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伊藤昭一ジャーナル★運営「文芸同志会」の郵便振替口座=00190−5-14856★「文芸同志会通信」&「詩人回廊」運営。  

文芸同志会のひろば

「文学が人生に役立つとき」(伊藤昭一)の目次と解説

IMG_20180305_0001_1<「文学が人生に役立つときー菊池寛の作家凡庸主義と文芸カラオケ化の分析ー」伊藤昭一(文芸同志会発行)。定価700円(送料別*ゆうパック180円)。124頁・表紙:佐藤みーこ。、★郵便振替口座=00190−5-14856「文芸同志会」>
  モダニズムの文豪・菊池寛の文芸思想を集約した「日本文学案内」(モダン日本社・昭和13年1月発行)に掲載された「作家凡庸主義」という論を手掛かりに、現代文学のポストモダン志向を論じた「文学が人生に役立つときー菊池寛の作家凡庸主義と文芸カラオケ化の分析ー」(伊藤昭一)を3月1日、刊行しました。
 内容目次は、下記の通り。
  第一章【菊池寛の作家凡用主義の意義】〜〜第二章【文芸同人誌の社会関係とポストモダン】〜〜第三章【世界の社会的現象と文学への反映】〜〜第四章【菊池寛によるモダニズム文学の文芸批評】ーーからなる。現在、販売中です。
  解説としてのカテゴリーは次の通り。
【菊池寛のテーマ小説の概要】/【文学的倫理と国家国民の狭間での「決断主義」】/【現代文学の旗手としてのウエルベック】/【地球人口の増加と文化の拡大】
  このなかで、菊池寛の文学論の現代文転換編集掲載したのものは次の通り。
 【作家凡庸主義】一部抜粋=(文芸とは選ばれたる少数の人のみが携わるべき仕事だろうか。凡庸に生まれついている人間は、ただそうした少数者の仕事を指をくわえて見物し、彼らの作品を有難く拝見していなければならないものだろうか。)
 【人生案内】一部抜粋=(社会文化が微細になり、多岐になってゆく。社会が分化(ディフェレンシエート)して、職業が分業的になり、部分的な狭い分野に限られてくると、ますます社会とか人生とかに対する人々の視野は狭められて、認識不足が出来てくる。また分化作用が激烈になって、会社を経営する才能はあるが、人生についての認識なり、理解が零の人間や、人間の心理の動きにはまるで無関心な男が殖えてくる。技術とか技能万能主義になってしまって、世はますます偏向者に満ち溢れる。)
 【小説「無名作家の日記」(一部抜粋)】=(東京にいる頃は、山野や桑田や杉野などに対する競争心から、俺でも十分な自信があるような顔をしていた。が、今すべての成心を去って、公平に自分自身を考えると、俺は創作家として、なんらの素質も持っていないように思われる。俺は、文学に志す青年が、ややもすれば犯しやすい天分の誤算を、やったのではあるまいかと、心配をしている。)
 その他、「日本文学案内」の〈序〉/【素直な心】/【文芸と人生】/【Reading of Life】/【小説家たらんとする青年に与う】(僕は先ず、「二十五歳未満の者、小説を書くべからず」という規則をこしらえたい。全く、十七、十八ないし二十歳で、小説を書いたって、しようがないと思う。)
 【小説と戯曲の区別】(参照:一部抜粋
/【戯曲の要件】/【文芸と人格】/【人間学としての文芸】(人生に就いて、生活に就いて確固たる意見を持っても、それが抽象的であったり、観念的であったりし勝ちである。そして人生哲学として相当な議論を吐いても、人間というものに就いて知らぬのではそれは空論に等しい。)/【文芸と自由】/【文芸と自然】/【作家と教養】/【内容的価値】/【日本の現代文學概観】など。
 申込みは「詩人回廊」のサイトの左下にある北一郎宛に。
 郵便振替は、★郵便振替口座=00190−5-14856「文芸同志会」に880円振り込みにより、郵送します。 

