とうとう3月になってしまいました。2月のブログ、少なかったんじゃないかなーとお気づきの皆様、気のせいだと思います。3月に入ってしまいましたが、気を取り直して2月にアップする予定だった日本集団災害医学会の記事をお送りします。
さてこの日本集団災害医学会については2013年に当センターの小澤センター長(当時)が主催した5年前からブログでも2013年、2014年、2017年と計3回取り上げています。

http://blog.livedoor.jp/hemc/archives/23183076.html 
http://blog.livedoor.jp/hemc/archives/37353055.html
http://blog.livedoor.jp/hemc/archives/50845524.html
とい
特に最後の2017年の記事には僕の個人的な集団災害医学会へのささやかな思い出も書いてます。ところで集団災害の集団って違和感感じませんか?僕はものすごく感じました。

なぜ集団?

一昨日の回診で当センター最高(!?)顧問で集団災害医学会立ち上げメンバーでもいらっしゃる鵜飼先生がその謎を解明してくれました。わが国には日本中部整形外科災害外科学会という50年以上の歴史を誇る老舗の学会があり、その災害外科(当時は主に労働災害を指していた)という単語がかぶるため、やむを得ず集団災害という言葉にしたんだそうです。ちなみに僕が入局した中之島時代の阪大特殊救急部の入口にはすりガラスに赤い字で災害外科って書いてました。また外来担当の看護婦さんのことをサイ(災?)と呼んでいました。

それはいいとして、なんと今年が日本集団災害医学会の最後の学術集会となりました。

なぜ最後?

ちょっとネタバレしかけていますが、それは本ブログおなじみの○田先生の記事を読んでみてください。以下、原文まま↓



さよなら!日本 集団 災害医学会


                    救急部 ○田正太

集団災害

表題の通り、今年で最後の開催となる日本集団災害医学会に参加してきた。昭和の時代から絶大な人気を博したトワイライトエクスプレスの運行最終日に多くの鉄道ファンが殺到したように、さすが最後の学会というだけあり参加者はかなりの人数であった。

というのは冗談である。ただし、「集団」がなくなり、来年度からは名称が日本災害医学会に変更となるのである。つまり、当センターは日本災害医学会を2年後に主催することとなる。そしてなにより、来年度にはそれよりテーマも参加者もグローバルなアジア太平洋災害医学会(APCDM)の主催が控えている。そこで、私は今回特にAPCDMを主催する側の視点で参加した。

やはり、皆の興味は南海トラフ地震はもちろん、オリンピックをはじめとするマスギャザリング災害やテロ対策、とりわけ爆傷、銃創などに向いているようであった。オリンピック対策については、2020年夏(東京)以外にも今回の2018年冬(平昌)に加えて2022年冬(北京)と冬のアジア開催が続き、かつ北京にとっては同じ冬開催でもあるため、APCDMでは大いに耳目を集めると思われる。また、ここ最近国内での火山噴火に関連して、火山災害の事例報告だけでなく準備に関する演題も目立った。太平洋沿岸地域にも火山は多数あり、火山災害はもちろん地震、津波など、アジア・環太平洋地域のニーズに合った議論の場が求められる。甲斐先生が座長をされたトリアージだけを集めたセッションにみられるように、CSCATTT毎にディスカッションできる場も必要と感じた。また、熊本で亜急性期の対応を見させて頂いた身からすると、災害時の保健医療体制の確立や他職種連携(DMAT/JMAT/DPAT/JRAT/

DMORT/DHEAT...小児周産期、歯科、栄養士、DVT/感染症サーベイランスなど)に関しては日本から発信、成熟させていくべき話題と感じる。

追加になるが、私の発表に関して全職員の皆さんにアンケート協力頂いたこともあり、これについて少しだけ述べる。私の発表は、自主登院基準が記載されたカードを配布した場合に職員の登院が促され、病院への無用の電話も減らせられるというものだ。他施設の取り組みを挙げるならば、東京都では都立病院群での相互協力体制が整備されており、とりあえず近隣の所属先でない都立病院で働くといったことも想定しているそうだ。また、本人の年齢や持病、家族の介護などがある職員には自主登院が免除される事前申請制度を用いている施設もあり、各病院の工夫を感じることができた。現在、自主登院基準の見直しをしており、これらを踏まえたカードの早急な作成が望まれる。
最後になるが、兵庫県災害医療センターに災害医療面で貢献できるよう努めます。この度は学会参加中の病院対応など、残って下さった方々、アンケート調査に協力下さった方々にはこの場を借りて感謝申し上げる。

APCDM