今週の見立てです。先週に引き続き、指標・イベントごとの整理から始めようと思います


■指標・イベント等
今週は政策金利がたくさんありますが、中でも注目は以下のふたつです。

日銀政策金利 19日(火)
今回でマイナス金利解除と予想されており、注目されています。円高方向への動きを作るかどうか、見ていきたいですね。同じ時間帯にオーストラリアRBA政策金利。

米国FOMC 20日
金融緩和の流れでドル安方向で見ていきたいのですが、先週のCPIを踏まえて、FRB内でタカ派が頑張り、予想より少ない利下げ回数となることが示唆されるかどうかが焦点です。示唆された場合には、一時的にドル高方向に振れると思われます。ドルストレート各通貨が、ドル高方向にもドル安方向にもいける形を作っているのはこのためだと思われます。

このほか、オーストラリアRBA政策金利、英国BOE政策金利。

3/18(月)
日本 日銀・金融政策決定会合(1日目)
19:00 ユーロ 2月消費者物価指数

3/19(火)
米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
正午頃 日本 日銀金融政策決定会合政策金利
12:30 オーストラリア 豪準備銀行政策金利
15:30 日本 植田和男日銀総裁記者会見
21:30 カナダ 2月消費者物価指数(CPI)

3/20(水)
日本 休場
16:00 イギリス 2月消費者物価指数(CPI)
27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利
27:30 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長記者会見

3/21(木)
06:45 ニュージーランド 10-12月期四半期国内総生産(GDP)
09:30 オーストラリア 2月失業率
17:30 スイス スイス国立銀行3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値
18:00 ユーロ 3月製造業購買担当者景気指数(PMI)
18:30 イギリス 3月製造業購買担当者景気指数(PMI)
21:00 イギリス イングランド銀行(BOE)金利発表
21:30 米国 前週分失業保険継続受給者数
22:45 米国 3月製造業購買担当者景気指数(PMI)

3/22(金)
08:30 日本 2月全国消費者物価指数(CPI)
16:00 イギリス 2月小売売上高
21:30 カナダ 1月小売売上高




■先週通しての通貨強弱

先週通しての通貨強弱はうちのブローカーだとこんな感じでした。米国のインフレ指標CPIが強かったため、米国の利下げ回数が減るのではとの思惑で、ドル高に振れて米ドルが最強。一方でJPYとNZDが弱かったですね。
USD>CAD=EUR>CHF=GBP=AUD=JPY=NZD

ということで、強い方、弱い方から見ていきましたが、今週は、週内に大きなイベントごとを控えていることもあり、どの通貨も形を作りかけであったり、上にも下にも行ける形を作っているものが多かった印象。簡単にいうと、今週も難しめ笑



■今週主に見ていく通貨ペア
今週ですが、ドルストレートでGBPUSDロング方向を中心に見ていこうと思います。
短期中期では、クロス円を見ていきます。円高方向に動くかどうか見ながら追いかけて行く予定。

GBPUSDに関しては、上にも書いたように、ドルストレート全体でみると、水曜のFOMCに向かって、上にも下にも行ける形を作っているものが多く、全体的な動きをみながら狙っていくことになりそうです。また、ポンド系は木曜のBOE政策金利にも注意が必要ですね。

2024_03_17_GBPUSD02_


今週の見立てです。ふと気づいたのですが、見立てをするときに、何から手をつけるかというと、こんな感じ。

 ①机の前に座る
 ②ブラウザーを開く
 ③Bloombergで金曜の「米国市況」を読んで、先週のマーケットの引けを理解する
 ④今週ある大きな指標・イベントを確認する
 ⑤MT4で週足同期チャートセットで週足の動きをチェックしていく
  主に見る通貨のあたりをつける+通貨強弱を確認する
 ⑥あたりをつけた通貨ペアとクロスを見ていく
 ⑦・・・

というような流れになっています。③は、先週のマーケットの引け方と、マーケットがいまどこを見ているのか(市場心理=マーケットセンチメント)を掴むためですね。今週なら、米国の利下げ関連と、日本の利上げあたりが注目を集めそう。④は、どの通貨で大きな指標があるかを確認します。大きな指標がある際には、そのクロスは形を作るんじゃないか、という想定をしながら見立てをしたいから、この順になっているようです(なんでこの順なのか考えたことがありませんでした汗)。今週なら、米国CPIが一番大きな指標でしょうか。

