090910
桃岩荘2泊目の朝は、
昨日の8時間コースの疲れもあって
起床時間の少し前ギリギリまで寝ていた。
6時半(桃岩時間なので実際には6時)になると、
「石狩挽歌」の演歌が大音響で館内に流れる。
これが起床の音楽なのだ。
元ニシン番屋の建物を使用している桃岩荘には
ぴったりの歌ではあるのだが
目覚めの音楽にはどうかなあ?と思ったけど
これが聴いていると意外に良くて、耳に残って
「あれ、また聴きたくなっちゃうね」と他の人も言っていた。

参考:北原ミレイ 「石狩挽歌」 You Tube

渋いです!


今日は私は礼文島を離れて利尻島へ移動するので、
荷物を指定の場所に出しておく。
その後朝ご飯を食べていたら、6時半からのラジオ体操が始まってしまって
みながぞろぞろと体操しに行ってしまった。
みんなけっこう早起き行動だ。
桃岩荘の行事に全部参加するには
のろのろしてると置いていかれてしまう。

7時半に、おなじく朝イチの稚内行きのフェリーに乗る人たちと一緒に宿を出た。
ここでも、ヘルパーさんも、残る客も総出で、盛大ななお見送りが行われた。
姿が見えなくなるまで
「行ってらっしゃーい!」「またこいよー!」
と叫んで見送ってくれるので
こちらもみんなで大声で
「行ってきまーす!」「また来るよー!」
と返す。

荷物は港まで送ってくれるのだけど、
基本的に港までは歩いていくことになっている。
(歩きたくない人などは、車でも送ってもらえる)

40分ほどの道のりを、風景を楽しみつつ
みんなで話をしながら港へ歩いていくので、
この岐路の道も、一つのイベントとして楽しめる。

港に着くと、荷物を運びつつやってきた見送り隊のみんながいる。
ヘルパーさんや、宿にまだ残る人たちだ。

先に稚内行きの船が出るので、その後の便に乗る私も
見送りに加わる。
送る方の体験も出来て、良かった。

その後、9時55分に出航する利尻行きの船に乗り込んで
甲板に出て下を見ると、見送り隊の人たちが並んで待っていた。
今回この船に乗って桃岩荘を出るのは私一人なのに
一人のために、みなで歌や踊りを繰り広げて見送ってくれた。
もちろん私も皆の歌や踊りに合わせて、船の上で踊った。
他の乗客たちが「なんでしょうねあれ」的に見ているのも気にせず。

さて、船に乗って利尻に上陸したのは11時頃。
明日は朝イチの船で出るので、今日一日で観光をしようと思う。
まずはお昼ご飯にフェリーターミナルの食堂で、
利尻らしく「こんぶラーメン」を食べる。
やっぱりつくづく、こんぶはおいしいなあー。

当初は自転車で回る意気込みだったのだけど、
昨日の8時間コースの余韻で足が筋肉痛のため、
ちょっと無理そうなので、レンタルバイクを借りた。3時間3000円。
これで円錐状の全体がほぼ山の利尻島の周囲をぐるっと回る。

利尻は、ハタから見ると形もキレイで見ごたえがあるけど、
上陸してみると、いまいち見るところが無い。
美しいものは離れてみるからこそ美しいのか、
なんて哲学的なことを思いつつ、ひたすら道路を走る。

しっかしこれが寒い!
風が強くて、レンタルバイク屋のお兄さんも「寒いですよー」
とは言っていたけど、ほんとに寒いのだ。
途中に足湯があって、ラッキーと思って足をつけてみたら、
激ぬるで、余計に寒くなってしまった。

そんな中を、ゴマアザラシのいる自然の水族館を
波がざっぱんざっぱんと打ち付ける中見たり、
天気がよければ利尻富士が水面に映りこむという
がこの日は映りこんでいなかった姫沼を見てみたり、
と、一応のポイントを抑えつつ、強風の中、
利尻島を一周ぐるりと周った。

今夜の宿は「かのう亭」。
インターネットの直前予約サイトで予約したら安かったのだけど
港からも近いし、部屋もオーシャンビューの部屋を用意してくれて、
窓を開けると壮大な海がざっぱーん!と豪快に波打っているのが見える
素晴らしいお部屋で、大満足であった。
夕陽の見える丘も近くにあるので、行ってみたら、
ちょうど沈んでしまった後で、一歩遅かった。残念。
まあでも部屋から見える夕暮れ後のオレンジ色の海も
なかなか素敵であった。

どこかの居酒屋に出かけて食事でもと思っていたけど、
どちらかというと一人で部屋で好きなように飲み散らかしたい気分
になってきていた。
ということで、我が北海道の心の友、セイコーマートにて
おつまみを色々買ってきて、
近所の酒屋で売っていた、と十勝ワインを買ってきて、
部屋で海を見ながら一人宴会。
そーいえばこうやって落ち着いて一人で自由に飲むのは久しぶりだー。

とはいえきちんと22時頃には眠くなって、
ビールとハーフボトルを開けたところで、きちんと就寝。