February 2011

February 22, 2011

4579ラクオリア創薬IPO

3月25日にジャスダック・グロースから上場を予定している4579ラクオリア創薬です。

ラクオリア創薬は、もともと、米国ファイザー社の日本法人である日本ファイザー社の中央研究所を前身としています。

2007年に、米国ファイザー社による世界的な研究開発、製造及び販売体制の見直しが行われ、中央研究所の閉鎖が決定されたことを受けて、旧中央研究所の主たる機能を研究開発型の創薬企業として独立させることとなり、ラクオリア創薬が設立されたという経緯です。

ファイザー傘下の時から、もともと「疼痛(痛み)疾患」及び「消化管疾患」を中心として創薬研究を行っており、現在もこの分野を中心に創薬事業を行っています。

創薬系ベンチャーの例にもれず、ラクオリア創薬の場合も、ベンチャーキャピタルがずらりと株主として顔を並べ、ストックオプションを発行、会社設立当初は赤字決算、という、ある意味いつものパターンとなっています。
 
今の時点で投資の意思決定をすることには、やはり勇気が必要かと思われます。成功して、望外のリターンがあれば、そうした投資も報われるのですが、今の段階では、いつそれが判明するかも先行き想定は難しそうです。

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hephaistos_ir at 22:36|この記事のURLComments(0)2011年IPO 

February 18, 2011

3649ピーエスシーIPO

3月23日にジャスダック・スタンダードから上場を予定している3649ピーエスシーです。

ピーエスシーは、医療システム及び医療ネットワークシステムの開発を主たる業務としており、「大規模病院向け」と「診療所向け」にソフトウエア製品を企画・開発・販売するとともにユーザーに対するメンテナンスを提供しています。

病院システムの電子化関連として注目すべき銘柄ではありますが、肝心の電子カルテシステムそのものは、ピーエスシーでは生産していません。

面白い銘柄ながら、システム全体を一括で取り扱っていれば、より特徴的であったと思われます。この点ではややインパクトを小さくしているかもしれません。

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hephaistos_ir at 23:35|この記事のURLComments(0)2011年IPO 

February 17, 2011

6051アイ・アールジャパンIPO

3月18日にジャスダック・スタンダードから上場を予定しています6051アイ・アールジャパンです。

アイ・アールジャパンはIR・SR活動に専門特化したコンサルティング業を展開しています。

IR・SRコンサルティング分野では、実質株主判明調査、議決権賛否シミュレーション、プロキシーアドバイザリーと、議決権行使結果分析などを行い、ディスクロージャーコンサルティングとしては、アニュアルレポートや株主通信等、顧客企業がIR活動において必要とする各種情報開示資料の企画・作成支援を行うツールコンサルティングと、企業再編やMA時における各種法定開示書類(米国SEC等の英文開示書類の作成や和文資料の英訳を行うリーガルドキュメンテーションサービス等のサービスを行っています。

リーマンショックの影響を直接大きく受けており、その後回復基調にあるといえ、11.3期の業績見通でも、09.3期実績には及ばない状況です。

ただ、本来的には、成長余地がまだ幾分かあるマーケットでしょうし、コンサルティング型の事業構造の特徴として、人的資本の占めるウエイトが大きいことから、売上が拡大し始めると、利益率が急激に上昇していく可能性も持っていると思われます。

足元は厳しい状況ながら、将来的には期待したいところです。

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hephaistos_ir at 23:34|この記事のURLComments(0)2011年IPO 

February 16, 2011

3274アイディホームIPO

3月15日に大証ジャスダックから上場を予定している3274アイディホームです。

主な事業内容は、戸建住宅の分譲事業を主力とし、その他マンション分譲事業、請負工事事業となっています。

戸建分譲事業では、東京・埼玉・千葉・神奈川の首都圏を中心に展開しているほか、近年は名古屋等、東海エリアにおける戸建分譲事業を強化しているようです。関東と中部地方の方以外にとっては、あまりなじみのない会社かもしれません。

マンション分譲事業は首都圏を主な事業地域としていますが、現在では新規着工を凍結している模様です。

リーマンショック後の急激な景気減速に伴って、多くの不動産関連企業が苦境に陥った中、アイディホームの場合には、不況の波に飲まれることもなく、逆に順調に業績を伸ばしています。これは、なかなか大変なことと思います。

11.12期の業績予想では、利益項目では対前期比で約10%弱の増益見込みとなっています。これまでは、倍増~三倍増ほどの増益ペースで来ていますから、過去実績と比較すると、増益ペースが鈍っているように見えます。