こんな感じで、僕の場合は、まず「マーケットの輪郭」を掴んでから、見立てを始めます。ということで、今回は、見立ての冒頭に指標とイベントのセクションを持ってくることにしました。来週にはもとに戻しているかもしれませんが笑



■指標・イベント等
今週は大きなところでは、火曜夜の米国CPI。パウエル議長の議会発言と先週の雇用統計で、年内利下げの見方が強まりつつある中、今回もCPIは注目されていますね。

3/11(月)
08:50 日本 10-12月期四半期実質国内総生産(GDP)

3/12(火)
16:00 イギリス 2月失業率
21:30 米国 2月消費者物価指数(CPI)

3/13(水)
16:00 イギリス 1月月次国内総生産(GDP)

3/14(木)
21:30 米国 2月小売売上高

3/15(金)
目だったものなし




■先週通しての通貨強弱
先週通しての通貨強弱は、うちのブローカーだとこんな感じ。年内利下げ観測の広がった米ドルUSDが弱く、3月利上げ観測が広がった日本円JPYが強い。また英国ポンドも強めです。
JPY=GBP=AUD>NZD=EUR=CHF=CAD>>USD

このあたりを中心に見ていきましたが
・ドルストレート⇒ドル安方向でみたい ドルカナダ、デイトレならポンドルあたりかな?
・クロス円⇒円高方向でみたいが、環境を考えると、日足一波ではなくデイトレ
・ポンドクロス⇒通貨ペアによっては短期で狙えるかな?



■主に見ていく通貨
さて、今週ですが、日足一波では、USDCADを中心に見ておこうと思います。
デイトレはドルストレートとクロス円を中心に見ていく予定です。ドルストレートはGBPUSDあたり。クロス円では、値動き次第ですが、EURJPY,  NZDJPY, CHFJPYあたりかな?

USDCAD

2024_03_10_USDCAD01_

今週の振り返りです。先週はいい通貨がなく、週末段階でいくつかの通貨でデイトレの見立てをしておいて、複数の通貨を追いかけていました。主に見る通貨として挙げていたのは、EURAUD, EURCHF。デイトレなので特にチャートはアップしていませんでしたが、見立てチャートそのものの作成はしているので、振り返っておこうと思います。

今週はEURAUDで2回トレード、EURCHFは見送り、このほかには週末見立てで、たらればプランをたてていたCHFJPYが想定通り床を抜けてきたので、デイトレでトレードしていきました。これは前回の勉強会で取り上げた「出口の場面」のお手本みたいなトレードで、個人的には鉄板。このあたり、週を通して振り返っておこうと思います。




CHFJPY
2024/3/8(金)
日足ボックスブレイク後の4時間一波戻り売り



■週末段階での見立て
自分用に切った見立てなのでざっくりです。クロス円はアゲアゲでしたが、個人的にはロング方向には狙いたくなかったので、ショートで狙えるものにフォーカスしてみていました。この通貨は

①週足はアップトレンドをわずかに更新したが、長期間コマ足を並べており上値が重い
②週足コマ足は日足でボックス圏になっており、これを下抜ければ、①の状況とあわせて週足調整下落になりそう

という状況。週足の動きに力がなくて、日足がしっかり形を作るという状況は、少し前のGBPUSDとよく似ていますね。

2024_03_03_CHFJPY01_



■実際の値動き

実際の動きは、木曜の日銀の利上げ観測浮上報道で、日足がボックス下抜け、押し安値も切って確定してきました(日足チャート内で赤枠で囲った足)。空間的にも足元にはD2までサポートなしでデイトレで狙うには十分な利幅。

前回の勉強会に出てもらった方にはすぐ分かると思うのですが、はい、「出口戦略」の鉄板場面ですね ブレイク後にひとつ下の時間足=4時間足に落として戻しを見ていきます。ブレイクの場面だけに、頭に置いておくのは、戻しの波に「意識された切り上げ線」が引けるんじゃないの?ですね。

