・・・スピンオフ特別篇・・・
110
わあ。

この辺り、久し振りね~。

2年くらいしか経ってないのに
どうしてこんなに懐かしいのかしら。

いろいろ、あり過ぎて
無邪気な子供のままじゃ
いられなくなって…。

これが【5月病】っていうのかしら。
何だか、子供にかえりたくなって…。

学校終わって、部活サボって
電車、いっぱい乗って
久し振りに来てみたの。

だって、この場所は
【私の子供時代】
そこかしこに、溢れている町だもの。

でも、そうは言いながらも…。
【新しい変化】【懐かしい】
どんどん薄めているような感じ…。

複雑な気分ね。(;´д`)

誰か、友達と、会わないかしら…。

友達…?…

何しろ私は【凶悪女】
友達と呼べるような人達は
この場所には、居ないわね~、きっと。

誰にも会いませんように…。

角を曲がって少し行くと…
わあ!公園だぁ~!懐かしい~。

毎日のように来て、一生懸命遊んだっけ。

「や~い、や~い。キモワルぅ~。」

「何だよ、こいつ。
 生きてる価値、なくね?」

「うっわぁ~。気持ち悪ぅ~い。」

「もしかして、死んじゃった?」

「じっとしてるだけよ。」

あら?

公園の真ん中辺りで
小学生っぽい男女が
何かを取り囲んでいるわね。

何かしら?
もしかして
小犬でも、苛めてるんじゃ…。

覗き込んで、ギョッとしちゃった。
小学生っぽい男の子
小さく蹲っていたの。

「死んじゃえ。死んじゃえ。
 今スグ死んじゃえ。」

「言葉、判らないんじゃないの?」

ヒドい、ヒドいっ。

蹲ったまま動かない男の子
みんなで取り囲んで
何度も何度も
思いっきり、蹴っているの。

きゃ~。

忘れたい思い出が
蘇ってきちゃったわぁ~。

私だって、殴って蹴って
救急車呼んじゃったものね。(;´д`)

「やめなさい。可哀想でしょ。」(薫)

気づいたら私、割って入っていたの。

「うっわ。妖怪女が、助けに来たぞ。」

「きゃ~。」

失礼なガキどもね。
まるでオバケでもみたような顔をして
一瞬のうちに逃げていっちゃった…。

…って
私なんかに、とやかく言う資格も
ないわね~。(;´д`)

「大丈夫ぅ?」(薫)

「だいじょぶ~。」(清)

男の子を立たせて…。

あらま。( ゚Д゚)
可愛い男の子ね。(´∀`*)ポッ

泥を払ってあげて…。

…私の身長が161cmだから…。
男の子、140cm…くらい?

と、いうコトは
小学校5年生くらいかしら?

「おいくつ?」(薫)

「きよしく~ん。(^^)v」(清)

それ、名前でしょ?
清くんっていうのね。

「お名前は?」(薫)

「きよしく~ん。(^^)v」(清)

名前を訊けば
年齢を答えると思ったのに…。(;´д`)

オツムが、少し、弱いみたいね。

「おにぃちゃん
 だあれ?? (・∀・)??」(清)

ぐへっ…。

「あのね。私は、お姉ちゃんよ。」(薫)

「おにいちゃんの、おなまえ
 おねえちゃんって、いうの?
 ?? (・∀・)??」(清)

お、思いっきり
ややこしくなってるぅ~。( ゚Д゚)

「おにいちゃんじゃ、ないってば。
 ほら、スカート。」(薫)

「おなまえ【すかあと】って、いうの?
 ?? (・∀・)??」(清)

ど、どうして、そうなるのよ?( ゚д゚)アゼン

会話が成立しないわ。(;´д`)
変なのに捕まっちゃったわね~。

「ねえねえ、すかあとぉ。」(清)

「だから、違うってば。」(薫)

早々に立ち去ろっと。

「いっしょに、あそぼ。
 ぼくねえ、ぼくねえ
 ブランコ、したいの。」(清)

え~ん。
そんな可愛い顔して
純粋な瞳で見上げられたら
断りにくいじゃないのっ。

「人のハナシ、聞いてる?
 早く、おうちに帰って
 ママと遊びなさい。
 ここにいたら
 また、苛められるわよ。」(薫)

本格的なオツムの弱さね。

「!?!?」(薫)

うんぎゃ~。

清くんが、しゃがんで
スカートの裾を掴んでるの。
スカート、捲る気かしら?

