こんにちは。あおいです。
 日刊☆咲―Saki―さんで、面白い企画がはじまりました。それは、アニメ全国編をきっかけに「咲についてのブログをやってみたい!でも、どうすればいいんだろう?」と考えているあなたに捧げるブログ講座。咲ブログの作成と更新の方法を指南してやろうじゃないか!という企画です。
 その第三回は「『誰もお前の日記なんか読みたくない』考察記事の書き方について」。心に刺さるタイトルです。
 その最後の方で、恐ろしいことに、「出来れば咲ブログで考察記事書いてる他の方に「うちはこんな感じで考察記事書いてるよ!」って説明してもらえればなぁ、と。」ということで、拙ブログの名前が挙がっておりました。というわけで、需要がどのくらいあるのかわかりませんが、ちょっと頑張ってみます。ただ、最近方向性がよくわかんなくなっているので、半分ぐらいは自分用メモ。
 

◆「さくやこのはな」について◆
 まず、本題に入る前に、このブログの方向性、記事の内容について。
 このブログは、主にキャラクターの「名前」に注目し、そのキャラクター造型に影響したかもしれない神話や伝承、文学作品などについて考えるもの。名前に加えて、キャラクターの出身地、それから容姿、性格付け、作中で語られている(あるいは絵として提示されている)その能力、といったものを手掛かりに考察をすすめています。
 ただ、これを書いている人は麻雀があまり得意ではないので、闘牌描写についてはスルーすることが多いです。『咲』は麻雀漫画なので、そこにこそキャラクターを知るための重要な鍵がある気がしますが、変なことを申し上げてもいけないので他ブログさんにお任せしております。

 え?最近は有珠山高校を寵愛しすぎて記事がおかしなことになっている?ええ…そうですね、すみません。2014年はできるだけ公平な目で四校を見渡し、Bブロック準決勝の行き着く先を見届けたいと思います…


◆神は細部に宿るんですよ!◆
 考察系の記事を書く方法については、私的素敵ジャンクのhannoverさんが既に秀逸なエントリを書かれておられます。
 私的素敵ジャンク―自分なりの咲―Saki―考察記事の作成方法について その1 その2

 ありがとうございます。とても参考になります。平身低頭。
 この中で深く同意させられたのは、コミックスは何度も読み返すべき、という見解、そして「一見ただのギャグシーンや能力描写にしか見えないようなシーンにこそ意味があると考えてみましょう。ひょっとしたら、それが大きな発見につながるかもしれないですよ。」という記述。
 『咲』では、キャラクター造型の元ネタが、とんでもない部分に反映されていることがあります。たとえばシズの能力の伏線は、すでに阿知賀編外伝において提示されていました。ここではシズのお母さんが、シズがいつも山を駆け回っていること、時には熊野まで行ってしまうということを語ります。

 吉野から熊野まで行くとかwwwwwwwwwなにそれwwwwwwwww体力おかしいwwwwwwwwwww
 シズったらまったく体力バカなんだからぁ!
 ジャージに運動靴、ポニーテールとかいかにも体育会系の外見だけどwwwこれはないわwwwww

 こんな風に軽く流していたひとがわりと多いんじゃないでしょうか。
 でも、実際はそうではありませんでした。シズは山を支配する能力を発揮し、「深山幽谷の化身」となって大星淡たちを圧倒します。その背中には、吉野金峯山寺の秘仏・金剛蔵王権現の光背がありました。阿知賀編最終話における衣ちゃんの台詞「修験者が修行のために歩いた深山路 そこを修行ではなく庭のように駆け回っていた」と、アニメ最終話の予告にあった「奥、崖道だから」という台詞から考えて、その能力は、吉野から熊野までの道―山伏が修行に使う「奥駈道」を駆け回る中で感得されたものであろうと推測されます。
 つまり、あのシズ母の台詞はギャグや誇張表現ではなく、シズの能力に関する重要な情報を提示するものだったのです。

 というわけで、どうでもよさそうな描写を軽く流してはいけない。細部に忍ばせられた重大な情報を見落とさないように。周囲が「深読みしすぎじゃねwwww」と鼻で笑ってもしずかに耐えましょう。『咲』は、決して深読みしすぎてしすぎることはない作品なのですから。
 

◆考察記事の書き方っぽい?◆
 日刊☆咲―Saki―さんが用意してくれたテンプレートに則って。
 すっごく適当なのと、わりとよく予想を外すので、あまりあてにはしないでください。ただ、自分の文章の書き方を見つめ直したほうがいいなあと最近折に触れて思うので、反省を込めつつ振り返ってみます。

1.考察記事を書くのに使っている資料は
・『咲』に関するもの…『咲』の正編、外伝、スピンオフが掲載されている雑誌。それが纏められたコミックス。アニメの録画。それからいろんな咲ブログさんの記事とコメント欄。あとはTwitterのブロガーさんなどの発言。たまに2chやふたばの咲スレなども見てます。
・考察を広げるための資料…まずはGoogle。ググって雰囲気や関連することばを頭に入れる。そのあと家にある本(主に辞典・事典類)を見たり、図書館で調べるという感じ。超適当。

 
2.考察記事を書き始めるキッカケ
 この娘の名前、この娘の通っている学校名にはどんな意味があるんだろう?その名前の背後にあるイメージが、キャラクターの造型、物語の展開とどんなふうに結びついているんだろう?なんてことをぼんやりと考える。そこが出発点です。