暇つぶし以上「文学が人生に役立つとき」(伊藤昭一)解説

IMG_1702<2018年第24回文学フリマ東京に出店した文芸同志会。会員が店番に参加。なかなjか、上手に売り込んでくれて、雑誌「砂」や伊藤昭一の「文学が人生に役立つとき」も、販売数が伸びた。5月6日>
 文芸同志会で発行の「文学が人生の役に立つとき」伊藤昭一(送料共880円)は、第26回文学フリマ東京において、販売された。店番をしてくれた会員の話によると、手に取って、ページをめくり、何か所かをじっと読む人は、買う人。ぱらぱらとめくって、手が止まらない人は買わない人ということが判ったそうである。
 文学が暇つぶしのツールとしての存在価値がある。では、ほかに何の役に立つののか。著者として、その読みどころの説明をしておきたいと思う。
 本書は、まず文学に関する原理論を菊池寛が著書「日本文学案内」(日本モダン社)で述べている。文学とは何であるのかについて、ここまで多角的に説明したものは知らない。
 日本文学に関する理論書として有名な柄谷行人「日本近代文学の起源」(岩波現代文庫)や伊藤整「小説の方法」(岩波文庫)がある。伊藤はこれらを読んでみたが、どうも自分の思っている読者層に合わない。専門家向け過ぎるのだ。
 伊藤は、文芸同志会通信などで、「文芸同人誌作品紹介」をしているが、こうした文芸同人誌には、生活日誌的なエッセイなどの書き手もいる。みんながプロの作家志望者とは限らない。ごく普通の生活人である人と、作家志望者が混在しているのだ。こうした文学愛好家向けに菊池寛は、文学の原理をやさしく解りやすく解説しているのだ。それは、日本近代文学の思想そのままでもある。
 しかし、その本はすでに絶版になっていて、「青空文庫」にも収録されていない。そこで、伊藤は現代人にも共通原理として通じる部分のみをピックアップ・引用紹介した。そして、その原理と現代社会の文学事情を結び付けたのが、本書である。
 菊池寛の文学言論は、次の提言よりなっている。伊藤がピックアップ引用したのは、その部分である。
 文学は人生案内である。文学には素直な心が必要。文芸と人生の関係。文学は凡庸な才能でも、自分ですることが一番楽しい。文芸と人格の関係。文芸と人間学の関係。文芸と道徳という倫理面での関係。
 さらに、文芸と自由。文芸と自然。作家と教養。文学の芸術的な価値と内容的価値のちがい。小説と戯曲の区別ーーなどを引用した。
 こうしたテーマで、答えを出しているのである。それに対し、現代におけるカラオケ文化と対応させたのが本書である。
IMG_20180305_0001_1<「文学が人生に役立つときー菊池寛の作家凡庸主義と文芸カラオケ化の分析ー」伊藤昭一(文芸同志会発行)。定価700円(送料別*ゆうパック180円)。124頁・表紙:佐藤みーこ>
  このほど、モダニズムの文豪・菊池寛の文芸思想を集約した「日本文学案内」(モダン日本社)に掲載された「作家凡庸主義」という論を手掛かりに、現代文学のポストモダン志向を論じた「文学が人生に役立つときー菊池寛の作家凡庸主義と文芸カラオケ化の分析ー」(伊藤昭一)を3月1日、刊行しました。
  第一章【菊池寛の作家凡用主義の意義】/  第二章【文芸同人誌の社会関係とポストモダン】/  第三章【世界の社会的現象と文学への反映】/  第四章【菊池寛によるモダニズム文学の文芸批評】
  ーーからなっている。現在、販売中です。申込みは「詩人回廊」のサイトの左下にある北一郎宛に。
 郵便振替は、★郵便振替口座=00190−5-14856「文芸同志会」に880円振り込みにより、郵送します。 

「第二十六回文学フリマ東京」5/6出店風景とお隣さん

IMG_1702IMG_1703《2018年第24回文学フリマ東京に出店した文芸同志会》
文学作品のフリーマーケット。2018年5月6日(日)の「文学フリマ東京」に出店しました。当会の展示即売販売品の種類は《「文学フリマ東京」(第26回)販売本4点》で公開したもの。
 今回は、午前の店番は伊藤昭一代表のみなので、しばらくは会場まわりができなかった。そのかわり、両隣の出店グループ「本棚の陰」と「稀人舎」と少交流。後日、その面白いところを紹介します。売れ行きは、前回を上回った。文芸誌「砂」もそこそで手持ち在庫はなくなった。
  IMG_1704IMG_1705<「本棚の陰」ブース(左)と「稀人舎」ブース(右)>
今回は、かつて、両ひざのお皿の骨折で靭帯損傷した過去の傷が加齢で新段階てきな痛みを発症。重いものを持つのが、つらい。自宅と同じ大田区なので、とにかく手運びしたいと、コロコロ用具をつかって、会場に向かう。行ってみるとすでに、出店者の入場の行列ができていた。
IMG_1701IMG_1697IMG_1699<東京流通センター会場の出店参加者の行列。天井の庇に行列が写っていた。桜の樹の葉の色が輝いて美しいのがいいね。>

