2009年06月19日

Leyona 10th Anniversary MUSIC IS MAGIC / 2009年6月19日(金) SHIBUYA AX

Leyona 10th Anniversary MUSIC IS MAGIC
開場:18:00  開演:19:00
出演:Leyona
[SPECIAL GUEST]
Keison、斉藤和義、佐藤タイジ、Spinna B-ILL、仲井戸"CHABO"麗市、HIFANA、東田トモヒロ、BLACK BOTTOM BRASS BAND、blues.the-butcher-590213(永井"ホトケ"隆、沼澤尚、中條卓、KOTEZ)、三宅伸治
[SPECIAL BAND MEMBER]
會田茂一、エマーソン北村、大儀見元、笠原敏幸、椎野恭一、鈴木正人、TOKIE、Dr.kyOn、沼澤尚、山本タカシ、Latyr Sy


いやあ〜正にパーティー!素晴らしく楽しい一夜だった。デビュー10周年といえど、若い女性ボーカリスト一人のために、これだけのメンツが集まったことが過去あっただろうか?
上にこの日のゲストを書いたけど、Leyonaがこの10年でコラボした人はまだまだいるのだ。もはや準メンバーといってもいいような吾妻光良&スィンギン・バッパーズやバンバンバザール、G.LOVE、土屋公平、リクオ、元憂歌団の木村さんや石やん、初期のLeyonaバンドのキーボードだったSFUの奥野真哉。それから、それから…。きりがないんでもう止めるけど(苦笑)、わずか10年でこれだけ多くの人と仕事したってのは、それだけ彼女に人を惹き付ける魅力があるってことなんだろう。

Leyonaは最近10周年を記念して初のカバーアルバム「MUSICISMAGIC」をリリースした。このライブもそれと同じタイトル。だから、セットリストは基本的にはこのアルバムの曲になるのかと思ってたんだ、オレは。
大ハズレでした!(笑)もちろん新譜からも何曲かやったけど、セットリストは10年のキャリアの集大成的なもので、それをバッキングメンバーや共演者を変えながらLeyonaが歌いこんでいく内容だった。いやあ〜これはこれで大満足だよ、もちろん!
自分は前から3列目、ステージに向かって右手側の席。結果的にはこれも良かったなあ。AXはステージが高いから、最前列だとバンドの時は奥が見えなくなってしまうのだ。今回の席は沼澤さんや椎野さんのスティックさばきまではっきりと見えてゴキゲンだった。

ライブは定刻から10分ほど遅れてスタート。
最初に登場してきたバッキングは、會田茂一、エマーソン北村、鈴木正人、沼澤尚という現在のLeyonaバンドのメンツ。そこにBLACK BOTTOM BRASS BANDの賑やかなホーンの音色と一緒にLeyonaが踊るように登場してきた。スペシャルな夜の幕開けに相応しい華やかさだ。曲は「Town to Town」。オリジナルはkyOnのソウルっぽいキーボードが印象的なのだが、この日はまるで行進曲のような楽しいアレンジ。Leyonaに促されて早くも客席は総立ちになった。
続けて間髪入れず「The Beat Goes On」。すごいノリだ!沼澤さんの跳ねるようなドラミングにパープルのチューブトップを着たLeyonaが踊りまくる。オレもこの辺から完全にスイッチ入っちゃったなあ。

3曲目からは山本タカシもバンドに加わった。タカシはデビュー以来ずっとLeyonaの隣でギターを弾いていた人だ。今のバンドのギター、アイゴンももちろんいいんだけど、タカシがバンドを抜けちゃったのはちょっと寂しく思ってたんで、この客演はすごく嬉しかった。願わくば、タカシにはこれからも何らかの形でLeyonaのキャリアに関わっていって欲しい。個人的には、傑作アルバム「niji」なんかは、Leyonaとタカシの共作といってもいいぐらいに思っているんで。

前半は「風をあつめて」や「ナツメロ」等、初期のレパートリーを中心にしたセット。タカシのアコギだけをバックにした「500マイル」は胸に沁みた。「Fatou Yo」はいつものようにラティールのボーカルも加わり、このあたりは2代前のLeyonaバンドの感じだった。

