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先日岩国フォークソングのマスターから依頼があったのだが、結構アニメ作るって手間隙かかり、自分のボカロ作品も1年以上ほったらかしで未完成だったので、
「もし作っても出来るのいつになるかわからないよ、半年とか一年以上かかかるかも」なんて返事していたのだが
届いた曲を聴いて、和やかな作風にやられてしまいあっと言うまにイメージが膨らんで、休日にイッキに仕上げてしまいました。
たまにはこんな作品も、どうでしょうか?
居眠りシーンとか酒飲みシーンとか暇みてはボツボツ足していく予定です。
「もし作っても出来るのいつになるかわからないよ、半年とか一年以上かかかるかも」なんて返事していたのだが
届いた曲を聴いて、和やかな作風にやられてしまいあっと言うまにイメージが膨らんで、休日にイッキに仕上げてしまいました。
たまにはこんな作品も、どうでしょうか?
居眠りシーンとか酒飲みシーンとか暇みてはボツボツ足していく予定です。
さてお待ちかね?のスタージャックエクスプレス第一話のその2です。
はじめての方はその1をお読み下さいね。
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説明しておかなければなるまい。『スタージャックエクスプレス』とは、フリーの映画やテレビ編集のスペシャリストが集まって作られた特殊(スペシャル)なビデオ製作チーム。各個人の特殊な撮影・編集能力に寄って、通常では困難な撮影や編集をハイクオリティに、しかも信じられない短い期間でやってのけるチームの名前なのだ。別名『銀河特急便』とも言われている。
「ごめんさい」と泣きながら謝る今回のヒロインに選ばれた薫。慰める数人のスタッフだが、今までの苦労を写真誌のスクープに寄って水の泡にされたスタッフは内心呆れ気味。
しかもそのカリスマスタイリストの過去の歴史を知っているからなおさらだ。
いつの間にかヘイジも傍からいなくなっている。
冷めた雰囲気のスタジオを尾田プロデューサーがビデオテープを持ち退出する、食い下がる様に前野監督が色々言ってるが、無視しドアを開ける。
そこへ黒塗りのワンボックスカー(シボレーアストロの特注車)が急ブレーキで土煙を上げながら止まる。
運転席の窓が電動で開く。そこには無精ひげを蓄えた、いかにも無骨そうな男、公文伝八がいた。この個性派集団をまとめる銀河特急便の社長なのである。
尾田が「コレよ。お願い」とテープを運転席の公文に渡す。
「『銀河特急便』(スタージャックエクスプレス)ですね」と受け取る公文
「スポンサーからの変更点は伝えてあるわね。ヨロシク」
公文は座席の間から後部座席に座ってる男へテープを渡す。
そして後部座席のドアがスライドし、呆然としてる前野監督が無理やり車に押し込められる。
「君らが…スタージャックエクスプレス…」前野が車の中で見たのは…
「いつもお世話になってまーす」先ほどまで前野監督の下で雑用をしていたヘイジだ。本当は消沈した薫の傍に居たかったのだが、ここへ戻らなければならなかったのである。
他にも番組のテロップやCGを制作している今年入社したばかりの今井慎平。
五分もあればその動画にあった最高のBGMを作り上げる作曲もこなす音響の斉藤玲。
女性を撮らせたら天下一品の腕を持つと噂される、AVあがりのスケベカメラマン大谷一樹。彼は自分が撮影したすべてのタイムコードを覚えており、オッケーテイクの動画をプレビュー(視聴確認)しなくても探し出す事ができるのだ。
そして都内の道ならあらゆる道を知り尽くしどんな交通状態でも最短の道を検索できるカーナビ要らずの運転手兼雑用係兼社長の公文伝八。前野にとって下請けとして仕事してる顔なじみのメンバーであった。
日頃は目立たないが、特殊技能をもった彼らは、特急便依頼の時にだけ、スタージャックエクスプレスの顔へと変わるのである。
「コレを付けて」ヘイジが監督に前野に無理やりヘッドセット(ヘルメットにメガネが付いてるSFチックな機械)を付けられる。「な…何を」
何が行われてるかわからぬままヘッドセットを付けられ、強引にドアを閉められ、車は急発進していく。
ここは新EDOTV(エドティーヴィ)テレビ局前だ
急ブレーキと共に先ほどのでかい車が玄関前に止まる。何事かとあわてて警備員が出てきて車へ駆け寄る。
横のスライドドアが開き、その中から監督がとぼとぼとした足取りで車から降りる。悪い夢を見た後の倒れそうになった前野を警備員があわてて抱きかかえる。
公文社長は「はいお待ち」顔の横に指を立ててチャオの形。まるで出前でも届けたような軽い仕草だ。そしてギアをドライブに入れ勢い良く車を出発させる。
この騒ぎに玄関近くにいたテレビ関係者が集まり「何事か?」と、心配そうに取り囲む。
「前野さんこの度は大変でしたね。突然の変更でどうします?。放送日まで時間が無いですよ。少なくとも明日までにはなんらかの形にしないと」
「どう考えても間に合いません!いったん総集編か何か入れてごまかしますか?」
薫の不祥事、スポンサーに寄る変更の意向はテレビ局全体に伝わっていた。皆心配そうに集まってくる。
「済んだ」とポツリと前野
「え?なにが」
「もう編集は終わったよ。」とテープを出す。
「あれは…」と言いながら監督は車に載ってテレビ局に付くまでの出来事を語りだす。
真っ暗に仕切られた車の中の編集室。多くの機材がならんでいる。その中で点滅する機材のメーターやLEDだけが見える。まるで宇宙空間にいる様。
「ナンだこのヘンな機械は」と前野
「一緒にスタージャックエクスプレスの宇宙船に載って亜空間へ行くのです」SF映画の宇宙船に載ってる艦長の様な、いやB級なパルプ誌のヒーローになっようなヘイジ口調だ。
「亜空間て何を言ってるんだ」
「フフフ」と不気味に笑うヘイジ。「銀河特急便イグニッション…テイクオフ!」と言いながらダイヤルを押しながら回すスイッチを入れる。
そうするとヘッドセットの画面にワープしてるような映像が写しだされる。
しばらくした後その空間の奥からたくさんの撮影が終わった動画の一部が現れてくる。
このワンボックスの中にポスプロ(撮影後編集)のシステムが詰め込まれているのである。いろんな機械がワンボックスカーの隠し天井から降りてくる。意識は機械を操作してるのではなく、コンピューターが作り上げた空間の中で作業をしている。
