アクション映画を見ていると自ずと格闘技に興味が出てくる。だからと言って、そこはインドア派の哀しい性、自分でやろうとは思わない。見たり調べたりするのが楽しい。結局、私は「格闘技」に夢やロマンを求めてしまうタイプであり、一種のフィクションとして楽しんでいるのだ。だから、それが歴史的にあり得ないとされようとも、中国拳法の始祖は達磨大師であり、ザンビはカポエイラ集団を率いていたと言う説に乗っかる。夢があるからだ。漫画「喧嘩商売」ではないが、「最強の格闘技とは何か?」という、答えが出ない事を考えたり、世界中のよく分からん格闘技についてちょいちょい調べてみたりもする。
そんな中で、最近凄く気になる格闘技がある。リック・ユーン(「ワイルドスピード」のアジア人)主演の「ジェット!!」という映画に使われていた「52ブロック」という格闘技だ。映画自体は中々の良作なのだが、これに使われていたのが「52ブロック」という格闘技で、説明によれば「刑務所で作り上げた格闘技」だと言う。胡散臭さ爆裂である。と言うか、実在すんのかよと言うのが第一印象だ。これが梶原一騎の時代ならば真相を確かめる術など無いが、今ではちょいと調べれば、何かしらの情報が出てくる。ありがとう21世紀。そんなわけで早速調べてみた。
驚いた。「52ブロックは実在した。で、もっと驚いたのは、この「52ブロック」は「リーサルウェポン」でメルギブさんがトレーニングしたという格闘技「ジェイルハウスロック」の一派らしい。この「ジェイルハウスロック」は、「リーサルウェポン」公開当事に「刑務所で考案された格闘技」と紹介され、その夢はあるが胡散臭すぎる説明故に、関係者の間では実在を疑問視する声が聞かれた(映画ライターのギンティ小林さんが「ホントかよ?」と疑問を呈していた)。しかし、ジェイルハウスロックも52ブロックも実在したのである!今ここで私は断言する。アメリカには確かに刑務所で作られた格闘技が実在し、現在まで脈々と受け継がれているのだ。youtubeなどで確認すると、どうも手技中心のコンパクトにまとまった動きが特徴のようだ。敵の拳を裁きつつ反撃する、というスタイルは、ジークンドーや詠春拳、あるいはケンポー・カラテに近いものがある。…今、何の注釈も無く「ケンポーカラテ」という胡散臭さ無限大の固有名詞を出したが、これはちゃんとした格闘技である。いつの日か、ちゃんと語ろう。
刑務所で作り出された格闘技―、そんなマンガのような格闘技が実在する。この世界には我々が知らないだけで、まだまだマンガのような話がころがっているものらしい。だからどっかに俺の義姉がいる筈なんだよ。俺んちに転がり込んでくる筈なんだよ。義姉さーん!僕はここですよー!