2009年05月16日

tue BAN BANとJiveな仲間たち / 5月5日(祝・火) 横浜サムズアップ

Thumbs Up Anniversary Special Live
5/5 tue BAN BANとJiveな仲間たち
Ban Ban Bazar/吾妻光良/Leyona
OPEN18:00/START19:00/ADV¥3500/DOOR¥4000


ちょっと遡って、GW中に観たライブの話を…。

今年のGWは一生忘れられない年になりそうだ。理由は書かなくてもわかってもらえると思うけど…。
僕はGW中に2本のライブの予定を前もって入れてあった。その一本がこれ。もう一つは翌6日のリクオのライブ。奇しくも二つとも出演者に忌野清志郎と深い繋がりのあるミュージシャンが含まれているものになってしまった。それだけに、最初はどんな顔してライブに行こうか考えてしまったんだ。だって、訃報からたった3日しか経ってないし、観る方も演る方も清志郎さんのことをまったく思わずにいるなんて絶対無理。かといってそんなことを思い込み過ぎてライブに接するのは、プロのミュージシャンたちに失礼というものだ。自分自身だって、こんな状態でライブを心から楽しめるか…。そんな考えが頭の中をぐるぐる回ってしまっていた。
でも、沈んだ気持ちを救えるのはやっぱり音楽しかないだろう。最後はそう思ったんだ。東海道線の電車に揺られ、梅雨時みたいなじめっとした雨に打たれ、沈みがちな気持ちを奮い立たせるようにして、僕は横浜へ向かった。

でも、ライブが始まってしまうと、のっけからバンバンバザールは底抜けに楽しい演奏で客席を包み込んでくれたのだ。なんか、ここ数日の沈んだ気持ちがすーっと晴れていってしまうような陽気な音楽。すーっと気持ちが楽になるのを感じた。
この夜のバンバンは、レギュラーメンバー3人+トランペットの下田卓さんという編成。最初はバンバン+下田さんで3曲ぐらい演奏してから吾妻光良さんとパーカッションの湯川さんが登場してきた。変な柄のアロハシャツを着込んで3万8千円のギター(笑)を楽しそうに鳴らす吾妻さん。あー、なんてチャーミングなおじさんなんだろう(笑)。
バンバンバザールは、もともと路上で演奏してた頃、吾妻さんに見初められてデビューしたという経緯があるバンドだけに、両者の相性は抜群。沈んだ気持ちでいたのがバカバカしくなっちゃうぐらい、ほんとうに楽しい演奏を繰り広げてくれた。

吾妻さんとバンバンの福島くんのMCはほんと面白い。MCというより掛け合い漫才みたいで、もう笑った、笑った(笑)。吾妻さんの隣だと、福島くんが優等生のお兄さんみたいに見えてくるのがなんとも可笑しかった。

吾妻さんの曲では、新曲「福田さんはかっこいい」ってのが良かったなあ。俺なんか、タイトル書いてるだけで笑っちゃうんだけど(笑)。歌詞は、最近の首相の中では麻生さんよりも阿部さんよりも小泉さんよりも、福田さんが絶対にカッコいいってことを歌ったもの。曲調はカリプソ。実際のカリプソってのも、社会風刺みたいな歌詞を陽気に歌ってるのが多いっていうから、これは笑えるけど吾妻さん流の正統派カリプソってことなんでしょうね。

吾妻さんは2部も頭から出っ放し。ギターアンプの上に置いた赤ワインをグビグビ飲みながらゴキゲンなギターを弾きまくる。いやあ〜こんなに思うままにギターが弾けたらほんとに楽しいだろうなあ…。

そして、2部の途中からLeyona嬢登場。Leyonaが入っての1曲目は、吾妻さん作曲でLeyonaのアルバム“Clappin'”収録曲の「ワンちゃんのようにね」。んー、いい声。ソウルフル&ハートウォーム。やっぱ僕にとっては最高のディーバだなあ、彼女は。
彼女が敬愛する清志郎兄イの訃報に気落ちしていないわけがないと思う。でも、そんなことはステージのLeyonaからは微塵も感じられなかった。いつものように朗らかに、コケティッシュに、セクシーに、何よりもソウルフルにブルージーに歌い踊る。素晴らしいと思ったよ。なんつうか、プロだなあと…。
衣装もまたホールならともかく、ライブハウスのような狭い空間だと目のやり場に困ってしまうようなスバラシイもの(笑)。心なしかバンバンのメンツも吾妻さんも1部以上に張り切っちゃっていた。

僕はこの3者の組み合わせを初めて観たんだけど、それぞれに何度も共演したことのある者同士だから息はぴったり。出たとこ勝負的な演奏もタイミングはばっちしだった。
MCも面白かった。Leyona嬢は70年代ロックとか、上の世代の会話にもちゃんと着いていけるところが素晴らしい。このあたりがジジ転がしと呼ばれる所以だ(笑)。この日も、なんかの流れでレッド・ツェッペリンの話題が出てきて、吾妻さんが「胸いっぱいの愛を」のイントロを爪弾いたら、いきなりLeyonaがロバート・プラントばりに出だ出しの歌詞をシャウトし出し、一同大ウケという一コマがあった。これ、何気ない一瞬だったけど、僕も強烈に印象に残ったなあ。Leyona、ハードロックもいけるんじゃん!ちょっとこういうのも聞いてみたくなっちゃったなあ。毎回は無理にしても時々カバーでこういうのもアリなんじゃないかと思った。

