暗黒騎士現るたまには冒険者気分で

2005年07月17日

海より他に知る者もなく

f4b5233c.jpg(7月17日後半戦)
さて一仕事を終えた僕は
戦国同好会の拠点の南にある海岸から
護衛の皆さんに見送られながら船を出した。

というのも少し寄って行きたいところがあったからだ。
以前大公国から革の輸送を行いたいと
ぷらちな海運のプラティさんに持ちかけた時
海のどこから銀行に革を放り込むのか
よくわからないから現地調査は任せたと言われていたからだ。
ただ、ぷらちな海運もプラティさんも
現在なりを潜めているというウワサ。
仕事の話を持っていったものかどうか、少し考えていたところだ。
ただ、誰に頼むにしても現地調査はしておかねばならないだろう。

ということでマジンシア、ジェロームをまわり銀行周辺を調査。
売上金を突っ込んでまだ時間があったので
僕は大公国へ挨拶にでも行こうと船をトリンシック方面へ向けた。

その時、海の向こうから、波を蹴立ててやってくる船が一隻!
なんとあのネレウス海賊団のジャック・シャンディ!
こいつはおいねぇ事になった!
ただ・・最近海賊は人手不足なのか乗っているのはジャック一人。

僕は、逃げ出そうと・・というかそのまま進行方向を維持すれば
確実に逃げられたはずなんだけど、思わず船首をジャックの船の方に
向けてしまった。
(まあ、以前の歌姫事件のお礼のつもりで
 自主的に獲物になったというか・・もちろんジャックには秘密だ)

「よおw」とうれしそうなジャック。
まあ近海には獲物も少ないだろうし、気持ちはわかる。
僕もフェルッカの街に人がいると意味も無くうれしくなるしな。

ところが会うなりジャックはおかしな事を言っている。
「なんで俺の船がこんなとこにあるんだ」とかなんとか。
海賊仲間の誰かが勝手に使ったのか
それとも別の誰かに拿捕されていたのか、とにかく
長居するとやばそうだ、と感じているらしく焦っている。
荷をよこせ→もう仕事は終わり→売上金よこせ→もう銀行の中→じゃあ何でもいいからよこせ・・
見たいな話になって結局僕は手持ちの小銭をジャックに手渡した。
「商人なんだから危機管理はしっかりしろ」みたいな事を言われたけど
僕はフェルッカでは現金をほとんど持ち歩かないようにしてる。
だから被害金額は34GP。しっかりしてるだろう?

さすがにこれでは納得いかないだろうし
僕は手持ちの荷物をあさって最高級品を差し出した。
総抵抗値49の未強化の皮帽子だ。
誰か裁縫のできる人に強化してもらおうと持ち歩いていたのだ。
これよくない? となぜか自慢気な僕。
いいけどな・・俺はこれしかかぶらねえ、と頭の海賊帽を指差し
それを突っ返してくる。売るとかそういう発想はないらしい・・。

どうもここまでで時間がかかりすぎたようで
ジャックは一刻も早くこの場を立ち去りたい様子。
10数えるうちに何とか逃げろ、と
ほとんど被害もないまま見逃してもらった。
いやぁ・・やっぱり憎めない海賊だな。
あんまり言うと怒られそうだけど。

こうしてこの広いフェルッカの海で
まるで奇跡のような邂逅は幕を閉じる。
歴史の一幕にも残ることのない出来事。

本人達以外には、海より他に知る者もなく・・。

herby2005 at 15:31│Comments(2)TrackBack(1)HerbyのRP的日常 

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1. 7月17日 パラノイアの休日  [ 海賊船航海日誌 ]   2005年07月18日 18:46
=焼肉海賊ジャックの日誌= ――――――――――――――――――――  (海賊は――狙われている!) ・・・自意識過剰もいいとこだ。「自分がいなくても世界は回る」が、この世界の不文律だ。 たぶん、これはレベル問わず多方面から「もう来ないでください」「他のPK

この記事へのコメント

1. Posted by Jack Shandy@海賊   2005年07月18日 18:41
くそーw どういう事だったのか、こっちの視点で教えてやろう。 まったく惜しい事をしたぜ
2. Posted by Herby   2005年07月18日 23:53
やあジャック、こんばんは!
こんな辺鄙なところへようこそ!
(はじめての人に言うセリフなんだけど
 なんだかジャックは初めての気がしないな・・)

いやージャックの勘違いがなかったら
おいねぇ事に(←気にいってる)なってたんだなぁ。

さて海賊ジャックの勘違い、気になる人は
海賊船航海日誌をどうぞ!

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