HEMCblog

神戸市にある救命センターのブログです。

学会発表~スライド作成の昔ばなし~

9月も30日になりました。台風16号が伊豆諸島に接近というニュースをやってます。僕はというと、まだ入院中の病室から今月2本目の記事を書いています。今日は昔ばなしです。

今回の入院では足が不自由なこと以外はいたって元気なので、オンラインでDMAT技能維持研修を受けたり、来月の当直表を作ったり、リハビリを兼ねて歩行器で医局に行ってカンファに出たりしています。入院中でも締め切りは容赦なく迫ってくるので、病室で来月の熱傷学会のスライドを作って、音声を録音しました。出来上がった音声入りのスライドを学会ホームページに登録して、これで僕の学会発表は終了。時代も変わったなー、としみじみ感じました。

2021-09-30 (2)
むかしむかし、まだパソコンがなかった頃は作成したグラフや原稿を製薬会社さんにお願いしてスライドにしてもらっていたらしいのですが、さすがに僕はその時代は知りません。

平成のはじめ、僕が研修医になって初めて学会発表した時は医局のMacのパースエイション(パワーポイントではない!)というソフトに2週間当直免除で朝から晩までかかりっきりになって、10枚のスライドを作りました。今も研修医や若い先生が発表している近畿救急医学研究会、略して救医研で僕が発表したのはガス壊疽の症例報告でした。医者になって初めてワープロを使い始めたばかりの僕はパソコンを触るのはもちろん初めてで、このパソコンでのスライド作りにはとてつもない労力を費やしました。指導医におんぶに抱っこだったのは言うまでもありません。

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しかも当時は出来上がったパソコン画面のスライドを実際にポジフィルムというスライド用のカラーフィルムに医局のカメラで撮影。それを現像に出して、ようやく完成したスライドをスライドプロジェクターという映写機で投影していたのです。その時にフィルムを横にずらしていくからスライドと呼ぶ、のかどうかは知りません。

slid_film

この最終工程の現像に出す、というのが曲者で、締め切り間近になると大学生協のスライド現像サービスでは間に合わなくて、梅田の街中の堀内カラーという現像所のポストに0時までに放り込むと、翌朝までにスピード現像してくれるという次第(もちろん割増料金)。当直中に学会前の先輩に頼まれて、0時前に中之島の阪大病院を抜け出して堀内カラーまで夜中の梅田を何回走った事だろう・・・もちろん、自分のスライドも堀内カラーまで走ったのは言うまでもありません。そうやってできたスライドへの愛着はひとしおで、捨ててないはずなので、二度と投影することがないスライドが何十枚も医局の荷物のどこかに眠っています。

bill_2(堀内カラー、今も梅田にありました!)

時代は変わってパワーポイントでチャチャチャっと作ったスライドをUSBメモリーに入れて現地に持っていく、もしくはオンラインで登録してしまえば、学会当日に投影される今日この頃。なんと便利で楽ちんな時代になったのだろう・・・と、今日も変わり映えのない病室の窓からの景色を見て、さらに遠い目をする僕でありました。

オンライン説明会を初めてやりました

波の高さが最大になり、首都圏での在宅死亡が大きくニュースで取り上げられた第5波もようやく収まりつつあります。気が付けばシルバーウィークで秋分の日が過ぎ、本格的な秋の入口です。お盆明けに台風が続いたこともあって、今年の夏は短かったですね。
さて、非常に私事で恐縮なのですが、9月中旬に生まれて初めての入院、生まれて初めての手術を受けたこともあって、本ブログをほっちっちのまま月末を迎えてしまいました。(そうでなくてもほっちっちのまま月末を迎えることは珍しくないのですが)
リハビリに難渋はしているものの、それ以外はいたって元気なので今月は病室から本ブログをお届けします。

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このブログは兵庫県災害医療センターで働いてみたい、と思っている人を対象としたリクルートアイテムなのですが、コロナ禍のこの2年間は彼らが進路を決めるうえで決め手になる病院見学をする人がとても少ないです。タイミングによっては実際に見学に来てくれた人もいますが、専攻医募集を目前に控えた今年の夏が冒頭の第5波の真っただ中だったため、見学希望の問い合わせに対しても「じゃんじゃん来てください」というわけにいきませんでした。そこで他施設がやっているようなオンライン見学会を当センターも今年初めて開催しました。