実際には1時間足でものすごくきれいに切り上げ線が引けたのでとてもやりやすかったです。
CHFJPY2024_03_10_01_






EURAUD
2024/3/4
ブレイク後の押し目買い


■先週末の見立て
先週末の見立てはこんな感じ。色んなブレイクの根拠が重なる場面でした。
週足は、チャネルを上にブレイクし大陽線で確定。また反転の本命として見ていたレジW6では止められたように見えますが、日足を見ると、そうではなさそう。
日足は、足元の弱いサポート下抜けを待っていましたが結局「守って」しまい、レジW6下でのボックスを上にブレイク。さらにW6にさわって下げる陰線コマ足をつけたものの、これをダマしにして上にブレイク、アップトレンド更新。

この場面の分析のポイントは3つ。
①長期間守ったレジを抜けたので、少なくとも、買いにモメンタムが傾いた状況。
②また、上げるなら、W6で下げ失敗した日足コマ足包線のD3守らないとダメだよね、でロングの検討。
③ただし、週足見ると、明らかに上から売りが入りそう⇒日足直近高値までの区間なら狙えるかな

ということで、出てきたプランはこれ。「本命サポートD3トリガー」守るかどうか、を月曜は見ていました。
2024_03_03_EURAUD02_



■実際のエントリー
実際のエントリーはこんな感じ。4時間の方向は上ですが、難しいなと感じていたのは、4時間で赤丸をつけたあたりの値動き。いったん反転上昇の動きを「切って」落としたのがここなので、上げていく際に「障害物」になります。これが、波の「中腹付近」にあるのが面倒なところ。

ここを切ってから、もしくは切る動きになってから狙ったのでは、かなり高い位置からのエントリーになってしまいますね。なので、多少リスクを取る形になりますが、サポート付近から早めにエントリーを検討できないか、見ていました。

月曜は、1時間の最初の足が本命サポートD3トリガーからいい包線。サポートでしっかり止まって陽線を立ち上げたので、入れるならここからだろうなということで置きにいったのが、①のエントリー。リスクが高いですが、中腹付近から行くよりはこちらの方が好みです。お勧めはしないです笑

②はその中腹付近。赤丸の位置にあたって、1時間でふんばって、「上に行く波を整えて」上がってくるところ。本来はやるつもりはなかったのですが、この時点で、ユーロ高の流れがはっきり出ていました。そうなるだろうと予想していて、実際、その通りの流れになったので、ここでももうひとつ入れていきました。どちらもややテクニックのいるエントリーでした。

EURAUD 2024_03_10_EURAUD01_





EURCHF
ブレイク後の押し目買い
ノートレード

■先週末の見立て
先週末段階での見立てはこんな感じ。これも色々ブレイクが重なる場面で、「相場が買いに傾いている」ため、いったんは上げに行くでしょ、ということでロングの検討。ただし、EURAUDと同じく、週足を見ると、上にしっかり売りたい人が控えているポイントがあるので、デイトレレベルでスキマを切り取るのがせいぜいですね。
2024_03_03_EURCHF02_



■実際の値動き
実際の値動きはこんな感じ。スイスの消費者物価指数CPIでいったん下げてきて、本命サポートを触りに降りて来ました。1時間はチャートパターンを完成させましたが、サポート目指しての下げがあまりにあからさまだったことと、PO系の相場で上に傾いている状況は確認できているので、どうせダマしでしょと思って見てました笑 ということで、サポート付近で下から入れてやろうかなと思って見ていたのですが、同じ日に結構リスクをとったEURAUDのサポート際からのエントリーを執行していたので、自粛。GBPCHFと並行監視していたのですが、どちらも1時間の形は同じで、15分足で強いスパイクをつけて打ち返す動きがきれいでした。

その後は、1時間のH&Sをダマしにして上げましたが、安全に乗れそうな場所は僕には見当たりませんでした。右肩を抜いたあとの動きに関しては、上のEURAUDでも書きましたが、こんな感じで「反転上昇の流れを崩した場所を抜いていく」際には、いったん抜いた後か抜く前に「波を整える動き」をしてくれいないと、リスクが高くて僕は乗れないですね。「願望エントリー」になってしまいます


EURCHF 2024_03_10_EURCHF01_












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