090207
友達に温泉に行こうと誘われて
初めてその存在を知った「おおるり」。
激安で有名らしいのだけど
サイトを検索すると、一度行くとはまるようで、
なんども利用しまくるおおるりファンが多数いるようなのだ。
単に安いだけではない、その魅力にせまります。

まずびっくりするのがその料金設定。
4名以上で宿泊すれば1泊2食付きで一人5000円。
3名でも一人6500円、2名なら7000円だ。
しかも、一年中均一料金。
私は最初に聞いたとき、「土日はこの値段じゃないんじゃない?」
としばらくいぶかっていたのだけど
本当に土日でもこのままだった。
まあこの宿泊料金だけで見れば
なんとかまだどこかありそうだけど
更に送迎バスが各地から出ていて、これが片道300円で乗れる。
交通費を含めて考えると、なかなかこれに叶う物件は無い。
(ちなみに昔は無料だったようだ。)

更にグループ内には自炊の宿、素泊まりの宿もあり、
そこは2名以上で一泊2000円だ。
今時個室でそんな値段の宿があるのか?!
住んでもいいくらいの値段である。

そしてだからといってホテルがボロっちいのかというと
そうではない。
おおるりは、経営難になったホテルとを買い取って経営しているので、
ホテル自体はけっこう良い建物なのだ。
そして温泉をウリにしているので、きちんと温泉のお風呂も充実している。
なんと私が昔、普通の料金で宿泊した旅館が今やおおるりグループになっていて
たまげた。かなりいいかんじの旅館だったのだ。
そこに5000円で泊まれるなんてすごい。

さて。今回泊まったのは
鬼怒川のホテルニューおおるり。
本当は草津に行こうと思ったのだけど予約がいっぱいで
とれなかった。

まあしかし鬼怒川という昔流行った温泉地というのも
なかなか渋くていいかも。

新宿の住友ビル前に集合し、8:20おおるりバスに乗って出発。
バスはワンマンで、運転手さんが案内も全て行う。
行きの運転手さんはいまいちしっかりしてない感じで
点呼とかもしないので、ドライブインで集合に遅れたら
置いていかれるんじゃないかと不安で
早めの集合を心がけた。
11時半頃に鬼怒川に到着。
鬼怒川のすぐ脇に立つホテルはそこそこ大きい。
入るとロビーにはものすごい人であふれていた。
チェックイン、チェックアウトの人がフロントに並んでいて
フロントのおじさんもおおわらわで対応している。
ホテルの入り口にはなぜか、鹿や熊の剥製がリアルなかんじで
置いてあって不思議な雰囲気だったけど
ホテルのつくりはいたって普通だ。

ここは従業員は全て年配の方々。
きっと、そうすることで賃金を抑えているのだろう。
そして地域の雇用促進にも役立っていると思われる。
しかし年配の方々といえど、かなり効率的に働く仕組みになっている
と思われるので、仕事は大変そうだ。
でもまあ、ぼーっとすごすよりもいいであろう。

すぐにチェックインができなかったので、
お昼を食べに街に出る。
ホテルの前にはラーメン屋が一軒のみ。
他に店はないのか??
ホテルがたくさん建っている方向へ歩いていってみる。
有名どころのホテルニュー岡部の前の通りに
飲食店が数軒現れたけど、どこも閉まっている。
・・・大丈夫か??

さらに歩いていくと、ようやく開いているお店がちらほらと出てきた。
駅前のようだ。
特に何が名物というわけでもなさそうなので
そば屋に入ってみた。
そこで、一応このあたりの名物のゆばの入ったうどんを食べた。
大きなゆばの固まりが3つ入っていて、そこそこ美味しかった。

ホテルに戻ってチェックインして部屋に入る。
古いけど、けっこう広かった。
窓を開けるとすぐに鬼怒川が見えて、景色はなかなか良い。

気になったのは
「サルに注意!」の注意書き。
「外出される際は、ベランダの窓の鍵を必ずおかけください。
サルにお部屋を荒らされます。」
だそうだ。
えー。3階なのに?

このホテルは建て増しされているからか
お風呂がいくつもある。
そのうちの一つの露天風呂は、
近くにかかる橋のすぐ近くにあり、
その橋から丸見えだ。
あまりにも丸見えなのと、寒いのもあり、そちらはやめて
室内の浴場へ行く。

お風呂は広く、川を眺めながら入れる。
ここに置いてあった「馬油シャンプー」がかなりよく、
つやつやになった。
一同大絶賛で、お土産に買っていこう、と売店で見てみたら、
なんとシャンプーが3000円くらいで
トリートメントが5000円くらいする。高い!
ちょっと高すぎるので、断念した。

温泉に入った以外は何もせず、部屋ずっとおしゃべり。
5時50分の食事タイムに食堂へ行く。
このおおるりでは、食事時間が5時50分から6時40分の間
ときっちりと決められている。
この時間に一気に集中させることによって
無駄を省いているのであろう。

食事はバイキング。
食器が学校給食のプラスチックなので、
ほんとに給食っぽくなる。
しかしこの食事も、料金の安さで、許せてしまう。
というか、かえってこの給食感が笑えて楽しめる。
味はそこそこです。

食べ終わったら、お部屋で飲み会。
持ち込み禁止だけど、ワインを持ち込んで飲んだ。
でも、ホテルの自販機も、ビールが300円と良心的。

午前2時頃まで飲み続けて、就寝。