090804
フェリーは翌日の13時半に定刻どおり
苫小牧港へ到着した。
港からバスに乗って、札幌まで行く。
牧場のある北海道北部の天塩へ行く前に、
トランジット的に、札幌に住んでいる友人宅へ
2泊させてもらうのだ。

北海道行きが決まったところで友人FJに連絡すると、
ちょうどこの頃にキャンプで出かける予定なのだ、
と言われていたので、当初は自力でホテルに泊まる予定で
予約まで入れていた。
ところが出発の3日前にFJから連絡が来て、
娘(4歳)が、自転車で転んで腕を骨折したので
キャンプに行けなくなったので在宅していることになった
とのことであった。

タイミングがいいんだか悪いんだか、
骨折娘のRSちゃんには気の毒であるが、
おかげで友人宅におじゃますることができることになった。

地下鉄で最寄駅まで行き、そこまで車で迎えに来てもらった。
一緒に車で同乗してきた骨折娘RSちゃんと、バチバチ息子LOくんは、
30秒くらいは静かであったけど、
すぐさまどんどん話しかけてきて、車を降りるまでの数分の間までには
すっかり作者の名前を呼び捨てで呼ばれるまでになっていた。

家に着いた途端、休む間もなく
「ねーねー、対決しようよ」と、遊びの要請。
お土産を出すと、即効がっつかれてあっという間に無くなってしまった。
エアホッケーゲームやら、スーパーボールゲームやら
次々と繰り広げられる遊び。
「君達には、人見知りってもんがないのか!」
と、思わず言ってしまった。
あまりにもなつかない子供も大変だけど、
いきなりなつきすぎる子供も大変だ。

続いて、外の公園でサッカーがしたいとうるさいので
一緒に出て行き、
「私あんまりサッカーはわかんないよ」と言うと、
バチバチ息子LOくんに、サッカー指導をされてしまった。
「次は、こうやって胸で一度受けてから、シュートしてみて」
「手以外は、どこを使ってもいいからね」
「今度は、パスの練習。ここまで走ってきたらボールを渡すよ」
などと、何故か私が6歳の子供にサッカーを教わっているような図式に。

骨折娘RSちゃんは、骨折しているとは思えないほどの動きっぷりで、
ジャングルジムのような遊具にも果敢に登っていく。
だんだん、骨折していることを忘れてしまうほどだ。

そんなかんじで、全力で子供の遊び相手をしていたら、
ようやく母親である友人FJが、ご飯だから戻れ、と声をかけてくれる。
ああー、たすかったー。

その頃には、30過ぎても海パンはブーメランという肉食派な
ブーメラン旦那Naも会社から帰ってきて、皆で揃って夕食。
北海道の食材は、さすがに美味しい。
外で遊んでいた時からバチバチ息子LOくんが「僕、キンキだーい好き!」
と言っていたので、随分子供の頃から渋い趣味だなあ、とおもったのだが、
夕食に出てきた、キンキのまるごと煮たやつは、
油がのっていて、非常に美味しかった。
大きくて食べごたえがあるし。
こんなのは北海道でしか食べられないだろうなあ。
こっちの人は、これにソースをかけて食べるらしく、やってみたけど、
すごい、絶品。めちゃくちゃうまい。
キンキ自体に味があって油があって、おいしいんだよなあ。

家の畑で取ったというじゃがいも、インカのなんとかという種類の
中身が黄色いイモも、美味しかったし、
あと、イカをワタと一緒に煮たやつも、お酒に合う味で美味しかった。
やっぱり北海道って
食材そのものが美味しいんだよねー。
すばらしい。

子供が起きているうちは騒々しかったが、
早めに寝た後は、元キャンツアというキャンプ部出身のFJ、Na夫妻と共に
昔のキャンプのパンフなどを見返しつつ、思い出とこれからを語る。
今回せっかく北に行くので、礼文島とかも行こうかな、と話をすると、
昔礼文島も含めて回った北海道キャンプツアーの工程や、地図などを
部屋の奥から出してきて、見せてくれた。

私も、そんな頃にきちんと体験しておけば良かったものだが、
大量に持ち越してしまったおかげて、
今頃、砂袋の消費に向かわなければいけないのだ。