作と18禁的文化のコミケ92夏と東京五輪=ビッグサイト

IMG_0149IMG_0139IMG_0147<日本の文化として定着しているコミックマーケットのコミケ92夏。東京ビッグサイト、8月11日>
 マンガ・アニメの世界最大の同人誌即売会の祭典、コミックマーケット92夏(コミケ)が8月11日〜13日まで開催されている。
 昨年の「コミケ」91冬の参加サークル数は、新聞情報によると、3万6千で参加者数は55万人という。
 これだけ大規模のイベントを都内で行えるのは、東京ビッグサイト(江東区)しかない。ところが、ビックサイトは、2020年の東京五輪・パラリンピックの期間中は、国際放送センター(IBC)やメインプレスセンター(MPC)として利用される。実質的に19年4月から段階的に使えなくなる。
 当然、ほかの業界の利用者もある。日本展示会協会などの団体は「3万7千社の企業が出展できなくなる」と約1兆円の販売機会を失うとし、全展示会の従来通りの開催実施署名活動をしている。≪参照:「日本展示会協会の公式声明文」≫
 そのなかで、他の代替会場をさがす手もあるだろうが、コミケは都内でないと開催できないであろうと予測される文化的な特性を持っているのである。
 それが、販売での18歳以下読者の禁止となるセックス・エロチック作品と、既存の有名キャラクターを利用した二次創作といわゆる作品である。
 かつて幕張メッセでコミケの開催を企画したが、この二つの日本的な文化が法的に問題があると、実現しなかった経緯がある。
 また、都内でも石原元都知事の時代に18禁を厳格化したので、議論が巻き起こった。
 じつは、エロチックというのは、言論の自由の確保という意味で、重要な位置をしめる。全体主義社会に対する個人的な主張としての根拠になり得る要素がある。
また、二次創作は人間の持つ想像力の自由表現という意味で、ひとつの鍵になるのである。これも、法的にはタブーとされているが、日本には民話など原作廟というものの存在が認められている。
IMG_0151IMG_0145<二次創作を文化として拡張させられるかコミケ。8月11日、東京ビッグサイト>
  例えば、東浩紀は「観光客の哲学」で「付論・二次創作」という章を設けている。かれは、観光客の立場の自由さを「無責任さ」にあると、その存在を承認し、二次創作も「無責任さ」による自由を持つことの重要性を指摘しているのである。
《参照: 「観光客の哲学」(東浩紀)と経済学的観光客論の関係

コミケ92曇天下8/11〜13開催の憂鬱な熱狂=東京ビックサイト

  IMG_0150IMG_0136<初日は、りんかい線「国際展示場」駅前は、午前中まで、入場者たちで混雑。行列整理が続いた。マンガは、入場者に配られた丸い団扇形のパンフレットなど。>
  マンガ・アニメ同人誌の祭典!コミケ(コミックマーケット)夏92が8月11日〜13日まで開催されている。
 あいにくの曇り空の下の初日、できるだけ混雑を避けようと、午前11時頃にりんかい線国際展示場駅に向かったが、相変わらずの混雑。
 改札を出てもU字型にくねくねと列をつくり、展示場への道に入るのに待たされる状態であった。行列のなかから、「ええっ。去年は今頃はスイスイだったのに」とか、「こりゃ、叶姉妹のところは無理だな」とかいう声も。《参照:<叶姉妹>コミケの一般ブースに初出展で2000人以上の待機列
 しかし、待つ時間は、短くやがて、通常の進行速度で会場に行けた。
IMG_0141IMG_0146<会場入口には、コスプレコーナーの入口があり、人気がある。>
  世界最大となったたコミケの祭典は、動員数が50万とも60万ともいわれ、その動員力ゆえに、一般にもその存在が広く知られるようになった。そこで、大企業や、小林幸子などの大物芸能人の活性化の舞台としても注目を浴びてきた。
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 しかし、近年では、2次創作の出品が、TPPの調印で、禁止されるのではないか、と心配されたが、トランプ大統領の米国の離脱で頓挫してくれた。
 ところが、次の危機として、オリンピック会場としての東京ビッグサイト利用で、会場が使えなくなる可能性が強まった。そうした先行きを占うような、コミケ92の曇り空であった。
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