48af83eb.jpg東京は久しぶりの大雪注意報。
雪に慣れていない東京人は、家でゆっくり過ごしたい休日でしたが、インプラント学の情報収集のため、日本口腔インプラント学会の関東・甲信越支部学術大会@都市センターに(土)(日)出席してきました。

今や日本口腔インプラント学会の会員数は8500名、歯科医のおよそ10人に1人はこの学会でインプラントを学んでいるということになります。そして関東・甲信越支部会員は3300名、今大会にも1000名近く参加されていたということです。

2日(土)の基調講演では、矯正歯科医と口腔外科医との集学的インプラント治療の素晴らしい症例を見せていただきました。顎顔面外科を修得している口腔外科医ならば、このように顎の骨を再建しインプラントを埋入、短期間で美しい歯と笑顔をつくれるということがわかりました。
次の専門医教育講座は、私の母校の准教授による解剖学および病理学に基づく、インプラント治療の基礎的裏づけについてでした。インプラントを埋入するための様々な骨の増生手術について、その基礎医学的な見解を明確に述べられ、あらためて学生に帰った気分で基本を勉強させていただきました。

先の基調講演では、適切な外科技術に基づいて、時に大胆な臨床を・・・
次の教育講座では、インプラントは病理学的には口腔内に病態をつくっているという認識で、常に謙虚な臨床を・・・
バランスのよい講演内容でありました。
また、この両者を統合していくことが、インプラント臨床ということになりましょう。

3日(日)は、今回の大会テーマ「インプラント臨床の将来;再生医療の立場から」に合わせて、日本再生医療学会理事長・東京大学教授の中内先生の幹細胞を利用した最先端の再生医療のお話がありました。学会の考えるインプラントの未来像は、金属のインプラントを埋入することだけではなく、究極は“歯の再生”にあるというということでしょう。

その後、ブレード(板状)インプラント&骨膜下インプラントの30数年の臨床経験を持つインプラントロジスト小嶋先生と、現在の骨結合型歯根タイプのインプラント新時代代表として日本大学准教授萩原先生との『鼎談』がありました。私も年代的には、萩原先生と同じインプラント世代です。

ブレードインプラントの長期症例を見せていただき、私が初めてインプラントを埋入した時のことを、思い出しました。平成元年1月、日本歯科先端技術研究所のインプラント1年研修コース最終日に山口県宇部の研究所に行き、イヌの顎の骨にブレードインプラントを埋入したのが最初です。
(もちろん生きているイヌですよ!)
その翌年、ITI(ストローマン)インプラントの講習会を受講し、現在主流の骨結合型歯根タイプのインプラントを臨床導入しました。
ということで、私もインプラント歴まもなく20年になります。
患者さんも、年間数名だった頃から、現在は年間100名以上になり、そのニーズは増え続けています。

この『鼎談』で、大ベテラン臨床家と大学で科学的にインプラントを追求する臨床家の両者に共通することは、“スピリット”でした。
そしてインプラント治療も、「心」と「科学」の統合医療であるべきことを、再認識しました。