メタラーのヘッドホンブログ

ヘッドホンやイヤホン集めが趣味のメタラーのブログです。

ヘッドホンレビュー

HIFIMAN JADE Ⅱのレビュー

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 HIFIMAN JADE Ⅱという現在267,300円にて販売されている据え置き静電式ヘッドホンのレビューです。静電式というとSTAXが有名ですが、何気にHIFIMANも結構前から作っているようで、今回のJADE ⅡもⅡというだけあってⅠも存在しますし、同社のShangri-Laという600万円のフラグシップシステムも静電式となっています。

販売サイトはこちら

最初に良い点と悪い点を簡単にまとめておきます。

良い点
・約27万円と高級なヘッドホンシステムだが、アンプ+ヘッドホンでこの値段なら安いと思えるほどの説得力のある音を鳴らす。
・端子はSTAXと同じでSTAXのアンプに繋げても鳴らせるとのこと(私はまだ試せてないが)まだ日本ではヘッドホンの単体販売はしていないが、海外では1000ドルちょいで単体販売もあるため、STAXのアンプを所持している人なら安く済む。
・ヘッドホン部は325gと軽く長時間の使用も問題ない
・音が抜群に良い。冗談みたいに良い。物凄く綺麗で透き通った高音域が病みつきになる。
悪い点

・正直あまり無いのだが、敢えて上げるなら据え置きなため家でしか使えないことや、価格が高価であることくらい。
・厳密に言うと低音域の質感は同価格帯のヘッドホンと比較したら軽めかな。個人的には全く気にならないが
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1、音質は文句なしに素晴らしい。冗談みたいに良い音。27万円と言う価格でも破格と断言できる。
音質は文句なしに素晴らしいです。正直このヘッドホンを最初試聴させてもらったとき「良い音だけど、どーせ50万円近くするんでしょ」と思っていたくらいだったので、27万円という価格を聞いて値段聞き間違えたのかと思ったくらいです。
音質の傾向は少し高音域の主張が強めのハッキリ、クッキリサウンド。STAXを聴いていても思うことなのですが、静電式ヘッドホンの高音域の煌びやかさは素晴らしいです。特にこのJADEⅡは物凄く見通しが良く透き通った高音域を鳴らしており、音の主張としては強めでありながら全く嫌味の無い聞き惚れてしまうような音を鳴らしてくれます。無理やり難点を探すとすると、低音域は静電式の弱点と言われており、このヘッドホンも同様に少し軽めの音を鳴らしています。ですが、個人的にデスメタル音源などを聴いても全く量感、質感ともに気になる印象は無いですし「敢えて挙げるなら」レベルの欠点であり、静電式ヘッドホンとしてはかなり健闘していると言えます。
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2、ヘッドホン部は325gと軽く付け心地が良い。長時間の使用も全く苦にならない。
ヘッドホン部は非常に軽く付け心地が良いです。少し側圧は強めなためそこが気になる人はいるかもしれませんが、個人的には問題無し。同社のANADAも装着感は良かったですが、それより更に軽い325gと軽量なため「こんな軽いヘッドホンからよくこんな音が出るな」と感心するほどです。これだけ軽く付け心地が良いと、音楽だけではなくゲーム中の音を高音質で聴いたり、映画などを聴くときに使ったり、Youtubeなどで適当な動画を見るときなど、用途を選ばずどんなときもヒョイっと頭に乗せるだけで高音質が体験できるので使い勝手はかなり良いと思います。しかも手軽でありながら冗談みたいな高音質が手に入りますからね、、、w

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3、アンプ部の造りはなかなか良く、音も良好であると思われる。
付属するアンプは端子もしっかりとしたものを使用しており質は良さそうです。手持ちのSTAX SR-303 Classicをこのアンプで鳴らしてあげたところ、SRM-006tsで鳴らしたときよりハッキリ、クッキリとした見通しの良い音となっており、この元気な音の傾向はアンプの性格による部分もありそうです。(SRM-006tsは真空管アンプなので、本来比べるのはナンセンスですが。)本当なら比較としてJADEⅡをSRM-006tsに繋いだ状態の音も書くべきなんでしょうがJADEⅡは本当に気に入っているので、もし壊れたりしたら嫌なため今回はスルーさせてください(苦笑)
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4、約27万円という価格を「安い」と断言できる素晴らしい名機。
27万円と決して安くはない製品ですが、アンプも込みでこの音が27万で手に入るなら安いと断言できる魅力が詰まった機種です。正直最初27万円と聞いたときはアンプ無しでヘッドホン部だけの価格かと思いましたからw 
かなり絶賛しましたが、敢えて難点を挙げるとしたら音質の項目でも書いたように低音は少し軽めの質感であることと、あとは全体的に元気な音で鳴らす傾向なためそこの好みは分かれるかなーというところですね。高級ヘッドホンでなるべく良い音を求めている人には是非お勧めしたい製品です。この音で27万は本当に破格と自信を持って言えます。

