ご無沙汰しております。そして前回の更新が半年前ということに気付きました。すみません…。今後はもう少し頑張って更新できるといいのですが。あと、戴いたコメントになかなか返信できておらずこちらも申し訳ないことこの上ないです。一つ一つ、きちんと読ませていただいております。この場で御礼および、お詫びを申し上げます。

 さて、 昨日(6/25)発売の『ビッグガンガン』七月号において、『咲』のスピンオフシリーズ第5弾である『怜―Toki―』がはじまりました。本編では五位決定戦に出場し善戦中の北大阪・千里山女子先鋒である園城寺怜さんを深く掘り下げた作品。病弱で一見はかなげではあるものの、未来を視るちからと心の強さを持っている彼女の生い立ちを、その幼少期からじっくり描いていくようです。以下、画像のあとからネタバレを含む記述がありますので、BG未読の方はご注意ください。

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 去年撮影した吉野山の紫陽花です。また吉野に行きたい♡


 閑話休題。
 『ビッグガンガン』7月号に掲載された第1話・第2話では、同じ小学校に通っていた小学五年生の怜と、清水谷竜華の出会いが描かれます。本編における二人は非常に親密で、まるで母親のように怜を心配したり庇護したり膝枕してあげたりする竜華の姿が見られますが、どうも始発の段階では、二人の関係はある種の「ゆがみ」をはらんだものであったようです。
 詳しいことは本編を読んでいただきたいのですが、怜は自己評価が低く親しい友人のいない少女であり、クラス替えを機に、そんな彼女に近付く竜華は、どうやら彼女に誰かを重ねているらしい描写が見られます。そして怜は、竜華を「スタイル良くて運動神経良くて明るくて誰からも好かれる」存在と捉え、「持ってる人間」として羨望と嫉妬がないまぜになったまなざしを向けますが、いっぽう竜華は、怜に「大切な人」にはならない「おままごとの『お友達』」であることを求めるのでした。この後何がどうなって現在に至るのか、とても興味深いですね…。

 さて、物語の舞台となった場所については多くの方々が検討を進めていらっしゃいますが、本ブログが注目したいのは五年生の怜が愛用しているブランドです。
 第1話の怜は、メリーゴーランドと少年少女が刺繍された手提げバッグを持っています。長くなるので画像は割愛しますが、巻頭のカラーページから、その色は赤であることがわかります。

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 これはッ!関西圏(特に神戸)の女子高生にも大人気、子供服ブランド「ファミリア」の手提げバッグ!生地がしっかりしており丈夫なつくりである上、一枚一枚、職人さんが手で刺繍を施しているという逸品!(詳細はこちらをご覧ください)しかもこのバッグは2013年に出たchesty×ファミリア コラボの限定品ッ!!たまにオークションに出るけれど大人気だからなかなか手に入らないぞ!もう終わってしまったオークションのものですが、こちらに写真がありますので、興味がおありの方は御確認くださいね。
 そしてランドセルにも、若干デザインこそ変えてあるものの、「ファミリア」ブランドのマスコットである「ファミちゃん」に似たキャラクターがついています。

 なお第2話で怜が積み木を入れてきたバッグも「ファミリア」のもののよう。
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 こちらはまだオンラインショップで普通に買えますので、興味がおありの方はどうぞ。実際には子供向けではなく、母親向けのアイテムのようですが。これについては後で詳しく述べます。

 「ファミリア」は関西圏において一定の地位と信頼とを獲得しているブランドです。怜がこの「ファミリア」のアイテムに囲繞されている描写から、その両親が彼女に上質なものを与えようと心を砕いていることが見えてきます。第1話の冒頭で、忙しく働いているらしい両親が朝食を娘と一緒に摂っているのも、そうした心配りと関わりがあるのでしょう。
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 怜のお皿の上に野菜がたくさん載っているのが見えますから、怜母は栄養バランスをもしっかり考えていることがうかがえます。ただし家族の会話は弾まず、さほど心の通い合いはないようです。子供の衣食住を充実させることは確かに愛情を示すための行為として重要ですが、そこにコミュニケーションが伴わないと、子供がそれを「愛情」と理解できないこともありますよね。第2話で竜華の家の夕食に招かれた怜は、そこではじめて「団欒」というものを知ったのかもしれません。

 それと興味深いのは、第2話で怜のランドセルから熊のマスコットが消えていること。
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 そういえば第2話では、怜は竜華と遊びに行く際のバッグとして、第1話の刺繍入りの手提げではなく大人用のシンプルなデザインのもの(母親のもの?)を持っていたりもしました。
 5年生にもなってキャラクター物はちょっと恥ずかしい、と思ったのか。それとも、自分よりも大人っぽい竜華に張り合うような気持ちがあったのか。竜華という不思議な少女との関わりによる怜の内面の成長を、アイテムによって表現しているのか。気になるところですね。