中盤からは1曲ごとにゲストが登場してくる贅沢な流れ。
まずは佐藤タイジとTOKIEを迎えての「ありったけの愛」。久々に見るタイジはやっぱ熱い!あのワシャワシャかき鳴らす御馴染みのギターワークで客席を煽りまくる。
TOKIEも久々だなあ、見るのは。彼女はパーマネントなメンバーとしてLeyonaと関わったことはないはずだけど、イベントやツアーで何度か一緒のステージを踏んでいる。その美貌は相変わらずで、ビートに身を委ね揺れるようにアップライトベースを弾きまくる姿はほんとステージ映えする。
TOKIEはこの一曲だけじゃなく、スペシャルバンドのメンツとしては最も多くの曲で演奏していた。

Keisonや東田トモヒロのようなサーフ系、Spinna B-ILLのようなソウル系の同年代ミュージシャンとの共演はLeyonaの音楽性の幅広さを十分にアピールしていたと思うが、一番ユニークだったのはHIFANAの2人との共演だろう。
この組み合わせ、オレは観るのは実は2度目なのだ。Leyonaがデビューして間もない頃、ラフォーレ原宿であったイベントでこの2組の共演を見た。あの時は会場で土屋公平さんにもあったし、グルーヴァーズやSUPER BUTTER DOGのライブもあったっけ。あれから10年かあ。早いなあ…。
演奏されたのは「GOFUNKE〜ごふぁんけ〜」。人力テクノっつうのかな?こういうの。自分は世代的にテクノポップ全盛期を経験してきてるけど、近い世代のはぶっ飛びすぎててどうも馴染めない。だけど、こういうわざとローテクでやってるようなのはすごく面白いと思う。Leyonaもサンプラーと自分の声とを合わせたりして楽しんでいた。いやあ〜こういうのを見ると時代が一回りした感じがしますね。

ここで短いインターミッション。ステージは大勢のスタッフがセッティングを始め、なにやら次はデカイ編成のバンドが出てくるぞ、ってなムード。
登場してきたのは4人の男たち。永井"ホトケ"隆、沼澤尚、中條卓、KOTEZ。blues.the-butcher-590213だ!普段JIROKICHIでラフな格好で演奏してるのとは違い、全員がタキシードを着込んでいる。そこにブルーのミニのワンピースにチェンジしたLeyonaが飛び込んできた。
曲はMama He Treats Your Daughter MeanとThe Blues Is Alrightをメドレーで。カッコよかったぜ〜これは!沼澤さんの叩くビートは普段とはちょっと違ってスイングっぽいタッチ。ホトケさんのギターとKOTEZのハープは実にブルージーだった。この日は清志郎・CHABOの流れで足を運んだような人も多かったみたいだけど、シカゴブルース・マナーの豪快な演奏には相当びびったんじゃないかな?Leyonaのドスの利いたボーカルも最高だった。んー、ジャンルレスなLeyonaだけど、やっぱこのスタイルがオレは一番好きかもなあ。
メンバー紹介の時にはブッチャーこと故浅野祥之さんの名前もちゃんと言っていた。こういう心配りが素敵だよなあ、彼女は。

場内の興奮冷めやらぬ間に登場してきた次のゲストは斉藤和義。「せっちゃんのためにミニにチェンジしてきた」と言うLeyonaに、「その下は当然ノーパンだよね?」と返すせっちゃん。相変わらずエロエロモード全開だ(笑)。
曲は「五秒の再会」。2人ともギターを持ち、せっちゃんはジョン・レノンが登場する歌詞を意識してか、「NEW YORK TIMES」のロゴがあるTシャツを着ていた。
そうそう、このデュエットが実現したのは、ちょうどLeyonaがスパイスマーケットをやってた頃だ。このカップリングをLeyonaから聞かされた泉谷と清志郎は、「俺たちを差し置いてなんて奴だっ!斉藤ここに連れて来いっ!」とまるで娘に恋人を紹介された男親みたいな反応をしたそうな(笑)。

次はいよいよ三宅伸治の登場。2人の関係は会場の誰もが知っている。会場からは大きな大きな拍手が起こった。その中をギターケースを提げて現れた伸ちゃん。おもむろにケースを開けるとそこには大きな花束が…。場内はやんやの大喝采。「これはヤラレちゃいますよねえ…」とLeyonaも嬉しそう。
2人だけでの「デイドリーム・ビリーバー」は最高だった。今、この歌詞をじっくり聴いてると涙が出そうになっちゃうんだけど、この日はそういうことは考えないようにしながら聴いてたんだ、オレ。だって、これは洋楽ばかり聴いて育ったLeyonaが、初めて日本語の歌詞の素晴らしさに目覚めた曲。“あの人”が歌ってたってことだけじゃなくても、重要な歌なんだ。

