・・・1月30日・文句さんとの特別対談・・・
072
「ほ…本気…なの?」(祥子)


「本気です。
 私、みんなで、仲良ししたいんです。」


(さすがの俺様も…唖然。
 70人を前にして
 とんでもねえコト公言しやがった。)


若菜。ちょっと聞いてもいいか?」(恭平)


「あ、はい。何でしょう?」


「どうして【安西体操】なんだ?」(恭平)


「…ネーミングセンス…ゼロですよね~(;´д`)」


(答えになってねえよ。
 ところで、安西って誰だ?)


あ、やだな。
若菜の苗字は安西です。


(さよけ。)


「スポーツ競技と言ったが
 どうやって勝敗を決めるんだ?」(恭平)


「勝敗なんか、決められないと思うんです。
 だから、ラジオ体操スタイルが良いかな~って。
 1人1人専用のスタンプカードを作って
 1回参加で1個のスタンプが貰えます。」


(おお、なるほど。爽やかだな。)


「ラジオ体操になぞらえたか。
 だから
【安西体操】なんだな。
 スタンプカードにスタンプが貯まったら
 何か貰えるのか?」(恭平)


「…あ。
 ソコまでは、考えてませんでした。」


(柔らかいオチだな。)


恭平の介入で
凍りついていた空気が、少しだけ和みましたが
まだ、みんな、しいんと静かです。


「他に何か決めゴトはあるのか?」(恭平)


「あんまり、考えてません。」


(だはは…。)


「よおし。若菜の提案、俺は気に入ったぞ。」(恭平)


(このイイカゲンな提案のドコに
 気に入る要素があったんだ?( ゚Д゚))


【安西体操】については
 俺が、いっさいを取り仕切る。」(恭平)


「はい。それなら私にも、ちょっと言わせて。
 少し、修正しますね。
 場所は、若菜ちゃんのアパートじゃなくて
 【デンタルクリニックささおか】にします。
 12畳間にお布団を敷いて会場にします。
 【安西体操】のオフィシャルパートナーとして
 恭平と祥子が立ち会います。」(祥子)


「だから予約も、ウチに入れてくれ。
 専用の用紙を作っておくぞ。」(恭平)


「参加するにあたって、当日直前に
 カンタンな検査を受けてもらいます。」(祥子)


「何の?」(恭平)


「や~ね~。言わせないで。
 病気になったら困るでしょ。
 また、希望者は
 3日後、1週間後、1ヶ月後のいずれか1回
 無料で検査します。」(祥子)


「そりゃ安心だな。
 何しろ
祥子は、その道のプロだもんな。」(恭平)


「…それ…何か…
 私が、変な人のように聞こえるわよ?」(祥子)


(いきなり夫婦漫才のノリだな。
 よくもまあ、ポンポンと
 イイカゲンな提案を
 尤もらしく膨らませられるもんだ。)


「頻度を考えて、スタンプは枠3個
 3個貯まったら
 歯科治療1回無料にします。」(祥子)


「よっしゃ。俺の出番だな。」(恭平)


「虫歯が無いよ…という人には、祥子ちゃんが
 綺麗に歯磨きをして差し上げますよ~。
 祥子ちゃんからは、以上で~す。」(祥子)


「みんな、知ってると思うが
 今、孝は、心因性障害で、SEX不能だ。
 でも、
若菜によると、近日中に治るそうだ。
 
【安西体操】は、孝が治ってからになるから
 今から予約に来ても受け付けないぞ。
 俺からも、以上だ。」(恭平)


恭平祥子が、大事なコトを伝えつつ
コミカルな雰囲気作りに努めたのに
場内、水を打ったように静かです。


(そりゃ、仕方ねえだろ。
 要するに、家族みんなで
 フリーセックスってコトだろ?
 素っ頓狂にも、ホドがあるからな。)


