Let the Music Talk

Let the Music Talk「音楽に語らせろ!」。
かつてHizmiと言うユニットでギター、プログラミングとかをやっていたiwai/hと言う男のブログ。
音楽に関する事なら何でも語りまくる。あとアニメも。
好きな言葉は「音楽は思想を体現する」。

2012年01月

Yes! UKを斬る (29 Jan. 2012)

2012年1月29日付UKアルバム・チャート 早いもんだね、もう1月が終わるよ。来月からやる気を出そう。そんな感じで毎週毎週、イギリスのアルバム・チャートだけに的を絞り、心に浮かぶ妄言を呟くこのコーナー「Yes! UKを斬る」。今週もやるやる。大体月曜更新でやってるつもりですが、諸々の関係で遅れたり飛ばしたり、気分でやめたり復活したりします。

 左のお手製の表が1月29日付けUKアルバム・チャート。こちらがBBCのサイト。ジャケ写、アー写なんかが見れます。場合によってはMore Info.も。

 今週の概観
 今週の概観ですが、久し振りにニュー・エントリーズが3組も居ます。やっと動き始めたかな。

 先週初登場4位で勢いあるじゃんと思ったエンター・シカリが23ランク・ダウンの27位です。勢い無ぇ。勿論先週20位のトライブスは影も形もありません。これだから毎週UKチャートのチェックは欠かせない。

 何か来日も決まってるらしい江戸騒乱、違いましたエド・シーラン。何度目かの1位だと思います。あと意外とリズル・キックスが売れてるね。後は何か変わり映えしないなぁ。

 今週のニュー・エントリーズ
クリス・アイザック、カントリーだぜ6位 Chris Isaak ”Beyond The Sun”
19位 Lamb Of God ”Resolution”
35位 First Aid Kit ”The Lion's Roar”

 今週のニュー・エントリーズは3組で6位にクリス・アイザックの新譜なんだろうね、と思ったら2011年10月発売なんですけど何で今頃売れてるんですか?何かメンフィスはサン・スタジオでレコーディングしたアーティストのトリビュート盤らしいです。まぁだからって音楽的にこれまでやって来た事と大きな違いがあるとは思えんけど。

ラム・オヴ・ゴッド、メタルだぜ で19位に今週の頑張れ!ヘヴィメタ君、ラム・オヴ・ゴッドだ!7枚目のアルバムらしいけど基本的にやる事が変わる訳はないだろうな。今年最初のヘヴィメタ君。今年はUKアルバム・チャートに入った全てのヘヴィメタ君をフィーチャーするぞ。今年はヘヴィメタ大爆発!このレコード会社の大袈裟な宣伝文句がメタル魂を感じさせる。大袈裟過ぎて爆笑必至。お願いだから読んで。
 あっ発売は勿論ヘヴィー・メタル専門レーベルのロードランナーです。頑張れ、世界のへヴィー・メタルの存亡はお前の双肩にかかっている!てか最近はメガデスやKORNまで抱えてるんだな。

ファースト・エイド・キット、フォークっぽいぜ で35位にスウェーデン出身の謎の女子2人組、ファースト・エイド・キットの2ndアルバムがチャート・イン。謎の連中ですが只今スウェーデンの1番売れてるアルバムだって言ってます。てか1位。えーとヨハンナ(90年生まれ)とクララ(93年生まれ)の姉妹だそうです。ゆとり世代かよ、とやっかんでみる。これも最近イギリスで流行りのフォーク一派なんでしょうか?流石に若いので「チャートじゃなくハートに向けて音楽をやってる」とか青臭い事を抜かしてますが、意外と面白い感じです。
 また自分の変な趣味を刺激する連中に出くわしてしまった。

 今週の1曲
 1曲と言いつつ3組全部取り上げるよ。まず1曲目。エルヴィス・プレスリーのそっくりさん、クリス・アイザックで’Beyond the Sun’


 2曲目はラム・オヴ・ゴッド。良いか、この世の中にはメタルとそれ以外しかねぇんだ。Metal or Not。ぶちかませ、ヘヴィメタこぶしパンチ!’Straight for the Sun’と’Desolation’


