中島 勇一 オフィシャルブログ H・E・A・R・T

エッセイ グループセッションのテーマ ワークから生まれた話し

◆◇◆次回のH・E・A・R・Tのご案内◆◇◆

【 日にち 】2012年 2月25日(土)、26日(日)
【 場 所 】きゅりあん4階 第3グループ活動室
【 時 間 】初日10:30〜19:30 2日目10:00〜19:30
【 受講料 】2日間/48,000円
【 お申込先 】HEARTのお申込み専用フォームはこちら[公式サイト]

暗示よりも役に立つもの

「間接催眠」という言葉だけを聞くと、「間接的に暗示を使う催眠のことだ」と思う人が多いのではないでしょうか。

◆暗示よりも役に立つ、間接的なうながし

私が教えている間接催眠のクラスでは『間接的な暗示』も教えていますが、それよりも現場で役に立つものは『間接的な、うながし方』です。

例えば、
「リラックスしてください」と直接的に指示されるのではなく、「もしリラックスしたら、どんな感じがするでしょうか?」と質問されたら、
あなたは「どんな感じ」がするでしょうか?

後者の場合、“リラックスしていたときの感覚”を探しに、無意識のなかにしまってある、過去の体験へと意識は向かいます。

そして無意識のなかの、“リラックスしていたときの感覚”に近づいていくにつれて、リラックスした状態が、自然に体と心に拡がってきます。

自然に、というのは、「リラックスしよう」と意識的に努力をしないで、無意識のうちにそうなる、ということです。

「○○してください」という直接的な指示は、クライアントに意識的な努力を強います。

クライアントに意識的なことをさせない『間接的な、うながし方』をすることで無意識のうちに○○になってもらう方が、楽なのです。

楽なだけでなく、クライアントは知らないうちに無意識の世界に入っていきます。
無意識の世界に入るというのは、催眠状態に入るということです。
つまり、この時点ですでに軽い催眠状態に入っているのです。

逆に言うと、私がセラピーで催眠を使うのは、クライアントに暗示をかけるためではなく、無意識の世界に入ってもらうためです。
そして無意識のなかにある気持ちに触れ合ってもらいます。
その目的については後で触れます。


◆暗示が効果的な場合

意識の気持ちと、無意識にある気持ちとの対立が少ない場合では、暗示を使うことで問題が解決していきます。

例えば、頭では「整理整頓したい」と思っているのに、そのように心が反応せず、なぜか散らかしてしまう場合などです。

このようなケースで、通常は無意識の中に、整理整頓に反対する気持ち、例えば「散らかさなければならない」というような気持ちはありません。

それよりも、いつどのように片づけるのか、という手順と方法が、無意識のなかで忘れられていたり、整理されてなかったりしています。

ですから、「使い終わったら元に戻す」というような内容を直接的であれ間接的であれ、暗示によって働きかけることで、使い終わったあとに、次に何をするのかが自然と心に浮かんでくるようになります。


◆心の問題は、意識と無意識の対立から起きる

ところが、意識と無意識の対立が少ないクライアントは私のセラピールームには現れてくれません。
ですから、私は実際のセラピーでは暗示をほとんど使いません。

暗示よりも、クライアントが無意識のなかにある気持ちと触れ合ってもらえるような配慮をしています。
催眠で無意識の世界に入ってもらうのはそのためです。

心の問題のほとんどは、意識と無意識の葛藤状態から起きています。
意識がやりたいことと、無意識がやりたいことが食い違っているので、自分の心なのに、自分の思うようにならない状態です。

多くのクライアントは無意識のなかにある、「意識と対立した気持ち」に気づいていません。

また、気づいていても、無意識の気持ちを何とかコントロールしようと努力しています。
気を抜くとひっくり返されてしまうので、絶えず努力し続けています。

これは、ずっと緊張して何かと戦っている状態と同じなので、ある程度続けていると、精神的に疲れ切ってしまいます。
置かれている環境の違いこそあれ、私のセラピールームを訪れるほとんど全員に共通している、「つらい、しんどい感じ」は、実はここから来ています。


◆暗示では傷ついた心を癒せない

結婚したいのにできない、という悩みでセラピールームを訪れる人が時々います。
話を聞いてみると、みな口を揃えて、「年も年だし、とにかく少しでも早く結婚に近づくことをしようとすると、なぜか急に億劫になって、結局やらなくなってしまうのです」と言います。

