20100716

今夜の船で、八丈島へ向かう。
伊豆七島へ向かう東海汽船は、金曜の夜出航の船に乗って行くと、
仕事を終わらせてそのまま船に乗って島に行けるという
逃避的脱出感が、とてもいい。

不覚にもそんな脱出感を盛り上げるかのように、
当日夜の19時から仕事の打ち合わせが入ってしまった。
こんな日に限って。

ひとまず夕方までに家でできる分の仕事を片付けて、
同時に荷造りもしつつ。
夕方、家を飛び出して、新橋へ。
でっかいザックを背負ったまま打ち合わせに行くのはあまりにも何なので
ゆりかもめの駅のコインロッカーにザックを預けておく。

で、そのままチケットショップで東海汽船の株主優待券を購入。
直前にサイトで情報収集していて知ったのだけど、
800円〜1000円くらいで売っているこの優待券を使えば、
運賃が繁忙期で25%引き(閑散期は35%引き)になるのだ。

実は、今回、八丈島行きの運賃を改めて見て、片道一万円を越えているのを見て
「あれ?こんなに高かったっけ?!」と、ちょっとびっくりしたのでした。
記憶では、そんなに高い気がしていなかったので、ちょっとびびってしまったけど
まあ、行くのは決めていたので行くけど。
確かに10年以上前に買った「るるぶ伊豆七島」を見てみたら、
最後に八丈島に行った頃の閑散期の片道運賃は6,240円であった。安い!
そんなに安く行けてたんだー。

そんなかんじで、思ったよりも高くつくなあー、と思っていたところで
株主優待券の存在を知り、チケット買えば往復で3,000円以上安くなるので
それは買うと買わないとではビール10本分くらいの差が出る、
ということで、チケットショップにてGET。
ネットで下調べしてから行ってみたら、店のある場所が怪しくて
ちょっととまどいましたが。でも偶然にも多分最安値で手に入った。

で。急いで赤坂へ移動して、打ち合わせ。
いつもなら都内をうろついている時にはほとんど完全お仕事系の格好してるのだけど
今日はこのまま船に飛び乗るにつき、キャンプ仕様の格好で来てしまった。
とはいえ、多少ひかえめにしたつもりだったのだけど。
相当浮いていたのか、赤坂のビルのロビーでうろついてたら、
「なんでそんなに今日ラフなのー?!」と知り合いに即見つかった。
ううむ。
確かに金曜日につき、赤坂OLたちの装いはより華やかでキラキラしてまして
トイレなんかで鏡の前で並んでたら、とても落ち着かなかった。

で、まあ格好のことはいいとして、
なんとか時間ギリギリまでに打ち合わせを終えて、
竹芝桟橋へ向かう。

桟橋には意外に早く着いてしまって、
そして思ったより混んでいなかったので、スムーズにチケットを買って、
近くのコンビニまで買出しに。
こちらもそれほど混んでなくてスムーズに買えた。
昔に比べるとやっぱり乗る人って減ったのかなあー。

時間が余ったので、桟橋の2階の広場のベンチに座って
これから乗る「かめりあ丸」を眺めながらビールを飲む。
うーん、いいなあ。東海汽船、やっぱ。
これからいよいよ乗船という気持ちが盛りあがってくる。

そんなところで、なぜかナンパされる。
いやいや、これから船に乗ってくんでー、それどころじゃない、
ていうか、どーして外のベンチでビールに枝豆という親父チックに飲んでるところを。
ううむ。せっかく東海汽船への純真な思いに耽っていたところで
出鼻をくじかれた。
が、気を取り直して。わーっと、荷物背負って乗船。

予約時にはもう席は満杯で、取った券は「席なし券」という、ワイルドな券なのですが、
どうせ席があろうとなかろうと甲板に陣取るので、これで十分。
というか、これが良い。
甲板であれば、東京湾の夜景を眺めながらのクルージングができるのだ。
わざわざ2時間くらいのその手のクルージングもけっこうな料金がかかるので、
これはかなりお得だと思うのだ。

船は22時20分に出航。
夜景を眺めつつ、ワインを飲む。
と、この辺だけ書けば、セレブリティなかんじではないですか。
席なし券だけど。

東海汽船に乗った興奮もあって、ツイッター更新をしまくる。
今回実感したのだけど、一人旅のお供に、ツイッターというのは、かなり良い。
ちょいちょい気付いたことをつぶやきたいのが即できるのと、
情報を即もらえる、というところ。
去年、沖縄を適当に一人で旅していたときにも、
仲間達とメールして相談しつつ進路を決めたりしていて、
これはなかなかいいな、と思っていたけど。
それの更に拡大版、というかんじだ。

そんなこんなで、ワインも一本空いて、ちょっとビールも飲んだりして
酔いも適度に回ってきたあたりで、東京湾を脱出。
電波も通じなくなってきたので、私の電源もオフにして、寝る。