「文学フリマ東京」(第26回)販売本4点のキャッチが決まる

  第二十六回「文学フリマ東京」2018年5月6日(日)での文芸同志会のブースが「カー46」と決まりました。そこで販売する本のそれぞれのキャッチフレーズ案を決めました。
 まず、本命は「「文学が人生に役立つとき」(伊藤昭一・文芸同志会2018年3月発行)です。
IMG_20180305_0001_1<「文学が人生に役立つときー菊池寛の作家凡庸主義と文芸カラオケ化の分析ー」伊藤昭一(文芸同志会発行)。定価700円(送料別*ゆパック180円)。124頁・表紙:佐藤みーこ>
 −−キャッチフレーズは、菊池寛のモダニズム文学・宇野常寛のゼロ年代・東浩紀のポストモダン・仏作家・ウエルベック〜〜これらをまとめて文学の効用を説くーー。そうは言っても、主張は菊池寛の文学論「日本文学案内」という著書の引用。発行出版社が「日本モダン社」であるからモダン(近代社会)の文学論そのものであることが証明されています。なかに、文学が「人生案内」である。読むより書いた方が面白い「作家凡庸主義」。文学生活の「リーディングライフ」、文学の価値には芸術的価値と「内容的価値」があるーーなどが論じられています。
nogami<「野上弥生子の文学とその周辺」伊藤誠二編著A5判 並製本104頁。定価1050円(本体1000円+税)野上弥生子の想い出とその文学について語った随想集。伊藤昭一、浜賀知彦、野上燿三、伊藤誠二、岡田すみれこ、石塚秀雄、日野多香子、山下博>
 これは、故人となった浜賀さんがまだお元気なころ、「野上弥生子と宮本百合子」の題で、それぞれの作風と境遇を比較したもの。伊藤昭一は小説「海神丸」の事実部分と、想像力の部分を組み合わせた構造を示し、事実と小説・物語のちがいを示した。そのことから、イラク戦争におけるメディア報道がいかに奇妙であるかを強調したもの。軽井沢の野上弥生子記念館でも展示されているそうです。また、研究会での本書読書会も行われたそうです。キャッチフレーズは、「メディアは事実報道で真実を示しているか」です。
IMG_20180126_0001_1IMG_20180130_0001_1<雑誌「砂」136号では、伊藤昭一が、東京大田区の中小企業経営者の木村洋一トキワ精機(株)社長にインタビューし、大量消費、大量廃棄物問題への課題を執筆している。>ーーキャッチフレーズは、町工場伝説のなかの経営者・トキワ精機の木村社長ドキュメントーー。木村社長は、製造プロセス改革で、中国とのコスト競争に負けずに海外移転を避け、地元企業として、生き残った。経済新聞や雑誌、公的ネットサイトでは、その成果のみを発表している。それに対し、日本的な精神構造の継承に視点を当てた。このドキュメントが初めての試み。
0301011 003 伊藤昭一の詩作品筆名である北一郎が詩集「有情無情、東京風景」(土曜美術社出版販売)を刊行しました。収録作品は、≪「詩人回廊」北一郎の庭」≫に掲載したものも多く含まれています。
 インターネット詩人・北一郎詩集ともいえます。ここにあるのは、誰にでも使われる日常的ないわゆる「手垢のついた言葉」でしかありません。ただ、読んで、判らないということがないというのが特徴です。キャッチフレーズはーー詩を否定した詩によって、読めば詩が書きたくなる詩集ーーです。