「〜したいのに、なぜかできない」というのは、無意識が意識とは別のことをしたがっていて、しかも意識との対立が大きい場合が多いのです。

子供の頃から、仲の悪い両親の結婚生活を見ていて、結婚すると不幸になると心の底で思い込んでいるとか、異性との関係でトラウマになるような体験があると、結婚に対する恐れが出てきます。

それがあまりにもつらい出来事の場合には、思い出すこともできないように強く抑圧されているので、本人は、自分が結婚を恐れていることに気づくことができません。

このような場合には、たとえ結婚が楽しくなるような暗示を使っても、結婚を恐れる気持ちはなくなりません。

暗示では、傷ついた心を癒せないからです。


◆暗示を使われると無意識はどう思うか

ではここで、あなたが、現実に対立している(いた)誰かのことを思い出してください。

その人を仮にAさんと呼びます。

あるとき私がAさんから、「○○さん(あなた)がわがままばかり言って、全然私の思うようにならないので、本当に困っている」と相談されたとしましょう。

そこで私があなたに会って、「わがままもいい加減にして、少しはAさんの言うことを聞きなさい」と言ったとします。

あなたはどんな気持ちになりますか?

これが「暗示」です。
暗示とは、セラピストが無意識のなかの特定の「気持ち」に向かって「私の言うことを聞きなさい」と言い聞かせるようなものなのです。

意識の気持ちと、無意識の気持ちが、複雑に絡み合って互いに反発している状態では、いくら暗示を使っても、もともとの双方の食い違いは調整できません。


◆意識と無意識の仲立ちをする

暗示では効果が期待できないような場合(そういうケースの方が圧倒的に多いのですが)、 有効な手段の一つが、間接催眠です。

限られた時間内に、効果的に無意識の世界と触れ合ってもらうために、まずクライアントを催眠状態に導いていきます。

そしてクライアントが抵抗を感じないように細心の注意を払いながら、さまざまな『間接的な手法』を用いて、意識と無意識が自然に出会えるように語りかけ、うながしていきます。

すると、双方の気持ちが触れ合っていき、何らかのやり取りが行われて、傷ついている気持ちが癒され互いに折り合いがついて、気が済んでいく…ということが起きてきます。

セラピストは、心のコーディネーターと言ってもいいかも知れません。
クライアントのなかにある、相反する意識の気持ちと無意識の気持ちが、少しでも近づくことができるように、今よりももっと仲良くなれるように、双方の気持ちに最大限配慮をしながら、その出会いに立ち会い、きずなを深めていくお手伝いをするのです。


■□■ ヒプノセラピー講座(シーズン1.-1期)受講生の感想 ■□■

講座の中で見せてもらえる先生のデモンストレーションはいつも通り、とても自然。
しかしいざ自分が行うとなると、予想外の状況や反応に戸惑い、なかなかスムーズにできない場面もありました。
講座の中ではその度に、中島先生からアドバイスをいただけるので、とっても勉強になりました。
そのおかげで決まった形のセラピーだけではなく、いろいろなケースに対応できる具体的な練習ができました。

また、自分が被験者になることも貴重な経験でした。
セラピスト役の受講者の声やスピード、空気感などなど、いろいろなパターンのセラピーを体験。
素敵なセラピーもたくさんあって、刺激を受けました。
また一方で、ちょっと違和感を覚える体験もあり、これも今後に役立つ貴重な体験でした。

講座を終えてしばらく経ち、最近現場で習った要素を使える場面が増えてきました。練習して感覚で覚えているので、練習と似たような場面になると
「あ、今、あれ使えるかも。」と自然に記憶がよみがえります。まだまだ、使いこなすまではいかないけれど、現場のセラピーが楽しくなってきています。

U 様

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初めてヒプノセラピーの勉強をしたので、最初は大変でしたが、自分のペースで進めていけたように思います。
実習もたくさんあって、家族や子供時代の楽しかった思い出など、自分を支えてくれているものにたくさん気づけました。
テクニックを教えてもらうだけでなく、自分のもっている問題も癒して行けた講座だったと思います。