後半は現Leyonaバンドに、山本タカシ、ラティール・シー、TOKIE、kyOnを加えたゴージャスなスペシャルバンドが実現。「NITE CLUB」や「travellin' man」などダンサブルな曲を連発して会場を興奮の渦に叩き込んだ。
最高に気持ちよかったのは「Sweet Baby Love」。南部テイストの入ったミディアムなアメリカンロック。タカシ+アイゴンのツインギターでのリフがすごく気持ち良かった。
会場との合唱が聞かれた「LOVE」、そして「FREE YOUR SOUL」でバンドはいったん袖へ引っ込む。

ステージはいよいよ最後のゲストの登場を残すのみとなった。
照明が落とされ、Leyonaとゲストが座る椅子を囲むように大きなキャンドルがいくつも用意された。そしてキャンドルに灯が点る中、一人の男がすっとステージへ…。仲井戸“CHABO”麗市だ。
LeoynaはCHABOがステージに現れただけで、もううるうるしていた。CHABOは「三宅は花束だったけど、オレは量より質で…」と一本のバラをLeyonaに差し出す。笑顔で受け取るLeyonaはCHABOとしっかりとハグ。頭をなでなでするCHABOは、なんか父親みたいに見えたなあ…(笑)。因みに、この日彼が被っていた帽子は、去年の誕生日にLeyonaがあげた物らしい。
Leyonaはデビューの際、「CHABOさんのプロデュースじゃなきゃ嫌だ」となんとも大胆なことを言ったらしい。それに応えたCHABOは、自身のバンドCHABO BANDを引き連れてレコーディングに臨んだのだ。この日、CHABOは「Leyonaを始めて聴いた時、その声とリズム感、音感にとにかく驚いた。日本でもこんなすげえシンガーが出てくるようになったんだと思った」という風なことを言っていた。これは最高の、これ以上ないぐらいの褒め言葉だよなあ…。
デビューシングル「オレンジ」は、CHABOの伸びやかなスライドギターが聴けるバンドバージョンと、アコギによるLeynaと2人だけの演奏の2つが収録されている。この日演奏されたのは、2つ目のアコギバージョンの方だった。素晴らしかったなあ…。歌詞の通りに、キャンドルの灯火の中、オレンジ色のスポットライトが2人を包む。
エンディング、CHABOがモニター前を何やら指差してLeyonaに微笑みかける。それは一枚の写真だった。小さな一枚の写真をLeyonaが客席に向かって掲げながら2人は袖に引っ込んだ。
清志郎その時の写真がこれだった。当然、この日いるべきだった人。でも、盟友と愛弟子との共演を、絶対見ていたと思うな、清志郎は。もしかしたら、せっちゃんとのデュエットの時と同じように、天国で地団駄踏んで悔しがってたかもなあ…(笑)。

アンコールはまたまた衣装チェンジ。Tシャツにジーンズというラフな格好で髪をアップにして出てきたLeyona。バックはまたまたスペシャルなバンドで「STARS」と「ダンスミュージック☆あいつ」を。
「ダンス…」は凄かった。アルバムよりもテンポを上げ、クラビネットっぽい音色のキーボードと、ツインギターが絡みまくる、やや暴走気味とも思えるような強力なアレンジだった。
更に、CHABOを除いたこの日の出演者全員による「Monkey Man」。サビに入るカウントを観客全員にコールさせたりしての超ロングバージョン。実は、僕のところからは舞台袖が見えたんだけど、CHABOも最初の方はそこにいたんだよね。てっきり出てくるのかと思ってたんだけどなあ…。

