評伝 原敬〈上〉
山本 四郎
東京創元社
1997-11


本書は、政治家・原敬について、日本の本の中でも、一番詳しく、記述している本と言える。

 

「原敬全集」や「原敬日記」や「原敬関係文書」からの第一級資料からの引用が多いので、原敬を知りたい人は、絶対に読むべき本である。

 

原敬が1921年に暗殺されてから、10年後に、満州事変が起きている事を考えると、原敬が生きていたら、日本は、軍部の暴走を抑え、第二次大戦には、ならかったのでは!と思うほどの政治家である。


本書をもとに、NHKの大河ドラマの主人公として、取り上げて欲しい人物である!

 

絶版になっている本なので、復刻版が出来て、より多くの人に読まれる事を希望する!

 

本書では、原敬の生い立ちから政治家になるまでを描いている。

 

以下、各章のまとめである。

 

第一部では、「政界に入るまで」と題して、少年時代と司法学校時代について、書かれている。

 

第二部では、「官僚生活15年」と題して、外務官僚時代を中心について、書かれている。また、陸奥宗光の下で、働いた事が書かれている。

 

第三部では、「政党政治家として」と題して、政友会に入党し、大臣を務めるところまで書いている。伊藤博文との関係が書かれている。