まずは、現状。

□杏奈さん(34才 元教員)
バツイチの杏奈さんはご自分の結婚歴を気にして「すぐに再婚を考えているわけじゃないんです」、と言いつつ、やはり婚活中の様子。とりあえず、会ってご飯でも、と誘ったら即OK。ということで、近々ランチ面接。

□鈴美さん(35才 介護系)
職場ではリーダー的なお立場のようで、シフト調整の責任者でもあるようで。しかし、12月に入ってもまだ年末年始のシフト表が完成できていないらしく、凹んでおられます。息抜きに飲みにでも行きましょうよ、と誘ったら「行きたいです〜♪」とのことですが、日程がなかなか合わなそう。引き続き調整。

□茉美さん(37才 医療系)
動物のお医者さん。いろいろお仕事のディープなお話しを訊かせて貰って、私は興味津々。写メをもらったら、細面の美人。ほんと美人。是非お会いしてみたいけど、新幹線に乗らなきゃという距離が問題。。。

□季子さん(42才派遣)
すでに2度面接済み。次回の面接の予定はまだ決めていませんが、「昼飯⇒ドライブ⇒ラブホ」とか「居酒屋⇒ラブホ」とか、とにかくラブホへ突入する方向で考えたい(笑) もちろん、10年彼氏ナシらしいのでガードは当然堅そうですが、そこを強引にでも突破できなければ、それはそれまで…、ということで。

□翠さん(35歳 金融系)
やっぱりダメ。会話がズレる、というよりも、私のメールをろく読まずに思い込みで返事を書いてくる、あるいは、書いていないことを勝手にネガティブに想像して返信してくる、という感じ。それが繰り返されると、なんでそんなに偉そうなんだよ、という印象になります。すごく感じ悪い。たぶん翠さん本人には自覚はないのでしょうけれど。もしリアルでもこんな感じだとしたら、よくまあ金融OLなんぞ勤まってるな、という感じ。ということで終了。

●瑞希さん(40歳 教育系)
隣県。教育系といっても、教員ではなく学校事務のお仕事みたい。長く付き合っていた男性と今夏別れて、ようやく立ち直って次の出会いを探している、とのこと。瑞希さんの趣味の海外旅行の話で、大盛り上がり中。



そのような現状の中で、前回の子連れ面接で好印象だった舞衣子さん(32才 営業事務)と、今回は2人きりでの面接です。
2人きりといっても、お子さんのいる舞衣子さんなので、昼日中のデートという形に。前回はサイゼリアでしたが、今回は私が何度か使ったことのある、ちょっと高級感のある中華の店を。
店の場所がちょっとわかりにくいので、とりあえず近くにある誰でも知ってる大きなホームセンターの駐車場で、11:30に待ち合わせ。

少し早めに、と思って11:15に到着すると、前回同様、舞衣子さんの方が先に待っていて、私の車を見つけて小走りに駆け寄ってきます。

今日は、グレーのニットワンピに薄手のコートという出で立ちの舞衣子さん。
舞衣「こんにちは〜。よろしくおねがいします〜
鉄 「こちらこそ。では、行きましょう」

ということで、事前の相談通り、舞衣子さんの車はこの駐車場に置いて、私の車で中華の店へ向かいます。その車中、
舞衣「この前はスイマセンでした・・・。とつぜん子連れで…
鉄 「いえいえ」

その件は、これまでLINEでも何度も謝られているので、その話題は止めてもらって。
といっても、目的地のお店にはすぐ到着。
そして、すぐに予約してある席へ案内されます。

色白で丸顔の舞衣子さん。かわいい感じで、私好みです。
↓この人似。

実年齢よりは少なくとも2〜3歳は若く見えます。

身長は165くらいでしょうか。その話を振ると、167cmだそうで。
鉄 「バレーとかバスケとか、やってたんですか?」
舞衣「部活はなにも…。でも、中学まではスイミングに通ってました」