楽しくてあっという間に過ぎた3ヶ月でした。
先生が教えてくれた“大切に思う気持ち”をこれからも育てていけたら良いなと思います。

S 様

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「現場で使えるヒプノセラピー」ということで、実践的なテクニックを学べることを期待して、受講を決めました。

内容は期待していた以上のもので、本や参考書などからでは学ぶことのできない、本当に多くの活きた体験ができました。

実際のセラピーの練習では、テクニック的なことはもちろん、セラピストの気持ちの在り方、クライエントの気持ちの察し方といった、本当のセラピーでしか体験できないような本物の「こころの交流」を、たくさん学び、経験することができました。

現場で効果的に使っていくには、まだまだその経験は足りないと感じていますが、これからもこの3ヶ月で得たものをより活かせるように、学びを続けていきたいと思っています。

H 様

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「間接催眠」を使うと、早く変化できる

今年もまた、インフルエンザが流行っているそうです。

インフルエンザのウイルスが体に侵入すると、私たちの体は「自分ではない『異物』が入ってきた」と見なして、熱を出して異物に抵抗しようとします。

インフルエンザを治すために使う薬もまた、外側から体に入れる異物なので、場合によっては重い副作用を起こします。

その人がもっている自己治癒力を目覚めさせるような治療の方が、無理なく、自然に回復していくことができます。

私たちの心も、自分の心とは違うものが入ると異物と見なして拒絶反応を起こします。

私が「間接催眠」をセラピーに活用しているのは、クライアントの心に異物を入れないので、抵抗感を引き起こさないで、早く変化することができるからです。


◆外側からの異物

心が異物を拒絶するのは、2つの場合があります。

1つは、自分の外側から他人の考え方などを押し付けられるときです。
たとえばセラピーでは、セラピストという「他人」と出会います。

この時、無意識のレベルでクライアントに同調することで、違和感を生じさせずに、ラポール(安心できる関係)を築き上げていく手法は以前にも紹介しました。

でも役に立たない考え方や、悪循環を後押しするような思い込みにクライアントがはまっているときには、クライアントに同調しているばかりでは変化は訪れません。
今までとは異なる気持ちに移ってもらいたいのです。

クライアントがある感情や考えに強くとらわれているとき、セラピストが無理にそれを変えさせようとすると、クライアントは自分を否定されたような気持ちになります。

セラピストからいくら役に立つ考え方を説明されても、クライアントにとってはそれは異物なので、拒絶反応が起きてしまうのです。

例えば、ずっと親から認めてもらえないで成長してきて、「誰も私を認めてくれない」と、人に心を閉ざしているクライアントに対して、

「どんな親でも、子供への愛情はありますよ」といくら言ったところで、クライアントの心の中では拒絶反応が起きてしまいます。その言葉は異物と見なされて、受け入れられないのです。


◆その人の中で役に立つものを探す

こういう時には、クライアントの心の中にあって普段はフォーカスしてない気持ちのなかからクライアントの役に立つものを探します。

「親は私を認めてくれない」
「誰も私を認めてくれない」
という気持ちに強くフォーカスしているときは、

その気持ちに同調(共感)しながら、その人の体験の中から、どんなにささやかでもよいから「認められた体験」を探して間接催眠の手法で増幅して体験してもらいます。

ある女性の場合は、子供の頃、独りぼっちでいたときにいつもペットのシーズー犬が膝の上に乗ってきて、お腹を上にして甘えてくる姿が心に浮かんできました。

その体験が、間接催眠により増幅されていくにつれて「自分は認められている」「自分はこんなにも愛されている」という気持ちが心の奥底から湧いてきて、とめどなく涙が流れてきました。

普段は心の片隅に忘れられていたものの中に、彼女が抱えてきた苦しみを癒してくれる、小さいけれどかけがえのないものがあったのです。

このセッションのあと、彼女は何十年も抱いていた虚しさがなくなったそうです。

シーズー犬との思い出は、彼女の中に既にあったもので、しかも心地良いものなので、異物ではありません。自然に心の中に広がっていきます。

このように、クライアントが既に持っている宝物を見つけると、新たな段階へと進む大きな助けとなってくれます。
さらに「間接催眠」の手法を用いることで、葛藤や抵抗を生み出すことなく、自然な癒しが起こってくるのです。

