ヨルタモリ

「笑っていいとも」終了後、半年のブランクを経て、タモリがレギュラー番組として復帰した番組
「ヨルタモリ」がなかなかいい味を出しています。

永らく平日のお昼の顔として定着したタモリですが、日曜の夜に舞台を移し、タモリ本来の懐かしくもエキセントリックな持ち味が存分に発揮されています。

番組のコンセプトは、東京の右半分、湯島あたりにあると言われるバー「ホワイトレインボー」。ここは毎週日曜日だけやっている静かなバーという設定。

ママはあの今をときめく大女優の宮沢りえです。
(実は彼女、いいとものテレフォンショッキングで8回もゲストで登場しています。)

このバーにふと立ち寄ったお客さまたちとママは、お酒を傾けながらなにやら語り合っています。
これだけで、もう店の情景が目に浮かび、上質な時間が流れているかのように感じます。

タモリは時には常連、時には一見と、毎度設定の違う客としてバーにふらりやってきます。

タイトルの由来は「夜タモリ」とこの「寄るタモリ」をかけているのです。

ママとゲストが話しているところに、タモリがさりげなく割り込んで、トークはそれとなく盛り上がっていきます。

時には、ママがはまっているということで、この界隈でしかみられないテレビ番組を見ることに。

そのテレビ番組がタモリの一人コントなのですが、これがなんともシュールで笑えるのです。
他の何にも似ていない、タモリだけしか作れない笑いが確かにそこにあります。

そして、いい感じに盛り上がったことろで、番組は終わります。
そう今は希少になってしまった30分番組です。

もっと見たいという、ちょっとした飢餓感を与えるのに、30分という尺はとても効果的です。
短い時間だからこそ凝縮した良さがでます。

長いだけでガヤガヤうるさい水増しバラエティとは一線を画す作りです。

日曜の夜のちょっとブルーな時間、こういう落ち着いた大人のトーク番組を見るとほっとしませんか。




人気ブログランキングへ