2011年02月27日

家庭菜園サンデーゼミの定期OB会に参加した

8f283881.jpg一昨年受講した家庭菜園サンデーゼミの定期OB会に参加した。吉備高原都市にある県の農業体験場で、年に何回か一泊二日の宿泊研修が開催される。この会はもう10年も続いている。今回はOB仲間9人の男衆が集まり、塾長の指導の下で土曜日午後はタマネギ畑の草取りと追肥の作業を、日曜日午前中は椎茸の収穫と近くの道の駅への出荷を手伝った。このOB会は農作業の実習再研修と、会員相互の懇親の場でもある。敷地内にある宿泊所で夜遅くまで宴会を行い、そして茅葺き屋根の田舎家に布団を敷いて雑魚寝して夜を通して懇親を深めた。夕食はカキ鍋と焼きカキがメーン料理。そこは自産自消の「日常」を実践している菜園のツワモノ達、それぞれ自慢の産物を持ち込んで自慢の料理を競って作った。炭火おこし、にわか食卓作り、ガスで米を炊くもの、具たくさんの味噌汁をつくるもの、裏庭で椎茸を採取してくる者、茶畑から摘んできた葉っぱを炒ってお茶を出すもの、ヤカンでお酒の燗をするもの、蒔きで五右衛門風呂を沸かすもの。鍋用の野菜切りを請け負った。皆さんお歳の割には、頭も、手も、それに口も機敏に動く。農のある「日常」を行っている人は、血液型がB型でないかと勘繰るほど、皆さんゴーイングマイウェーで自分らしく個性的である。参加者のほとんどが人生の先輩であったが、若々しくて生きいきしていた。世間話とか個人的な愚痴めいた話は一切出てこない。農作業という専門技術を持つ自信と、自然相手から生じた悟りがそのようにさせるのだろうか。一宿一飯のつき合いであったが、実に気持ちがよく時間が過ぎて元気がもらえた。そこではTPP(環太平洋経済協定)の問題に関連して、次のような面白いことが話題となった。コメとマメは、日本人の食生活の根幹をなす二大作物である。ダイズは弥生期に中国から日本に渡来したが、野生のツルマメはそれ以前から独自に利用していたというから、ダイズは日本も原産地にひとつとして上げることができる貴重な作物である。とくに、味噌と、それから抽出された醤油は、日本の料理と日本人の味覚の根幹をかたちづくるもの。ダイズが欧米に知られたのはきわめて遅く、18世紀に入ってからである。日本と中国から海路ヨーロッパに入り、そこからアメリカにも伝えられた。1896年からようやくアメリカで栽培実験をはじめたばかりだが、二十世紀に入ってから急速に増産が進んだ。いまでは世界一のダイズ生産国。日本人の食生活に絶対なくてはならないダイズを、ほとんど外国に、しかもその大半をアメリカからの輸入に頼っているということは、いったいどういうことだろうか。政治的にも経済的にも軍事的にも、日本がアメリカに首根っこを押さえられて身動きが取れないのは、実は味噌と醤油の原料の供給を一手に握られているからだ。しかも、アメリカが生産する大豆の大半が製油原料か動物の飼料用、安価な牛の家畜餌に飛びついた時点からTPPにかかわる農業問題はすでにはじまっていた。まずはコンクリートで固めた田の畔を土に戻してアゼマメを植えるところからはじめて、日本の独立を回復する道筋をつけてはどうであろうか。久しぶりに気分良くお酒に酔えた。(写真;OB会の夕食、食には自立した仲間たち、料理の男子会も楽しいものだ)

Posted by hhirano20 at 22:08