心が異物を拒絶する、もう1つの場合は、内側からの異物です。
つまり「無意識のなかにある異物」です。

病原菌が体に入ると、免疫系はこれを異物と認識して、排除しようと攻撃します。

ところが、免疫系が自分自身の正常な細胞や臓器まで異物と見なして攻撃を加えてしまうことがあります。
関節リウマチや膠原病など、「自己免疫疾患」と呼ばれるものです。


◆心の一部を異物と見なしてしまう

心の世界でも同じことが起きます。

自分の心の中にあるものなのに「このせいで、自分はつらい思いをすることになってしまう」と思い込んで、無意識の奥へと切り捨ててしまうのです。

たとえば、ある日学校で自分の意見を正直に言って、先生から「生意気だ」とひどく叱られたとします。
すると、「自分の思ったことを正直に表現したい」という気持ちのせいで自分はこんなに怒られた、もうこんな思いはしたくないと、「正直に表現したい」という部分を切り離してしまうのです。

親や社会の価値観に合わない気持ちは、なかなか周りから認めてもらえません。

特に、心がひどく傷つく体験をした場合は「自分にこの気持ちがあるせいで傷つけられることになった」と思います。


◆なぜだかわからない虚しさ

この気持ちは、自分の中で不当に扱われ、傷ついたまま何の手当もされず、無意識のなかに忘れ去られてしまいます。

「自分の思ったことを正直に表現したい」という気持ちを封印してしまった子は、それ以来、「おとなしい良い子」として生きていくことになります。

しかし、無意識の中からは絶えず、傷の『重苦しさ』と、自己の一部なのに、自分の人生に参加できない、見捨てられた『虚しさ』が滲み出てくるのですが、その時には本人もなぜだかさっぱり思い当りません。

さらに、自己の一部を失くして生きていくのは、その部分が持っている能力とパワーを使えないまま生きていくことになります。

心の一部を失くすのは、身体の一部を失くして生きるのと同じで、他人は簡単にできることなのに、なぜかとても困難で、一人前の力も出せません。

自分の気持ちを表現すれば簡単に済む状況でも、心の中でそれを担っている部分を封印しているので困難な状況に追い込まれてしまいがちです。

ずっとがんばって、「おとなしい良い子で生きるべきだ」とやってきた人も、人生の半ばを過ぎると疲れ果ててきます。

「生きるのが苦しい」
「今とは違う生き方をしたい」と思うようになります。

でもどうしたら新しい生き方ができるのか、自分ではもうわからなくなってしまっているのです。


◆内側で受け入れられないと、外側に異物が出現する

無意識とは、自我から切り離された心のことで、自我とは、「これが自分だ」と認識している心のことです。

自我から無意識を見ると、自分とは別人のように感じます。
自我から完全に切り離しているので、異物にしか感じられないのです。

何やら得体のしれない怖いものに、追いかけられている夢を見たことはありませんか。

あれは遠い昔に切り捨てられて、忘れられてしまっている気持ちが、人生に参加したくて無意識の奥から自我に近づいて来ているのです。
でも自我にとっては怖いものにしか見えないので、まったく受け入れられません。

切り捨てられた気持ちは、一緒になりたいのです。
だから夢以外にも様々な現れ方で、絶えず出てこようとします。

自我の中へ出てこられないと、心の外側で、「人間関係」あるいは「出来事」という形になって現れます。

先ほどの人のように、自己主張できる部分を切り離して生きていると、なぜだかわからないけれど、自分の周りで理不尽な自己主張をする人物が現れ、そのために起こるトラブルに巻き込まれやすくなってしまいます。
外側に異物が出現してくるのです。

もともと、「このせいで、自分はつらい思いをすることになってしまう」と思って切り離した何かが、自分の周りに出現してくるので、自我は「すごく嫌なことが起きた」と感じます。

同じことが、自己主張を切り離していない人の周りで起きたとしても、それほど抵抗を感じないでしょうし、そもそも注意を引かれず、視野にも入らないので、その人の世界の中では起こらないのと同じことです。

