091219
赤坂の「黒猫夜」という、
中国酒の品揃えがマニアックなお店にて忘年会。
こういうお店は酒飲み勢ぞろいで行くべし、
と、酒飲み5人で来店。

中国酒といえばおなじみの黄酒、つまり紹興酒のほか、
白酒という、度数もクセも強い蒸留酒も種類が豊富。
現地から取り寄せたそれらのお酒が、
カウンターの奥に大きな瓶に入って並んでいる。

それぞれに「3種利き酒セット」というものもあり
小さいグラスで試せるところもいい。
これで味見をして、お好みのものをボトルで入れる。
紹興酒なんて1本1本だと味がわからなくなってしまうけど
こうやって飲み比べると違いが分かりやすい。
やはり、「飲み比べる」というのは味をきちんと認識できて
いいものだなあ、とつくづく思う今日この頃。

酒飲み5人だと、ボトルもすぐに空いてしまう。
いっそ、ボトルを3本並べて利き酒してもいいのではないか
という意見もあり。

料理もめずらしいメニューが勢ぞろい。
中華風味つけなのだけどいわゆる中華風というよりは
本場っぽい(って、本場に行ったことないけど)、
すぐには味の謎が解明できないような本格的な味付け。

大皿の上に共に色々と盛り付けられた
前菜盛り合わせも、中国酒に合う味付けで、
酒呑みのつまみとしては最高。
エダマメを紹興酒に浸けただけで、どうしてこんなに味がして美味いのか。

この前菜盛り合わせの皿の上には、小坊主の人形が2つ乗っかっていて、
見た目の楽しさも倍増させている。
こういうところで楽しませ心を刺激しようという心意気のある店は、
大抵良いお店だ。

その良いお店具合を確信したのは「白酒3種利き酒セット」を注文したとき。
「白酒3種利き酒セット」を2種類頼んで、
7種ある白酒のうちから6つを飲もうと思って、
どれを省こうか悩んでいたのだけど。
なんと、お店から出てきたのは8種で、メニューの7種に+して
店長のお土産という個人的なお酒を一つ出してくれたのでした。
こういうサービスは、すばらしい。

どれもこれも個性的な味の白酒でありましたが、
一番飲みやすくて美味しかったのは、店長のお土産のお酒だった。

そんなこんなで。
利き酒セットと、ボトル3本を空けて、
いろんな中国酒と本場中国の味を堪能できて、大満足な夜でした。