少し肩幅が立派な気がします。ちょっとしっかりした体つきという感じでしょうか。
前回は、美樹ちゃん(もうすぐ4歳)がいたので、どうしてもお嬢さんに関連する話題が多かったのですが、今日はそんなことはありません。

それぞれの趣味の話や、仕事の話。
このあたりの美味しいお店。
好きなスポーツチームの話。
お気に入りの旅先。
食べ物の好き嫌い。

あれこれ話題が飛びながらも、食事が終わっても話が尽きません。
ハキハキしてて、よく笑ってくれて、私も会話が楽しい。
鉄 「舞衣子さん、今日はこの後、時間あります?」
舞衣「6時頃に戻るといってありますから、それまでは」
鉄 「じゃ、××山まで、ドライブにでも」
舞衣「はい

××山は、メジャーではないですが、そこそこ有名な観光地で、私の自宅が近いので、ちょくちょくドライブに行きます。ですから、ある意味、私のホームグラウンド。
会計を済ませ、私の車で××山方向へ。
舞衣「××山は、高校の遠足以来です」
鉄 「ホント!? 地元の人は、地元過ぎて行かないのかな」
舞衣「そうですね。いつでも行けると思っちゃって(笑)」

そんなこんなで、再び、あれこれ話しながら、××山の展望台駐車場へ到着。
冬の澄んだ空気で、見晴らしは最高。でも、風が強いので、吹きさらしの展望台へは上らず、車の中から、見晴らしを楽しみます。
舞衣「いい眺めですね〜」
鉄 「夜来ると、夜景がキレイだろうね」
舞衣「あ、そうですよね。今度は美樹を連れて来たい〜
鉄 「………(苦笑)」
舞衣「そうそう。美樹、あれで実は人見知りなんですよ」
鉄 「この前は、そんな感じじゃなかったけど」
舞衣「いつもは知らない男性は怖がるんですよ」
鉄 「へ〜」
舞衣「今日は『このまえプリンご馳走してくれたおじちゃんに会ってくるよ』って言ったら、次は自分も行きたい、って(笑)」
鉄 「…プリンが好きなんだね(苦笑)」
舞衣「そうなの。スーパとか行くと、いつも買わされます(笑)」
鉄 「そんなに好きなら、良いお店を紹介しますよ」

ということで、××山を市街地へ降りる山道の中腹にあるお店へ。
そこは、プリンの専門店。
舞衣「かわいい感じのお店ですね。知りませんでした」
鉄 「評判良いんですよ」

中に入り、幾つか種類のあるプリンを、8個、詰め合わせにするよう注文して、
鉄 「美樹ちゃんへの、お土産ということで
舞衣「ええっ?! いいんですか?」
鉄 「プリンのおじちゃんから、と言って渡してあげて下さい(笑)」
舞衣「ありがとうございます〜!大喜びすると思います〜!」

車をふたたび走らせてからも、プリン土産に恐縮しきりな舞衣子さんですが、
舞衣「鉄さん、あのお店、よく買われるんですか?」
鉄 「まぁ、お持たせとかにすることがあるんで、たまに」
舞衣「ご自分では?」
鉄 「自分だけのためには買いませんよ(笑)」
舞衣「じゃ、しばらく召し上がってない?」
鉄 「そうですね」
舞衣「じゃ、こんなにたくさん頂くのはなんだか悪いので、どこかで一つずつ食べません?」

舞衣子さんのお宅は、ご両親+舞衣子さん母子で4人家族と訊いていたので8個セットにしたのですが、
鉄 「それなら、お言葉に甘えて、頂きましょう」
舞衣「はい〜

プリンの箱にはスプーンを付けてくれていたので、おそらく、舞衣子さんは、山道のどこかで車を止めて、というイメージなのかもしれません。
しかし、私はまったく違うイメージで。
鉄 「暖かいところで、ゆっくりしながら食べましょう…」

と言いながらハンドルを切り、ラブホの駐車場へ。

(つづく)