3.考察記事を書き上げるまでの手順
 たとえば、さくやこのはな―大星淡ちゃんについて考える。 この記事を書くに至るまでの一連の流れを振り返ってみます。
 まずは、先行の淡ちゃんについて考察されたブログ記事を読みます。そこで指摘されていることを頭に入れます。このころは天江衣・宮永照・大星淡・神代小蒔の名前の一文字ずつを取ると「天照大神」になる、という説がわりと広く流布していました。ふんふむ。やっと「天照大神」の「大」にあたる子が登場したのかあー。そりゃあ強者に違いないよなあ。

 で。

 それらの記事内容をいったん、全 部 忘 れ ま す 。

 いや、実際には忘れてないんだけど、忘れたことにします。気持ちをリセットして「大星淡」という名前や、原作における描写を眺めてみます。これが実はすっごく大事。そうすると、「天照大神」のひとり、というイメージに縛られていたときには見えてこなかった、「大星」ということばが引っかかってくる。確かに宇宙空間のような昏いオーラを出し、その中で金髪を広げている淡ちゃんはなんだか星っぽい。
 しかし「大星」って何だ?「大きな星」と解していいのだろうか?ということでGoogleで検索してみると、古来日本で「大星」と呼称されてきた星や、「大星神社」という神社があることがわかる。大星と呼ばれていたのは金星、シリウス、北極星。じゃあ、この三つの星のうち、淡ちゃんのイメージに近いのは?と考えてみると、「金星」が比較的近いかなあ…という結論が出る。そこで今度は、古来から「金星」がどんなイメージで捉えられてきたかについて調べてみると、なんだか淡ちゃんの邪悪カワイイ感じとなんとなく合致しそう…。

 ここで、いったん忘れた(つもりになった)先行のブログ記事の内容を思い出し、もう一度読み返します。自分の思いついたネタと同じことを言っているブログはあるでしょうか。

YES…題材を変える、あるいはもう少し調べてみます。あるいは、先行のブログ記事を、自分の得たデータによってさらに深めることができないか考える。深められそうならそれを記事にします。もちろん、「○○さんのこの記事のこの部分をもっと深めてみました!」と最初に言及しますが…。
NO…もしかすると、2chとかふたばの過去ログに言及があるかもしれないので軽く検索して確認します。見つからなければ、この内容で記事を書きます。どうしても書きたいときは、「過去に2chなどで指摘があるのだけど、埋もれているみたいなので自分なりに纏め直してみた」というスタンスで記事を書く…という感じ。

 さて。ここまでで記事を一本書いてもいいと思います。ただ、私はもう少し考えを広げてみました。『咲』のキャラクター造型には日本の神話や伝承が利用されることが多いです。じゃあ、日本における星神ってどういう存在なのだろう?というところまで。そうすると、淡ちゃんに関係ありそうなちょっと面白い発見がありました。というわけでその話もくっつけたのが、前述した淡ちゃんについての記事です。
 うう…ためになることを書きたかったのですが、冗長な漫談みたいになっている…

  
4.考察記事を書くときに気をつけていること
 偉大なるアラフォーは言いました。「人は予想を超えてくる」。立先生も人間です。我々の予想をはるかに超えた、斜め上の展開を持ってくることだってあります。というわけで、のちのち自分がドヤ顔で書いた考察記事が的外れな内容であることがわかっても、心を折らないようにしています…可能な限り…
 中途半端な記事を書きたくない場合は、闘牌においてすべての力を出し尽くし、きれいに敗退したキャラについて考察したほうがいいんですよね。これ以上新たな設定が追加されませんから、全体を把握したうえで論じることができます。そしてもっと厳密にやりたいなら、『咲』の連載終了後にブログを作るべき。ただ、設定が出てから考察記事を作成するまでの時間が短いほど、アクセス数は増えます。自分のプライドと承認欲求とのあいだで、上手に折り合いをつける必要があると思っております…。

 あと、承認欲求といえば、ネタを思いついてから記事を書くまでの間に、そのネタによって自分の承認欲求を充足させる行為は可能なかぎり慎むべきですね…(自戒を込めて)。具体的には、Twitterにそのネタのさわりだけを書く、同好の士にそのネタについて熱く語る、などです。
 恐ろしいことに、この段階である程度の反応をもらってしまうと、記事を書く意欲が低下することがあります。だって、もうじゅうぶん自分の「誰かにこのネタを伝えて面白いねって言われたい!」という欲望は満たされてしまいますから…キヲツケテネ!
 承認欲求ってネガティヴな側面ばかりが注目されがちだけど、なんだかんだ言って、ものづくりの原動力のひとつなんだよなー…


5.一つの考察記事を書くのにどれぐらい時間をかけるか
 ものによりますが、だいたい2、3時間ぐらいでしょうか。調べ物も執筆も細切れにやることが多いので、トータルの時間はあまりよくわかりません。


6.その他(他にあれば)
 キャラクターの元ネタとなった神話伝承などに「敬意をもって」接することを心掛ける…かな。
 ある人にとっては「咲キャラの元ネタっぽい」以上のものではなくても、別の人にとっては「信仰・敬愛の対象」である、ってことを忘れないでいたいです。

 以上です。
 将棋の駒の成香は六方向に動けるけどそういえばアイヌにおいて6は重要な数らしいとか、アーモンドは杏の仲間でその木を揺らして実を落とすとか、アーモンドをデザインした燭台があるんだぜとか、だから岩館揺杏は火力が高いに違いないぜという内容の過去のブログ記事については、できれば忘れていただけると助かります。