更新状況

二号ぶん全作品感想UP完了!!

チェックポイント

49号。
・表紙&巻頭カラー、弱虫ペダル。
五号連続弱虫ペダル祭り開始。

・渡辺航、別府史之インタビュー。
渡辺航の髭面の方がプロのツール選手っぽい……。
電車男描いていた人とは思えないよなー。

・センターカラー、(新)出陣!!武将頭高校排球軍&読み切り。

50号。
・表紙&巻頭カラー、弱虫ペダル。

・巻頭ポスター&オールカラー袋とじ、覚悟のススメ。

・センターカラー、クローバー。

スペシャル

(新)出陣!!武将頭高校排球軍 #1・2
「戦う覚悟!」(49号)
「男心」(50号)


バレーボールのスタープレイヤーである兄から逃げ
新設バレー部のある高校へと入学した主人公、
だがそこで待っていたのは世界一を本気で目指す謎の武将と
そんな武将に心酔するバレー部員だった!!
栗元健太郎、新連載。軽く検索してみたところによると、
どうやらマガスペに掲載された経験があるようだが連載は初かな?
コメディっぽい紹介をされていたのと監督が武将であるという
ビジュアルインパクトのせいで最初は完全にギャグなのかと
思ってしまったのだが、読んでみると意外と熱血。
状況は突き抜けていてギャグにしかなっていないのだが、
基本的に登場キャラがみんな目標に向けて真面目なので
読んだ感覚としてはちゃんとスポーツものになっているなぁ。
特に二話目の、ヤクザにボールぶつけるのを本気の特訓として
大真面目にやるというネタは確かにギャグなんだけど
キャラの心情やドラマが普通に熱くて何か感心してしまった。
このバランスを維持していければ面白い可能性はありそう。

(読み切り)ブラック・ジャック制作秘話<後編>

手塚治虫のブラック・ジャック執筆時のドラマを語るシリーズ後編、
今回は手塚本人ではなくその元に集った若き才能について
メインで語る内容……なのかと思ったらやっぱり手塚凄え!!
というわけで寺沢武一をはじめとする錚々たるメンバーの印象が、
目覚まし時計の新機能に興味津々になる手塚治虫の前に
壮絶に散っていくというなかなか恐ろしい展開になっていた。
「スヌーズ」と聞いて一瞬でスヌーピーまで連想が飛ぶ
手塚治虫の知識と発想力の凄味はこれ以上ないほどに
表現されていてこのコンビの起用は結果的に大正解だったなー。
このコンビによるこういうタイプの作品、もっと読んでみたい。

(読み切り)覚悟のススメ2009〜往生のススメ〜

山口貴由、チャンピオン四十周年記念読み切り。
描き下ろしの覚悟のポスターとオールカラー袋とじの
散の読み切りがセットになっているという形式なのだが、
主人公ではなくライバルが読み切りの方を占めるのがさすがだ。
内容的にも一応、死後の散の物語のようなものを描いていて
後日譚としても教訓話としても読めるのが面白かった。
しかし「シグルイ」やってる今の山口貴由が「覚悟」描くと
どうなるのかと少し心配していたのだが……カッコ良いなー!!
むしろ今のこの絵柄の方が「覚悟」のテーマを
より鮮烈に伝えるのに向いているんじゃないかとすら感じる。
そういう意味では「覚悟も「シグルイ」も作者の本質は
まったくブレていないということなんだろうな……。

(新)ネコチワワ #1
「あなたに会えてよかった」


転校初日に変なヤンキーに絡まれてしまったコースケ、
だがそのヤンキー実は無茶苦茶弱かった。
なのに周囲はそれを知らずコースケのことを
ヤンキーを倒した最強の不良だと思い込むことに……。
荒生直也、新連載。ヤンチャンやヤンチャン烈で連載しており、
本誌には初登場だがわりとキャリアはある模様。
しかし……この学校でヤンキーと間違われて恐れられる展開、
定番と言ってしまえばそれだけだけど何か同時期開始の
「ガリガリ!!」の展開と被ってるのが気になってしまうなぁ。
というか新連載のうち三つがヤンキー寄り学園コメディ路線なのは
いくらチャンピオンといっても偏り過ぎなんじゃ……!?
この作品自体はヒロインが結構可愛かったりするので、
キャラと設定に広がりが出てくることに期待。