NICEHCK NX7 PROのレビュー

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NICEHCK NX7 PROという現在11,399円にて販売されている4BA2D1C(セラミックツイーター)構成イヤホンのレビューです。
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特徴等
・4BA2D1Cのかなりてんこ盛りな構成(BA、ダイナミック、セラミックツイーター)
・全体的な造りは良くなく正直結構安っぽい。
・フェイスプレートがネジで交換可能になっている。ただこの交換機構の造りはあまり良くなく、開けるとドライバ背面が直接見えるため故障の原因になりかねないし、ネジ穴が舐めたりしやすそうなため頻繁な交換はおススメしない。
・フィルタが交換可能で赤(高域寄り)銀(中間)青(低音寄り)の3種類が付属する。
・装着感は比較的良好
・ケーブルはしなやかで取り回しが良い
・遮音性は可もなく、不可も無く、電車などでの使用も特に問題にはならないだろう

音質評価 93点
・音はかなり良い、よくこのドライバ数でまともな音に仕上げたなというのが本音。セラミックツイーターが入ったイヤホンは各社高級機で出してきているが、正直高級機でも冗談みたいなバランスの悪い音を出しているものが多い印象だが、このイヤホンはいたって真っ当なバランスの音を出してくれる。
・音質は一番好印象であった「中間 銀色」フィルタの音を基本として書く。
・音の大まかな印象は「適度なセラミックツイーターの主張が気持ちの良い高音域キラキラサウンド、NX7無印より低音域の質感がかなり改善されており腰高感が無く、ドシンとした重低音がしっかりとした沈み込む音で出てくれとても聴いていて楽しいイヤホン。」
・音のバランスは軽いドンシャリ
・音場は広くも狭くも無くといった印象。特に窮屈感を感じさせずに楽しむことができる。
高音域はシャキシャキと小気味の良い少し主張が強めの音を鳴らす。シャリシャリとした音の主張が苦手な人には向かない音だが、私のように高音域の煌びやかさ、ドラムシンバル音が強めの機種を好まれる人にはかなり良い選択肢になるだろう。また、シャリシャリとした音の主張は強めではあるが、音の伸びは良く強めの主張の割には音に刺さり感をそこまで感じず、派手さの割には聴き疲れも気にならなそうな点もポイントが高い。
中音域は凹むとまでは言わないが、ボーカルが半歩遠くで歌っているような感覚。ボーカル帯域の質感は基本的には癖の無い音を鳴らしてくれているが、少し音が高音域寄りに上ずる印象があり、ここがボーカルが半歩後で歌っているような、音圧の軽さになっているようにも思える。
低音域は量感こそそこまで多くは無いものの、要所要所でしっかりと深み、重みの感じられる質の良い音を鳴らしてくれる。デスメタルのような高速音源の低音域にもしっかりと対応してくれる分離の良さを持ちつつも、要所のベースラインのズーンと沈みこむような低音の力感はしっかりと再現されており、重低音をカットしたような軽さが無いのが好印象。
・分離はくテクニカルデスメタル音源でも全く問題なく音を分離して再生してくれた。(CryptopsyのShag Harbour's Visitorにて確認)
・相性の良い音源はメロディックデスメタル、POPS、ロック、明るめのアニソンなど。全体的に明るい音調なので、明るい軽快な音源との相性が良い。また、高音域のシャリシャリとした小気味の良い音を鳴らしてくれるイヤホンなので、メロディックデスメタルのように高音域にキラキラとした高音域のアクセントが多い音源とも相性が良い
・相性の悪い音源はEDM、ドゥーム、オーケストラなど。重低音の表現力は高いので聴いていてそこまで不満は感じないとは思うが、低音の量感を求める音源では他にもっと良い選択肢があると思う。

