「紙風船はどれくらい飛びますか?」という質問をよくいただきます。
過去の例で言えば高知から和歌山が多いですが、静岡近辺まで飛んだという話もあります。
ですが、実証できる記録としては残っていません。

今回、環境保護団体グリーンピースに活動の一環としてお使いいただいたのですが、どこまで飛ぶかということが調査目的だったので紙風船の飛行データとして貴重な資料となりました。
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/370/blog/39887/

時節柄、飛ばした場所は福井県です。
そして発見された場所は広範囲にわたっています。遠いところでは埼玉県で発見されています。

夜間は気温が下がって浮力が低下するので飛ばした時間から日没後、浮力低下するまでの時間と風速で距離が決まるのではないかと思います。

それとある程度人口が密集している地域での報告が多いのは発見される確率の問題とも言えます。おそらく福井県から埼玉県や愛知県に至る一定の場所から発見された地域まで帯状に落下しているはずです。

また、これがゴム風船だと同じような結果は出ないと思います。飛行距離は同じとして、ゴム風船はガスが抜けると小さく萎みますが、紙風船は萎みませんので発見される確率は高くなります。これもこのような調査やメッセージを付けて飛ばす際の紙風船ならではのメリットと言えるでしょう。(ゴム風船は高度が上がると気圧低下で膨張し破裂するとも言われています)

メッセージを飛ばすという用途からすれば紙風船は優位であるという証明になったと思います。