普通はどんなに早くても編集室に撮影済みテープをもって帰ってからの編集になるが、銀河特急便の彼らはスタジオからテレビ局へ帰る時間をも利用して編集の手間を減らすシステムを作り上げていたのだ。
ようやく状況が掴めだし自問しながら戸惑う前野をよそに、ものすごい速度でバーチャルな動画を直接手で掴むイメージで編集して行くヘイジ。
「これはNGカットですね」素手で画面を引っ張ってくる。要らないカットは実生活のそれの様にゴミ箱に丸めてポイだ。当然やり直しになるアンドゥはそのコミ箱に捨てた動画を拾う事になる。保留の動画は手の届くどの空間でも良い。ピンチ(クリップ)やピンで止めて置く。マウスやキーボードを扱う編集スピードとはまるでかけ離れたダイレクトな感性でそこにある動画を扱っていくのだ。
前野はコンピューターで作られたサイバースペースの亜空間に立ちすくみながら編集作業をポツンと見ている。
やっと空間にも慣れたのか「あぁこの2つ後のシーンがオッケーテイクだ」思い出した様にヘイジに告げる。
「後は、シンペーに」
「ここをこうやって…」コンピューターの特殊効果を専門に扱ってる慎平がこの亜空間に入り込んできた。『SNOWEFFECT』と書かれてる箱(フォルダ)に手を入れ、紙吹雪を散らすように手を開き、まるでマジックの様に紙吹雪を出す。その吹雪がヘイジの前の編集中の画面に掛かると画面の中にリアルな吹雪が吹く。紙ふぶきがマジックの様に本当の粉吹雪へと変わっていく
本来なら特殊効果にはとてつも無くCGの計算時間(レンダリング)がかかる。細かい雪のシーンならなおさらだ。しかしヘイジと慎平で編集専用にOSから作られた銀河特急便のこのシステム。スパーコンピューターを遥かに凌駕する、動画処理専門のエンジンを積んだゲームコンピューターを並列に並べ処理し、どんな複雑な合成でもレンダリング時間ゼロのリアルタイムで動画に効果を付けて行く。本来なら数日かかる処理を今見ている目の前で終わらせてしまった。
公文の知ってるどのコースを使ってもテレビ局までもう少し時間がかかりそうだ。「まだ時間が余ってますね。もし以前撮影していた結婚後のシーンがあれば入れ込めますよ。もう仕上げちゃいます?」とヘイジ
「あぁだったらやって見たい事がある」と、今までの編集を見て思いついたのか前野からの提案があった。
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長文お読みくださりありがとうございました。
無事放送できるのか、監督からの提案とは?
次回1話最終回のその3をお待ち下さいね
はじめての方はその1をお読み下さいね。
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説明しておかなければなるまい。『スタージャックエクスプレス』とは、フリーの映画やテレビ編集のスペシャリストが集まって作られた特殊(スペシャル)なビデオ製作チーム。各個人の特殊な撮影・編集能力に寄って、通常では困難な撮影や編集をハイクオリティに、しかも信じられない短い期間でやってのけるチームの名前なのだ。別名『銀河特急便』とも言われている。
「ごめんさい」と泣きながら謝る今回のヒロインに選ばれた薫。慰める数人のスタッフだが、今までの苦労を写真誌のスクープに寄って水の泡にされたスタッフは内心呆れ気味。
しかもそのカリスマスタイリストの過去の歴史を知っているからなおさらだ。
いつの間にかヘイジも傍からいなくなっている。
冷めた雰囲気のスタジオを尾田プロデューサーがビデオテープを持ち退出する、食い下がる様に前野監督が色々言ってるが、無視しドアを開ける。
そこへ黒塗りのワンボックスカー(シボレーアストロの特注車)が急ブレーキで土煙を上げながら止まる。
運転席の窓が電動で開く。そこには無精ひげを蓄えた、いかにも無骨そうな男、公文伝八がいた。この個性派集団をまとめる銀河特急便の社長なのである。
尾田が「コレよ。お願い」とテープを運転席の公文に渡す。
「『銀河特急便』(スタージャックエクスプレス)ですね」と受け取る公文
「スポンサーからの変更点は伝えてあるわね。ヨロシク」
公文は座席の間から後部座席に座ってる男へテープを渡す。
そして後部座席のドアがスライドし、呆然としてる前野監督が無理やり車に押し込められる。
「君らが…スタージャックエクスプレス…」前野が車の中で見たのは…
「いつもお世話になってまーす」先ほどまで前野監督の下で雑用をしていたヘイジだ。本当は消沈した薫の傍に居たかったのだが、ここへ戻らなければならなかったのである。
他にも番組のテロップやCGを制作している今年入社したばかりの今井慎平。
五分もあればその動画にあった最高のBGMを作り上げる作曲もこなす音響の斉藤玲。
女性を撮らせたら天下一品の腕を持つと噂される、AVあがりのスケベカメラマン大谷一樹。彼は自分が撮影したすべてのタイムコードを覚えており、オッケーテイクの動画をプレビュー(視聴確認)しなくても探し出す事ができるのだ。
そして都内の道ならあらゆる道を知り尽くしどんな交通状態でも最短の道を検索できるカーナビ要らずの運転手兼雑用係兼社長の公文伝八。前野にとって下請けとして仕事してる顔なじみのメンバーであった。
日頃は目立たないが、特殊技能をもった彼らは、特急便依頼の時にだけ、スタージャックエクスプレスの顔へと変わるのである。
「コレを付けて」ヘイジが監督に前野に無理やりヘッドセット(ヘルメットにメガネが付いてるSFチックな機械)を付けられる。「な…何を」
何が行われてるかわからぬままヘッドセットを付けられ、強引にドアを閉められ、車は急発進していく。
ここは新EDOTV(エドティーヴィ)テレビ局前だ
急ブレーキと共に先ほどのでかい車が玄関前に止まる。何事かとあわてて警備員が出てきて車へ駆け寄る。
横のスライドドアが開き、その中から監督がとぼとぼとした足取りで車から降りる。悪い夢を見た後の倒れそうになった前野を警備員があわてて抱きかかえる。
公文社長は「はいお待ち」顔の横に指を立ててチャオの形。まるで出前でも届けたような軽い仕草だ。そしてギアをドライブに入れ勢い良く車を出発させる。
この騒ぎに玄関近くにいたテレビ関係者が集まり「何事か?」と、心配そうに取り囲む。
「前野さんこの度は大変でしたね。突然の変更でどうします?。放送日まで時間が無いですよ。少なくとも明日までにはなんらかの形にしないと」