以下、「中間 銀色」以外のフィルタの音の印象も簡単に。
<赤 高音より>
・このフィルタはハッキリ言ってダメ。少し高音域に寄ったくらいの音が好きな私でもバランスが悪いと感じるくらいに、明らかにセラミックツイーターの音が殆どになってしまい、かなり聴き疲れのする音になる。
<青 低音寄り>
・銀フィルタから高音域の煌びやかさを少し落として低音を強めた音。こちらもなかなか印象は良く高音域の主張が適度に抑えられ、それでいて明瞭さはそこまで損なわないため銀フィルタで高音域の主張が強すぎると感じる人はこちらのフィルタにすると良いだろう

NX7 PRO

音のバランス(中間 銀フィルタ)
高音域□□□□■
中音域□□□□
低音域□□□□

オススメ度92点
・音はかなり良く11,399円という価格ならしっかりとおススメできるのだが、フェイスプレートの交換機構があまり出来が良くない点と全体的に安っぽさがあることからこの点数。正直4BA2D1Cというかなり無理した構成でこれだけ真っ当な音が出せているという点で少し普通より甘めの採点になっているかもしれないが、間違いなくNX7無印よりかなり改良された素晴らしいイヤホンであると言える。
・同社のNX7無印も高音域寄りではあるものの音はなかなか好印象だったが、NX7 PROはかなり音もフラットに近づき、それでいて全体的な質感もNX7より高く、スッキリと明瞭でありながら質感の良い低音が要所で欲しい力感のある音を出してくれるのが非常に好印象。
・ぶっちゃけ見た目は大分安っぽいが音は文句なしに勧められる機種である。スッキリとした音のイヤホンが欲しい方、1万程度でなるべく良い音のイヤホンが欲しい人におススメしたい名機

DQSM Turandotのレビュー

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DQSM Turandotという現在26,500円にて販売されているインナーイヤーイヤホンのレビューです。このイヤホンはHCKの専売となっているそうです。標準プラグが2.5mmのバランス仕様となっており、3.5mmアンバランスで使う場合はアダプターが必要となります。アダプター付きの場合29,500円となります。(今回のレビューは29,500円のほうの公式3.5mm変換を使ってのアンバランス接続でのレビューになります)
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特徴等
・2.5mm4極端子が標準となっており、3.5mm3極への変換が必要な場合は3000円プラスとなる。
・筐体はYuin PK1などに採用されている汎用筐体のような見た目だが、しっかりとしたマグネシウム合金筐体となっている。しっかりと重みがあり高級感があるが、PK1とサイズはほぼ同じなため装着感は安定している。
・高純度銅銀合金ケーブルを採用。柔らかいケーブルで取り回しは悪くないが、、、金ピカな見た目なのでちょっと目立つ
・遮音性はインナーイヤータイプなので勿論良くない

