2005年10月29日

B0007VZBQA タイム・トゥ・ラヴ
スティービー・ワンダー
ユニバーサルミュージック
2005/10/19発売

約10 年ぶりとなる28枚目のオリジナル・アルバム。さすがのスティービーもここしばらくは初期中期に見せた才気あふれる能力に翳りが見えていたが、この新作では完全に吹っ切れた素晴らしいパフォーマンスを披露している。愛娘アイシャと歌うメロウな"How Will I Know"も良いが、なんと言っても目玉はプリンスがギターで参加したファンク・チューン"So What The Fuss"だ。本家による現代版"迷信"さながらのブッ飛んだこの曲で、アメリカでは"Stevie finally came back!"と大歓迎で迎えられている。
スティービーの甘ったるいラブソングしか印象にない人はぜひ聴くべし。







B0009ZDJKE Story Goes
Craig David





B0009XFJ0O Music of the Sun
Rihanna


こういう男がいるからイギリスはあなどれない。日本で言えばイケメン俳優が極上のバックトラックを共作し抜群の歌唱力で歌ってるようなもの。より R&Bテイストを強めた今作の完璧に近いサウンドプロダクトは、彼のアイドル性を飛び越してコアなR&Bファンにも確実に届く。エントリーナンバーは"ALL THE WAY"。




Def Jam大プッシュのレゲエシンガー。CEOになっちゃったジェイ・Zが全面バックアップし、ものすごくポップでありながら質の高いリズムの作り込みが聴ける。でもやはり聴きモノは彼女の歌唱力。エントリーナンバーは"Pon De Replay"。聴いてるだけで気持ち良くなれる。






B000AOENL8 Tribute to Luther Vandross
Various Artists



B000BRD6GC Hung Up
Madonna

05年に逝去したルーサー・バンドロスのトリビュート盤。ルーサーといえば80年代にミリオンを連発したブラコンの代表シンガーだが、近年もジャネット・ジャクソンやマライア・キャリーとの共演などで活躍した。エントリーナンバーはMary J. Bligeの"Never Too Much"。もうなんともいえない素晴らしい出来だ。オリジナルを引っ張り出して涙。




2年半振りのニューアルバム"Burning Up"からの先行シングルは"Hang Up"。ABBAをサンプリングに持ってきた。まったくこの人のビジネスセンスには恐れ入る。最近のマドンナにしては割とシンプルな音作りだが、このフィールドでまだ勝負できるのがスゴい!



B000AU1N5G ラプソディー ネイキッド
RC SUCCESSION
ユニバーサル・シグマ
2005/10/26発売

1980年4月に久保講堂で行なわれた伝説のラプソディ・ライブの完全版。RCサクセションがブレイクした瞬間であり、同時にピークの瞬間でもあった。
RCというとこの5人組の時期が代表的なわけだが、忌野清志郎個人の歴史としては逆に特異な時期にあたると言える。
清志郎という人の根っこは、例えれば高石ともや的なフォークシンガーであり、ヒットチャートとは別種の価値観で個性を発揮させるタイプのミュージシャンだ。彼が表舞台に立つときの無駄に派手なパフォーマンスや攻撃的な言動は、いわば照れ隠しと表裏一体になっている。
清志郎が目指した内省的なモノと音楽業界が向かう方向が大きく乖離し始めたころ、彼はもう一人の自分、無頼のロックンローラーという仮面をかぶった希有なシンガーを世に送り出した。あたかもデビッド・ボウイがジギーという仮想の役柄を演じることによって虚構の世界にリアリティをもたらしたように。
三上寛にはなれず、拓郎ほど脳天気でもなく、陽水ほど技術的じゃなかった清志郎が、一世一代をかけて作り上げたのがド派手なロックンロールショー「ラプソディ・ライブ」だった。それはいわば清志郎の手による舞台演劇だったのだと思う。ミック・ジャガーやオーティス・レディングを真似てはみるが、それはルーツを感じさせるような深みがあるわけではなく、観客はすべて清志郎という内向的な男のフィルターを通した疑似演技を観せられているに過ぎない。
しかしそこから生まれる熱狂はホンモノだった。常に内側へと潜行する圧縮された精神的なパワーが、一転外界に向けて放たれたとき、リミッターを外されたその力は圧倒的な波動をともなって観衆の五感を激しく揺さぶった。
メジャーシーンからほど遠いところにいた、或るフォークシンガーの或る地点における奇跡的なパフォーマンスを目の当たりにしたければ、このアルバムは絶好といえるだろう。再現不可能なドグマがそこには渦巻いている。
RCサクセション本来の驚異的な創作性を知りたければ、それはシングルマンというアルバムにすべて詰まっている。
関連記事→RHAPSODY NAKED個人的一曲解説バトン!