2021-09-24 (2)
今回、オンライン見学会を担当してくれたのが専攻医3年目の〇橋先生。彼は1年目を当センターで研修した後、2年目をドクターヘリで有名な公立豊岡病院と名門ERの神戸中央市民病院で研修して、3年目の今年の7月にすっかり頼もしくなってセンターに復帰しました。説明用のスライドを作って、当日は申し込みのあった見学者を相手に当センターの説明を熱く語ってくれた彼、挨拶や説明の後はスマホをもってセンター内を実際に歩いて、医局にいた1年目専攻医にも登場してもらいました。

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幸い9月末で緊急事態宣言は解除というニュースが流れました。9月も2年目研修医については「不要不急ではない」という判断で県外からの見学者もいちおう受け入れていましたが、10月からは大手をふって(まだ中手?)見学にいらしてください。

スタッフ・専攻医募集をメーリングリストに投稿しました(その②)

皆様、前回は前置きが長くなってさわりの紹介にとどまりましが、本日はちゃんと全文をご紹介いたします。当センターは10月の専攻医募集に向けて、ホームページの冒頭に紹介しているように9月にオンライン見学・意見交換会を予定しています。

2021-08-26
これに先立って救急・集中治療系のメーリングリストにおなじみの「マルチポストで失礼します」という施設紹介を今年も投稿しました。

先に言っておくと、オンライン見学・意見交換会は県外の先生向けで、県境を越えない兵庫県内の先生に対しては、直接来院しての病院見学を今も行っています。県内の先生はオンラインもしくは直接いらしてセンターの雰囲気をじかに感じてください。

ではメーリングリストへの投稿文です。どうぞ!

JSEPTICEM Alliance など)メーリングリストの皆様

 兵庫県災害医療センター、〇賀将文と申します。重複して受け取られる方は申し訳ありません。当院の「専攻医およびスタッフの募集」をさせて頂きます。

 現在COVID-19に関する緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などの発令が出ているため、感染防止の観点から原則当センターは県を超えての見学をお勧めしてはおりません。このため、ZOOMミーティングを用いてのオンライン募集および意見交換をさせていただく運びとなりました。この機会に当センターをご検討されてはいかがでしょうか?

 

兵庫県災害医療センターは神戸市の中央区に位置する県下唯一の高度救命救急センター・基幹災害拠点病院であり、救急車・ヘリ搬入のみの集中治療型の施設です。

2020年度の搬入は1266件と総数は少ないですが、うち558件が外傷症例であり、特にAIS3の重症外傷が402件と多くを占めました。さらに、ISS16の重症外傷は266件と米国レベル1外傷センターの要件を満たし、国内有数の症例数を誇ります。20173月から初療室にIVR-CTを備えたHybrid ERの稼働を開始し、重症外傷の救命に尽力しております。

他の病態としても、心大血管疾患、脳血管系疾患はもちろん急性腹症、重症軟部組織感染症、広範囲熱傷、薬物中毒、心停止蘇生後などの症例も豊富であり、ECPRや神経集中治療、人工呼吸管理などの集学的治療を多く経験できます。

さらに、当センターは臓器提供を主体とした移植医療にも力を入れており、救急医学としての幅広い分野をカバーしています。

 

また、「災害医療センター」の名のとおり災害医療にも力を入れております。DMATとしての広域災害への支援だけでなくドクターカーでの局地災害への出動はもちろん、DMAT隊員養成研修西日本会場として東の国立災害医療センターと並んで隊員養成を担っており、スタッフだけでなく専攻医も順次受講してもらいます。他にも地域メディカルコントロールの中心病院として地元消防機関とも顔の見える関係を構築し、地域の救急医療にも従事しています。

 

