2017年09月11日

「中途半端に元気な老人は長生きしても楽しくはない・・」

CIMG0714CIMG0701CIMG0718CIMG0713CIMG0706CIMG0716週末ともなると、わが菜園には近所の農家のご高齢者が幾人も遊びに来てくれる。誰とでも立ちながらの世間話に花が咲く。本日も人生の先輩から、これからの生き様の示唆をいくつか聞いた。農業をやっている高齢者はとにかく元気である。誰々が亡くなったとか、病気で入院したとか、介護が必要で老人施設に入所したとか・・、そんな世間話はめったに聞かされることはない。稲つくり農家の73歳のオジサンの話。30Kg(1俵は60Kg)の米袋が持てなくなったので来年から田圃に稲をつけない・・、淋しそうな顔つきで語った。この夏の暑さでは、田舎の高齢者は「熱中症」が怖くて家の中で閉じこもり避暑を続けていた。80歳過ぎたオバサン達は大概どこかの関節に痛みを抱えている。長話になると腰をかがめて地面に座り込む。ある老人が言った。「中途半端に元気な老人は長生きしても楽しくはない・・、生きがいを見つけ出すような元気もないし・・」と。夫に先立たれた84歳のオバサンはしばしば菜園に足を運んでくれる。立ち話の内容は旦那の「悪口」がほとんどであった。亭主を亡くしてからは元気をなくしてしまっている。「亭主がいなくなってから一番困ることは何か?」と問うた。「話を聞いてくれて何らかの答え(考え)を返してくれるのは亭主しかいない・・そのことを今になってはじめて気がついた」。「夫婦の言い合いの喧嘩もそう考えれば楽しい出来事の一つだったんだな・・」とも言った。この日曜日は鳥取と兵庫の県境にある「若杉天然林の若杉峠(1045m)」に登ってきた。毎週の登山で足腰が鍛えられた。散歩の歩行速度が速くなり疲れを感じなくなった。「絶好調」、現役時代に比べても今が一番元気なような気分である。寿命だけをやたら延ばす中途半端な元気さから脱皮したい。(写真;1000mの山ではあるが中国自然歩道が連なる、「森林浴の歩道100選」のブナの原生林を歩いた、この山なら90歳位まで登れるような気持ちがした、足腰の負荷が足らなかったので午後からは菜園で野良仕事を続けてやった)

Posted by hhirano20 at 21:23