「…あ。
 恭平さん、祥子さん
 ありがとうございます。」


恭平祥子の、あまりに鮮やかな決めっぷりに
唖然としていた若菜
気づいたように頭を下げました。


「私からも、ひとこと。
 孝くんが治ったら
【珈琲スギモト全店】
 
【復活祭】と銘打って
 3日間、3割引セールをやるぞ。」(陽一)


「ホットドックは、半額にするからね~。」(純子)


「え!?半額!?」(陽一)


「めでたいんだから、いいのっ!!」(純子)


「当店の【復活祭】
 予約開始の合図だと思ってくれ。
 新聞広告とか入れないから
 コマメに店頭をチェックしてくれ。
 以上だ。」(陽一)


突然割り込んだ
陽一純子夫妻の明るい告知にも拘わらず
やっぱり場内は、静かなままです。


(ど~すんだよ?この空気…。)


恭平さん、祥子さん
 陽一さん、純子さん
 私のような子供の提案に、現実味を下さって
 本当にありがとうございます。」


しいんと静かな場内に、少し居心地悪そうにして
若菜が静かに続けました。


男性の方々に、お願いします。
 私、ゴム、嫌いです。
 だからどうか、そのまま、お楽しみ下さい。
 妊娠は怖いですが
 中途半端な不完全燃焼は、もっと嫌いです。
 皆様の一方ならぬ愛情を
 思う存分、中に出して下さいませ。」


深々と頭を下げます。


(うわ、いいのかな~?~
 そんなコト言っちゃって…。)


「女性の方々に、お願いします。
 孝ちゃん、多分、不器用です。
 だから、必ず、ゴムを、つけさせます。
 どうか安心して、愛してあげて下さい。」


(それは大事なコトだな。
 のコトだ。
 え~ん。だって、間違えちゃったんだも~ん。
 …とか、平気で言いそうだからな。)


「まだ、処女なの…という方々
 処女は、一生に一度の大事な大事な宝物です。
 だから、一時の感情に絆されて
 無駄にしてしまわないで下さい。」


(そうだぞ。大事なコトだぞ。)


「それでも、もしも、どうしても
 処女を下さるというのなら
 御両親が見守る前で、孝ちゃんに捧げて下さい。
 どうか、よろしくお願いします。」


(それも結構恥ずかしいと思うが…。)


「まだ、童貞なんだ…という方々
 こんな女で良かったら
 御両親が見守る前で、私に童貞を下さい。」


(それ、もっと、恥ずかしい気がする…。)


「何をしても構いません。
 興味本位に弄って
 腫れちゃったり血が出たりしても怒りません。
 生理が見たかったら、その旨御指定下さい。
 喜んでお応えします。」


(そんなコト言っちゃって良いのかよ!?)


「上手なイき方イかせ方、女の悦ばせ方を
 私で、思いっきり、練習して下さい。」


(オモチャにしてくれと
 言ってるようなもんじゃねえか。)


孝ちゃん
 あなたのママが
 凄いコト、言ってるわよ。」(雪)


(な、なあに?
 僕、今、
雪ちゃんのオッパイ吸うのに
 とおっても忙しいの。)


(人で無しっ!!
 いつの間に、そんなエロエロを!?)


(だって、少しだけなら
 身体が動くようになってきたんだもん。)


(だから即座にエロエロか!?
 大した御身分だな。)


「…あ、何か言ってるわ。」(奈津美)


「!!!」(祥子)


気づいた祥子
の口元にマイクを近づけました。


潰れた喉から、すきま風のような音が
辛うじて、声と認識できました。


若菜ちゃんの、あの目、あの声、あの心は
 もう、誰にも止められない。
 全部、僕の為の、決意と覚悟と行動…。
 僕が、するコトは
 止めるコトじゃなくて、感謝するコト。
 1日も早く
 
若菜ちゃんが求める、男になるコト…。」


(何を格好つけてんだ。)