「すかあとぉ。
 ブランコぉ。」(清)

わ。何て綺麗な目なの?
捲る気は、なさそうね。
掴んで揺らしてるだけね。

「すかあとぉ。」(清)

だから、違うってば。
そんなに強く引っ張ったら
スカート脱げちゃうでしょっ。

「ブランコぉ。」(清)

え?

ええっ?

きゃ~。

まっすぐに私を見上げる澄んだ瞳から
涙がポロポロ零れ出してきたの。

さっき、苛められてる時は
涙なんか、ひと粒も出してなかったのに…。

これじゃあ、まるで
私が苛めたみたいじゃないの。

「ねえねえ、ブランコぉ。
 すかあと、しよ。」(清)

混ざってるし…。(;´д`)

痛いっ…痛いわっ。
周囲の視線が痛いっ…。

「判ったわ、判ったわ。
 ブランコしましょうね。」(薫)

やれやれ…。トホホだわ。

「わぁ~い。\(^o^)/」(清)

きゃ~。(*>ω<*)
何て、純粋な笑顔なのっ?

飛び跳ねて喜ぶようなコトなの?
涙がキラキラ輝いてるじゃないの。

「すかあと、だあいすきっ。」(清)

ぐへっ。

「違うわよ。私の名前は、薫なの。
 か・お・る。
 薫ちゃんって呼んでもいいわよ。」(薫)

「かお?ちゃん?? (・∀・)??」(清)

きゃ~。何よ何よ。
そんなに難しいコトなの?

「違うわよ。
 薫ちゃんって、言えない?」(薫)

「か、おるちゃん?」(清)

カ=オルチャンって
ドコか外国で
ホントにありそうな名前だから
思いっきり怖いわね。

「わかった。(^^)v」(清)

あら。判ってくれたの?

ガオちゃんだ。\(^o^)/」(清)

な、何よぉ。私、怪獣なの!?
怪獣は、パパのオチンチンだけで
充分だわ。(;´д`)

「違うわよ。
 私は、薫ちゃんっ。」(薫)

ガオちゃ~ん。」(清)

いったぁ~い。
お腹にマトモに飛び込んできたわね~。

私、いつから
あなたのママになったのよぉ~?~

え~ん。
涙と鼻水、私の制服で拭かないでよぉ。

ガオちゃんって
 おんなのこ、さん、なんだね。」(清)

い、今頃判ったの!?( ゚Д゚)

ガオちゃん
 だあいすきっ。\(^o^)/」(清)

きゃ~。(*>ω<*)
何て、無垢な笑顔なのっ?

許すっ。

許しちゃうわっ。

涙でも鼻水でも、私の制服で拭きなさい。
その代わり、抱きしめさせて。

ガオちゃん
 いにょい~。\(^o^)/」(清)

「ちょっとだけだからねっ。
 ちょっとだけ遊んだら
 バイバイよっ。」(薫)

…………。

…って。

涙流してまで
遊びたかったんじゃないの?

ブランコに座ったまま
どうして、じっと、しているの?

Σ(・□・;)ま、まさかっ!?

ブランコ、漕げないんじゃ…!?…( ゚Д゚)

ガオちゃ~ん。(;´д`)」(清)

きゃ~~~~。。゚( ゚^∀^゚)゚。

「10回だけだからねっ。
 10回、漕いだら、バイバイよっ。」(薫)

どうして、こんなコトに、なったのかしら。
仕方ないから、背中を押してあげるわよ。

「い~ちっ。\(^o^)/
 にぃ~いっ。\(^o^)/
 さぁ~んっ。\(^o^)/」(清)

オツム弱い割に、数は数えられるのね。

無防備な背中まで可愛いって
思いっきり反則よね~。(。;´・ω・)

「し~いっ。\(^o^)/
 よぉ~んっ。\(^o^)/
 ごぉ~おっ。\(^o^)/」(清)

オツム弱い割には、さりげなく
【4】を2回数えるなんて
ずいぶんと姑息な手を
使うじゃないのよぉ~。(;´д`)

まあ、いいわ。
判らなかったフリしてあげる。
だって、清くん
ホントに、可愛いんだもん。

「ろぉ~くっ。\(^o^)/
 なぁ~なっ。\(^o^)/
 しぃ~ちっ。\(^o^)/」(清)

あ、またやった。
今度は【7】を2回数えてるぅ~。

確かに可愛いんだけど
姑息な手は、ちょっと気に入らないわね。

「はぁ~ちっ。\(^o^)/
 くぅ~うっ。\(^o^)/」(清)

