ac2d4ac6.jpg歯科雑誌『歯界展望』の最新号で、「顎関節症の治療における理学療法の有効性」という特集(座談会)がありました。
顎関節症の概念はここ数年で大きく変わっており、その中でも、マニピュレーションやストレッチなどの理学療法が臨床の中で重要な位置を占めるようになってきました。

私が大学卒業直後に勉強していた頃は、顎関節症といえば「咬み合わせ」がまず重要視され、スプリント(マウスピース)治療、咬合調整することによって治す病気というイメージがありましたが、最近は、「咬み合わせ」は一要因であり、複合的な因子により発症するものなので、アプローチの仕方も様々です。
またこの座談会で、大学病院の口腔外科の先生も述べられていますが、顎関節症のための観血的外科手術は従来の10分の1に減り、年に1度あるかないか程度だそうです。

これからは、理学療法が最優先、次に可逆的な保存治療そして必要あれば咬合治療という流れが本筋になりそうです。さらに、精神的な問題も関わっていますので、心身医学的アプローチも必要でしょう。

となりますと、まさに顎関節症治療には“統合医療”が必要なのではないでしょうか。
図は、上段が現代医学による顎関節症治療、下段は代替療法です。
それぞれの患者さんに合った治療法を、この中からコーディネートしていくのが、統合医療です。
複合的な要因による疾患だからこそ、このような複合的な治療法が必要になるのです。

早速、この文献をRIM(当法人の鍼灸・整体・マッサージ院)のメンバーにも読んでいただきました。今後、顎関節症治療に対する連携をより深めていきたいと思います。