こんにちは、中島です。

人生の中で起きるトラブルも
実は心が癒されるためのチャンスだと
捉える事ができる。

今日はそんなお話を
お伝えしようと思います。




【自然発生の催眠状態】

「なぜか心が固まって、本当の自分が出せません」

初対面の哲夫さん(30代)は、不思議そうに話し出しました。

おとなしく優しい感じの彼は
私の話を頷きながら聴いてはいるものの、
相づち程度しか話さないので、

私の方から「何か質問はありますか?」と訊いたときの返答です。

話したいことや訊いてみたいことがあって、わざわざ訪ねてきたのに
私と会って話を聞いているうちに、
自分の考えが出てこなくなって、
ただ話を聴いているだけになってしまった…とのことでした。

「今までに…こういう状態になったことは……ありましたか?」

普段の自分はそうではない、と言う彼に、
私がこのように質問をするだけで、
哲夫さんの催眠状態はさらに深まっていきます。

というのも、彼はその前から、
自然発生的な催眠状態に入っていた、と言えるからです。

「なぜか心が固まって、本当の自分が出せない」という現象は、
実は自分ではどうにもできない、
催眠にかかっているような状態だったのです。

なぜ、そんなことが起きたのでしょうか?

催眠状態の彼が答えます。
「この感じは……前の職場でよく感じていました」
私が聞きます。
「その時に……一緒にいるのは……だれ?」

こうして自然にセラピーが始まって
彼の心の中につながっていくと 、

彼が以前の職場で酷いパワハラを受けていた時のことが
だんだん明らかになってきました。

もう何年も前のことで、普段はすっかり忘れていたそうです。

前の職場での経験は忘れたまま、
「心が固まって、本当の自分が出せない」という
その当時の気持ちだけが出てきていました。

哲夫さんにとって年上の男性(私)と話しているうちに、
過去の上司に対して持っていた気持ちが
私との関係の中へ伝染して出てきたのです。

『心が伝染する現象』です。




【過去の気持ちが現在の関係をこじらせる】

『心が伝染する現象』では、過去の「気持ち」だけが伝染して
過去の上司のことは意識にのぼってこないので、
なぜそんな気持ちになったのか、本人にも原因がわからないまま、
「今、目の前にいるこの人のせいで、こんな気持ちになった」
と思うのが普通です。

そして、本当の原因は
「目の前の人と関係のない、過去に感じた気持ち」なのに(だからこそ)、
今の人間関係が余計にこじれて、傷ついてしまうことが多いのです。

たとえば、ある人の無意識の中に、
子供時代に感じた何らかのネガティブな気持ちがあったとします。
いざ自分が親になったとき、
それが家族関係などに知らず知らずのうちに影響してくるのは、
『心が伝染する現象』です。

そのせいで引き起こされる出来事によって、
その人の子供もまた、傷つきますが、
「目の前の人と関係のない、過去に感じた気持ち」の度合いによっては、
もらい事故としか言いようのない側面もあります(トラウマ)。

これは誰にでも、日常的に、しかも頻繁に起きています。
ただほとんどの場合、気づいていないだけです。

そのため、『心が伝染する現象』にさえ気づいていれば避けられたかも知れない、
不必要な心の傷・ややこしい人間関係を、新たに生み出してしまっている
とも表現できるかも知れませんね。




【心の伝染は癒しのチャンスでもある】

日常生活を送る上では、
余計なトラブルは避けられるに越したことはないですが、
心理的成長、セラピーの観点からは、『心が伝染する現象』が起きることは
一種のチャンスです。

人生で同じような出来事を何度も引き起こし、
その度にトラブルに巻き込まれていた
ネガティブな気持ち。

普段は無意識の中に切り離していて、
自分ではなかなか気づくことのできないその気持ちを、
捕まえることができるチャンスだからです。

このようなチャンスを活用しないで、一から原因を探り出そうとしても、
途方もない時間がかかることが珍しくありません。

哲夫さんが自分でも気づかないまま、無意識の中にある、
過去の職場の頃の気持ちとつながっているのは
特に暗示等をかけたわけではありませんが、
自然発生的に一種の催眠状態にあると言えます。

ほんのちょっと意識の方向性を変えるだけで、
非常にスムーズに、ストンと深いセラピーに入る状態です。




【特効薬は怒りだった】

彼は、左腕から頭のてっぺんにかけて
ビリビリした感覚が激しくなっていると言います。
この数年間、時々感じていた感覚だそうです。

そういえば、自分の左斜め前にある上司の席から、
絶えず怒りをぶつけられていたことを、哲夫さんは思い出しました。
その上司から発せられる怒りを敏感に察知する度に、
まさに「心が固まって、本当の自分が出せない」
という状態だったのです。

