090508
今日は朝10時の船で那覇へ戻るので、
少し早めに起床。今朝もカラスがうるさい。

もうガスの火も終わりに近いので、
わずかに残ったガスでお湯を沸かしてコーヒーだけ飲んで、
テントを撤収する。

キャンプ場からバスで港に向かう。
途中、JA前でバスが止まり、運転手さんが
「何か買う?」と言った
「いいです」と言ったら、運転手さんは降りていって、
JAで何か買って戻ってきた。
しかし後で思えば、JAで何か買っておくべきだった。
港の売店で何か朝ごはんを買おうと思ったのだけど、
お土産しか売っていなくて、結局アイスを買って朝ご飯にした。

キャンプ中は、隊費として、みんなのお金を集めて
まとめて払う方式をとっているのだが、
最後の隊費支払いとして、渡嘉敷から那覇へ向かうフェリーの
チケットを買ったところで隊費を清算したら、
ちょうど一人22円の払い戻しを残し、きっかりと無くなった。
特に調整して使っていたわけでもないのに、スゴイ。

「高速船マリンライナーとかしき」は、35分で那覇に着く。早い。
速いので、少し酔った。

泊港から乗り合いタクシーみたいのでモノレールの駅まで行って、
そこから那覇空港に向かう。
今日はこれから石垣へ飛ぶのだ。
八重山諸島はほとんどキャンプは禁止なので、
ここからは宿泊。
そしてここからは仲間と別れて、一人旅になります。

荷物を預けたら、空港のA&Wに昼ごはんを食べに行く。
A&Wとは沖縄のファーストフード店。
ルートビアという、薬草味のドクターペッパーみたいな飲み物が
特徴的であるが、ハンバーガーは普通だ。
ルートビアは、おかわり自由なのだ。そんなに沢山飲めないけど。
おかわり自由なのに、MとLを選ばされて、50円違うので、
何でかな?と思ってMにしたら、
ルートビアの特徴ともいえるビールジョッキみたいなガラスの入れ物ではなく、
紙のカップに入れられてきた。
もしかしでMはおかわりできないのだろうか?
まあどっちにしろおかわりはできなかったけど。。
でもあのガラスのジョッキじゃないといまいち気分が出ないなあ。

14時発の飛行機で石垣へ向かう。
小さい機体とはいえ、乗客が私を含んで10人しかいなかった!
燃料費とか大丈夫か?
とかいらない心配をしてしまう。

1時間ほどのフライトで石垣に到着。
今日は空港の近くの石垣のホテルに一泊する。
ホテルまでは近そうなので、歩いて行ってみたら、本当に近かった。
ホテルはマンションのような概観で、中もマンションみたい。
キッチンもあるし、洗濯機も部屋ごとに設置されているし、
スーパーは目の前にあるし、その他アイロンだとか色々と
備品が充実しているので、生活ができそうだ。
新しくてキレイだし、なかなか快適なところである。
ここはネットで見つけて、早期割引なども含め一泊3400円だった。

せっかくキッチンもあるし、スーパーも目の前なので、
食事は自炊することにする。
沖縄ではメジャーなスーパー「サンエー」で食材を調達。
できたてでホカホカしておいしそうな島豆腐と、ゴーヤ、豚肉、
八重山そば、ミミガーと、沖縄的な食材を買う。
今日はお酒は抜こう、と思っていたのに、
暑さでビールが飲みたくて、買ってしまった。
あと、泡盛の小さいボトルも。。

フライパンなどの調理器具もそろっているので、
十分に料理ができる。
お皿にも盛り付けて、久々にちゃんとしてるっぽい食事。
・・・が、しかし、キャンプで食べる時に比べて、
「味が、家っぽい」
と思った。
もっと言うと、イマイチ普通で、それほど美味しくない。
はっきり言って、キャンプ中の方が、
火加減だとか、器具だとか、味つけだとか、衛生面まで含めても、
さまざまな条件はキッチンできちんと作るよりも悪いと思うのだけど、
何故か、「すごく美味しい」と感じることが多かった。
沖縄の食材って、やっぱり現地で食べると違うな
とも思っていたのだけど、しかし、いくら現地でも、
キッチンで作ると、途端にいつもの味になってしまったのは
びっくりした。
場所なのか何なのか。器具なのかそうでないのか?
いや、何よりも、野外で食べると美味しいとはよく言うけれども
心理面だけでは片付けられない、重大な秘密が
野外ご飯には隠されているのだろうか?
そのくらい、野外で食べるご飯の美味しさ感覚のアップさ加減には
びっくりする。
キャンプでなくても、都会でもテラス席になるだけで
ちょっと美味しい気持ちになったりするということもあるけれども。
一体、何なのだろうか。この野外効果は。
物理的に説明がつくのではないか、と思えるほどの明らかさなので
何だか今後、この謎を追求していきたいな、
と真剣に思った。

まー、それはそれとして、
久々に温水で髪と体を洗った。
キャンプ場では、水シャワーで、たまに、、という生活していたので。
そして、服も全部洗濯した。

食事の後、結局泡盛も飲み始めてしまった。
那覇の空港の本屋でで買った
「沖縄通い婚」という本を読みながら、泡盛を飲む。
この本は、なんとなく買ったのだけど、
沖縄に移住するわけではなく、年に何回も頻繁に通う人たちのレポートなのだが、
今回の旅で読むにはベストマッチで、良かった。

今回、会社を辞めた直後に向かったこの沖縄の旅であったけれども、
意外なことに、日々考えることは「働く」ということについてだった。
出だしは、羽田空港の出発前に、オープンデッキから
飛び立つ前の飛行機を眺めているときに、
飛行機のまわりで、飛行機が飛ぶために働く人たちを見て、
「あー、みんな、役割を持って働いてるんだな」
と、やたらと熱く思ったのでした。
そして、この「沖縄通い婚」という本を読んでわかることは、
沖縄は、「働く」ということに関してゆるいというか、
日本的というよりヨーロッパなどの方が近いかんじで、
あくせく無駄に働くということはしないかんじのようなのだ。
そして、この本に書かれている、沖縄に年に何度も通い続ける人たちは、
大抵、都会でギュウギュウに働くことに疑問を持って、
沖縄にやってきている人が多いようだ。

意図したわけではなく、偶然なのだけど
前回、会社を辞めた時にも、何故か沖縄の島をめぐる旅に出ていたのだけれども
やはり無意識に、沖縄のそういう、仕事に対するリセット作用のような
ものをかぎとっていたのだろうか。



※旅の写真はこちらで紹介しております。
こたびphoto「沖縄島めぐり」2009