個別作品感想

二号ぶんを一気書き。

弱虫ペダル

49号から弱虫ペダル祭りが開催され連続カラー&大増ページ。
49号が表紙&巻頭カラー33ページで、
50号が表紙&巻頭カラー33ページ……って作者殺す気か!?
ちなみに51号は巻頭カラー26ページなのでこのペースだと
一週間に二話ずつ上げるよりもキツいまさに激坂登りだなー。
よくこんなこと出来るなと思うのだが、それも作中の展開と
作者がシンクロしてテンション上がっているからこそなのかな。
というわけで田所と鳴子がアブを倒して坂道にバトンを託し、
さあ坂道の見せ場だ!!……と意気込んだところで落車!!
これは……せっかく得た信頼も自信も地に叩きつけられる
逆境というにも重過ぎる展開になってしまったなぁ。
作者のスケジュール的にも一番大変そうなところで
主人公が大変な目に合っているというのが面白い。
作者と主人公は果たしてこの絶望的な坂を登り切れるのか!?
あと、ハコガクの新キャラがまた変態っぽいなー。
箱根には変態しかいないのか……!?

範馬刃牙

勝者とは相手より海抜の高い位置に頭のある奴だ!!
という勇次郎理論によって刃牙VSピクルは刃牙の負け判定。
しかしそんな話をするのに何でオリバと力比べしてるの?
このままバトル勃発なのかと思ったら50号では
申告漏れで大変なことになってる人が出てきちゃうし……!!
それにしてもこうして勇次郎がパワーを見せつけるほどに、
紅葉ドアノブ事件について問い質したい気持ちが強まるな。
で、その紅葉が刃牙の脳をCTスキャンしてびっくり。
久々にこのマンガ読んでて笑い死ぬかと思った!!
いや、おかしいだろ!! ピクルより人類じゃないだろ!!
そして茂木ちゃんの登場がまたチャンピオンの呪いを
この上なく体現していて震えた……!!
何でこんな予想外なキャラの登場と申告漏れ事件発覚が
シンクロニシティを起こすなんて事態が起こるんだ!?
範馬脳よりもチャンピオンの呪いの方がよっぽど怖い……。

みつどもえ

佐藤人形の危機と、杉崎家のSMパーティー。
両方とも家族キャラの増加が違和感なく話を作っていて、
ここ最近の家族キャラ大量投入は成功だったんだなと
改めて感じさせられる内容になっていたなー。
その一方で、あくまで緒方や杉崎といったキャラが
魅力を掘り下げられる形になっているのも興味深い。
まあ、要するに兄貴に振り回されるおがちんとか
母のせいで道を間違えていく杉崎さんとか、
順調に萌え度上がってるよねーという話ですが。

クローバー

真木、ついに怪我の完治したハヤトの元へ。
六鬼會内部での真木切りの動きをメインにしているので
またハヤトは巻き込まれるだけの形になっているのだが、
それはもうハヤトのキャラだから仕方ないのか。
敵のバイクに乗って釣りにいってしまう豪気さは面白かった。
しかしここからどう真木に肩入れする展開になるんだろう?