「菊池寛の作家凡庸主義と文芸カラオケ化の分析」を書籍化

IMG_20180305_0001_1<「文学が人生に役立つときー菊池寛の作家凡庸主義と文芸カラオケ化の分析ー」伊藤昭一(文芸同志会発行)。定価700円(送料別*ゆパック180円)。124頁・表紙:佐藤みーこ>
  このほど、モダニズムの文豪・菊池寛の文芸思想を集約した「日本文学案内」(モダン日本社)に掲載された「作家凡庸主義」という論を手掛かりに、現代文学のポストモダン志向を論じた「文学が人生に役立つときー菊池寛の作家凡庸主義と文芸カラオケ化の分析ー」(伊藤昭一)を3月1日、刊行しました。
  第一章【菊池寛の作家凡用主義の意義】/  第二章【文芸同人誌の社会関係とポストモダン】/  第三章【世界の社会的現象と文学への反映】/  第四章【菊池寛によるモダニズム文学の文芸批評】
  ーーからなっている。現在、販売中です。申込みは「詩人回廊」のサイトの左下にある北一郎宛に。
 郵便振替は、★郵便振替口座=00190−5-14856「文芸同志会」に880円振り込みにより、郵送します。  
  これれまでは、文学フリマ東京で出品していた手作り冊子(下記)と、その続編を「詩人回廊」に掲載していたものを一冊にまとめたもの。さらに、菊池寛の文芸評論の一部を追加掲載している。
0301118 005<「なぜ「文学」は人生に役立つのか」伊藤昭一、表紙・佐藤みーこ(送料別500円)文芸同志会発行=現在絶版>
 作家・菊池寛には「日本文学案内」(ポプラ社・昭和十三年発行)という著作がある(現在は絶版)。この本には、―「文学」はどのように人生に役立つのか―という問題意識に満ちた内容になっている。
 本稿では、そのなかの文学論「“作家凡庸主義」の主張を中心にして、文芸同人誌、個人誌による、現在の文芸同人誌のカラオケ化現象の本質について考察する。
構成:菊池寛の文学論【作家凡庸主義】/【文芸同人誌の原理とポストモダン】/菊池寛の小説「無名作家の日記」より/菊池寛の文学論【素直な心】/菊池寛の「決断主義」など――。
 この続編を「詩人回廊」伊藤昭一の庭番小屋続・「なぜ『文学』は人生に役立つのか」にレポート。

街中ジャーナリズムとメディア活動=伊藤昭一

IMG_20180126_0001_1IMG_20180130_0001_1<雑誌「砂」136号では、伊藤昭一(文芸同志会代表)が、東京大田区の中小企業経営者の木村洋一トキワ精機(株)社長にインタビューし、大量消費、大量廃棄物問題への課題を執筆している。関連資料:小さな循環社会に役立つモノ作り=東京
  文芸同志会では、研究情報紙「文芸研究月報」(2000年準備、2001年に本格発行)の発行をすることから、活動を開始した。会員には、文芸世界の動向を知らせて、書き手がどのような形でどこに、作品を送れば良いか、を自分で選択して、その方向性決めるために必要な情報を発信してきた。
 メジャーな出版社の動向や、文芸思想の動向と並行して、マイナーとされる多くの文芸同人誌の動向を観察してきた。
  ここへきて、伝統的な文芸同人誌「砂」誌と提携し、街中ジャーナリズムを執筆することになった。主な販売先は、日本最大の文学作品フリーマケットイベントとなった「文学フリマ」となる可能性が強い。
  文芸雑誌の活用法にジャーナリズム志向の導入はまだ、それほど多くない。しかし、受信料国民からをとっているNHKの会長が政府の意向に逆らうことはできないーーと政治家・官僚の宣伝機関であることを明言している。
  昨年11月の国連人権理事会で日本の人権状況の審査を担当する作業部会は、審査会合の結果を受けて日本に対し218項目からなる勧告を発表した。特定秘密保護法などで萎縮が指摘される「報道の自由」の問題では、政府が放送局に電波停止を命じる根拠となる放送法四条の改正などを求める意見を盛り込んだ。
  勧告は審査会合での106カ国・地域の意見を反映したもの。日本は勧告ごとに受諾の是非を表明でき、人権理は受諾した項目のみを最終的な勧告として今年の会合で採択する予定だ。勧告に法的拘束力はない。
 旧日本軍の慰安婦問題では、中国と韓国が主張した元慰安婦への誠意ある謝罪と補償、公正な歴史教育の実施を盛り込んだ。
 東京電力福島第一原発事故後の住民への支援継続も要請。自主避難者に対する生活支援のほか、妊婦や子どもの健康問題への配慮を重視すべきだとした。
 人権理は「普遍的審査」制度に基づき、全ての国連加盟国を数年ごとに順次審査している。
 国際的にメディア活動が抑圧され、知る権利が侵害されている可能性もある。国民には重大な問題を、社会的混乱を避けるという名目で、政府に都合の悪いことは知らせない――という論理が通用していなか。福島第一原発事故における被ばくの危険性について人体には「直ちに影響するものではない」という言い回しがあった。タバコの害や肥満も直ちに影響するものではない。それなのに放射能被爆による健康上の害への警告が出されることはない。
 その他の民放テレビや、また大手新聞メディア、雑誌などは、大企業の広告で成り立っている。大なり小なり広告依存の経営体質から、自己規制するであろう。
 そうなると、自腹を切って雑誌にする文芸同人誌の紙面を、表現の自由に対するオルタナティブなメディアとして活用することは、社会的地位を保つための意義があるように思える。