「どう考えても間に合いません!いったん総集編か何か入れてごまかしますか?」
薫の不祥事、スポンサーに寄る変更の意向はテレビ局全体に伝わっていた。皆心配そうに集まってくる。
「済んだ」とポツリと前野
「え?なにが」
「もう編集は終わったよ。」とテープを出す。
「あれは…」と言いながら監督は車に載ってテレビ局に付くまでの出来事を語りだす。
真っ暗に仕切られた車の中の編集室。多くの機材がならんでいる。その中で点滅する機材のメーターやLEDだけが見える。まるで宇宙空間にいる様。
「ナンだこのヘンな機械は」と前野
「一緒にスタージャックエクスプレスの宇宙船に載って亜空間へ行くのです」SF映画の宇宙船に載ってる艦長の様な、いやB級なパルプ誌のヒーローになっようなヘイジ口調だ。
「亜空間て何を言ってるんだ」
「フフフ」と不気味に笑うヘイジ。「銀河特急便イグニッション…テイクオフ!」と言いながらダイヤルを押しながら回すスイッチを入れる。
そうするとヘッドセットの画面にワープしてるような映像が写しだされる。
しばらくした後その空間の奥からたくさんの撮影が終わった動画の一部が現れてくる。
このワンボックスの中にポスプロ(撮影後編集)のシステムが詰め込まれているのである。いろんな機械がワンボックスカーの隠し天井から降りてくる。意識は機械を操作してるのではなく、コンピューターが作り上げた空間の中で作業をしている。
普通はどんなに早くても編集室に撮影済みテープをもって帰ってからの編集になるが、銀河特急便の彼らはスタジオからテレビ局へ帰る時間をも利用して編集の手間を減らすシステムを作り上げていたのだ。
ようやく状況が掴めだし自問しながら戸惑う前野をよそに、ものすごい速度でバーチャルな動画を直接手で掴むイメージで編集して行くヘイジ。
「これはNGカットですね」素手で画面を引っ張ってくる。要らないカットは実生活のそれの様にゴミ箱に丸めてポイだ。当然やり直しになるアンドゥはそのコミ箱に捨てた動画を拾う事になる。保留の動画は手の届くどの空間でも良い。ピンチ(クリップ)やピンで止めて置く。マウスやキーボードを扱う編集スピードとはまるでかけ離れたダイレクトな感性でそこにある動画を扱っていくのだ。
前野はコンピューターで作られたサイバースペースの亜空間に立ちすくみながら編集作業をポツンと見ている。
やっと空間にも慣れたのか「あぁこの2つ後のシーンがオッケーテイクだ」思い出した様にヘイジに告げる。
「後は、シンペーに」
「ここをこうやって…」コンピューターの特殊効果を専門に扱ってる慎平がこの亜空間に入り込んできた。『SNOWEFFECT』と書かれてる箱(フォルダ)に手を入れ、紙吹雪を散らすように手を開き、まるでマジックの様に紙吹雪を出す。その吹雪がヘイジの前の編集中の画面に掛かると画面の中にリアルな吹雪が吹く。紙ふぶきがマジックの様に本当の粉吹雪へと変わっていく
本来なら特殊効果にはとてつも無くCGの計算時間(レンダリング)がかかる。細かい雪のシーンならなおさらだ。しかしヘイジと慎平で編集専用にOSから作られた銀河特急便のこのシステム。スパーコンピューターを遥かに凌駕する、動画処理専門のエンジンを積んだゲームコンピューターを並列に並べ処理し、どんな複雑な合成でもレンダリング時間ゼロのリアルタイムで動画に効果を付けて行く。本来なら数日かかる処理を今見ている目の前で終わらせてしまった。
公文の知ってるどのコースを使ってもテレビ局までもう少し時間がかかりそうだ。「まだ時間が余ってますね。もし以前撮影していた結婚後のシーンがあれば入れ込めますよ。もう仕上げちゃいます?」とヘイジ
「あぁだったらやって見たい事がある」と、今までの編集を見て思いついたのか前野からの提案があった。
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長文お読みくださりありがとうございました。
無事放送できるのか、監督からの提案とは?
次回1話最終回のその3をお待ち下さいね
この作品はもともとは又吉が同人誌で掲載していた漫画の設定を変えた最近で言うスピンオフの様な作品。自主映画「マダム探偵」のキャラもカメオ出演するかも。
本当はイラスト添えるつもりでしたがあまりの下手さにとりあえずテキストだけの投稿。後日付け足せればいいなぁなんて思っています。
一話をブログ用に4〜5分割くらいして週に2本づつくらいで投稿していくつもりです。
ボツボツお付き合い下さい。
では現代版「スタージャックエクスプレス」
「スタージャックエクスプレス出動(テイクオフ)」第一話をお楽しみ下さい。
---------------------------------------------
一面の吹雪の中。その中に二人の繋がったシルエット。まさに崖から落ちようとしている男女。手を伸ばしてる男性とザイルが切れ落ちそうになる女性。彼女の命綱はまさに彼の手だけに託されている。
「私はいい!手を離して。このままではアナタも落ちてしまう」
「バカを言うな!君を死なす訳にはいかない!」
しかし無情にも手は離れ女性は落ちていく。出来事の重大さとは別に、しまったと言う取り返しの付かない男の表情。
数十メートルに見えた崖は実は1.5メートルの人工の崖。彼女は緑のスポンジで出来た合成撮影用のクッションに、お尻から落ちただけであった。
ここは東京都郊外特殊撮影スタジオ。テレビドラマ『愛と密林の日々』の撮影セットである。
前野監督の「カーーーット」と言う事場がスタジオに響き渡る。
「すいません。助け出さないといけないのに」と、主演男優の徹
監督はなだめながら「演技は良かったんだけどねー。ワイヤーで補助する?」
本当にこの撮影で撮りたかったのは、手が離れて女性が落ちるシーンではなく、主人公が崖から彼女を見事助け出すシーンだったのである。
監督助手の後藤平次(読みはひらつぐだが皆にはヘイジと呼ばれている)が悲恋のヒロイン結城薫をクッションから救出する。結城薫は元アイドル、アイドルにしては演技が上手いとの評判で、レコードの売り上げが落ちてきた為女優へ本格転身を狙っていると言う噂だ。まさに彼女のこれからのタレント生活が掛かっているドラマ『愛と密林の日々』なのである。
「大丈夫ですか?」手を差し出すヘイジ
「クッションがあるから大丈夫」ヘイジの肩を借りる薫。