「怒り」を切り離している人は、自分の周りになぜだかいつも怒っている人物や、それに巻き込まれるトラブルが多くなって、嫌になります。

「のんびりする気持ち」を切り離して頑張っていると、いつも怠けている人物や、そのとばっちりを受けるトラブルが多くなって、嫌になります。

自分の中で切り離した気持ちを取り戻すまで、人生のパターンのようにこれが何度も起きるのですからウンザリします。


◆異物にされていた呪いを解く

このパターンは、切り離された気持ちが、自我に受け入れられて、自分の気持ちとして人生に参加するようになるまで続きます。

でもご安心を。
「お先真っ暗」ではありません。
無意識の中の異物を、楽に受け入れられるようになる手法は、実はいろいろあるのです。

初めは自分の中に「自分を主張したい気持ち」があることにすら気づきませんが、セラピーを進んでいくにつれてだんだんと気づいてきます。

でも、これも自分の一部なのだから、「ありのままの自分を受け入れよう」と、いくら努力してもなかなか受け入れられません。

「この気持ちのせいで、自分はつらい思いをすることになってしまう」
「この気持ちが心に入ってくると、自分はダメになってしまう」
と感じている間は、自我の中に異物を引き入れることは恐ろしくてできないのです。

でも、セラピーの中で、こちらの方から無意識の中の気持ちに、ほんの少しの間、入っていって感じてみることならできます。

デパ地下で、見たこともないような得体の知れない食べ物を見て、いくら栄養があって体に良いと説明されても、怖くて買えませんよね。恐る恐る『試食』をして、「これは美味しい」と実感したら、
安心して買うことができます。

人間は、いくら頭でわかっていても、嫌な感じを抱えていると、受け入れられないのです。

切り離された無意識の中の気持ちを体験することは、催眠の中ではとても簡単です。

というより、無意識の中にある気持ちを体験するには、どうしても無意識の中に入っていく必要があるので催眠状態に入るしかないのです。

切り離された気持ちを体験することで、自我の見方から離れることができます。
見方が変わると、今までの自分にはない性質に意識を向けることができます。

さらに、その気持ちの持っているさまざまな資質を体験してみると、これが危険なものではなく、役に立つ面もあると感じられるようになります。

「生意気、出しゃばり」と思われていたものが、自分を生き生きと表現し、無理なく主張できる能力として実感できるようになります。

より自分を開いて、充実した人生を生きていくための新たなツールを手にしたような感じです。
すると、自分でいることが楽に感じられるようになります。

「美女と野獣」のお話をご存じですか。
呪いをかけられた野獣を、美女が愛する(=受け入れる)ことで呪いがとけて、野獣は王子に戻り、二人は結婚して幸せになります。

「現場で役立つヒプノセラピー」では自分の内側の異物を、受け入れられるようなお手伝いをします。

それによって知らず知らずのうちに自分を縛っていた呪いがとけ、「異物」でしかなかったものの中から、豊かな才能を発見することができます。
新しい生き方が内側から広がっていきます。

すると自然に、自分の外側で起こる人間関係や出来事も、楽しく、心から親しみを感じられるようなものに変容していくのです。

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願望実現と、家族との関係

◆願いの始まりは人間関係に向かう

願望実現には、家族との関係を癒すことが近道だと知っていましたか?

生まれたばかりの赤ちゃんにとって、母親と自分は一体の感覚です。
おなかが空いたりオムツが不快になったりすると、赤ちゃんは泣きます。
言葉で伝えられないのですから、母親は赤ちゃんの気持ちを察するしかありません。

気持ちを察して、それに程よい対応を返してあげると、赤ちゃんは満足します。
こうしているうちに、赤ちゃんの願いは母親に向かって発せられるようになります。

つまり願いの始まりは、人間関係に向かって発せられるのです。


◆願いを阻むものも人間関係

赤ちゃんの願いを叶えてくれるものは母親であり、願いを阻むものも母親との人間関係です。

言葉を話せない赤ちゃんの気持ちを汲み取るには母親の感性によります。
母親は赤ちゃんの空気を読めないと願いを叶えてあげられません。

幼児になって歩けるようになると、母親から離れて世界を探索しに出かけていきます。
母親から少しずつ分離していくので、この時期には肉体的なおっぱいだけでなく、精神的なおっぱいを強く求めるようになります。
愛情です。
それがないととても淋しく不安になります。