それでも対前期比で10%という水準は立派なものですが、過去の伸び率が凄まじかった分、やや見劣りすることは否めません。

今後は、エリア面での拡大や中断しているマンション分譲の復活などを通じて、更なる業容の拡大が出来るかどうかがカギとなりそうです。


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hephaistos_ir at 22:54|この記事のURLComments(0)2011年IPO 

February 15, 2011

7150島根銀行IPO

3月15日に東証二部から上場を予定している7150島根銀行です。


事業内容は、銀行業務を中心に、リース業務等の金融サービスに係る事業となっており、メインとなっている銀行業務では10年12月末時点での支店数は27店となっています。

とはいえ、島根県以外の方にとっては、なかなかなじみが薄く、支店すら見かけたことがない方のほうが、全国には多いのかもしれません。

投資銘柄としては、やはり配当利回りをどう評価するかがポイントとなりそうです。想定されている公募価格に対する配当利回りは、決して悪くありません。問題は、今後、自己資本の一層の充実、等々の名目で増資がされる可能性があるかどうか、にかかってきそうです。

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hephaistos_ir at 22:52|この記事のURLComments(0)2011年IPO 

February 10, 2011

2229カルビーIPO

3月11日に東証から上場を予定している2229カルビーです。東証のうち、所属が一部になるか二部になるかは公募価格次第となり、現時点では未定です。

公募と売出しを合わせた単元数では、約5,200単元あり、上場案件としては大型案件です。

一方、会社規模でいきますと、売上高で1,500億円前後であり、確かにそれほどの大規模な会社ということもありません。ちょうど東証での所属部が未定となるのも、うなづける微妙な規模感です。

また、この年間売上高1,500億円前後に対しまして、営業利益・経常利益で90-100億円
ですから、売上高利益率は、おおよそ6-7%程度となっています。利益率でみますと、「薄利」の印象であり、なかなか厳しい業界イメージです。

ただ、経年的な業績のブレが小さい点は、やはりディフェンシブ銘柄の一角を占める食品系企業ならでは、の強みでしょう。大きな利幅は見込みにくいものの、細く長く、の方向では地味に秀でているのかもしれません。


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hephaistos_ir at 23:12|この記事のURLComments(0)2011年IPO 

February 09, 2011

3648AGS IPO

3月11日に東証二部から上場を予定している3648AGSです。

会社の経緯としましては、旧あさひ銀行系列の情報システム会社が出発点です。そこに富士通グループ他の資本参加があって、現りそなグループから離脱する形で、現在に至っています。

主な事業内容としては、データセンターを基盤に大型汎用機を中心とした受託計算サービスと、データ入力・印刷・デリバリ等の周辺業務を併せたトータルなサポートを提供しています。

その他、ソフトウエア開発では、金融機関・公共団体・一般法人など幅広い業界・業種の顧客に対して、情報戦略策定支援等のシステムコンサルティングから、アプリケーション・ソフトの受託開発やネットワークの設計・構築をトータルに提供しています。

やはり、元々銀行系列のシステム会社であったことの強みを活かした事業を展開しているということなのでしょう。

その分、業績の面では比較的安定はしているものの、将来大きく芽を出して伸びていきそうな事業は見当たりません。安定、堅実な銘柄の印象です。

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hephaistos_ir at 23:01|この記事のURLComments(0)2011年IPO 

February 01, 2011

3646駅探IPO

(2/2訂正)
3月3日に東証マザーズから上場を予定している3646駅探です。

駅探は、携帯電話やインターネットのネットワークを利用した公共交通機関をメインとした乗換案内情報や、時刻表情報、運行情報等の情報コンテンツサービスの提供と、自社ホームページにおける広告枠の販売等を主な事業としています。

既に十分に普及・拡大していることから、2010年代に使う言葉でも無くなってきつつあるとは思いますが、いわゆるネット関連、携帯電話関連のビジネスモデルです。2011年度業績予想での利益の対前年伸び率は20-30%程度ですが、2009年度から2010年度にかけての伸びは高く、さすがの成長性を示しています。

上場時点での公募・売り出しの株式単元数も、約2,300単元程度と、多くありません。ニーズがそこそこある銘柄である一方、上場時点での流通株式数は少なく、当初はマーケットでの高い評価が期待したくなるところです。

2011年一発目の銘柄として、十分に期待できそうです。

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hephaistos_ir at 23:26|この記事のURLComments(0)2011年IPO 
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