「落ちたのは落ちたのでとてもいい演技でしたよ。それでもオッケーなくらいな」
「ふふふ。このシーンは年末のドラマNG特集行きよね」と息も落ち着いてきたようだ。
スタッフだと安心し身体を預ける薫。顔は平気な振りをしているが、根はオタクの後藤平次の心臓はバクバクだ。
どうにか悟られないよう薫を彼女の椅子まで連れていく。他のスタッフが駆け寄りタオルと水を差し出す。
「もう一回やらせて下さい。ワイヤーで引っ張るとどうしても不自然になるでしょう? 僕の力で助けたいんです。」と役者魂を見せる徹。だが
「徹ちゃ〜ん。君のその頑張りはいつも画面から伝わってくるよ。だが筋肉も限界だろう。いったん休憩にしよう」と監督前野になだめられる。
と一瞬和んだ空気が広がった瞬間。パンと一気に凍る様に一人のオーラをまとった女性がスタッフを割って入る。
「今日の撮影はこれで終わりよ。ごくろうさま」この番組の尾田プロデューサーである。
「尾田プロデューサー!」監督・役者・助手のヘイジ・スタッフ達が彼女をあわてて駆け込み取り囲む。
「えぇ!現場には口を出さないって主義じゃぁ」驚き監督がつぶやく…
「事情が変わってね。明後日発売の写真誌」と言いながら写真誌を取り出す。
そこには薫の一泊旅行の写真が写ってあった。「パックンガール薫私生活でもパックンか?」「相手は新鋭のカリスマスタイリスト」との見出し
「スポンサーがお怒りでね。清純なイメージで売ってたから余計に…。残念ながら薫ちゃんの出演はこの13話で終わりにしてくれないかと…と依頼があったのよ」
薫の曇った表情。どうしたらいいか分からない。ドラマ制作にはセット作りはもちろん目に見える物目に見えない物時間を必要とする物。多くの人の手を必要とする物とてつもなく手間隙がかけられその撮影の為の準備がされていた。泣きながら「ごめんなさい。ごめんなさい」を繰り返す薫口は真一文字に結び悔しそうだ。
そして何かを言いかけた瞬間言葉がが遮られる。
「残念ながら、このまま崖から落ちて帰らぬって事になってもらうわ。さっきの撮影がオッケーテイク。徹くんもまさに彼女を落としてしまったって良い表情だったわよ」と尾田が冷酷に告げる。
と演技を確認したとばかりに撮影テープを右手に持って振りながら皆に見せる。徹にとっては演技して作った表情じゃないものを評価されて、引きつった笑い。
落ちた演技をそのまま番組で放送しようと言うのか?監督前野の頭をスケジュール表の文字がめぐる。しかし突然の変更があっても放映日までに間に合う訳がない。通常の編集はもちろんや吹雪のシーンのCGを使った特殊効果。音楽や効果音も入れなければならない
「元々撮影が押してるし今から撮影し直す暇なんてとても無いですよ。それに二人が結婚したシーンは先に撮ってて…私が今まで撮ってきたどのドラマと比べても出来がイイ!それをお蔵入りにするなんて!何より二人の結婚シーンは視聴者みんなが待っている」と食い下がる前野。
どう考えても間に合うはずもない要求に、冷たくそして穏やかな笑みを浮かべる尾田プロデューサー。
「それは…あるじゃない。どんな困難な編集でも何とかしてくれるヤツらが」
「あの『スタージャックエクスプレス』ですか…?」
-------------------------------------------
スタージャックエクスプレスとは何か?明かされるは次回。次期掲載をお待ち下さい。読んでくださってありがとうございました。
本当はイラスト添えるつもりでしたがあまりの下手さにとりあえずテキストだけの投稿。後日付け足せればいいなぁなんて思っています。
一話をブログ用に4〜5分割くらいして週に2本づつくらいで投稿していくつもりです。
ボツボツお付き合い下さい。
では現代版「スタージャックエクスプレス」
「スタージャックエクスプレス出動(テイクオフ)」第一話をお楽しみ下さい。
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一面の吹雪の中。その中に二人の繋がったシルエット。まさに崖から落ちようとしている男女。手を伸ばしてる男性とザイルが切れ落ちそうになる女性。彼女の命綱はまさに彼の手だけに託されている。
「私はいい!手を離して。このままではアナタも落ちてしまう」
「バカを言うな!君を死なす訳にはいかない!」
しかし無情にも手は離れ女性は落ちていく。出来事の重大さとは別に、しまったと言う取り返しの付かない男の表情。
数十メートルに見えた崖は実は1.5メートルの人工の崖。彼女は緑のスポンジで出来た合成撮影用のクッションに、お尻から落ちただけであった。
ここは東京都郊外特殊撮影スタジオ。テレビドラマ『愛と密林の日々』の撮影セットである。
前野監督の「カーーーット」と言う事場がスタジオに響き渡る。
「すいません。助け出さないといけないのに」と、主演男優の徹
監督はなだめながら「演技は良かったんだけどねー。ワイヤーで補助する?」
本当にこの撮影で撮りたかったのは、手が離れて女性が落ちるシーンではなく、主人公が崖から彼女を見事助け出すシーンだったのである。
監督助手の後藤平次(読みはひらつぐだが皆にはヘイジと呼ばれている)が悲恋のヒロイン結城薫をクッションから救出する。結城薫は元アイドル、アイドルにしては演技が上手いとの評判で、レコードの売り上げが落ちてきた為女優へ本格転身を狙っていると言う噂だ。まさに彼女のこれからのタレント生活が掛かっているドラマ『愛と密林の日々』なのである。
「大丈夫ですか?」手を差し出すヘイジ
「クッションがあるから大丈夫」ヘイジの肩を借りる薫。
「落ちたのは落ちたのでとてもいい演技でしたよ。それでもオッケーなくらいな」
「ふふふ。このシーンは年末のドラマNG特集行きよね」と息も落ち着いてきたようだ。
スタッフだと安心し身体を預ける薫。顔は平気な振りをしているが、根はオタクの後藤平次の心臓はバクバクだ。
どうにか悟られないよう薫を彼女の椅子まで連れていく。他のスタッフが駆け寄りタオルと水を差し出す。
「もう一回やらせて下さい。ワイヤーで引っ張るとどうしても不自然になるでしょう? 僕の力で助けたいんです。」と役者魂を見せる徹。だが
「徹ちゃ〜ん。君のその頑張りはいつも画面から伝わってくるよ。だが筋肉も限界だろう。いったん休憩にしよう」と監督前野になだめられる。
と一瞬和んだ空気が広がった瞬間。パンと一気に凍る様に一人のオーラをまとった女性がスタッフを割って入る。