会社を辞めてからも、夜布団に入って心がゆるむと、
激しい怒りが出てきて眠れなかったそうです。

やがてビリビリした感覚は、怒りの炎となって
全身から噴き出してきました。

顔がチリチリして、頭のてっぺんに穴が開いていて
中にドロドロしたものが溜まっている。
と言います。

今まで哲夫さんは、この怒り、激怒の感情がつらくて、
瞑想や心理療法等、さまざまなことをしてきたそうですが、
決してなくならなかったそうです。

私が、
「その怒りは持っていていいんですよ。
だって、怒って当然じゃないですか」

と言うと、彼は驚いています。

上司が刀で切りかかってきているのに
自分の刀を捨てて、
鞘だけを腰に差して、毎日出勤していた哲夫さん。

逆に鞘をどこかに置き忘れてしまい、
いつも抜き身の刀で猛り狂っている上司。

どちらも、本来の平和な自分から、
偏ってしまっています。

刀は、普段は鞘に収まっているのが調和した状態です。
だからこそ、平和を作り出すことができるのです。
(哲夫さんには刀が、上司には鞘が調和をもたらす)

哲夫さんは、
心の中で何かが欠落している感じなのに、
それが何なのかわからないまま、
長いこと過ごしてきたのではないでしょうか。

自分の中からなんとかなくそうと、
一生懸命に取り組んできた「怒り」「激怒」が
実は欠落していた重要なパーツだったことに気づいたときには、
愕然としたと思います。

それは彼が再生するための唯一無二の特効薬であり、
使い方やタイミングを誤れば、
二次被害を起こしかねない劇薬でもあります。

ちなみに私は、哲夫さんのセラピー中、
この上司が心の奥に切り離している
ぞっとする恐怖と劣等感に心が傷んでいました。

恐ろしくて見ないようにしていた抜き身の怒りを自分のものと認め、
それが適切に鞘に収まったとき、
哲夫さんの優しさに今までなかった新たな面、
深さや逞しさが生まれてくることでしょう。




【癒されることで優しい気持ちが育つ】

『心が伝染する現象』を活用することで
人生のパターンになっていた課題の原因に
自然につながることができます。

7月から始める講座『逆転移の活用』では、
私たちの心が傷つく根本的な原因を、
『心が伝染する現象』から解き明かしていきます。

さらに、それを活用することで
哲夫さんの例のように、
自然の流れの中で、本人にとって最も負荷の少ない形で、
よりエレガントに癒しに入っていくことを習得します。

自分の無意識の中にある過去の心の傷が、
実は『心が伝染する現象』によって引き起こされていたことに気づくと
加害者に見える人も、それ以前の世界では被害者でもあり、
そこに関係している人すべてが
例外なくみんな傷ついていることが、よりリアルに感じられてきます。

つらい出来事にはまり込んでいた気持ちから抜け出て
智慧に導かれていくとき、
真の全体像が現れてきます。

犯人捜しがもはや無意味であることを悟り、
人にも、自分にもやさしく、癒していくことができるようになります。

そのためには、知らないうちに『心が伝染する現象』が起きているさ中で
それに気づけるようになることがカギとなります。
そうすれば、より早く、より適切に、
それを癒しに活用できるようになります。

癒しについてのセオリーを学ぶより何よりも、
まずは自分自身がより深く癒されることが助けになります。

講座の中で私が行う多くのデモンストレーションの被験者として癒され、
あるいはそれを観察しているうちにも、自然に癒しが起きてきます。

自分がより深く、よりたくさん癒されることで優しい気持ちが育っていき、
優しい気持ちが育っていくと、
ひとりでに周りの人たちが癒されていきます。

一緒に学んでいる仲間に癒され、自分も癒しを与えながら
『心が伝染する現象』に気づいていきます。

心理学は頭で学習していくものですが、
心を癒すことは術(arts)なので、
勉強というよりも、スポーツを習得していくのに近いです。

ですが、いきなりすぐに体得は出来ないので、
『心が伝染する現象』についての講義も
わかりやすくお話していきます。

『心が伝染する現象』を見抜けるようになると、
その下に隠されていた本当の自分がわかり
あなたの本当に大切なものを、大切にできるようになります。

癒し癒されることを、
何よりも大切に思っている方々のご参加を
心よりお待ちしています。




7月からの講座について、より詳しい説明をご覧いただけます。
ご興味のある方は、下記のリンクよりお入りください。

 ↓↓↓↓↓

■2021年7月期中島勇一ヒプノセラピー講座
http://yuichinakajima.com/course/20210424/

・早割
5月31日までにお申し込みいただくと
お得な早割をご利用いただけます。

・プレスクールへご招待
講座開始は7月ですが、
お申し込みいただいた方から
オンラインのプレスクールに
ご参加いただけるようになります。

6月中は3回開催予定ですので
お早めにお申し込みいただきますと
より多くご参加いただけます。

・中島勇一オンラインイベントへ無料ご招待
また講座期間中は、私のオンラインイベントに
すべて無料でご招待させていただきます。


これらの特典をご用意しておりますので、
この機会に皆さまのご利用を心よりお待ちしております。