【10】を
【じゅう】と【とお】で
2回数えそうな気がした私は…。

「じゅ~うっ。」(薫)

ほぉ~ら。
これで、やっと、バイバイね。

自分で【10】を数えて
思いっきり、背中を押したの。

それは、ほんの一瞬の
大事件だったわ。(;´д`)

私の押し方が、強過ぎたのね。
ブランコが、ずっと向こうまで行った時
清くんだけが、その空間に残って
ブランコだけが帰ってきたの。

「あ。( ゚Д゚)」(薫)

ストンと尻もちをついたような格好で
地面に落ちて座ってしまった清くん…。

すこ~~~んっ!!!!

清くんの後頭部めがけて
ブランコが、凄い勢いで激突したの。

「だ、だ、大丈夫!?!?」(薫)

こてん…と、静かに転がる清くん…。
慌てて駆け寄る私…。

死んだ?死んじゃった?

「ビックリしたぁ~。\(^o^)/」(清)

ヽ(・、 .)コケッ…
何よ?何なの?

起き上がって、ニコニコしている清くん

ビックリしたのは、こっちの方よっ。

「何ともないの?」(薫)

私、一生懸命
後頭部をさすってあげるの。

え~ん。
周りの視線が
またまた痛いよぉ~。

「病院、行こ?」(薫)

「やだ。びういん、きらい。」(清)

好き嫌いじゃないでしょ?

ガオちゃん、や~らか~い。」(清)

何のコトよ?

ああ…。
タンコブ、できてないかしら?
ちょっと、気に入らなかったからって
酷いコトしちゃったわ。
反省、反省…。

ジャイアンスネ夫
病院送りにした時から
私、なんにも
成長してないのね。(;´д`)

ガオちゃん、いにょい~。」(清)

え?

清くんの後頭部を
一生懸命さすっていた私…。
気づけば、清くんの顔が
私のオッパイに、うずまっていたの。

「いやん。えっちぃ。」(薫)

ごん

あ、いけない。突き飛ばしちゃった。
仰向けの清くん
今一度、後頭部を地面に強打…。

しかも、ブランコ真下の
水たまり防止の固いコンクリートに
思いっきり、ぶつけたの。

きゃ~。
私ったら、トドメを刺しちゃったかしら?

「きゃははっ\(^o^)/」(清)

笑ってる場合なのっ!?

あ、そっか。
損傷を受ける脳がないんだわ、きっと。

仰向けのまま笑ってる姿
何て無邪気なのかしら。(*>ω<*)

「ねえねえ、ガオちゃん
 もっかい、やろ。\(^o^)/」(清)

あんな目に遭って
まだブランコしたいの?( ゚Д゚)

ここで振り払って
さようならしたいトコロよね…。

だけど…。

頭のケガって、危ないって聞くし
脳震盪とかでは、入院騒ぎになってるし…。

少し、様子を見る必要が、ありそうよね。
私だって、少しは成長してるんだから。

「今度は、違うので、遊びましょう。」(薫)

「わぁ~い。\(^o^)/」(清)

それを聞いて
真っ先に走っていったのは…。

え?すべり台で遊ぶの?

それって
私が居なくても、良いじゃないの。

ガオちゃ~ん。みててね~。」(清)

大きな声で変な名前を叫ばないでよ。
恥ずかしいじゃないの…。(;´д`)

「ねえねえ、ガオちゃん
 みてた?みてた?」(清)

「見てたわよぉ~。
 凄いね~。\(^o^)/」(薫)

「わぁ~い。
 もっかい、すべろっと。」(清)

ち。煽てたのは失敗ね。

あ、こら、割り込むなっ。

・・・・・

ジャングルジムに
勢いよく登っていったのは
私に見せたかったから?

それは良いのだけれど
まだ中段辺りで
高くて怖くて泣いてるの。

私に、どうしろって
言うのよ?(;´д`)

「だいじょうぶだよ。
 こわくないよ。
 よしよし…。」

ええっ!?

うっそぉ~!?

見知らぬ3歳くらいの男の子
慰められてる~!?~

清くんって、いったい何歳なの?

「ほら。
 ガオちゃんトコロに
 飛び込んでおいで。」(薫)

私もつきあい良いわね~。(;´д`)
いつの間にか
ガオちゃんという名前を受け入れてるし…。

(02へ)

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