音質評価 95点
・音質は文句なしに素晴らしいと言える、「やっとMoondropのインナーイヤーに対抗出来るイヤホンが出てきたな」というのが最大にして最も分かりやすい誉め言葉になるだろう。
・音の大まかな印象は「とても高解像度でカッチリとした音を鳴らしてくれるレスポンスの速い音。全体的にとても明瞭で明るい音を、引き締まった分離の良い音で鳴らしてくれることが好印象。高音域の伸びの良さではMoondropのインナーイヤーに一歩劣る印象もあるが、低域の質感の高さはこのイヤホンのほうが優位に感じられる。」
・音の傾向はフラット、厳密には少し低域が強めか。
・イヤーパッドを付けなくても十分な低音量が確保できているので、イヤーパッド無しの明瞭な音を最大限に聴けることが有難い。
・音場は広くも狭くも無くといった印象。全体的に引き締まったカッチリとした音で、音場も人工的に広げているような違和感がない。
・高音域はとても明瞭でハッキリとした分離の良い音を鳴らす。ドラムのシンバル音やキーボードの煌びやかな音が明瞭に耳に届く。とてもハッキリとした音で録音の粗も見つけやすいモニターライクな音であり、全体的に音がとても引き締まっている。MoonDrop Liebesleidのように筐体の響きから音場の気持ちよさを演出するタイプではなく、どちらかと言えばCHACONNEのようなカッチリとした音造り。とても明瞭でハッキリとした音で好印象ではあるが、音の伸びの良さではCHACONNEに一歩譲る印象で、明瞭でありながら音の余韻の美しさはそこまで感じられない。あくまでとてもサッパリした音として鳴らす。
・中音域は特に凹まずに明るい音を鳴らす。少し金属的な音の響きが乗る印象があり、ボーカルの音域によっては少し主張が強めに出る印象があるため、ここは好みが分かれそうである。イメージとしてはオーディオテクニカのチタン筐体系のイヤホン、ヘッドホンの音の癖が好みであれば、このイヤホンの中、高音域も肯定的に受け取れるのではないだろうか(個人的にはそういう音も好き)ボーカルの音像も大きすぎず、しっかりと締まった音として再生される。
・低音域はとてもカッチリと分離の良い音を鳴らし、インナーイヤーとしてはかなりしっかりとした量感で鳴らしてくれる。カッチリと引き締まった、少し金属的なエッジの立った音が鳴り、ハイスピードなデスメタル音源などを聞くとこのイヤホンの音の立ち上がりの速さ、分離の良さがよくわかる。低音域の質感も良くガツンと身体の芯に響くような重低音もしっかりと再現しながら、分離が良く力感のある音を鳴らしていることが好印象。
・インナーイヤーは低音がゆったりとした音のイヤホンでは低音の量感のあるものが多いが、こういった分離良くスッキリした音のイヤホンの場合イヤーパッドを付けた状態で低音量が丁度良くなるものが多かった。しかしイヤーパッドをつけると高音域の鮮やかさが損なわれて本末転倒になることが多くガッカリしてしまうのだが、このイヤホンはスッキリとした音でありながらイヤーパッド無しでもしっかりとした低音量を確保できている。そのため外で音楽を聴く際に回りの音から低音量が不足がちに聞こえることが無い。
・相性の良い音源は、デスメタル、パワーメタル、ロック、アニソン、POPSなど。全体的にハッキリ、クッキリとした音で、アップテンポな軽快な曲、スピード感のある音源と非常に相性が良い。
・相性の悪い音源は、EDM、ドゥームメタル、ジャズなどだろうか。全体的にサッパリとした音で鳴らすため、広がりのある低音域のアクセントが重要となる音源では物足りなさがあるかもしれない。

DQSM Turandot
音のバランス
高音域□□□□
中音域□□□□
低音域□□□□■

オススメ度97点
・音は文句なしに素晴らしい。Moondropの高級インナーイヤー群に対抗できるイヤホンがやっと出てきたなと思うくらいに個人的な評価は高く、Moondropのイヤホンで低音の量感が足りないと思う人には是非このDQSM Turandotを試して欲しい。
・筐体はPK1などに採用されている汎用筐体のように見えるが、しっかりとした重みのある金属筐体となっており実物の質感はかなり良い。写真だとどうも汎用筐体のままのように見えがちで、この質感の良さが伝わりにくいのが残念。
・ハッキリとした音のインナーイヤーが欲しい人、スッキリとした音でありながら低音の量感がしっかり確保されたイヤホンが欲しい人におススメしたい名機。久しぶりにMoondrop以外で良い高級インナーイヤーが出てきたなと思える実力機である。

SIMGOT EK3のレビュー

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SIMGOT EK3という現在38,900円にて販売されている3BAイヤホンのレビューです。3つのドライバ全てにKnowles BAを採用しています。

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特徴等
・3BAイヤホンですべてのドライバにKnowlesを採用。(Knowles 22955、Knowles 30017)
・スイッチで4種類の音に変化させることができる。
・筐体の造りは非常に良い。とても透明度の高い透き通ったクリアシェルで綺麗。
・装着感はなかなか悪くない。耳掛けケーブルタイプなのでそれが苦手な人には無理だが、耳にスポッとハマる丁度いい大きさで長時間の使用も問題無さそう。
・音漏れ、遮音性は一般的なカナルより少し良いか。電車や図書館などでの使用もまず問題ないだろう。

