前回、“アメリカーノ”と“アメリカンコーヒー”の違いが解っていただけたと思います。しかし、“今までアメリカンだと思っていたのがアメリカンじゃなかった・・・。”という結果に・・・。

 

では、なぜこんな間違ったことが広まってしまったのか?昔、日本人の間では「アメリカ人はあっさりした味のコーヒーを飲んでいる」ということだけが認知されていました。そして、1970年代に落語家などが『ただの珈琲、お湯で薄めればアメリカン!!!』と茶化し始めたのがきっかけで、日本全国に「お湯割り=アメリカン」のイメージが定着してしまったようです。それが今日まで続いているということです。

 

復習になりますが、本来のアメリカンコーヒーは「浅煎りの豆を粗挽きで抽出したコーヒー」なので、“カフェイン”“タンニン”が多く含まれるため、結果、酸味が強いコーヒーになります。

 

それを知ってしまうと「私、酸味のあるコーヒーが嫌いだからアメリカンコーヒーが好き!」という言葉がチグハグな言葉に聞こえてきます(笑)

 

また、なぜ本来のアメリカンコーヒーは“浅煎り”で“粗挽き”なのでしょうか?この答えは、当時のアメリカではコーヒー豆の運搬は「列車」で行われていました。アメリカの東部から西部までの列車の輸送には大変時間がかかりました。そのため、長期間保存が出来る状態でなければなりません。コーヒー豆というのは、浅煎りの状態だと長期間保存が出来ますが、深煎りのコーヒー豆は保存期間が短く、長期間の輸送には向いていませんでした。また、コーヒー豆は、深煎りになるにつれて豆が膨張します1つの麻袋に“浅煎り”の豆と、“深煎り”の豆を入れ比べると、当然、浅煎りの豆の方が沢山入ることになり運搬の際の効率も良かったためです。そのため“浅煎り”のコーヒー豆で輸送を行っていました。“粗挽き”だったのは当時普及していた器具“パーコレーター”で抽出する際の最適なコーヒー豆の挽き具合が“粗挽き”だったためでした。

 

ちなみに“アメリカンコーヒー”という飲み物は海外にはありませんのでご注意下さい。