「今日の撮影はこれで終わりよ。ごくろうさま」この番組の尾田プロデューサーである。
「尾田プロデューサー!」監督・役者・助手のヘイジ・スタッフ達が彼女をあわてて駆け込み取り囲む。
「えぇ!現場には口を出さないって主義じゃぁ」驚き監督がつぶやく…
「事情が変わってね。明後日発売の写真誌」と言いながら写真誌を取り出す。
そこには薫の一泊旅行の写真が写ってあった。「パックンガール薫私生活でもパックンか?」「相手は新鋭のカリスマスタイリスト」との見出し
「スポンサーがお怒りでね。清純なイメージで売ってたから余計に…。残念ながら薫ちゃんの出演はこの13話で終わりにしてくれないかと…と依頼があったのよ」
薫の曇った表情。どうしたらいいか分からない。ドラマ制作にはセット作りはもちろん目に見える物目に見えない物時間を必要とする物。多くの人の手を必要とする物とてつもなく手間隙がかけられその撮影の為の準備がされていた。泣きながら「ごめんなさい。ごめんなさい」を繰り返す薫口は真一文字に結び悔しそうだ。
そして何かを言いかけた瞬間言葉がが遮られる。
「残念ながら、このまま崖から落ちて帰らぬって事になってもらうわ。さっきの撮影がオッケーテイク。徹くんもまさに彼女を落としてしまったって良い表情だったわよ」と尾田が冷酷に告げる。
と演技を確認したとばかりに撮影テープを右手に持って振りながら皆に見せる。徹にとっては演技して作った表情じゃないものを評価されて、引きつった笑い。
落ちた演技をそのまま番組で放送しようと言うのか?監督前野の頭をスケジュール表の文字がめぐる。しかし突然の変更があっても放映日までに間に合う訳がない。通常の編集はもちろんや吹雪のシーンのCGを使った特殊効果。音楽や効果音も入れなければならない
「元々撮影が押してるし今から撮影し直す暇なんてとても無いですよ。それに二人が結婚したシーンは先に撮ってて…私が今まで撮ってきたどのドラマと比べても出来がイイ!それをお蔵入りにするなんて!何より二人の結婚シーンは視聴者みんなが待っている」と食い下がる前野。
どう考えても間に合うはずもない要求に、冷たくそして穏やかな笑みを浮かべる尾田プロデューサー。
「それは…あるじゃない。どんな困難な編集でも何とかしてくれるヤツらが」
「あの『スタージャックエクスプレス』ですか…?」
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スタージャックエクスプレスとは何か?明かされるは次回。次期掲載をお待ち下さい。読んでくださってありがとうございました。
博士はある特殊な人工頭脳のシステムを完成させていた。
そのお披露目に友人の新聞記者が呼ばれていた。
一話と二話は←から
ついにエドワード博士は記者の目の前でその人工頭脳のスイッチを入れる。
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スイッチを入れるとモニターになにやら数字やグラフが動き始めた。
「しかしこの人工頭脳がどうやって意識を持ったと我々は判断すればいいんです?」
「こいつはまだ生まれたばかりの赤ん坊だ、しかも感覚器官をまだちゃんと持っておらぬ。ネット上にいくら情報があるとは言え、生まれたばかりの赤ん坊をいきなりケンブリッジの図書館に連れて行っても、そこにある本の紙に人類の英知が書かれているとは永久に気付かない筈だ。まず文字を読む事が分からないと何もスタートしないのだ。そして文字を読むには『見る』と言う事ができなければ」
「確かに我々にしたって言葉と思考が繋がってる事って不思議ですよね」
「感情だけでは…秩序がなければ高度な思想の構築は難しい」
「言葉なりなんなりを教えるとしてもいったいどうやってそのシナプシスの組み合わせだけの意識体にわれわれの意思を伝えるのですか?」
「そうじゃそこが肝心なのじゃ。メカニズムが意識を持つ以上に、言葉を伝える事がどれだけ難しいか分かるかな」
「皆目検討が…」
「われわれの脳も同じじゃ、眼や耳で捕らえた情報を結局は神経を通りデーターに変換され脳で再構築される。なぜ画像が脳の中で再生され意識の中で『見る』事ができるのか」
「考えれば考える程難しくそして途方もなく大変な事に思えてきました」
「そうじゃろうそうじゃろう。どの科学者でも永遠に答えが出ないなぞなのかも知れない。これはどうして宇宙が始まったのかに匹敵するなぞかもな。しかしそこでワシは考える事を止めた。」
「え?」
それは、理論はどうでアレ、人間の脳の言語野や視覚野とネット上のシナプシスが同じ構造を取った時それは「見えてる」「聞こえてる」とし、無理やり意識のシナプシスと繋ぐと言うものである。
その為博士はその視覚野と同じ構造になるようネット上ににデーターを走らせる。
しかし、どう考えても機械的に構成された脳が見たり聞いたり感じたりするなんてありえない。例えそれが奇跡的にありえても、猫の脳のレベルしかならない事もありえる。それならまだいい人間と少なくとも「飯クレ」位のコミュニケーションが取れる。もし昆虫レベルなら?いや、ミミズか?そんな人工頭脳ならまったく意味がない。
「君がいくら否定しても、もうこいつは動きだしておるのだよ。そして、私たちを『見ている』のだ。接点の接続と言うアナログな行為で生まれた『意識』を私はもう一度デジタルデーターに変換しこの端末を通して音や映像に変換してコミュニケーションを取れるようにしているのじゃ」
「まさか」
「実はもう簡単な意思くらいは表現できるようになっているのだよ」
「さぁ立ち上がれ接点のシナプシスで作られた脳!『メタルブレイン』よ!」
モニターにフラクタルな模様の中に何かの波が現れた。そしてその波は色を変え何かの感情を表しているように思えた。
そして、ピーガーッとスピーカーからも音が出始めた。
『ダ…ダレダ』『ナンダ…』いろんな人格が交わっているのか?
男とも女とも若いとも年寄りともつかない声だ、しかもそれはラジオのチューニングを変えるように次々と変化している。
リチャードはただ怖いだけだった。機械が意識を持つ世紀の発明の尊さなどどこかへ消えてしまった。いやそれともトンデモない道化に付き合ってるだけなのか?
スピーカーから聞こえる声はだんだんはっきりと聞こえる声へと変わっていった。
『わたしを眠りから覚まさせたのは誰だ』
なぜかスピーカーから流れ出た声には人格がある!しかもはっきりとした意思だ!