この日の出演者を一人ひとりていねいに紹介した後、ステージはLeyona一人に。
ここでLeyonaはふるさとの広島県三原市の話をした。小さな街の一軒しかなかった楽器屋で、半年に一度ぐらいライブをやらせてくれるコンテストがあり、当時まだバンドのなかったLeyonaは独唱で出たという話だ。
その時歌った、彼女が最も好きな女性ボーカリスト、ジャニス・ジョプリンの曲が最後の最後の曲となった。
「メルセデスベンツ」。名盤「パール」に入ってる名曲だ。照明の落とされたステージで、Leyona独りだけにピンライトが当たり、切々と歌いあげる。素晴らしかったなあ…。歌う前、Leyonaがふーっと息を吸い込んだのが、客席にもはっきりと聴こえた。それだけ気持ちをこめたってことなんだろう。

すべてが終わった時、時計は10時半を回っていた。
3時間半超えの長尺ライブ。その間、Leyonaは出ずっぱりだった。一曲一曲に心をこめて歌い切り、たくさんのゲストを迎えるステージの進行も一人でやり遂げたのだ。堂々たるステージング。気丈に見えた彼女だったが、永井ホトケさんの公式サイトによれば、楽屋に戻ったLeyonaはただただ涙だったという。あれだけのゲストを迎えてのスペシャルライブ、やっぱり相当のプレッシャーがあったんだろう。
でも、この経験は絶対にこれから生きてくるはずだ。20周年、30周年の際には、またこんなゴージャスな夜が迎えられることを、オレは楽しみに待ちたいと思う。
Leyona、ほんとにデカイ存在になった。忌野清志郎亡き後、これだけ世代を超えたミュージシャンを集められる人ってのは、Leyonaぐらいのもんなんじゃないだろうか、ほんとに。

hendrix69 at 23:59│Comments(6)TrackBack(0)clip!Leyona 

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この記事へのコメント

1. Posted by ayako   2009年06月22日 19:35
楽しいことや感動したこと、いっぱいあったんですけど…
振り返ってみれば、山本タカシさんの復帰(?)がいちばん嬉しかったです。
麗蘭以外のギタリストにはあまり興味がないんですが(笑)、この人のギター、やっぱ好きみたいで。

そうそう、このライブの前日がラティールのジャンベ教室だったんですが、レッスン後に「Beat Goes On」を必死で練習してました(笑) 実は毎回いっぱいいっぱいなんだそうです
2. Posted by Y.HAGA   2009年06月23日 10:15
◆ayakoさん
>振り返ってみれば、山本タカシさんの復帰(?)がいちばん嬉しかったです。

僕は彼がロッキンタイムでギターを弾いてた頃から知ってるんですけど、その後Leyonaバンドに入ったのをすごく嬉しく思ったんです。初期はLeyonaと一緒に作った曲も多かったし、いいパートナーシップがとれてるなあ〜と思ってたんですよね。
ラティールとタカシが抜け、現Leyonaバンドでは最初期から在籍していたメンバーがとうとう一人もいなくなってしまいましたね。でも、こうしてイベントの時にはいつでも帰ってこれる、それがいいですね。

ラティールの件、面白いですね(笑)。客席からはとてもいっぱいいっぱいには見えないんだけどなあ…。
3. Posted by daisymoon   2009年06月24日 21:24
こんばんは。
観に行ったのですね。
TOKIEが出ていたなら行きたかったな〜。
でもここで読めたので良かったです。
いつもありがとうございます☆
4. Posted by りんりん   2009年06月27日 01:31
レヨナちゃんのうたう、メルセデスベンツが聴いてみたかったです。
5. Posted by Y.HAGA   2009年06月27日 16:56
◆daisymoonさん
>TOKIEが出ていたなら行きたかったな〜。

TOKIEさん、相変わらずお美しかったですよ〜(笑)。っていうか彼女、外見と裏腹でかな〜り男前なベースですよね。あのギャップがたまりません(笑)。
6. Posted by Y.HAGA   2009年06月27日 16:59
◆りんりんさん
うん、メルセデスベンツ、良かったですよ〜。しかも無伴奏の独唱ですから!
3時間もガンガンに歌った後にアレで締めですからね。
若いってのは素晴らしいなあと思いました。まだいけそうでしたからね、Leyona
。やっぱ人間最後は体力だなあ(笑)。

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プロフィール
Y.HAGA
1965年生まれ。高校時代にROCKに目覚めて以来、いまだに思春期が終わらない。相も変わらずライブハウスに通い続ける日々。妻1子2。仲井戸“CHABO”麗市ファンサイトcafe HENDRIXの管理人。
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