吾妻さんは2部でも絶好調で、「あ、こんなところにワインが!」なんて白々しく言ってグビグビ。そんで「あ、こんなところにLeyonaのハモニカが!」なんて言って白々しく…、あ、これはさすがにすんでのところで福島さんに止められたけど(笑)。Leyonaも「小学生じゃないんですから…(笑)」って笑い転げていた(笑)。
バンバンバザールの持ち歌、「ボウルにゼリー」は正にLeyonaのために書かれたような曲。ここでも吾妻さんは曲調を無視してバリバリギターを弾いちゃって、福島くんは「うるさい!」と一喝。これがもう、可笑しくて可笑しくて…。涙が出るぐらい笑っちゃったよ、俺(笑)。

アンコール。まずはLeyona+バンバン。ここでLeyonaは清志郎への想いを語り、「500マイル」を福島くんと2人で歌った。MCで彼女は「5月2日、私の尊敬する忌野清志郎さんがブルースの旅に出ました」って言ったんだよな。彼女の目は潤んでいたけど、涙は見せなかった。そして歌もほんとうに、ほんとうに素晴らしかった。
そのあと、福島くんも「じゃあ、僕も大好きだった清志郎さんの曲をやります」と…。演奏されたのは「空がまた暗くなる」だった。これはかなりキた。正直言うと、Leyonaが清志郎に関係する曲をやることは十分予想できたんだけど、福島くんはまったく想定外だった。しかも、このタイミングでこの曲…。ああ、やっぱり同世代。福島くんも僕と同じことを感じているんだなあ、と思うともう胸が張り裂けそうだった。

涙がこぼれそうになるのを、僕は歯を食いしばってこらえた。Leyonaと福島くんの清志郎のカバーを聴いて、なんとなくここで泣くのは“違う”と思ったのだ。だって、清志郎と近しい間柄であった2人のミュージシャンが、ほんとは僕以上に悲しみを感じているであろう2人が、そんなことを微塵も感じさせずに、全力で音楽をプレイしているんだ。それに、彼らの音楽は聞き手に悲しみの「共有」を求めるものではなく、清志郎への感謝の気持ちを捧げる演奏だ感じたのだ。
すごく心打たれたな、福島くんの「おとなだろ〜」には…。音楽というものの持ってる強さ、優しさに改めて目の覚める思いがした。

最後は吾妻さんも出てきて、またまたハッピーなJIVEを一発。
悲しみなんかぶっ飛ばしてしまうような、明るく陽気な一夜になった。
俺、思ったよ。この日にこのライブを予定に入れておいてほんとに良かったって…。

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この記事へのコメント

1. Posted by ながわ   2009年05月16日 18:24
バンバンはオモシロいですよね〜。
ってボクより嫁が好きなんですが(笑)

HAGAさんは「ウクレレバンバンバザール」は聴かれましたか?
チャボさんの「ティーンエイジャー」をカバーしてますよ。
とんでもなくユルいです。でもそこに
センスを感じます。

キヨシローの「旅立ち」の後・・
むしろチャボさんのアルバムを聴けなかったんですが昨日今日「麗蘭」や「グレートスピリット」を聴いて何かとてつもないエネルギーをもらって元気出ました。

で元気出した勢いで告白しますが・・
実はボクもブログやってまして(笑)
HAGAさんのブログ勝手にリンクさせて
いただきました。スミマセン。
とんでもない駄々ブログですが。
そのうち覗いてやってください。
http://blue.ap.teacup.com/nagawa/
2. Posted by Y.HAGA   2009年05月17日 21:55
◆ながわさん
バンバンバザールは僕、ゆる〜いファンなのであんまりアルバムも聴いてないのですよ。
近所に、このバンドの命名の由来になった、その名も“バンバンバザール”っていうよろずやがあるんで、それで興味を持ったってぐらいのゆるいファンです。
でも、音は僕の好みです、かなり。「ティーンエイジャー」のカバー、聴かなくちゃなあ…。

ブログ、今度遊びに行きますね!
3. Posted by サッカー野郎KOB   2009年06月02日 07:46
おはようございます。コメントではここが一番近いかと思い書き込みしています。 今 地下鉄に乗っていましたら 吊り広告に メトロ ミュージック オアシス で 6月5日 日比谷線 銀座駅 コンコースにて Leyonaライブって告知されてましたが・・・
4. Posted by Y.HAGA   2009年06月02日 14:28
◆サッカー野郎KOBさん
>6月5日 日比谷線 銀座駅 コンコースにて Leyonaライブって告知されてましたが・・・

知ってる、知ってる。東京メトロはですね、銀座駅でのミニライブってのを以前からやってるんですよ。バンバンバザールも出たことあります(オレ、レポも書いてるよ)。
俺、仕事サボって行こうと思ってます(苦笑)。5月5日、彼女の歌で凄く救われたことにお礼を言いたくてね…。

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プロフィール
Y.HAGA
1965年生まれ。高校時代にROCKに目覚めて以来、いまだに思春期が終わらない。相も変わらずライブハウスに通い続ける日々。妻1子2。仲井戸“CHABO”麗市ファンサイトcafe HENDRIXの管理人。
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