音質評価 93点
・音はかなり良い。やはりこのメーカーは鳴らし方が上手いなと感じさせてくれるイヤホンである。
・音質は一番好印象であった「バランスを強化」モードの音を基本として書く(上記画像の5つ目を確認)
・音の大まかな印象は「EN700PROが上手い味付けの名機だとしたら、EK3はモニターライクでありながら音の聴きどころを細部まで届けてくれる名機である。モニターライクな音でありながら、余韻や音の厚みをしっかりと再現し、音の魅力をしっかりと感じられるのがとても好印象。」
・音のバランスはかなりフラット、ほんの少し低域寄りか
・音場は広くも狭くも無くといった印象。特に窮屈感を感じさせずに楽しむことができる。
高音域はスッキリとしつつも強調感の無い、とてもナチュラルな音を鳴らす。曇り感の無い透き通った音を鳴らしつつ、ドラムのシンバル音のような耳に刺さる音は強調せず、それでいて煌びやかさを損なわない絶妙なバランスで鳴ってくれる。個人的には高音域のキラキラとした音はもっと強調したくれても良いのだが、刺さりが気になる人にはかなり良いバランスに仕上がっているのではないだろうか。
中音域は忠実にボーカルの質感を味付けをせずに鳴らしてくれる。音像の大きさが絶妙で、よくボーカルの聴きごたえのある機種は実際は味付けが強く「ボーカルの口がやたら大きく聞こえる」みたいな表現で違和感のある音として表現されがちである。しかし、この機種はボーカル帯域の音の余韻の美しさをしっかりと感じさせつつも、音自体の誇張感が無く、とてもモニターライクにあるがままの音を鳴らしつつ、要所の音の聴きどころを忠実に再現してくれることから、聴きごたえのある音をしっかりと耳に届けてくれる。
低音域は引き締まったタイトで力感のある音を鳴らす。とても制動のとれた音を鳴らしており、ヘッドホンのHD25のようにソリッドすぎるわけではなく、かと言って緩くも無い、非常に違和感の無い音を鳴らしてくれる。同社のEN700PROは良い意味で音像を拡大させ、低域の音の膨らみを音場の広さ、響きから楽しい音に変化させてくれる機種であったが、今回のEK3はとても忠実に味付けが無く、それでいて音の細部の魅力を再発見させてくれる。
・分離は良いものの、量感のある低音域なため極度に分離を要求するテクニカルデスメタル音源では音の被りを感じられた。一般的なテクニカルデスメタル音源は問題ない(CryptopsyのShag Harbour's Visitorにて確認)
・相性の良い音源はハードロック、パワーメタル、デスメタル、明るめのアニソンなど。基本的にどんな音源にも合うが、
・相性の悪い音源はあまり無いが、しいて言うなら音数が極端に多いテクニカルデスメタル等は相性が悪い。また、電子音のEDMなども、この機種よりもっとソリッドな音を鳴らしてくれる機種のほうが合うように思える。

以下、バランスを強化モード以外の音を簡単に記載する。
<重低音を強化モード>
・なかなか印象が良い、バランスを強化モードの次におススメのモードである。
・「バランスを強化モードから低音の量感を少し増やした音」と言えば簡単なのだが、こういうスイッチで音を変えるモデルは低音を増やすと大抵高音域が曇ってしまう。しかし、EK3は高音域が曇らず、純粋に低音の量感だけが少し上がる印象で、ここはかなり上手いチューニングをしているなと感心した。
・ただ、重低音を強化モードでの低音量の変化はそこまで大きくなく、あくまでモニターライクな音を維持したまま低音量が少し増える程度なため、過度に重たい低音を欲するような人には合わない。
<楽器の音を強調モード>
・バランスを強化モードから少しボーカルを遠くした音といった印象、悪くは無いのだが少し高音域が刺さりやすく神経質になる印象。
<ボーカルを強調モード>
あまりお勧めしないモードである。ボーカルの量感は確かに増すのだが、高音域が曇り、全体的に野暮ったい音になる。
SIMGOT EK3

音のバランス(バランスを強化モード)
高音域□□□□
中音域□□□□
低音域□□□□■

オススメ度92点
・音はかなり良く、スッキリとしたモニターライクな音のイヤホンが欲しいならかなり良い選択肢になるイヤホンである。スイッチによる音の変化も過剰ではなく、良い意味で微調整程度の変化をしてくれるため、殆どのモードが自然さを損なわない音になっていることも非常にポイントが高い。
・EN700PROは音の広がりを生かして上手く音の雰囲気を作ってくれる機種であったが、今回のEK3はモニターライクでありながら、音の細部までの再現度から聴きごたえのある音を鳴らしてくれる名機である。アプローチこそ違うものの、こちらも鳴らし方の上手い名機と言って間違いないだろう。
・癖が少ないイヤホンを探している方、モニターライクでありなが音の厚みも感じられるイヤホンが欲しい方におススメしたい機種。



水月雨 Moondrop CHACONNEのレビュー

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Moondrop CHACONNEという現在319ドルで販売されているインナーイヤーイヤホンのレビューです。今回は国内代理店さんにお願いして代理店経由で先行して購入させてもらっています。なので、そう遠くないうちに国内販売も開始されると思います。