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ラプソディー ネイキッドRC SUCCESSION UMCK-1197/2005
2. Rhapsody Naked  [ 放蕩研究所:本日の言い訳 ]   2005年11月09日 13:54
今月のアーティストで紹介しているRCサクセションの『Rhapsody Naked』が到着しました。邦楽アーティストのCDにしては珍しくライナーに解説文があります。このアルバムがこのカタチで発売されるに至った経緯が詳しく書かれていて、実に読み応えのあるものになっています。
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きましたきました。ラプソディーネイキッド。 CD屋さん2,3件見たんだけどなくて、アマゾンで頼んだのが昨日届きました??。 ラプソディーネイキッドとは・・。 RC SUCCESSION, 忌野清志郎 ラプソディー ネイキッド 1980年の久保講堂ライブにして、...
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スゲエや…。もう絶句! このブログをご覧になってるような方には、もう説明不要でしょう。これは、1980年4月5日に今は無き東京九段の久保講堂で行なわれたRCサクセションのワンマンライヴを完全収録したアルバムだ。80年代を駆け抜けたRCの快進撃は正にこの日から始まった....
5. RCサクセション / RHAPSODY NAKED  [ 無駄遣いな日々 ]   2005年11月09日 22:31
到着日  2005年10月30日 購入場所 HMV通販 価  格 ¥4,050(10%OFF) 備  考 「ラプソディ」拡張版 2CD+1DVDついに出た!電化したRCサクセションのライヴ盤「ラプソディ」の完全版がようやくリリースされた。 当初、この完全版の話は数年前、日本のロック名盤...
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この記事へのコメント

1. Posted by ツボヤキ   2005年11月06日 19:50
どうもこんばんは!
もうじき初代RC結成記念日です。
勤労感謝の日、笑いますネ。
あ〜る日、バンドをサクセイショウ〜なんて…。あはははッ、当方も好きですワ。
2. Posted by 管理人Yin Yan   2005年11月07日 10:23
こちらにコメント頂けるとは
意表を突かれました(^o^)
ディープなネタを知ってますね。

また遊びにいきますね。
今後もヨロシク!
3. Posted by prodigal   2005年11月09日 13:58
はじめまして。TBありがとうございました。

>RCというとこの5人組の時期が代表的なわけだが、忌野清志郎個人の歴史としては逆に特異な時期にあたると言える。

なるほど!素晴らしい視点ですね。確かにその通りだと思います。勉強させていただきました。

関係ないですけど、凝っていて綺麗なレイアウトですね〜。
4. Posted by 管理人Yin Yan   2005年11月09日 14:55
>prodigalさん

コメントありがとうございます。
様々な視点があると思いますが
清志郎という人は興味深いですよね。

また遊びに来て下さいね!
5. Posted by nobu   2005年11月09日 14:58
こんにちは。私もTBしますね!
なるほど〜。
私も今見たり聞いたりすると、この時のパフォーマンスとかってまだ自分のものになりきってなくて、必死で変身している途中って感じがあるように思っていました。それがまたいいんですけどね。
ここからさらに何十年もかけて、清志郎は、今の、ゆるぎない独自の世界を築き上げていったんじゃないかしら。
6. Posted by 大介(東京都)   2005年11月09日 22:36
こんばんは!TB&コメントありがとうございます。
RCサクセションの分析素晴らしいですね。
「ハガクレレコード」は途中でリリースを頓挫したのが残念。紙ジャケだっただけに。
「THE DAY OF R&B」も頓挫(プラケで今月発売されるけど)、白竜とかYELLOW等発売リストに掲載されていただけに残念!
7. Posted by DR.   2005年11月09日 23:19
TB有難うございました。
すべてはここから始まった。
自分にとってはまさにそんな感じです。
こんなアルバムがもっと売れてチャートにランクインして、今の若いやつらが『え?RCって何?』なんて思ってくれたら、日本の未来もちょっとは明るいかもね。
8. Posted by sakujyonin   2005年11月10日 00:29
初めまして!TB、コメントありがとうございました。先日、久々に清志郎のライヴ行きましたがRCの頃から変ってね〜なって感じで涙ものでした。
9. Posted by melenge40   2005年11月10日 18:26
初めてお邪魔します。コメントありがとうございました。
この頃の清志郎には色んな意味で影響を受けました。照れ隠し・・って部分は全く同感です。言葉にすると恥ずかしいですが、男特有のナイーブさに共感するのかもしれません。

でも面白そうなブログですね、また遊びに来ますのでよろしく。
10. Posted by 管理人Yin Yan   2005年11月11日 10:33
>nobuさん
>大介さん
>DRさん
>sakujyoninさん
>melenge40さん

皆さん、コメントありがとうございます。
それぞれに思い出深いアルバムなんですね。
今の日本のバンドが失ってしまった
アルバム1枚にかけるホンキさが
満ちあふれてますよね。

気が向いたらまた遊びに来て下さいね!
11. Posted by nobu   2005年11月11日 13:58
またお邪魔します。nobuです。

皆さんそれぞれの思いを、ラプソディーネイキッドの1曲(または複数でもMCでも)をとりあげて書いてみよう!なんていう企画が回ってきました。
"RHAPSODY NAKED個人的一曲解説バトン"^^

TBしましたので、もし気が向いたらやってみませんか?

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