当初は予想しなかった規模拡大!文学フリマ東京2017年の望月代表

IMG_0810IMG_0811<第1回文学フリマから参加してきた文芸同志会と文芸同人「砂」の会の第25回文学フリマ東京の見本誌コーナー周辺。ほとんどが売り切れた。>
  当初は、純文学作品と文芸評論が多かった。大手出版社の積極的な参加があった。その辺は、文学フリマ公式サイトの歴史編に詳しい。だが、15年もたつと、医学界もの、書店員もの、グルメリーポートもの、地域政治オンブズマンものなど、業界内ものも増えてきた。
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 今回のイベントについて、販売カタログには、望月倫彦・文学フリマ事務局代表が巻頭言を下記のように記している。
 「第一回文学フリマ」は2002年11月3日、青山ブックセンター本店に併設のカルチャーサロン青山というスペースで開催されました。そのときの出店者の数はおよそ80。その「第一回文学フリマ」会場で、ひとりの出店者として自作の本を携えてブースに座っていた私は、「文学というも名のもとに、こんなに大勢の人が集まるものなのか」と密かに感動を覚えていました。
IMG_0813IMG_0814<さまざまな分野の情報が、書店販売ルートを通さないで販売できる貴重な文学市場になってきているのが特徴。将来の表現の自由を確保する場として、良いポジションを得るにに違いない。>
 それから十五年が経ちました。本日の出店者数はおよそ800。第一回目のちょうど10倍です。ただの「文学フリマ」は、「文学フリマ東京」になりました。なぜなら、全国各地で開催されようになったからです。
 もし、文学フリマがこれだけの規模になると最初から教えられていたら、自分は代表なんで引きうけなかったかも知れません。でも、15年前にそれを予想していた人は誰一人としていいませんし、そう教えられたとしても自分は信じなかったでしょう。今日の文学フリマは、第一回目の頃には想像もしなかったような地点に立っています。
 今回のカタログでは文学フリマ十五周年記念の企画として、コミテティア実行委員会代表の中村公彦さんに対談をお願いしました。「COMITIAI22」と「第二十五回文学フリマ」が同日開催となった今回、このような企画を快くお引き受けいただいた中村さんにあらためて感謝申し上げます。中村さんとの対談はとても刺激的な体験でした。
 十五周年で過去最多の出店数と言いつる、いつも変わらない文学フリマです。今日ここに集まった作品を、各々で楽しんでいあただければそれだけで幸せです。(2017年11月23日 文学フリマ事務局長 望月倫彦)
〜 ☆ 〜
 文芸同志会文芸同人「砂」の会は、第一回の開催から協力参加している。
 「砂」の会のスペースでは、「砂」誌と山川豊太郎の個人冊子「成人男子のための『赤毛のアン』の読み方」(かつて「砂」誌に掲載したものに加筆)の評論を展示販売。文芸同志会は、山川豊太郎と北一郎の共同作品集「カフカもどき」(これも「砂」誌に発表したものを集めた作品集)や伊藤昭一が菊池寛の「作家凡庸主義」という主張をもとに、文学創作のカラオケ現象と、現代文学を比較した冊子などを販売した。