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特徴等
・筐体はしっかりとした金属筐体で高級感がある。同社のLiebesleidより軽くなっているため比較すると高級感は少し落ちた印象があるが、装着感は向上した印象
・ダイナミックドライバを採用し、振動版には液晶ポリマーLCP&PUを採用(LCP&PUってのはあんま私もわからない)
・遮音性はインナーイヤーなのでカナルと比較して当然良くない。

音質評価 □□□□□ 99点
・音質は文句なしに素晴らしい。同社のLiebesleidが本当に素晴らしいイヤホンであったが、今回のCHACONNEはそれを超えるイヤホンであると思う。
・今回は一番好印象であったイヤーパッド無しの音を基本として書く。
・音の大まかな印象は「Liebesleidを更に高解像度にしHIFI調にした音。インナーイヤーとして、いやイヤホン全体としてトップクラスの解像度、高音域の繊細さを持ったイヤホンであり、1音1音が本当に澄んで美しい。音場はLiebesleidのほうが広く広大な音という印象があるので、ここだけは好みの分かれるところか」
・音の傾向は基本的にはLiebesleidの傾向と似ている。音のバランスも高音域が強めの煌びやかな音。
・音場は特に広くも狭くもなく、Liebesleidと比較すると少し狭めに感じる。
高音域は非常に繊細で煌びやか多な音を鳴らす。Liebesleidも高音域の表現力の高さに驚かされたが、今回のCHACONNEはその上を行く伸びやかでハッキリとした音を鳴らす。Liebesleidよら高音域の刺さりやすい音帯域の音もハッキリ出るので聞き疲れはしやすくなっている印象はあるが「よくイヤホンでこれだけ綺麗な音出せるな」と思わせる鮮やかな音の表現力は流石Moondropのイヤホンというところか。このイヤホンの高音域の繊細さは価格を抜きに間違いなくトップクラスの実力であると言える、同価格帯で勝負できるものはまず無いだろう。
中音域は癖が少なく聞きやすい音を鳴らす。ボーカルの表現力に関してはLiebesleidのほうが適度に広がりや響きのある音を鳴らしてくれるのもあり上という印象があるが、CHACONNEはより味付けの無いありのままのボーカル表現をしてくれる印象である。味付けや派手さは無いものの、音の余韻や質感の随所に聞き入ってしまうような魅力がある。
低音域は非常にサッパリと硬質な音を鳴らす。Liebesleidが硬質ながらも適度に響きと広がりのある音であったのに対し、CHACONNEはかなりカッチリとした音を鳴らしデスメタルのような音源でも非常にサッパリ
歯切れの良い音を鳴らしてくれる。低音の量感はイヤーパッドを外した状態では控えめだが、穴あきのイヤーパッドをつけた状態では量感がありつつも硬質で重みのある音を鳴らしてくれており、低音域の質感の良さを感じられる。Liebesleidと比べて淡々とした音を鳴らしてくれる印象なので面白みには欠けるかもしれないが、個人的にはこういう分析的な高解像度な音は大好きなので好印象。
・相性の良い音源は、クラシック、パワーメタル、ジャーマンメタル、JPOP基、明るいアニソンなど。高音域の唯一無二といえる鮮やかさが特徴的なイヤホンなので、高音域にアクセントのある音源は基本的に相性が良い。
・相性の悪い音源は、低音は軽めなのでDOOMメタルのような思い低音の質と量感を求める音源。

音のバランス (イヤーパッド無し)
高音域□□□□□
中音域□□□□
低音域□□□■ 
音のバランス (穴あきイヤーパッドあり)
高音域□□□□
中音域□□□■
低音域□□□□■
オススメ度□□□□□ 99点
・文句なしに素晴らしい音を鳴らすイヤホンであり、高解像度な音のイヤホン、鮮やかな高音域を鳴らすイヤホンが欲しい人には真っ先に勧められる名機である。ただLiebesleidより全体的に硬質で少し神経質な音になった印象があるので、ここだけは好みが分かれるところか。
・Moondropのインナーイヤーは一味違うなと思わせてくれる実力を持った素晴らしいイヤホンである。正直個人的に最近インナーイヤーの新製品群への興味が薄れてきており、その理由が「Moondrop以外の会社がMoondrop以上の物を出してくる気がしないから」というのがある。それほど現状の高級インナーイヤー製品では圧倒的な魅力を持った製品であると断言できる。
・良いイヤホンが欲しくて、カナル以外も選択肢に入れられる人であれば、ほぼ無条件におススメできる素晴らしいイヤホンである。
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