070716
昨日もクロムロフに到着後、
昼ごはんを食べられたのはやっぱり16時になってしまった。
ヴルタヴァ川(いわゆるモルダウ川)沿いのレストランのテラスで食事。
お腹空いてるので、やっぱり肉だな!
と、「チキン」を選んだつもりだったのだけど、
やってきたのはゆでた野菜に乗っかった鮭だった。
ううむ。なかなか思うとおりに注文するのは難しいものだ。
この後街を探索したいので
ビールは0.5リットル1杯でやめておく。

モルダウ川は透明度としてはそう澄んだ水ではないのだけれども
なんとなく澄んだ雰囲気がするのは何故だろう。
そしてここではカヌーやラフティングを楽しんでいる人々。
そして水着で水に入って遊んでいる人もいる。
とーっても暑いので、入るのも実に楽しそうだ。

そしてクロムロフの街をすこし探索して、
夕ご飯も川沿いのテラスのある、ペンションのレストランで
今度こそ念願のグリルチキンを注文できる。
ビールはピルスナーウルケル0.5リットルを2杯。

この地で泊まるホテルRUZEは、元修道院だった建物の由緒ある
5つ星ホテルで、とても楽しみにしていたのだが、
お部屋も木目調の家具などでとても素敵。
窓を開けるとクロムロフの美しい町並み!
そう、このチェスキークロムロフは、
世界遺産に登録された「世界で最も美しい街」なのであるが、
ほんとうに、夢の中にいるようなすてきな街で、
そこにいるだけで全部たのしい、というようなところ。
そしてこの地で見るモルダウ川が、一番美しかったなあ、と思う。
あとでプラハでみたものよりも。

ここまでが前日で、さて、ここからが翌朝。

朝、朝食に行く前に支度をしながら、ふと頭に浮かんだ映像。

朝食に行くと、満席で座れない。

なんだ、この映像は。もしや、これから行く朝食では席がないのだろうか。
でも、いままで泊まったホテルでもそんなことなかったし、
第一いままでのホテルで一番良いホテルでそんなことはなかろう。

と思って朝食のホールへ向かうと、なんと、満席。
えー。まさかー、本当に?!どうしよう・・
とウロウロしていると、ホテルのお姉さんがきて
「どこでも席へどうぞ」と言うのだが、
「でも席がなくって・・」と言うと、うーん、と見回し、
「アウトサイド、エントランス」と言う。
え?あの外の素敵なテラス席でもいいの?
あそこは別料金のレストラン用ではいのか?
「エントランスOK?」とそのまま聞き返すと「OK」というので
バイキングの食事を取って外へ出て行くと、
なんとも素敵な空間。
広くてモルダウ川に面していて町並みも見渡せる。
しかし、誰もいない。
うーむ、本当にここで食べていいのかなあ・・・。
でも、まあ、怒られたら入ればいいだけか。
と、一番ベストビューな場所に、この広い素敵空間に一人座って食べ始める。
が、どうも落ち着かない。。
「うーむ、ほんとにほんとにいいのかな。別料金とられたらどうしよう。
そして、エントランスって、入り口って意味じゃないのか?!
英和辞典ひきたい・・」
と、せっかくの素敵空間で落ちつかなく、早々に食べて切り上げようかな、、
と思っていたところ、日本人の二人組みがそこへ出てきて、
「えー!ここで食べてもいいのー?!うそー。みんなも外で食べればいいのに!」
などと言って、写真を撮ったりしていた。
その日本語に助けられ、「ああ、やっぱり良かったんだ。ああよかった」
とほっとして落ち着いてようやく食事をすることができた。
しかもその後その二人組みはそこで食事をするのかと思いきや、
一人だけが残ってコーヒーを飲みつつ仕事の資料ぽいものを静かにまとめていたので
静かな空間は保持されつつ、しかも心の安定も計ることができ、
極上の朝食を満喫することができたのでした。

あー、ほんとここは良かった。
でも、昨日も一昨日も、私がんばったし、、
この優雅な一時はそのご褒美なのだ、と思って満喫させていただいたのでした。

この日は、またプラハへ移動しなくてはいけないのだが、
プラハ滞在はあと3泊あるので、今日は夜に到着できればいいか、
と、14:54クロムロフ駅発の鉄道に乗ろう、と決めて、
街を探索することにした。

