皆様、すっかり春らしくなって各地の一足早い桜の開花がニュースに流れる今日この頃ですね。救急部も冬の嵐?ではありませんが、たて続く学会や正月休みの代休、インフルエンザでの出勤停止などでカツカツで回した数週間をなんとか乗り切り、ようやく一息つけた感じです。

今日はそんなカツカツだったころに大阪を被災都道府県として行われたDMATの近畿ブロック訓練参加記をお送りします。書いてくれたのは新米Dマッターズの○橋先生です。当センターで約2年間、麻酔科チームの一員として頑張ってくれた彼がその名をとどろかせたのが昨年度の忘年会の司会でした。ピカチューのコスチュームに身を包んだ彼は「○ラチュー」のワンワードだけで司会の大役を乗り切り、以後彼はカンファでも○ラチューと呼ばれるようになりました。
(本ブログには個々の症例や宴会関係は書かないことにしているのですが、今回は○橋先生の人となりをお伝えするために司会のエピソードをご紹介しました)

そんな彼なので、本日はいつになく彼のポップな文体で訓練参加記をお届けします。
では以下、本文まま↓


新米DMAT隊員のブロック訓練顛末記
~リトル○橋はかく語りき~


救急部 ○橋 一


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17日に開催された近畿地方DMATブロック訓練に参加させていただきました。

前日に説明を聞き、DMAT研修以来の実働訓練に不安が募りまくりました。周りの方々は口々に『HEMCなんだから本部業務や』とか、『統括に回されるんちゃう』とか脅してくるもんだから余計に不安になるという。DMAT研修4日目の悪夢再来か?神は我に試練を与え給うか?衛星電話という未知なるデバイスの使い方を教わりながら、衛星があるであろう虚空の南天を見上げ、情報の波に押し流されてぺちゃんこになるとゆーヴィジョンをぼんやりと描いておりました。そんなことになったら正にDisaster・・・!

ブロック訓練1

 

ここからしばらくは私の脳内経過の浮き沈みをダイジェストでお送りします。

当日朝、集合してDMATカーでさあ出発。コンビニで食糧の買い込み。何買お。昼は食べる時間あるのか?そもそも食べることができるメンタルが保てているのか?どんなことが起こるやらくわばらくわばら。朝一だからか意外と吹田ICまですぐ着くもんだなー。8時以降の集合ということだけど、これは早く着いちゃうぞ。到着寸前にメールがピロン。『参集場所は吹田ICに決定しました』。・・・あれ。あれれ。もしかしてやっちゃった?フライングしちゃった?やば。どしよ。知らないはずの参集場所を知ってしまっているのはなぜ?みたいな。『そういうことをしてもらっては困るんですよ!訓練にならないじゃないか!』みたいなかんじになったら・・・。誰もいんかったらどしよ・・・。・・・いたー!姫路医療センター!でっかいパラボラアンテナ付き車両でやる気満々だー!一安心。何時に姫路出たんだろう。あ、みんな続々と京都とかからやって来る。みんなフライングしてたんだなw よしよし。え?まだ8時前だから受付してない?あ、そうですよね。了解しました。・・・受付開始ですか、ではお願いします。大阪市立大学医学部付属病院のDMAT拠点本部へ配属ですか。ん?・・・そこは当センターコントローラーの石原先生、○田先生、○行さん、○本さんがおわす所ではないか!と、いうことは・・・僕らに待ち受けるはやっぱり『ザ・本部業務』ではないのか。うん。きっとそうだ。HEMCの隊だからそうなるんだな。たぶんそうなんだ・・・。情報に溺れ、半泣きでポツンと本部に佇んでいるネガティヴヴィジョンがピントが合うようにくっきりとしてきた。うぅ。やれることを必死で頑張ろ・・・。

    

HEMC DMAT2、着任致しました。あ。皆さんいる。知ってる人いると安心だ。あ、写真撮って下さるんですね。ありがとうございます。・・・先生、カメラ逆ですw 和みました。一気にリラックス出来た。よし、なんとか頑張れる気がしてきた。・・・え?大阪西地区の病院調査のために巡業出発ですか?おー!わっっかりました!!僕らにおまかせくださいっ!!!必ずや・・・え?ロジさんを一人本部に残す、ですか?そうですか分隊になるのですね。・・・折手さん、しばしのお別れです(バックミュージック:ドナドナ)。本部業務、頑張ってください・・・!またお迎えにあがりますので・・・!

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そんなこんなで指令を受けた我々はEMISから各病院の入力情報を効率よく吸い上げ、未入力の病院を選定し、的確な道順を見つけて早速・・・なんてうまくいくわけがない!EMISからの情報を的確に得るのって超難しい!そもそも土地感ないから福島区ってどこよ状態。1件目の病院を選定し、道中に次以降の計画を立てる作戦に。はい!ワタクシ、DMATカー運転やらせていただきます(ワクワク←実は密かに特殊自動車を運転してみたかった人)!・・・なんとか1件目の病院に到着!手渡された封筒内に記載された番号に電話して訓練想定の『神の声』を聞く・・・ことになってるんだけどかかんない。何度やっても全っ然かかんない。これでは御告げを聞けないではないか!・・・待てよ。これは罠か?『音声通話は使えない訓練想定とあらかじめ周知していたでしょう。困るんですよ!訓練にならないじゃないか!』みたいな?やば。どしよ。まあ、でも、かけ続けるしかないか・・・。プルルルル。まただめかな・・・。あ、かかった。なーんだ。かかるんじゃん。(心の底から)よかったー。情報を得てEMIS入力終了!さて、次の病院へLet’s Go!・・・よし2番目に着いた。・・・ん、またかかんない・・・。あ、かかった。ふむふむ。ピコピコ(EMIS入力音)。よし、次!

 

というような感じでした。その日に回れたのは5病院でした。実際に災害が起こった時には移動もままならないでしょうし、病院での情報収集にも時間がかかるでしょうからもっと少ない巡回になるでしょう。訓練終了後の振り返りから考えると、各病院から得た情報や要望をもっとこちらでブラッシュアップしてEMISに載せることが必要であったかなと感じました。各病院の要望には日常の診療のレベルまで追い求めようとするが故のものもあったように思えました。また、様々な隊の報告を聞くと、各所で千差万別な任務につかれていたのだと分かりました。それを統括する拠点本部は、さぞ大変であったと思います。御苦労様でした。

 

岡さん、○宮さん、○山さん、○手さん、みなさんがいてくださって本当に助かりました。心強かったです!石原先生、○田先生、○行さん、○本さん、お疲れ様でした。

新米DMAT隊員のブロック訓練顛末記はとりとめもなくお開きです。おつきあいいただきありがとうございました。