090706
昨日のローカル的ワルンで自信がついてきて、
いままでその見た目でしり込みしてきた店で
食事ができるようになってきた。
昼にはワルン・マドゥラという山羊肉の串焼きであるサテ・カンビンの
専門店に入ってみた。
もうほんとにローカルワルンてかんじで、店内もアジア食堂風で汚いのだけど。
だけど、出てきたサテ・カンビンは、いい具合のスパイシーさで
めちゃくちゃ美味しかった。
一緒に出てきたモツ入りスープもいい出汁が出ていて最高。
こんな風情の店で、どうしてこんな味が出せるのであろうか。
安い美味い的なおいしさというよりも、本格的においしい。

見ていると、ブンクス(バリ的に持ち帰り用に包んでくれる)してる
人がけっこういた。ほとんど地元の人だけど。。
確かにお店の風情がアレなので、持ち帰って食べたらいいかもしれない。

宿に帰る道の坂の下で毎日夕方になるとサテを焼いている屋台があって
それが気になっていたので、今夜はそこで買ってみた。
屋台っていっても屋根もなく、路上で焼き鳥を焼いてる、ってだけなのだけど。
おばさんがつくね状の鶏肉を棒につけて、おじさんが焼いている。
言葉は通じないんだけど、なんとなくやりとりして
6本包んでくれて、5,000RPだった。

宿に帰ってビールのつまみに食べたら、これまた美味しい!
ほんとに、昼の店といい、ローカル食に近づくほど、味のグレードが
あがっていくと思う。
どうやってこの絶妙なスパイス加減を実現しているのか。
観光客向けのふにゃふにゃな味付けのナシゴレンなどの100倍美味いと思う。

こうやって、だんだん、一見高級といわれているものから
グレードを下げていくと、意外なことに、味のグレードがどんどん上がって
いくことが、かなり発見である。
でも、高級ホテルなんかの、普通の店の10倍くらいの値段のインドネシア料理って
実際のインドネシアの人って食べないんだろうから、
本当はインドネシア料理ではなくて「インドネシア風料理」なんだろうな。

それでいうと、高い金出して高級ホテルのバリ風リゾートに泊まって
高級エステとか受けて、バカ高いインドネシア風料理を食べて
「うーん、やっぱりバリって素敵」
とか言ってるのって、なんだか
目隠しされて世の中を体験させられているような感じに思えてならない。

いや、高級リゾートで過ごす、というプレイ自体はそれはそれは素敵だし全然良いと思うのだけど
それを「バリだな」って感じることが、おいおいおい、と思うのである。