元祖!浦安鉄筋家族

順子ママの変身と、中田さんの五百円玉でコイントス。
49号は冒頭の順子ママ妊娠疑惑ももっとやって欲しかった。
というか疑惑で終わらせなくても良かったのに……!!
変身入れ替わりネタは相変わらずコント構成上手かったなー。
コイントスは小学生にとっての五百円玉の重要性という
誰にでも思い当たるところを突いているのが気になった。

ナンバデッドエンド

兄貴、ついに真実を知り剛に鉄拳を振るう。
剛がようやく家族に真実を告げる決意をしたところで、
兄貴バレして修羅場に突入するという展開は
予想していても読んでいて胸が痛かったなぁ……。
兄貴のあの哀しそうな瞳がたまらない……!!
そして言い訳しか出来ない剛の元へ友が駆け付ける!!
ここで伍代がどんな男気を見せてくれるのかは楽しみ。

ギャンブルフィッシュ

やっぱりアヴィィィィ!! 弾丸で脳を撃っても大・丈・夫ッ!!
え〜っと、49号の時点では拳銃をチェックした際に
何か細工をして逃れるんだろうと思っていたのですが、
あまりにも作者コンビとアヴィの発想がエクストリーム過ぎて
素で呆気に取られた。そんなのアリなのか!?
マンガみたいな事実をこのマンガがネタにすると手がつけられない!!
一応、ゲームの仕掛けを明かして理屈付けしているのが
また逆にこの事態の異様さを際立たせているようで、
このマンガの底知れなさを改めて思い知らされたなぁ……。
で、これ以上やってオマハに勝ち目あるの?
そして美華さんのデルタ地帯はどうなってしまうの?

バチバチ

取り直しとなったことを逆に喜び再び王虎に向き合う鯉太郎。
一度あれだけ激しくぶつかった以上取り直しの展開は
わりとあっさり決着に向かうのだろうと思ったのだが、
そんなこともなく再びガチ勝負が発生していて燃えた。
作画も演出もテンション落ちないのが凄いなー。
いよいよ狂気を露わにしてきた王虎も良い感じ。

聖闘士星矢THE LOSTCANVAS冥王神話

デフテロス、アスミタにより洗脳を解かれ兄に拳を向ける!!
双子座VS乙女座は期待以上のスケール感で素晴らしかった。
アスミタがデフテロスに対しても厳しい言葉をかけるのも
実にそれっぽくて良かったなー。
アスプロスの最期も教皇の哀しげな顔が印象的だった。
しかしサガと違いアスプロスは二重人格というわけではなく、
根っから歪んでしまっていただけなんだろうか?
あと、デフテロスがすぐにカノン島に渡って喧嘩鬼になったなら、
童虎とはどのタイミングで顔見知りになってたんだろう……。

え!?絵が下手なのに漫画家に?

チャンピオンの目は今も昔も節穴だ!!
というわけで節穴に拾われた作者がデビューを目指して
薄暗い青春を駆け抜けていくようなそうでもないような話。
評価シートが白紙で返ってきたとか、学校辞めると言っても
教師に事務的に処理されるだけで終わったとか、
知り合った女の子が社交的になってしまい置き去りとか、
語られるエピソードがことごとく小さくて共感が持てる。
しかし、こういう人を思わず引っ張り上げてしまう
チャンピオンってやっぱりどこかおかしいよなー。

ANGEL VOICE

船学VS八津野のレベルの違う戦いを観戦。
サイドチェンジを二ヶ月でモノにするという目標設定は、
無謀なのかある程度可能性のあることなのか
素人には判断つかないのだが、印象として無茶だ……。
試合の行方はまさかのオウンゴールで動くことに。
絶対負けたくないという気持ちが空回ってミスを招く、
それもサッカーの魔力というものか……。

侵略!イカ娘

イカネコ娘だにゃんイカ!!
な、何て高度な萌え要素の合わせ技!!
食い合わせ悪いけどそんなものは愛でカバーだ!!
こういうイカ娘のコスプレネタはまたやって欲しいなー。
49号の背の低さを気にするネタも子供らしさがあって良かった。

ドカベン スーパースター編

もう、誰にも殿馬を止められない……!!
いやこれは……作者を止めるべきなんじゃ……!?
ともかく殿馬のホームランバッター化は一体どこまで
引っ張り続けるつもりなのか読んでて不安になってくる。
50号の八木の見開きはいきなりだったんで驚いたけど
余白の使い方がカッコ良かったなー。

釣り屋ナガレ

男同士でダム湖までチャリで走ってキャンプしながらヌシ釣り。
ああ、こういうのは地元に戻ってきてナガレに仲間が出来たから
可能になった展開ではあるよなー。一人旅ではこの感覚は出ない。
新キャラのイケメンはライバルになってくるのだろうか?
そういえば明確なライバルキャラも今までいなかったので、
一気にキャラ関係が賑やかになってきた感じはするなぁ。
ところで……自分が魚釣る湖に放尿するのって気持ち悪くないの!?