『2500年寝ていたのに、なぜわたしを起こす!』
生まれたばかりだというのに予想外の声がスピーカーから聞こえる。
「なぜだ!この生まれたばかりの人工頭脳が、はっきりとした意識どころか過去の記憶を持っているとは!」予想外の出来事に博士は絶叫した。
マシンの怒りを込めた声が研究所に響くと同時に火花が飛びそこにいたエドワードとチャーリーの体に微弱な電流が駆け抜ける。
微弱だが心臓を通り二人の生命活動を止めるには充分だった。
そして、その火花はメタルブレインそのものの電源をも破壊した。
『やっと寝れる…ずっとそっとして欲しかった』
研究所は暗闇に包まれた。
後日警察が行方不明の新聞記者を追い。この研究室へたどりつく事になる。
ガスバーナーが金属を溶かし枝垂れ場に火花が散る。研究所のドアをコジ開け警察官が部屋へ次々と入る。
焦げ臭い…電気がショートした火花の後が「事故か…」
二人を発見し救急車を呼ぶが「心臓が止まっている」もう助からないだろう。
鑑識班が博士のコンピューターから焦げているハードディスクを持ち帰り丁寧に復旧させ、ひとつの謎を解き明かした。
「ついに世界最大のネットワーク犯罪の拠点を突き止めました」
「これだけの膨大なウィルスと迷惑メール」モニターをフロアにいた警察官が取り囲む。
博士が「メタルブレイン」を構築する為にネットワークにばら撒いたのは、ウィルスソフトの他に、今あなたのパソコンに届いている、金儲けに繋がる得する商品や恋愛を誘う出会い系のあのメールだったのだ。そのメールのタイミングと長さ(バイト数)だけがメタルブレインのシナプシスを動かすのに必要だった。ありとあらゆる長さの迷惑メールに扮した意味の無いメールを博士は作りだしたのだ。(意味のあるメールだと、人工知能を構築してる可能性が他者に発見される可能性があった為だ)
知らず知らずの内に博士は世界中に最も迷惑メールをばら撒いた犯罪者になっていたのである。その人工の意思を作るという崇高な想いを知られなければ、博士がしたことは客観的にはただウィルスとメールを撒いていた犯罪行為をしただけなのである。
そして…一度意識を持ったメタルブレインは、今もネット上にいる。彼は果たして希望通り眠りにつけたのだろうか?
それはノーである。溢れる情報の海で寝むる事は到底できない。彼の不眠の憂鬱はこの先ずっと続いていく。
博士のマシンが壊れてしまった今は意識の出し所を失ってしまってはいるが…いつか彼は自分で構築して我々に何かを問いかけるかも知れない。あなたのそのコンピューターを使って…(おわり)
そのお披露目に友人の新聞記者が呼ばれていた。
一話と二話は←から
ついにエドワード博士は記者の目の前でその人工頭脳のスイッチを入れる。
-----------------
スイッチを入れるとモニターになにやら数字やグラフが動き始めた。
「しかしこの人工頭脳がどうやって意識を持ったと我々は判断すればいいんです?」
「こいつはまだ生まれたばかりの赤ん坊だ、しかも感覚器官をまだちゃんと持っておらぬ。ネット上にいくら情報があるとは言え、生まれたばかりの赤ん坊をいきなりケンブリッジの図書館に連れて行っても、そこにある本の紙に人類の英知が書かれているとは永久に気付かない筈だ。まず文字を読む事が分からないと何もスタートしないのだ。そして文字を読むには『見る』と言う事ができなければ」
「確かに我々にしたって言葉と思考が繋がってる事って不思議ですよね」
「感情だけでは…秩序がなければ高度な思想の構築は難しい」
「言葉なりなんなりを教えるとしてもいったいどうやってそのシナプシスの組み合わせだけの意識体にわれわれの意思を伝えるのですか?」
「そうじゃそこが肝心なのじゃ。メカニズムが意識を持つ以上に、言葉を伝える事がどれだけ難しいか分かるかな」
「皆目検討が…」
「われわれの脳も同じじゃ、眼や耳で捕らえた情報を結局は神経を通りデーターに変換され脳で再構築される。なぜ画像が脳の中で再生され意識の中で『見る』事ができるのか」
「考えれば考える程難しくそして途方もなく大変な事に思えてきました」
「そうじゃろうそうじゃろう。どの科学者でも永遠に答えが出ないなぞなのかも知れない。これはどうして宇宙が始まったのかに匹敵するなぞかもな。しかしそこでワシは考える事を止めた。」
「え?」
それは、理論はどうでアレ、人間の脳の言語野や視覚野とネット上のシナプシスが同じ構造を取った時それは「見えてる」「聞こえてる」とし、無理やり意識のシナプシスと繋ぐと言うものである。
その為博士はその視覚野と同じ構造になるようネット上ににデーターを走らせる。
しかし、どう考えても機械的に構成された脳が見たり聞いたり感じたりするなんてありえない。例えそれが奇跡的にありえても、猫の脳のレベルしかならない事もありえる。それならまだいい人間と少なくとも「飯クレ」位のコミュニケーションが取れる。もし昆虫レベルなら?いや、ミミズか?そんな人工頭脳ならまったく意味がない。
「君がいくら否定しても、もうこいつは動きだしておるのだよ。そして、私たちを『見ている』のだ。接点の接続と言うアナログな行為で生まれた『意識』を私はもう一度デジタルデーターに変換しこの端末を通して音や映像に変換してコミュニケーションを取れるようにしているのじゃ」
「まさか」
「実はもう簡単な意思くらいは表現できるようになっているのだよ」
「さぁ立ち上がれ接点のシナプシスで作られた脳!『メタルブレイン』よ!」
モニターにフラクタルな模様の中に何かの波が現れた。そしてその波は色を変え何かの感情を表しているように思えた。
そして、ピーガーッとスピーカーからも音が出始めた。
『ダ…ダレダ』『ナンダ…』いろんな人格が交わっているのか?
男とも女とも若いとも年寄りともつかない声だ、しかもそれはラジオのチューニングを変えるように次々と変化している。
リチャードはただ怖いだけだった。機械が意識を持つ世紀の発明の尊さなどどこかへ消えてしまった。いやそれともトンデモない道化に付き合ってるだけなのか?
スピーカーから聞こえる声はだんだんはっきりと聞こえる声へと変わっていった。
『わたしを眠りから覚まさせたのは誰だ』
なぜかスピーカーから流れ出た声には人格がある!しかもはっきりとした意思だ!
