メグって誰だよ!と思ったらダヴァン=サンでした。あおいです。臨海も仲良さそうでいい感じですね。
 ちょっとだけミョンファが表情を曇らせているのが気になりますが。

  さて、有珠山メンバーの名前について見ていこうぜ後半戦。

 

 岩館揺杏。いわだてゆあん。二年
コスプレ衣装づくりが得意っぽいですね。こういう知世ちゃん系のキャラはおそらく「咲」では初登場。今後、いろいろなSSで「衣装制作要員」として活躍してくれることでしょう。


 ふたばの咲スレで既に指摘されていますが、「岩館」という名字は使徒ペトロを連想させるものです。キリストは弟子のペトロ(もとはガリラヤの漁師のおっちゃんでした)に、「あなたはペトロ(岩の意)である。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てよう。よみの国の門も、これには勝つことはできない。わたしはあなたに天の国のかぎを授けよう」(マタイ16:17-19)と告げたのでした。なおこのペトロ、中世ヨーロッパの聖人伝を集めた『黄金伝説』によれば、空飛ぶ魔術師シモンと戦ったりもしています。

→北海道の漁師の娘?ネリーと戦う可能性?

 次に名前について。「揺杏」と書いて「ゆあん」と読ませるのはなんだかとってもDQNネームっぽいんですが、この漢字にも何らかの意味がある可能性があります。

杏(アンズ)はバラ科サクラ属の植物ですが、その近縁種にアーモンド(巴旦杏)があります。そしてこのアーモンド、実を収穫するときには揺さぶって落とすんだってさ。

 こういう機械で木を揺すって落とすらしいです。というわけで、杏を揺する、ということばから導き出されてくるのは「アーモンド」である。


 詳しくはこちらのサイトを見ていただきたいのですが、聖書においてアーモンドは「豊かさ(多産)、神の祝福(約束、あるいは奇跡)、価値ある贈り物、神に捧げる聖なる燭台、神の復活、目覚め(再生/春の訪れ)、神が見張っている事(神の目)」といったものを象徴しています。特に火山である有珠山との関係で注目しておきたいのは、イスラエルにおいて、火をともす「燭台」がアーモンドの花の意匠でつくられていたということ。そこから考えるとゆあんちゃんもなかなかに高火力かもしれません。

あ、そーいえばまどマギの佐倉杏子ちゃんも燭台とか蝋燭のイメージで描かれていたな。魔女化すると蝋燭めいた姿になるんだよね。



 真屋由暉子(まやゆきこ)。一年。
 真瀬由子ちゃんと字面が似ているとかそーゆーことは気にしない。ちっちゃいけど胸が大きいトランジスタグラマー。

 「」には「ひかり」「かがやき」といった意味があります。「てる」とも訓むらしいです。マジで?それはともかく、光や火を想起させる名前ですよね。ここで注目したいのは、キリスト教では、神が最初につくったものが「光」であったとされること。そして『新約聖書』においては、「光」は以下のように表現されてもいます。

「『闇の中から光が輝き出るように』と命じた神は、わたしたちの心の内に輝いて、イエズス・キリストの顔に輝く神の栄光を悟らせるように、光を与えてくださったおかただからです。」(「コリント人への第二の手紙」4章6節)

 キリスト教における「光」とは、神の栄光であり、またその栄光を知るためのものである。ユキちゃんの名前に織り込まれた「暉」とは、そういうキリスト教的な「光」を示すものだと考えられるでしょう。
 あと、イエスキリストが次のように言っていることも参考になります。

 あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることはできない。また、灯をともしたとき、それをますの下に置く人はいない。燭台の上に置く。こうすれば、それは家の中のすべての人々のために輝く。このように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。そうすれば、人々はあなたがたのよい行いを見て、天におられるあなたがたの父をほめたたえるであろう。」(「マタイ」5章14-16節)

うーん、なんていうか、白糸台の暗黒の星神・大星淡と対極にある娘ですね。礼儀正しいし!
個人戦で神の光・ユキVS暁の明星(ルシファー)・淡対決とかやってほしいなあ…

 さて、彼女、さらっと聖書の知識を披露しているところから、クリスチャンである可能性が高いと思われます。ミッション系の学校といっても、生徒がみんな信者であるわけではありません。っていうか信者はほとんどいないことが多いです。(ミッション系女子校で育った筆者の体験に基づいています)。チョコレは非信者、あるいはあまり真面目な信者ではない子で、ユキちゃんは毎週日曜日に教会に通っていたりするのではないでしょうか。あるいは、父親が牧師だとか、修道女を目指しているとか、そういう設定がついているのかもしれません。

 さて、永水の巫女さんたちにとって、麻雀は修行の一環でした。姫様はその身に神々を降ろして麻雀を打っているわけで、麻雀には神と合一する儀式としての側面があります。
 ただ、熱心なクリスチャンと考えられるユキちゃんにとって、麻雀とはなんなのか。
 前の記事で、チョコレが引用した「わたしは弱いときにこそ強い」について解説しました。ユキちゃんはこの引用について「少し意味が違ってる」と評しています。ユキちゃんが麻雀に宗教儀式的な意味、神の栄光を人々に見せつけるという意味を見出していたなら、こんなふうには言わないんじゃないでしょうか。彼女は宗教と麻雀を切り離して捉えている可能性が高いです。彼女の能力がどういうものかはわかりませんが…

この世界におけるキリスト教徒、キリスト教的な価値観のもとで育った欧米人が「麻雀」や魔物たちに対してどのような印象を抱いているのか。キリスト教圏における「魔物」とはどのような存在か。そういうことを考える上で重要なキャラかもしれません。臨海のネリー、ミョンファなんかと同様に。


◆誰が強いの?◆

 フナQの台詞によれば、次鋒のチカちゃんは「ちょっと頑張ってはいる」レベル。で、副将と大将が強い。大将は圧倒的エース。学校名の「有珠山」は活火山である。


「ちょっと頑張って」るチカちゃんの名字に織り込まれた「桧」が、火をともす焚き付けの材料であることから考えて、超強い副将・大将もまた火関係の名前である可能性が高いでしょう。おそらくは、その名前から燭台のイメージが連想される揺杏ちゃんと、名前に「暉」の字が入ってるユキちゃんではないかと思われます。で、はっきりと「火・光」を想起させる名前のユキちゃんが最強なのではないかと。