クローズZERO

武装とは源治がトップの器を示すことで和解、
そしてついに芹沢グループとの激突が決定する。
女をさらったことについてもっとグループ内で
ちゃんとやっとけよという気はするのだが、
ともかく決戦に向かう流れに入ったのは楽しみ。

妖変ニーベルングの指環

ついに魔剣ノートングを鍛え直すことに成功したジグルト、
友を救出に向かった先で今度は魔竜ファフナーと戦うことに。
隕石を使って豪快に魔剣を鍛え直すシーンも、
ファフナーとのバトルも作画が健闘していて面白かった。
ただ、今まではそうでもなかったのにファフナーと
戦っている様子を見るとソワカや少年守護神を思い出すなぁ……。

風が如く

仲間同士で食糧を奪い合う地獄の試練、
だがそのなかでゴエモン達は仲間意識に芽生える!!
まさか、あの展開でほのぼのオチになるとは……。
この忍の修行の日々はただ残酷なだけではなく、
今のゴエモンの人格を形成した大切な基盤でもあるので、
そう残酷なだけで済む話ではないんだなー。
上忍になる資格を得て師匠とマンツーマンで修行する姿も、
そのなかでライバルを求めて虚しさを募らせる様子も、
ゴエモンの今までの他人との関わり方を考えると
納得のいくところが多かった。

ガリガリ!!

長井に振り回された結果、何故が吉岡の方が悪名を得ることに。
空回りが積み重なり加速していくシチュエーションは良いものの、
それだけでは惹きつける要素に欠くかな……と思ってたところで
不良嫌いの最強ヒロインが投入されてきた!!
これはなかなか良い感じのヒロインだなー。
パワーバランス的に長井の暴走を抑えるツッコミにもなるし、
ラブコメ方面を掻き回していくのも面白そうだし……。

幻仔譚じゃのめ

親父が邑達を受け入れたことを知った出流が暴走、
親父をいたぶるドS攻撃を開始するが……。
というわけで父親メイン話が更に出流の方にも派生。
こういう形でストレートに話が繋がってくるのを見ると、
まとめに入っているのかなという気もしてしまうが、
ドラマとしては筋が通っていて非常に良く出来ていた。
単純な戦闘能力ではない親父さんの強さを
邑が認めるラストの流れは良かったなぁ……。
出流もそろそろデレるのが楽しみな頃合いかな。

ツギハギ生徒会

学園祭と学校荒らし対策。
学園祭ではメイド、学校荒らしでは警官と
タイトル絵でのコスプレがどっちも可愛かった。
ただ、メイドは本編でももっと活かして欲しかったな。

号外!!新選組カズエ

49号休載で50号。
幹部が集まる新隊士歓迎会でついに相馬の出自が明らかに。
真の天然理心流を受け継ぐ唯一の存在というのは
なかなか新選組ものとしても燃える設定だなー。
真の力を伝授したうえで封じたというのも、
それを沖田だけが見抜いているというのも面白い。
あとはいつ本格的なバトルものになるのかという問題だけだ。

木曜日のフルット

謎の異次元弁当箱と、猫のコタツでネコタツ。
異次元弁当ネタはドラえもんチックなネタを
短くきれいに落としていて上手かったなぁ。
ネコタツは鯨井先輩の行動がいちいち可愛い。

総評

51号はまだ買ってないんで筆者だけはセーフ。
弱虫ペダル祭りは他誌も含めてこれほどの規模の連続大増、
果たして過去にあっただろうかというくらいの規模なのだが、
チャンピオンにとってもこれだけ押す価値のある作品に
育ってくれたということで良いのかな。