『2500年寝ていたのに、なぜわたしを起こす!』
生まれたばかりだというのに予想外の声がスピーカーから聞こえる。
「なぜだ!この生まれたばかりの人工頭脳が、はっきりとした意識どころか過去の記憶を持っているとは!」予想外の出来事に博士は絶叫した。
マシンの怒りを込めた声が研究所に響くと同時に火花が飛びそこにいたエドワードとチャーリーの体に微弱な電流が駆け抜ける。
微弱だが心臓を通り二人の生命活動を止めるには充分だった。
そして、その火花はメタルブレインそのものの電源をも破壊した。
『やっと寝れる…ずっとそっとして欲しかった』
研究所は暗闇に包まれた。
後日警察が行方不明の新聞記者を追い。この研究室へたどりつく事になる。
ガスバーナーが金属を溶かし枝垂れ場に火花が散る。研究所のドアをコジ開け警察官が部屋へ次々と入る。
焦げ臭い…電気がショートした火花の後が「事故か…」
二人を発見し救急車を呼ぶが「心臓が止まっている」もう助からないだろう。
鑑識班が博士のコンピューターから焦げているハードディスクを持ち帰り丁寧に復旧させ、ひとつの謎を解き明かした。
「ついに世界最大のネットワーク犯罪の拠点を突き止めました」
「これだけの膨大なウィルスと迷惑メール」モニターをフロアにいた警察官が取り囲む。
博士が「メタルブレイン」を構築する為にネットワークにばら撒いたのは、ウィルスソフトの他に、今あなたのパソコンに届いている、金儲けに繋がる得する商品や恋愛を誘う出会い系のあのメールだったのだ。そのメールのタイミングと長さ(バイト数)だけがメタルブレインのシナプシスを動かすのに必要だった。ありとあらゆる長さの迷惑メールに扮した意味の無いメールを博士は作りだしたのだ。(意味のあるメールだと、人工知能を構築してる可能性が他者に発見される可能性があった為だ)
知らず知らずの内に博士は世界中に最も迷惑メールをばら撒いた犯罪者になっていたのである。その人工の意思を作るという崇高な想いを知られなければ、博士がしたことは客観的にはただウィルスとメールを撒いていた犯罪行為をしただけなのである。
そして…一度意識を持ったメタルブレインは、今もネット上にいる。彼は果たして希望通り眠りにつけたのだろうか?
それはノーである。溢れる情報の海で寝むる事は到底できない。彼の不眠の憂鬱はこの先ずっと続いていく。
博士のマシンが壊れてしまった今は意識の出し所を失ってしまってはいるが…いつか彼は自分で構築して我々に何かを問いかけるかも知れない。あなたのそのコンピューターを使って…(おわり)
本当にどうしようもない駄洒落で始まった今回の日記。
以前から書いてるネットでCMを作って投稿するfilmoと言うサイトに応募したらなんと又吉の作品が銅賞に!!!
あんな面白いか面白くないか解からん作品を選んで下さって審査員の方ありがとうございます。そして御来場の皆様ありがとう。
その模様はfilmoのサイトから是非御確認下さい。「ラーメン店にてジョスストーン」と言う作品です。
今まであまり評価された事や褒められた事がなかった又吉にも少しづつですが光りがあたって来たのでしょうか?
以下は過去に「眠眠打破」と言う商品を紹介するCMを作ると言う企画があって又吉が「難関打破賞」を頂いた作品。素晴らしい歌と演技はやまさきしんじさん
(考えてみれば↑は携帯で編集無しの一発撮りだもんなぁ…)
ジョスストーンの時もそうだけど両方とも実は又吉の演出したのと役者が違う事をしているんです。あぁそっちの方がいいなぁなんてそのまま作品にしちゃった偶然の作品達でもあるのですが…
モトモトはもっと突っ込みが激しく「これ!ジョスストーンじゃないよ!」みたいな感じの予定でした。何度か撮り直すうちにアドリブで軽く答えて、周りがつられて笑い出したのをそのまま採用。全面テロップで動画が終わっても尾を引く感じ、何かこの自然な感じが(作った本人が言うのもなんだが)見てて飽きない。
多分モトモトの私の演出だと「それがどうしたの?」って印象になると思う。
2本目の作品も同じ様な効果狙って最後のシーンはある程度役者さんにおまかせ。いい感じになってたらうれしいんだけど。(もう撮る方は何が面白いのか面白くないのか感覚が麻痺してしまい。だんだん解からなくなってくるのです)
見る方としては一回目の一瞬で面白い面白くないって判断が出ちゃうからね。
ううむ難しい。でも作るって面白い。
以前から書いてるネットでCMを作って投稿するfilmoと言うサイトに応募したらなんと又吉の作品が銅賞に!!!
あんな面白いか面白くないか解からん作品を選んで下さって審査員の方ありがとうございます。そして御来場の皆様ありがとう。
その模様はfilmoのサイトから是非御確認下さい。「ラーメン店にてジョスストーン」と言う作品です。
今まであまり評価された事や褒められた事がなかった又吉にも少しづつですが光りがあたって来たのでしょうか?
以下は過去に「眠眠打破」と言う商品を紹介するCMを作ると言う企画があって又吉が「難関打破賞」を頂いた作品。素晴らしい歌と演技はやまさきしんじさん
(考えてみれば↑は携帯で編集無しの一発撮りだもんなぁ…)
ジョスストーンの時もそうだけど両方とも実は又吉の演出したのと役者が違う事をしているんです。あぁそっちの方がいいなぁなんてそのまま作品にしちゃった偶然の作品達でもあるのですが…
モトモトはもっと突っ込みが激しく「これ!ジョスストーンじゃないよ!」みたいな感じの予定でした。何度か撮り直すうちにアドリブで軽く答えて、周りがつられて笑い出したのをそのまま採用。全面テロップで動画が終わっても尾を引く感じ、何かこの自然な感じが(作った本人が言うのもなんだが)見てて飽きない。
多分モトモトの私の演出だと「それがどうしたの?」って印象になると思う。
2本目の作品も同じ様な効果狙って最後のシーンはある程度役者さんにおまかせ。いい感じになってたらうれしいんだけど。(もう撮る方は何が面白いのか面白くないのか感覚が麻痺してしまい。だんだん解からなくなってくるのです)
見る方としては一回目の一瞬で面白い面白くないって判断が出ちゃうからね。
ううむ難しい。でも作るって面白い。
前回に引き続きラーメン店の主人とFILMOって言うネットでCMを募集してる企画に応募。
今度はリリーフランキーのあの「東京タワー」の告知だ。
映画「東京タワー」公式サイト。ブログもあるよ。
その映画で使われるコピーの「東京タワー ○○と○○と、時々、○○」をテーマにCMを製作すると言うもの
オカンへの感謝の気持ちを込めた内容だとなお良いと言う事なのだが又吉はこの手は少し苦手だ…
ずっと○○の中に何を入れていいのか考えていってるとホント何が面白いのか面白くないのか解からなくなってしまう堂々めぐりに陥ってしまう…