クロムロフの街は小さいので、一日あればけっこう十分に回ることも可能なのだ。
パステル超のチェスキークロムロフ城や石畳の街を見たりして、
疲れたらこの街で醸造しているエッゲンベルグのビールを飲んだ。
チェコで飲んだ中で、私はこのエッゲンベルグが一番美味しいとおもった。
ちょっとクセがあるかもしれないけれども、琥珀色のビールは味があっておいしい。

昼食はレストランでチェコの代表的な料理「ウェブショー・クネドロ・ゼロ」
という、ポーク、ザワークラフト、クネドリーキの盛り合わせを
ようやく食べることができる。

そして、広いバス停に行って、そこからクロムロフの駅で行くことにする。
しっかし、このバスが、一体いつ、どうやってくるのかいまいちわからないのだ。
時刻表は何種類も貼ってあって、たくさん停留所があるけど、
頑張って読解して、これだきっと!と思う時刻と停留所に来たバスに乗ろうとし、
「クロムロフステーション?」と運転手さんに聞くと、「NO!」といわれる。
うーむ、どうなってるんだろう??
そして、このまま電車の時間に間に合わなかったらどうしよう。
と悩んでいるうちに、またバスが来た。
何人かが比較的大きな荷物を持って乗り込むので、私も走っていって
「クロムロフステーション?」とまたたずねると、「YES」というので
やったー、と乗り込む。

ここのバスは前払い性で、運転手に行き先を告げると、
計算してその金額を払ってから乗るのだが、
行きには8チェココルナ(50円くらい)だったので、また8だろう
と思っていたら、なんと「28コルナ(170円くらい)」だという。
うーむ。まあ、いろんな路線があるのかな、、、
と。そしてよくわかんないし、とりあえず28コルナ払って乗る。

クロムロフ駅までは5分くらいで着くはずだ。
はずなのだが、いくつか停留所を経由したあと、
そのバスは、あたりに畑の広がる広大な土地へ出たかと思うと、
スピードを上げはじめた。
「うーむ・・これ、どう考えても遠くへ向かっている走り方だよな・・」
ああ、またやってしまったか。今度はバスですか。
しかし、どこに着くのかなあ。。
全然知らないところだったらどうしよう。
でも、クロムロフでないにせよ、
少なくとも「ステーション」は合ってると思うのだ。
だとすれば、この周辺の駅名なら全部メモってあるので、どんと来いだ。
昨日の駅名メモが案外ここでも活かされてしまうのかもしれない。

もう腹を据えて、ガイドブックを見ていると、
28コルナというところで想像しなかったのだけど、
どうやらクロムロフとヴディヨビッチェ(昨日出発したとこ)は
バスで28コルナくらいで行けるらしいのだ。
電車ではこの間1時間かかったので、まさかバスで170円程度で行けるとは
想像しなかったのだけど。
てことはこれ、ヴディヨビッチェ行きなのではないか?
そして、偶然にも、どうせヴディヨビッチェに向かってプラハ行きに
乗り換える必要があったので、好都合ともいえる。

そうこうしているうちに40分ほどで、めでたくヴディヨビッチェへ到着。
鉄道で行くよりも全然早い!ので、乗り換えも余裕を持ってできた。
おおー!今回の乗り間違えは、不幸中の大幸いであったぞ!

そしてそこから、チェコ行きの鉄道に乗り、
3時間の予定が30分くらいオーバーしてもなかなかプラハに着かないので
不安になったけれども、それは本当に単なる遅れであって
19:30頃めでたくプラハに到着。
今日はやたらと「ちゃんと思ったところへ到着することの喜び」を感じる。

プラハのホテルに着いた後は、
面倒くさいのでホテルのレストランで食事。
高いし特になんてことないのだが。
そして、高いので、値段で「パスタ」を注文するがやっぱ味はいまいち。
でも最初に出てきたパンにブルーチーズのディップを付けて食べたのが美味しかった。
あれ、また食べたい。

今日も早々に23時頃就寝。
規則正しい生活である。