当院救急部スタッフの概要ですが、重複を含めて救急専門医14名(指導医3名)、外科専門医7名、麻酔科専門医2名、整形外科専門医2名、内科認定医1名、集中治療専門医6名、熱傷専門医2名、外傷専門医2名、ACS認定外科医2名が在籍しており、それぞれのサブスペシャリティを活かして、術者・主治医(担当医)としてセンター退院まで救急部が担当する自己完結型を目指しています。もちろんER医、集中治療医、総合診療科などのジェネラリスト達も活躍しています。

専門性の高い疾患に関しては隣接する神戸赤十字病院と協力し、専門各科と連携して診療に当たっています。

 担当医制ではありますが、夜勤休日は完全当直医対応のため十分なプライベートの時間が確保できます。また、土日祝日に勤務した場合は振替での平日休暇を取得してもらっており、ワークライフバランスの充実を図っています。女性医師も多く在籍しており、体力面の不安や家庭への負担にも配慮させて頂きます。

 さらに空いた時間を用いて活発な学術活動が可能で、全国・国際学会への参加、和文・英語論文の作成を支援することができます。2020年度の学術活動は、コロナ禍で例年より少なかった中でも学会発表は年間40演題(うち国際学会3演題)、誌上発表は年間19本(うち英文10本)でした。

 

新専門医制度において、当センターは新専門医制度の救急科領域基幹施設ですが県内外多数の施設を関連施設としており、当センターでの重症救急研修のみならず関連施設でのER研修を行うことにより、救急医としての幅広い臨床経験を積むことができます。また他の外科系サブスペシャリティ研修や麻酔研修についても個々人のキャリアプランを考慮して最大限の便宜をはかります。救急部在籍中でも隣接する神戸赤十字病院や研修連携施設(詳しくは専攻医募集要項をご覧ください)へ出向し、ご希望の修練が可能です。もちろん将来的にER、総合診療、救急科以外の専門科へ進む方も大歓迎です。もともと救急の経験の全くなかった麻酔医、内科医などの先生方も現在第一線で生き生きと働かれています。背景は問いませんので、少しでも救急に興味があればぜひ見学にいらしてください。

 

まとめますと、当センターで働くことにより(下線がうちのウリです)、

 

•心血管系疾患、脳血管障害、敗血症などの救命救急医療

広範囲熱傷、中毒などの様々な特殊重症病態に対する集中治療
JATECJETECおよびそれらを超えるHybrid ERを活用した重症外傷診療
心停止に対するECPR、低体温療法などの神経集中治療

•ドクターカーや救急ヘリなどのプレホスピタルケア
DMAT研修の受講および訓練・実災害への出動

•地域メディカルコントロール(特定行為指示要請、地域MC会議参加)

•臓器提供を中心とした移植医療への参加

市中病院にもかかわらず活発な学術活動(学会発表、誌上発表)

•その他

 

を効率良く学べます。また、後期研修医・スタッフ向けの講義やシミュレーションなども充実しています。

 

今後、COVID-19のまん延程度の改善によっては直接見学についても適宜再開・ご相談させていただきます。ひとまず今回は、オンラインを通して職場の空気を感じ(雰囲気いいですよ!)、スタッフ・専攻医の生の声を聞いてみてください!ご希望の方はコチラへ
   →お問合せフォーム:http://www.hemc.jp/inquiry/index.html

 

短い期間でも良いので是非一緒に働きましょう!

ご連絡お待ちしております!

 

(付録)

HPアドレス:http://www.hemc.jp
Blogアドレス:http://blog.livedoor.jp/hemc/

センター紹介ビデオ(Youtube版):https://www.youtube.com/watch?v=1iq-GNHxVEQ

医師募集用付録動画:https://www.youtube.com/watch?v=GPkNHf-vouk

機構の専門医プログラム:http://www.hemc.jp/media/pdf/program_2018.pdf

 (過去の日付ですが、今年も同内容でこちら)

 

兵庫県災害医療センター 事務部総務課
651-0073 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-3-1
TEL
078-241-3131
FAX
078-241-2772
Email
e-soumu@hemc.jp

URLhttp://www.hemc.jp

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