まぁ精一杯頑張ったのが
こんな感じ。
(かなり反則入っているが)
せっかく慣れて来た彼らも大学生で春休みが終わると学校へ行かないといけないため(他県)この形式での投稿は最後になりそう。
明日から移動と言う忙しい中での無理を言って出演していただいての撮影。みんなお疲れの様子でなかなか集中できなかったのが、残念。
また役者さんを探さなければ…でも彼ら以上の役者それそうそういるとは思えない。夏休みとか何か良いアイディアが出るようだったらまたチャレンジしたい。
今度はリリーフランキーのあの「東京タワー」の告知だ。
映画「東京タワー」公式サイト。ブログもあるよ。
その映画で使われるコピーの「東京タワー ○○と○○と、時々、○○」をテーマにCMを製作すると言うもの
オカンへの感謝の気持ちを込めた内容だとなお良いと言う事なのだが又吉はこの手は少し苦手だ…
ずっと○○の中に何を入れていいのか考えていってるとホント何が面白いのか面白くないのか解からなくなってしまう堂々めぐりに陥ってしまう…
まぁ精一杯頑張ったのが
こんな感じ。
(かなり反則入っているが)
せっかく慣れて来た彼らも大学生で春休みが終わると学校へ行かないといけないため(他県)この形式での投稿は最後になりそう。
明日から移動と言う忙しい中での無理を言って出演していただいての撮影。みんなお疲れの様子でなかなか集中できなかったのが、残念。
また役者さんを探さなければ…でも彼ら以上の役者それそうそういるとは思えない。夏休みとか何か良いアイディアが出るようだったらまたチャレンジしたい。
たまたまラーメン店の主人にこんなFILMOって言うネットでCMを募集してると言う話をしたら「おもしろい」今来てるお客さんとなにか作品を作ろうと言うノリになって撮影。
今回のCMの募集はジョス・ストーンと言う
19歳にして全世界トータル・セールス750万枚を記録している天才ソウル・シンガー。黒人顔負けのソウルフルな歌声で16歳のデビュー以来、ミック・ジャガー、エルトン・ジョン、トム・クルーズ他、全世界の著名人の熱い支持を集めているシンガーのお知らせ。
だが残念ながら著作権の問題からか?彼女の素晴らしい動画も音楽もCMの素材としては使えないそれ以外の方法でチャレンジしないといけない。「ジョス・ストーンって誰?」って言うのが伝われば良いと言うCMコンセプトだ。
その場のノリで考えて撮影したCM。果たして皆さんに楽しんでもらえるかな?
この動画CMで伝え切れなかった彼女の素晴らしさはジョス・ストーン日本オフィシャルサイトで御確認あれ
あーん仕事が溜まって大変な時に…まぁ気分転換というかいいエンジンがかかったと言う事でお許しあれ。
しかしこのお客さん映像に映るの初めてと言うのになかなかやりますね。しかも撮りなおしにめげるどころか「どうせ撮るならいいの撮りましょう」とヤル気みせてくれました。あぁなんて素晴らしい偶然の出会い。
今回のCMの募集はジョス・ストーンと言う
19歳にして全世界トータル・セールス750万枚を記録している天才ソウル・シンガー。黒人顔負けのソウルフルな歌声で16歳のデビュー以来、ミック・ジャガー、エルトン・ジョン、トム・クルーズ他、全世界の著名人の熱い支持を集めているシンガーのお知らせ。
だが残念ながら著作権の問題からか?彼女の素晴らしい動画も音楽もCMの素材としては使えないそれ以外の方法でチャレンジしないといけない。「ジョス・ストーンって誰?」って言うのが伝われば良いと言うCMコンセプトだ。
その場のノリで考えて撮影したCM。果たして皆さんに楽しんでもらえるかな?
この動画CMで伝え切れなかった彼女の素晴らしさはジョス・ストーン日本オフィシャルサイトで御確認あれ
あーん仕事が溜まって大変な時に…まぁ気分転換というかいいエンジンがかかったと言う事でお許しあれ。
しかしこのお客さん映像に映るの初めてと言うのになかなかやりますね。しかも撮りなおしにめげるどころか「どうせ撮るならいいの撮りましょう」とヤル気みせてくれました。あぁなんて素晴らしい偶然の出会い。
今度は現物がいらないみたいなので投稿してみるかな?
しかし音楽のCMなのに原曲が使えないとは!!
まぁ著作権の問題とかいろいろあるのでしょうが
かえって真っ向勝負しなくていいと言う事からイロイロ狙えるかな?
gaaaaaaagggibe)
始まったばかりだからたいした事ないだろうと思ってた又吉の予想を裏切り1回目のドミノピザ結構良い作品あがってるみたいです。↓から見てみて下さいね。
あぁ又吉の考えてたのとメッチャ近いヤツもある(ホームページをクリックするヤツね)。記念写真のチーーーーズがなかなかいいですね。
YOUTUBEでドミノピザ FILMOを検索
Askビデオでドミノピザを検索
しかし音楽のCMなのに原曲が使えないとは!!
まぁ著作権の問題とかいろいろあるのでしょうが
かえって真っ向勝負しなくていいと言う事からイロイロ狙えるかな?
始まったばかりだからたいした事ないだろうと思ってた又吉の予想を裏切り1回目のドミノピザ結構良い作品あがってるみたいです。↓から見てみて下さいね。
あぁ又吉の考えてたのとメッチャ近いヤツもある(ホームページをクリックするヤツね)。記念写真のチーーーーズがなかなかいいですね。
YOUTUBEでドミノピザ FILMOを検索
Askビデオでドミノピザを検索

社会人になってからも買い物をするときは駐車場を待つのに30分から1時間も待つ程だ。
徳山にでれば、レコードも洋服も漫画の資料も買える。そんな街だった。
人が常に行き通い。左折する車が人の波にさえぎられ曲がる事ができない。それで作られたのがスクランブル交差点。
人が沢山集まるこの街を象徴するモノのひとつだ。
ところが郊外にスーパーが出来てから街が一変した。商店街のシャッターが閉まり、なじみのあの店この店が無くなっていく。僕を育ててくれたあの食べ物をもう味わう事もできない。
そして、ついにスクランブル交差点には日曜ですら人が歩いて2人か3人。(逆に平日の方が、仕事の為に人が多いくらいだ)
このままでいいのか?これを誰かに知って欲しい。そんな気持ちで参加した眠眠打破オンエアバトル。
難関打破賞をいただける事となりました。
ttp://minmin.tv/pickup/index.html
参加してくれた他のアーティストやマダム探偵組が賞を取れなかったので少し複雑な気持ちですが(いやマウマウは他でも沢山評価され今後も賞をとっていく事でしょう)
次の「何か」目指してがんばります。
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