2007年09月20日

全てが音楽

オレ、ここ最近、音楽の聴き方がずいぶん変わってきたなあ〜って思ってるんですよ。
なんつうか、こだわりがなくなっちゃったんだよね。いい音楽ならもう何だっていい。メジャーだろうがマイナーだろうが、ロックだろうが歌謡曲だろうが、そんなの関係ねぇ〜(笑)。“くぅ〜っ!”ってくる歌であるならば、たとえそれが演歌だろうと今なら全然OKです。
余計なフィルターを取っ払っていくと、世の中捨てたもんじゃないな、けっこうイイ音楽があるじゃんって思うんですよ。浜田省吾やミスチルの音楽は、そうやって出会えた珠玉の歌たちだと思ってます。

オレ、普段は知り合いのブログばっかり見てて、新しいブログ巡りとかはしない方なんですけど、今年の夏は佐野元春の新譜が出たことなんかもあり、けっこういろんな人のブログを見ました。いやあ〜巷には音楽好きな人のブログってけっこうあるもんなんですね。ちょっとびっくり。
ただねえ、音楽マニアな人のブログで、これは面白いなあ〜って思えるものは、正直言ってほとんどありませんでした。あ、ここにリンクさせていただいてる人たちのブログは、どれも面白くて日々刺激をいただいてますよ。そういうブログに共通してるのは、いろんな話題があって、活発な毎日を送っていらっしゃる書き手の姿が想像でき、生活の一部として音楽が語られてるってとこです。それこそが本来音楽のあるべき姿だと思うんですよ、オレ。

いろんなブログを読んでると、時々こんな疑問が浮かぶことがあるんですよね。この人は「音楽が好き」なのか「音楽について語るのが好き」なのか、一体どっちなんだろう?って…。
中には、ブログを書くために音楽を聴いてるように思えるような人もいたりなんかして、こうなるともう卵が先か鶏が先かわかんないよね(苦笑)。音楽は僕にとって、なくてはならない大切なものだけど、そんなに日常で比重の高いもんじゃないよ、はっきり言って。もう、空気とか水みたいなもんです。
ちゃんと仕事して、メシ食って、本読んで、酒飲んで、スポーツして、人を愛しましょうよ。そのそばに常に音楽を置いとくぐらいのスタンスでちょうどいいんじゃない?

音楽マニアって評論家的に音楽を語りたがるじゃないですか。それってすごくつまんないことだと思います。オレらはプレイヤーじゃないんです。本来リスナーはプレイヤーよりずっと自由であるはずでしょ?なのに、自分で自分を窮屈なところに追い込んじゃってるような人がいますよね。
音楽そのものについて語ってるブログってのは、実は意外と少ないんだよね。よく“ワタシは誰彼のファンです”“誰彼のライブに行きました。セットリストはこんなんです”なんてブログがありますけど、あれは音楽そのものを語ってるんじゃないと思うんです。誰彼を応援してる自分を語ってるだけだと思うんですよ。

音楽マニアで、「この人、こうすればもっと売れるのに…」みたいなことを言う人がいるでしょ?オレ、その手の話題がすごい嫌。そんなこと考えて音楽聴いてもちっとも楽しくないもん。だいたい、そういうことをリスナーが考えるのはおこがましいんでないかい?
「佐野さんのアルバムに毎回1曲ぐらいシングルヒット狙いのナンバーを入れれば良いと思う」なんて真顔で言う人がいますが、本気でそんなこと思ってんのかなあ?俺は絶対イヤですよ、そんなの。だって、COYOTEはあの12曲がすべてで、そこにプラスもマイナスもないじゃん。たとえSOMEDAY級にスバラシイ歌だったとしても、それがCOYOTEに入ることに一体どういう意味がある?
そもそも、あんないいアルバムが届けられたばっかりなのに、なんでそんな考えが沸くのか全然わかりません。作品に対するリスペクトが足りないと思いますね。ファンと言いつつ、それはちゃんと音楽を聴いてないんだと思うな。

「とにかく、日本人ってほんとの意味で言ったら、音楽そんな好きじゃないと思う」
「日本人は音楽が好きなんじゃなくて、応援したり非難したりするのが好きなんじゃないか」
「(日本の音楽は)音楽と似たものだけど、音楽そのものじゃないような気がする」


これ、「CDは株券ではない」っていう本で近田春夫さんが言ってた言葉。
頻繁にライブに行くから音楽ファンなんじゃないです。知識を持ってるから音楽ファンじゃないんです。その人の音楽を好きになれる力を持ってるのが音楽ファンなんです。下手なマニアのブログ読んでるぐらいなら、競馬にしか興味ないと思ってた同僚が、熱くミスチルを語ってるのを聴いてる方がよっぽど刺激的ですよ、オレは(笑)。
これだけ情報が溢れてる時代なんだから、なおさら自分の感受性を信じるべきだと思うんだよね。人のために音楽聴いてるんじゃないんだからさ。
そういう姿勢でいると、世の中に非難すべき音楽なんてそうそうないことがわかってきます。他の音楽を引き合いに出して、自分がこだわってる音楽に理由付けすることほどくだらない行為はないと僕は思いますけどね。

