毎日本当に寒いですね。と思ったらTVのニュースで沖縄で桜が満開だそうです。しかも気温20℃。すごいですね。ちなみに沖縄の桜はソメイヨシノではなくてカンヒザクラ(寒緋桜)という品種だそうです。
1月も最終日となった今日は先日の続きでJICA研修旅行の後編をお送りします。
では以下、本文ママ↓
JICA中南米災害医療マネージメント研修2017
~南(九州・広島方面)旅行に行ってきました!(後編)~
事業課 〇島
3日目は熊本で、主に熊本地震で被災したところや対応にあたった病院で話を聞いたり視察を行いました。まず午前中に伺った益城町役場は、新庁舎を建設中のため、もともと役場があったところから少し離れたプレハブの仮設庁舎での講義で、仮設住宅や復興住宅についての質問がありました。その後近くの断層へ案内してもらいましたが、地震当初より断層がわかりにくくなっていたり、周辺の道路も昨年JICA研修で行ったときはまだまだ瓦礫が残っていたようですが、すべてなくなり空き地になっていて、少しずつ復興していることを実感できました。午後からは熊本赤十字病院と東熊本病院へ行きました。熊本赤十字病院では熊本地震時活動されていた奥本先生のDMAT受入れ側の話を聞き、研修員はその活動や日々行っていくことに強く関心を持ったようでした。私個人としてもとても勉強になりました。その後被災した東熊本病院で永田先生のお話を伺い、震災の跡が生々しく残った院内を見学させていただいた後、博多へバスで移動しました。そして博多のホテルで次の日には神戸に戻っていないといけないセンター長とお別れをしました。
4日目は午後からのプログラムで、博多の糸島へ行きました。そこの牡蠣小屋でその日お世話になったさくらのクリニックの鷺坂先生や奥様、クリニックの看護師さんと待ち合わせをして牡蠣を一緒に食べたり、糸島市内やクリニックを案内していただきました。先生をはじめ皆様本当に良くしてくださって、研修員にとっても、良い思い出となったのではないかと思います。
そして最終日は広島へ行き、午前は県立広島病院の山野上先生から土砂災害被害時の対応についてのお話を伺いました。午後からは原爆ドームや広島平和記念資料館を見学しましたが、残念ながら資料館は工事中のため半分しか見れなかった上に、音声ガイドのスペイン語がなくなっていたので、研修員たちにちゃんと理解してもらえたかちょっと心配でした。ですが、やはり衝撃的だったのか、研修中一番印象に残った場所はどこかと聞かれると、ほとんどの人が「広島」と答えていたのでちゃんと伝わっていたのかなと思いました。見学後は新幹線の時間まで、予定では2時間ほどあったのですが、疲れていたのか次の日の姫路でのイベントに備えてか、早く帰りたいとのことだったので早めの新幹線で帰りました。私はお土産を買う時間がほとんどなくなってしまったのでだいぶ焦りましたがなんとか買って、神戸へ帰ってきました。(荷物が多くなるので、ほとんどこの日に買うつもりにしていたんです・・・。)
以上、長々と書いてしまいましたが、3日間同行してくださった中山センター長、5日間もの長きにわたってずっと同行してくださった川瀬先生、お忙しい中本当にありがとうございました。またHEMCからサポートしてくだった〇宅さんもありがとうございました。普段の仕事場から離れて、ロジ的な面でもちゃんとうまくできるか行く前はとても心配でしたが、先生方や〇宅さんに助けていただきながら、5日間楽しんで過ごすことができました。
南旅行も終わると後はほとんどアクションプランを発表して帰国するのみ!となり、皆さんそろそろ母国に帰りたいと思っていそうながらも最後の日本を楽しんでいました。ちなみにアクションプランというのは、日本での研修を活かして自国でどう役立てていくのか、帰ってからどんな活動をするのかという計画を発表してもらう場です。皆さん発表ぎりぎりまでねばってそれを作成していましたが、すでに研修員間で意見交換は色々としていたようで、先生たちの前で発表するころには彼らからの意見は出尽くしているようでした。
そんな様子で7週間の研修を終えて中南米諸国から来日した研修員13名は11月11日に帰国しました。災害医療に限らず彼らの国について学べる良い機会にもなりましたし、彼らも日本での研修で日本の災害医療を学んだことはもちろん、日本の文化を好きになって帰ってくれていたらいいなと思います。