硬化ガラス。これは、ある映画の字幕にあった表現で、私は興味を持ってインターネットで検索してみました。
翻訳というのは日本語そのものに対する感性を敏感に持った人でないとできない仕事です。この時は、反対語を想像して考えてみたら違和感があったので調べてみました。「硬化」の反対は「軟化」…。軟化ガラスなんて存在しないぞ、と。
調べてみると硬化ガラスという表現は存在するようです。さらには「軟化ガラス」も存在しました。ただ、一般の人が連想する割れにくいガラスは「強化ガラス」を使うのがよい気がしました。ガラスが硬いのは普通で、その強度を高めたのが「強化ガラス」ですから。(さすがに、この反対語になる「弱化ガラス」という表現は、今、検索してみたら1件もヒットしませんでした…。)
インターネットという便利な道具により、翻訳の仕事は楽になりましたが、それはあくまでツールとしての便利さであり、言葉に敏感である必要性が下がったわけではありません。「強化ガラス」と「硬化ガラス」は、字幕で一般的に使う、割れにくいガラスという意味では、どちらもOKのようですが、「この表現は変ではないか」と常に自問自答していくのが翻訳家なのかなと、ふと思いました。
翻訳というのは日本語そのものに対する感性を敏感に持った人でないとできない仕事です。この時は、反対語を想像して考えてみたら違和感があったので調べてみました。「硬化」の反対は「軟化」…。軟化ガラスなんて存在しないぞ、と。
調べてみると硬化ガラスという表現は存在するようです。さらには「軟化ガラス」も存在しました。ただ、一般の人が連想する割れにくいガラスは「強化ガラス」を使うのがよい気がしました。ガラスが硬いのは普通で、その強度を高めたのが「強化ガラス」ですから。(さすがに、この反対語になる「弱化ガラス」という表現は、今、検索してみたら1件もヒットしませんでした…。)
インターネットという便利な道具により、翻訳の仕事は楽になりましたが、それはあくまでツールとしての便利さであり、言葉に敏感である必要性が下がったわけではありません。「強化ガラス」と「硬化ガラス」は、字幕で一般的に使う、割れにくいガラスという意味では、どちらもOKのようですが、「この表現は変ではないか」と常に自問自答していくのが翻訳家なのかなと、ふと思いました。