音楽に目覚めて20年以上になるけど、今のオレは高校生の頃よりもずっとオープンになってると思うなあ。
腰がうずくファンクビートは相変わらず大好きだけど、ふと耳に入ってくる懐メロにだってぐっときちゃう。そういう気持ちでいると、ほんといろいろ見えてくるんですよ。
たとえばさ、「笑点のテーマ」は最高の和風ニューオリンズ・ミュージックだって気が付いてました?中村八大先生はスゲエよ!(笑)
あれができたのは30年も前なんですよ。そんな昔からあんなゴキゲンなことをやってらしたんですねえ…。
ほんと、やっと気が付いたんです、足元に落ちてるものに。ボ・ガンボスも吾妻光良も通ってきてるのに、いったい今まで何を聴いてきたんだろうなあ、オレは…。

hendrix69 at 20:06│Comments(5)TrackBack(1)clip!音楽 

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. 早朝、皆が寝ている時間が音楽時間  [ プチマニアな良盤探索 ]   2007年09月21日 04:21
DOWNTOWN DIARY:全てが音楽 - livedoor Blog(ブログ) 区役所に行ってきました。 相変わらず「役所仕事」ですねー。全体が。テンポの遅いこと遅いこと。 (今回は住民票を移す事と戸籍のことです) ちょっと質問しても、ちぐはぐな答えしか出来ない「逗子」の戸籍...

この記事へのコメント

1. Posted by RE2O   2007年09月20日 22:14
いやあ〜っ!痛快ですねえ〜っ!
俺は、HAGAさんまで言い切れないけど、
うんうんとうなづいて読んでました。
今までは早朝にブログを読んだり書いたり
してたんですけど、最近は愛犬の散歩で
PCに向う時間も減っちゃって。
でもね、散歩の時間に、鈴虫の声や、
風のにほいを感じたり、なんていうか、
大好きな音楽を聴いてるような時間を
感じるようになったんですよね。
気持ちいい時間って、こんな感じかもね。
笑点のテーマ…俺も好きですよっ!

2. Posted by ジャイアントプードル   2007年09月20日 23:02
こんばんは。以前書き込みさせて頂いた者です。
とても興味深く面白く拝見しました。
事実だけとか当たり障りない内容よりは
その人が見えるブログが断然面白いし、その後も読み続けてますね。例え意見が違っても。
ただブログはその人の全部でなく一部だし、音楽(例)のことしか書かないって決めてる人もいるんじゃないでしょうか^^。

3. Posted by naga   2007年09月20日 23:58
おれは、音楽が好きなだけ。
べっつに、ブログなくてもいい。
でも、なんで、書いているんだろう。
うーーむ。

HAGAさんは、色々な考えごとを与えてくれる。ありがたいっす。

4. Posted by 僧ちゃん   2007年09月21日 03:54
お久しぶりです。

HAGAさんの仰りたいことは解ります。私はリスナーもプレイヤーも関係ないですね。分け隔て無しです。名盤のメイキングなんかのDVDを鑑賞すると、プレイヤー側からのもしくはプロデューサー側から、その対象の音楽に対する想いがよく伝わるんですけど、そういう観点というのは、そのアーティストを真正面から捉える上では凄く重要なんだろうと思います。
5. Posted by Y.HAGA   2007年09月21日 11:55
◆RE2Oさん
>散歩の時間に、鈴虫の声や、風のにほいを感じたり、なんていうか、大好きな音楽を聴いてるような時間を感じるようになったんですよね。

すっごいよくわかる〜!音楽って鳴ってない時も鳴ってるんだよね、実は(←またわけわかんないこと言ってるぞ…(苦笑))。そういう脳内ローテが多い音楽ほど、自分にとって必要な栄養なんじゃないかと思ったりもするんです。

◆ジャイアントプードルさん
そうですね。音楽のことしか書かないって決めてても別にいいんだけど、音楽雑誌に載ってるような文体はあんまり読みたくないなあ、オレは。クサイ事言うと、普通の人の日常の中にふと音楽が鳴った瞬間を切り取ったようなのが素敵だと思います。そんな出会いは書き手の顔が見えるブログに多いことは確かですね。

◆nagaさん
ねー、ほんとなんでブログなんてやってんでしょう…って自分でも思うわけで…(苦笑)。でもね、HPやブログやってて色んな人と出会うことが出来たのは絶対すごい財産です。それは間違いないっ!そんな人たちとやり取りしてって自分が変わっていくのがまた楽しいし。実際会って話してお酒飲んで、なんてこともしてるし…。んー、常連さんが集まってる銭湯みたいな感覚なのかもしれませんね。「風呂グ」なんつって(笑)

◆僧ちゃんさん
誰かと思えば元ゴッチさん(笑)。お久しぶり〜。僕もメイキング映像とかは好きですよ。ただね、やっぱりプレイヤーとリスナーとの間には明確な境目があって、それはどうしたって越えられないと僕は思ってるんです。うまく言えないんだけど、プロとアマの違いみたいなもんかな…。だったら僕はプロのリスナーでいたいなあ…。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
プロフィール
Y.HAGA
1965年生まれ。高校時代にROCKに目覚めて以来、いまだに思春期が終わらない。相も変わらずライブハウスに通い続ける日々。妻1子2。仲井戸“CHABO”麗市ファンサイトcafe HENDRIXの管理人。
最新コメント
最新トラックバック
20世紀少年 (Blueの雑記帳(2nd edition))
【映画】 「20世紀少年」
今は・・・ (奥行きの深い日々)
役立たずの神様へ