逆に、肉体的なおっぱいと、精神的なおっぱい(愛情)を貰っていれば、それだけで全てが満たされた感覚になるのです。

全ての願いはこの2つに集約されています。

それを叶えてくれるのは母親ですが、母親にも事情があり全てを叶える訳にはいきません。
物も愛情も母親自身が与えられていないと、子どもに与えるのが難しくなります。

子どもは自分の気持ちをわかってもらえないと、母との間に隔たりを感じます。

養育者との間に親しみを感じられなくなると、すべてのものに親しみを感じられなくなります。

◆親しみを感じられないと引き寄せられない

『引き寄せの法則』というのがあります。
これは人気のある芸能人の元に、たくさんのファンが集まってくるのと似ています。

美しさやかっこよさだけでは大きな人気は生まれません。
そこには何か親しみを感じさせるものがあるのです。

まったく隔たっていて気持ちがわからず、親しみを感じない対象は、引き寄せられるどころか、離れてしまいます。

『引き寄せの法則』に必要な引力は、親しみの感覚からきているのです。


◆人間関係でのパターンの起源は家族関係

H・E・A・R・Tで行っている心理療法では、さまざまな隔たりを癒します。
それによって親しみの感覚が戻ってくるのです。

自分では欲しいと思っているのに手に入らないものは、無意識のなかで親しみを感じられなくなっているからです。

・自分と、パートナーとの隔たり。
・自分と、お金との隔たり。
・自分と、仕事との隔たり。
・自分と、社会との隔たり。

これらの背景には

・自我の気持ちと、無意識の気持ちとの隔たり、
・自我と、自分の魂との隔たり。

があるのですが、
これは無意識になっているので自覚しにくいのです。

でも、これは自分と家族との隔たり、となって表れているので家族との関係を癒していくことで、自分を取り巻くもの全てに、親しみの感覚を取り戻すことができます。

親しくしていた人との間で、ふとしたひょうしに、その人に心理的な距離をとりたくなってしまうとしたら、それは自分の家族との間に感じていた距離が出てきているのです。

自分の家族との間に感じていた気持ちや心理的距離が、他の人との関係で、よく起きるパターンとなって出て来るのです。

さらに、お金や、仕事など、望むもの全てにも、同じようなパターンとなって出てきます。

この年末に、何らかの事情があって家族に会わない人も、無意識のレベルでは自分の家族のことが浮かんできやすくなります。

家族関係に起源をもつパターンや、人との距離や、望むものとの距離に気づき、それを癒すのには、この時期が好都合です。

ありのままの、そのままの自分を受け容れられない人。
愛情や、人から承認されている感覚を感じにくい人。
職場や友人、異性との関係など、人間関係での問題が多い人。
望むものを引き寄せられない人は、家族関係での古傷を癒やすことで、自然に改善されていきます。

自分では意識していないのに、人との関わり方が変化していくからです。

長年続いた家族とのパターンを癒して、願望実現の引力を増やしませんか?

H・E・A・R・Tでは、そのサポートをさせて頂きます。

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自己評価を高めよう(2011年11月H・E・A・R・Tテーマ)

人は外からの評価、承認を得ることで安心を求めようとしています。
この「安心」の源を探っていくと、親に抱かれていた頃にたどりつきます。
親に100%受け入れられ、愛されていたときの感覚です。

人は家族という集団の中で、初めて評価というものを体験します。
人生のごく初期のうちは、大好きな両親に喜んでもらいたい、受け入れてもらいたいという強い気持ちから、
どうしたら親に評価してもらえるのかを学んでいきます。