やっと、どうにかこうにか絞り出したの声に
若菜が笑顔で親指を立てました。


は、のオッパイを吸いながら
若菜に向けて、親指を立てました。


一見すると、奔放過ぎるエロエロな姿に
反感ばかりが募りそうですが
そんなエロエロ幼稚園児のようなの所作が
何故か憎めないのです。


そう。


不思議なコトに、ここにいる70人全員が
を自分の子供のように思っているのです。


(確かに不思議だ。まったく不思議だ。)


「ちょっと訊くが
 相手が、俺のような、60過ぎのじじいでも
 
若菜ちゃんは、相手にしてくれるのか?」(毅)


「もちろんですっ!光栄ですっ!
 どうか、勉強させて下さい。」


ようやく得られた1人目の反応に
飛びつくようにして答える若菜です。


「そんなコト言って…。」(朋美)


「私、本気ですよ。」


「もひとつ訊くが
 俺のバカ息子は、30歳なのに、まだ童貞なんだ。
 そんな腐れチンチンでも
 
若菜ちゃんは、相手にしてくれるのか?」(毅)


「もちろんですっ!願ってもない幸せですっ!
 どうか、私のアソコを
 康平さんの教材にして下さい。」


「本当?」(康平)


「はい。楽しみにお待ちしています。」


最年長のの言葉に
何となく、みんなが、ざわつき始めました。


「僕、結婚してないから家族いないし
 実家は遠くて独り暮らしだし、童貞だし…。
 それでも参加できますか?」(浩一)


(誰だ?こいつは?)


【珈琲 スギモト 2号店】
孝の補佐をしている人です。
まだ18歳で、アルバイトなんです。


「もちろんです。
 でもその際には
 ウエイトレスさんの誰かをお誘いになって
 お2人で参加というのは、如何でしょう?」


「あ、ウチも、女ばかりなので
 そういう時は、誘って下さいね。」(雅美)


「雅美さん、ありがとうございます。」


この会話をきっかけに
ざわつきが騒然へと変わってゆきました。


「ねえねえ、若菜ちゃん。
 あなた、ホントのホントに本気なの?」(藍子)


「私、ホントのホントに本気ですよ。」


孝ちゃんは男だから
 多分、それほどでもないだろうけれど
 若菜ちゃんは女なのよ?
 ハナシをよくよく整理すれば
 ここにいる男達22人全員と
 エッチしちゃうってコトでしょ?
 負担が大き過ぎるわ。」(ゆかり)


「しかも、スタンプカード?
 それって、最低でも
 1人3回以上ってコトじゃないの。
 もしもそれを半年でコナしたとしたら
 2日か3日に1回は
 他のを受け入れるコトになるのよ?
 あなた、壊れちゃうわ。」(かおり)


(さっきまで、私に任せろ的な豪語していた女達が
 何か妙に弱々しいコト言うじゃねえか。)


それだけ、みんな、若菜が可愛いんですよ。
若菜もまた、みんなの娘のようでありました。


「みなさんの家庭が壊れる方が
 遥かに悲しいです。
 大丈夫。私のアソコ、強いんですよ。」


「とっても失礼だけど…。
 今、こう言っておけば
 孝ちゃんを巡って、野放図な乱交を防げる…。
 みんなの熱も醒めた頃を見計らって
 実は体調が悪くて…と言えば何とかなる…。
 そんなふうに考えてるなら…」(桃子)


「そんなの…悲しいです。
 私、本気です。
 みなさん、どしどし、お出で下さい。
 2日か3日に1回…ですか?
 私、毎日、5回でも6回でも嬉しいですよ。
 その場だけのゴマカシとか
 口から出任せとかじゃありません。
 今、その証拠を見せます。」


70人の目の前で、何厭うコトなく
若菜が、裸になりました。


(うっわ!何てコトを…)


「あ、やだぁ~。
 私、今、おむつしてたんでした。」


全裸に、おむつ1枚の姿で
愛らしく、はにかむ、若菜の姿に
唐突な驚きと、マニアックな刺激と
理屈抜きの美しさが、ぐちゃぐちゃになって
何故か大爆笑を誘いました。


(もう、笑うしかねえもんな。)


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