見本誌コーナー(A・B)にみる第25回文学フリマ東京

IMG_0815IMG_0816<2階の入口の目立って有利なブースの周辺の風景。文学フリマになれると、見本誌コーナーから買いたい本の売り場をみつけるのだが、その途中に、面白そうな出店があると、衝動買いをする人もいるので、ブースのポジションで、売り上げが左右されることもある>
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  現在は、各ブースの派手さを競う展示POPなどの看板は、それほどヒートアップしなくなったが、そのかわり、出品本のカラフル化、表紙のディスプレイは、巧みで見栄えがするようになった。それが、見本誌コーナーにみる第25回文学フリマ東京の特徴とも思える。
IMG_0802IMG_0804IMG_0805<ここでは、1階のAやBのコーナー見本誌テーブルになる。全作家協会の同人作品全集もある。>
  その全作家協会の事務局の野辺慎一氏(のべる出版社社長)が、当会のブースに挨拶に来られたので、北一郎詩集「有情無常、東京風景」を贈呈し、1階のブースに挨拶返しに伺った。そのときに、交換作品をいただいた。それを自分ブースに置いていたら、事情を知らない店番手伝い会員が、ブースに興味を持った人に、一冊かなんか売ってしまったしまった。なにか、買わないと気の毒に思ったのか、これも文芸同志会の雰囲気の特性であろう。
 IMG_0821<第25回文学フリマ東京での全作家協会のブース>

第二十五回文学フリマ東京の見本誌コーナーで判る多彩さ

IMG_0781IMG_0780<第25回文学フリマ東京は、朝方の雨のなかでの開催であった。東京モノレールの東京流通センター駅前(平和島)も傘の波が続いた。モノレールつながりで、同日開催、東京ビッグサイトの「コミティア」へも行けるという会場である。11月23日>
 文学フリマも15年目、朝方こそ冷たい雨が降っていたが午後には、すっきり晴天となった。当日は、東京ビッグサイトで自主制作漫画誌展示即売会「コミティア」が開催されていたそうだが、ファン層の棲み分けがあって、お互いにその影響はなかったようだ。
IMG_0801IMG_0803IMG_0808<2017年文学フリマ東京の見本誌コーナー。B-40番台周辺「有象無象」。Aの30番台「水槽」などが目立つ。>
文芸同志会の会員のひとりは、文学フリマの店番から、一時離脱してコミティアへ出かけて、また戻ってくるということもしていた。 会場2階に設営された見本誌コーナーには、窓からの明るい陽射しに照らされた。
IMG_0794IMG_0795IMG_0796IMG_0797<2107年文学フリマ東京のAブース周辺の見本誌群>
  入場者たちは、まずこの見本誌コーナーで、欲しい本を見つけ、本に貼られたブース番号を知ってそこに会に行く。
  そのため、コーナーテーブルの周辺は、人だかりで、写しにくいのを割り込んで写真記録した。

文学フリマ15周年ー第25回東京に出店!ジャンルの多彩さ

20171123_151302_Burst01_1_1<第25回文学フリマの文芸同志会ブース。右側が主宰者の伊藤昭一。会員が写す。15年前は、作家・エディターライターとして、笑顔のなかに、もっとぎらぎらしていたようだ。友人からの指摘だ。今は文芸のみに専念しているので、我ながら影が薄いと思う。TRC会場にて、11月23日。>
  文学作品の即売会「文学フリマ」が、今年で15周年を迎えた。その「第二十五回文学フリマ東京」(11月23日、東京流通セッター)に文芸同志会が出店した。文芸同人「砂の会」と共同である。
  当会も15年前の第1回から参加して、その様変わりの姿を見てきた。今回のカタログには、対談「COMITEIA実行員委員代表・中村公彦×文学フリマ事務局代表・望月倫彦」が2万7千字が掲載され、表現での社会的発信の文化についての考察が語られ得ている。
IMG_0792第25回文学フリマの文芸同志会・文芸同人「砂」の会の合同ブース。2017年11月23日>
  また、巻頭言として、望月代表が「文学フリマ十五周年のよせて」を記している。
 ここで、第1回文学フリマが2002年11月3日に渋谷・青山ブックセンター本店で併設のカルチャーサロン青山というスペースで開催されたこと。その時の出店数が80であった。そして、今回の出店数はおよそ800。第1回の10倍となった。さらに、百都市構想で、全国各地で開催されるようになった。文学作品のフリーマーケットとして、文化的な定着をするようになった。
 当初は、純文学系の文学作品だが、現在はジャンルが増えた。
IMG_0818<文学フリマ東京「評論貴族」のブース。2017年11月23日>
  左となりブースは、「評論貴族」(竹田昭氏氏)で、コロッケ、マーボー豆腐など、食品店の実食評論を本にしている。その他、坂道散歩などの街角観察本もあった。たくさん実食するはずで、コストは高くつくはずだが、結構読者がついていた。
 右となりブースは「稀人舎」は、豆詩集や、ネット小説評論など多彩。女性客が仲間意識からか、よく来ていた。
IMG_0819<文学フリマ東京「稀人舎」のブース。2017年11月23日>

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