親からの評価を通して、「してよいこと」と「してはいけないこと」の基準を学びます。

現実の生活に見合う正しい基準を身につけると、どのように行動したらよいのかが分かるようになるからです。


◆親の安心が不安定なとき、子供の自己評価が混乱する

でも、人が人を評価するときは、評価する人間の心理的なフィルターを通して評価するので、結局その人の心持ち次第になります。

有能な人よりも、無能だけど自分に服従するので、安心を感じさせる人の方を評価するのは組織の中ではよくあることです。

不安の強い親は、正しい基準よりも自分が安心できるように、「評価する」「評価しない」というアメとムチを使って子供をコントロールしようとします。

親から十分に認めてもらえなかった、愛されなかったという思いは、「自分はダメな子だから、愛されないんだ」という、ネガティブな自己評価に結びつきがちです。

そしてその子は、そんな自分でいることに安心を感じることができなくなっていきます。

人からの評価に敏感な人は、子供の頃に自分のことをネガティブに評価して、自分で自分を責めています。

そして人からネガティブな評価をされると、「おまえはダメだ」と責められているような気持ちを普通の人よりも一層強く感じます。


◆責めると、変われなくなる

自分に欠点があると感じると、ネガティブな自己評価をして自分自身を責めがちです。

「責めることで改善できる」と思っているので、改善したい気持ちが強いと、責める度合いがどんどん強くなっていく傾向にあります。

実は、責めることでは改善できないのです。
責めるということは、「おまえはダメだ」という状態に、ボンドで固定してしまうような作用があります。

変化することを目的に責めるはずが、まるで呪いをかけられたように、その場所から動けなくなってしまうのです。

人からのネガティブな評価をつらく感じるというのは、自分でもそのように自分を責めてしまっているということです。

これは私たちの気力を萎えさせてしまいます。
変化するために必要な力を奪い取ってしまいます。

間違っているから責めるという人は、「責めるしか改善させる方法がない」という理由で責めるのですが、

それよりも「責めたいから責める」の方が正直な気持ちではないでしょうか。
そのままにしておくのが不安になるからです。


◆自分で自分を責めておいて、人からの評価で補おうとする

心のなかで自分を責めていると、他人から評価されたくなります。
他人からポジティブな評価をしてもらうことで「安心」を得ようとしているのです。

人は自分を安心させてくれるものを評価するので、評価されたい気持ちが強い人は、相手の要求を満たそうとします。
相手を安心させるためです。

すると、自分のことが後回しになって不安になり、なおさら人の評価が欲しくなります。
こうして悪循環が続いていきます。

しかしやめてしまうと、まわりからのポジティブな評価がなくなって、もともと持っていたネガティブな自己評価が顔を出し、さらに苦しむことになります。
こうして人からの評価に一喜一憂することになってしまうのです。

もともと自分はダメだと思っている分を、他人からの評価で補おうとしているのです。

他人の評価以外にも補うものはいろいろあります。

ダメな自分を感じたくないから、何かに威張ること

自分でいるのが不安で、恋愛にしがみつく

寂しくて、何か問題を起こして目立つこと

アルコールや薬物で、憂さを晴らそうとする

これらの「補う」というやり方は、本物の「安心」の代用品に過ぎません。


◆低い自己評価からから抜け出すには

自己評価があまりにも低い人は、「親から十分に認めてもらえなかった」「愛されなかった」という思いが深い心の傷になっています。

催眠のなかで子供の頃の自分に会いに行って、その子の気持ちに寄り添ってあげましょう。
大切に思う気持ちが伝わるようなことをしてあげましょう。

傷が回復してきた人や、傷の深くない人は普段の生活で次の3つのことを始めてください。

1.自分を責めない。他人を責めない。

2.周りの誰に対してでもいいから、ポジティブに評価できることを探す。

3.自分のことをポジティブに評価できることを探す。

心理学で「投影」という原理があります。
これは自分の周りにいる人はまるでカガミのように
自分の心の奥を映し出してくれているという原理です。

この原理を逆に使って、自分から身近な人に働きかけることで、自分の心の奥に働きかけることができるのです。

他人にポジティブに接することを心がけると、不思議なことに、自分を責めることが少なくなっていきます。
自分のことがだんだん好きになっていきます。

自分は十分に愛されなかった、自分なんてダメだという思いに囚われて、自分の外側からの評価を求め続けているな、と気づいたら、身近な人たちに、自分の方から気前よく、「優しさ」をプレゼントすることを始めましょう。

そうすることで、自分自身を愛する感覚が、少しずつ内側に育っていき、いつ、どんなときでもあなたをずっと支え続けてくれます。

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自分と親との関係(2011年10月H・E・A・R・Tテーマ)

前回のH・E・A・R・Tではインナーチャイルドのテーマでした。

癒しを進めていくうちに気づいたことがあります。

それは、親との関係を丹念に癒していくことが、他の癒しをするよりも近道になると、ということです。

セラピーに来られる方の問題は様々ですが、それを引き起こしている「心のしこり」の大半は親との関係から来ているからです。

10月のH・E・A・R・Tでは、親との関係を振り返り、癒していきます。

親との関係に何らかの「心のしこり」ある方は、

この機会に丹念に癒していきましょう。

ご参加をお待ちしています。

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