20111123

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週の真ん中の平日には軽め登山ということで、
奥武蔵の低山へ。
奥武蔵・秩父。
このあたりは、あまり攻めたことがなかったのだけれども
この機会にこのエリアの登山地図を買って眺めてみたら、
駅から登って駅に降りられる低山がたくさんあって、
けっこう開拓しがいのある地のようだ。
これからこのエリアを攻めていくのも楽しそうである。

今回は、大学の後輩にしてお山の先輩PJとその会社のお姉さま方と一緒に。
8:30に西武池袋線の高麗駅に集合。
近くにはロッククライミングができる場所もあるようで、
ヘルメットとかやたら荷物の多い妙齢の集団もいた。

天気が悪いような予報にもかかわらず
お日様が照って良い天気になりそうな予感。

しばらく車道を歩いて登山口へ向かう。
いい雰囲気の町並み。というか村の風景。
やたらと無人販売所が多くあって、柚子や葱や、いろんなものが
だいたい一束100円くらいで売っている。
とても美味しそうだけど登山の身で買い物していくのは荷物になるので
いつも諦めている。

登山口からしばらく歩くと、「女坂・男坂」と左右に分かれる分岐がある。
男坂は、急坂のきつい岩場とのこと。女坂は、巻き道だ。
有無を言わせず、男坂へ進む。

予告通り、急坂の最後に、けっこうな斜度の岩場が現れる。
まあしかし、そう難しい岩場ではないので、
気をつけながら、登る。
個人的にはこのくらいの岩場は平地よりも好きなので、
お気軽に楽しめるこんなコースは好ましい限り。

岩場を登るとすぐ視界の開ける場所に出た。
空気が澄んでいるので、周りの市街地や遠くの山々まで見渡せる。
頂上というわけではない様子だけど、
鳥居が立っていて、金刀比羅神社という神社があった。

ここからもう少し登ると、日和田山山頂。
この山頂も煙突のある工場などがある市街がよく見渡せる。

更に進むと、NTT私有の山とかいうコンクリで固められた小山があり、
鉄塔が建っている。
そしてその山を通りすぎると、広場があるので、そこで休憩。

ただ芝生が広がる、広い広場。
当然、休憩ポイントとして設けられているのだろうと思ったら、
「私有地により、使用する場合は○○まで連絡ください」
と個人名が書かれた看板があった。
えー、そうなんだ。
とは思いつつ、ひるまずその芝生の上に座って、
PJ持参のチーズケーキをいただきながら一休み。

そこからしばらく登ると、もう次のピーク、物見山。
ここでは座ってのんびりと休憩している人がたくさんいて
のどかな雰囲気の山頂だった。

更に尾根沿いを進んでいくと、「北向地蔵」に出る。
いろんなルートからの接続ポイントなのか?
いきなり人がいっぱいいた。
混んでいるので、お地蔵さんには軽く挨拶程度にお参り。

登山地図を見ると、ここから点線の道。すなわち「難所」のルートが延びていて
そのルートから「スカリ山」という山に行けるらしい。
なんとなくそっちのルートに行った方が色々楽しそうなので
行ってみようということになったのだけれども、
さすがに難所のせいか、入り口がわかりずらい。
PJが果敢にもルートを探しに森に入り込んでみるが、
道がどうしてもわからないので諦めようか、と思っていたところ。

ルート相談にのってくれていた登山客のおじさんが、
「スカリ山の登山口はここではなくて、もう少し車道を進んだ方面にあるらしい。
前方を歩いている中年夫婦もそこを登るらしい。
自分もそのルートで行くことにします。」
という情報を教えてくれたので、そちらに従うことにする。

しばらく車道を歩くと、その通り、小さな手書きの張り紙のような看板に
「スカリ山入口」と書かれていて、ちゃんと道があった。
無謀な道を進まないでよかった。
というか、かなりちゃんと登山道ではないか。
難所というので大げさに考えてしまっていたけど、
道が若干わかりずらいだけで、歩くのが難しいというわけでもなく。
ちゃんと印もついているので注意して歩けばふつうに歩いていける道であった。

12時ちょうど頃にスカリ山の山頂に到着。
頂上の標識も、難所らしく?ちいさな板切れに手書きであった。

小さな山頂で人も少ないし、ここでお昼にしよう。
と用意をはじめる。
今回のメインディッシュはカレー雑炊!
レトルトカレーを温めた中にお餅を入れただけだけど
寒い山頂で食べる食事としては最高だ。
一手間かけた柚子や葱などの薬味もいい味だしている。

持ってきたワインを飲もうと木の椅子の上に置いたら、
バランスをくずして、コロコロとワインの瓶が山を転げ落ちていってしまった。
勢いよく転げ落ちていく様子に、
「あああ。せっかく持ってきたのに・・」と諦めかけたけど、
途中の木にひっかかって、なんとか取り戻せることができた。よかった。

ふと気が付くと人が増えていて、
振り返ると他の登山客もみんな座ってお昼ごはんを食べ初めていて、
すっかり山頂食堂の様相で面白かった。

ゆっくりと休憩して、下山開始。
エビガ坂という細い坂道を降りていく。

点線の道を抜けると、ユガテという里山に出た。
柚子やみかんの無人販売所がある。
「こうじみかん」というみかんがすごく小さくてかわいい。
同行のSさんが一袋買って、みんなに分けてくれた。
少しすっぱいけど、美味しい!。
もう、そもそもおもちゃみたいに小さくてかわいいし。

ユガテからしばらく登山道を降りているうちに、
途中で道を曲がるという選択によって、早々に車道に出てしまった。
計画では駅前までずっと山道を通っていけるはずだったのに。
と思っていたら、途中に「飛脚道ユガテ」という看板があった。
地主さんからのご好意により、古道を復活して整備した山道があるそうだ。
どうせなら車道よりも山道を通っていった方がよかろう、
と、曲がってその飛脚道に入っていくことにした。

ちょっと森の道へそれただけ、、のつもりであったのだが、
ふと気が付くと、ずっと上り続けている。
改めて一つ再び山登りを始めてしまった位の傾斜で息が切れる。
なにげに今回の行程で一番きつい傾斜か?
という位の登りっぷりであった。
しかもその登りがけっこう長い。
車道に出て、すっかりラストスパート気分になっていたのに
またこんなに山を登るとは思わなかった。

なんとか登りきると、下界の車道が見渡せるところまで着いた。
が、その下界への角度が変なのだ。急すぎる。
崖を直角に降りるのか?というような急な風景。
というか、これは高層ビルから見た風景に似ている。

新しい登山靴に慣れなくて下り道に難航していたYさんにも
山道の方が気がまぎれるでしょう。
とか言って飛脚道に連れ込んでしまったが、
こんな急な下りが待ち受けていたとは申し訳ない。

と、意気込んで下りはじめたら、
なんと、意外なジグザグ道で全然急な道ではなかった。
むしろ平坦なかんじで、道の途中にあったベンチでは
おばあちゃんがほっこりとお茶を飲んでいるというのどかな散歩道であった。
ううむ。予想を裏切り続ける飛脚道。

そんなこんなで飛脚道を抜けると、すぐ東吾野駅に到着。
駅前に小さなお店があったので、ビールを買って飲もう!
ということになったのだけれども、なんとビールは売っていなかった。
仕方が無いので残りのワインを飲んで電車を待つ。
飲みきらないうちに電車がやってきたので、
残りは電車の中で立ってまわし飲んだ。

新宿で降りて、ベルクにてPJとビール一杯だけ飲んで
プチ打ち上げして終了。

日帰り低山登山の割りに話題満載すぎた行程で楽しみすぎた。