 3曲目は謎の連中ファースト・エイド・キット。こう言う連中がひっそりアルバム・チャートの下の方に入ったりするのがイギリスだよなぁ。これだからチャートのチェックはやめられん。でもこれから名前を聞く機会が増えそうな気がする。いかにも北欧な映像も良い。アルバムのタイトル・ナンバーで’the Lion's Roar’

ピックアップと私 第3回 Seymour Duncan SH-2n Jazz Model

 第2回を書いた所で半年間放置してた。これからもう少し真面目にやろう。

 何故か使いもしないのに2つも持ってるSH-2n ジャズ・モデル、ネック用。シンライン・テレキャスターのフロントに載せてみたけど何かイマイチで結局APH-1nに戻したジャズ・ネック。何で2個も持ってるんだ?入手の経緯すら忘れた。まぁヤフオク以外に無いんだけど。

 SH-2nはフロント用ピックアップとして大変に人気があるモデルである、と言う事を比較的最近になって知った。確かにダンカンさんもフロントにジャズ・ネックと言うのがお気に入りらしいけどね。ただ自分はちょっとどうかな、悪いPUではないが、自分には合わないな。

 やっぱり自分の至高のフロントPUはAPH-1nなので(最近強力な対抗馬としてギブソン・バーストバッカー・タイプ1と言うのを出てきたが)、APH-1nに比べると音が明る過ぎる。「え、これフロント?」って位、音が明るい。そしてメロウさを感じない。フロントのハムバッカーでアルペジオを弾く時は、やっぱりメロウさとか、沈み込む様な物憂げな感じとか欲しい訳で(自分はね)、そう言うのとはちょっと違うんだよね。

 それにフロントPUにしては、ちょっとパワー有り過ぎじゃない?(と感じるのは自分だけ?)。フロントにこんなハイパワーPUを載せたくないんだけど(実際の出力よりパワーを感じる。決して一般的な意味でハイパワーって意味ではないんだけど)自分は例のシンライン・テレキャスターのフロントPUとして、APH-1nよりもう少し輪郭が欲しくてジャズを載せてみたんだけど、何かキャンキャンしてて音に落ち着きが無くてすぐに元に戻した。フロントPUだからって自然とメロウなサウンドがするって訳じゃないのね。

 で、その後SGのフロントに載せてみたんだけど、基本的な印象は変わらないなぁ。自分はフロントPUとしては音が軽いと思う。ただこの軽さがシャープな音像、音切れの良さに繋がっていると思うので、ダンカンさんの言う通り、早いパッセージに追従するんだと思う。歪ませようがクリーンだろうが音潰れは全く無いし、輪郭も失わない。自分はバンドで使った事が無いから分からないけど、この明るさならアンサンブルの中での埋もれないと思う。フロントの音はアンサンブルの中での埋もれがちだからね。多分そう言う所がフロントPUとして人気のある所以なんだろうけど。ただ自分はこれ弾いてると何か落ち着かないんだよねぇ。使い方とかセッティングが悪いのかな。と言うより単純に自分が好きな音、求めてる音と違うんだと思う。

 自分はPUを弦に近付ける方が輪郭が出るので好きなんだけど、ジャズに関してはちょっと弦から離した方が良いのかも。かなり離すとフルアコみたいなジャジーなトーンも出る。おう、これこそジャズ。ジャズ・モデルって名前なら本来こう言う使い方するのが正しいのかも知れない。

Yes! UKを斬る (22 Jan. 2012)

2012年1月22日付UKアルバムチャート 毎週毎週、イギリスのアルバム・チャートだけに的を絞り、感想を言うこのコーナー「Yes! UKを斬る」。今週もやるっきゃないもん(分かる人は若くないです)。大体月曜更新でやってるつもりですが、諸々の関係で遅れたり飛ばしたり、気分でやめたり復活したりします。

 左のお手製の表が1月22日付けUKアルバム・チャート。こちらがBBCのサイト。ジャケ写、アー写なんかが見れます。場合によってはMore Info.も。

 今週の概観
 今週の概観ですが、正月気分は何となく抜け始めて来てる様な、やっぱり抜け切らない感じも。全体的にピリっとしない目玉の無いチャートかな。

 アデルの”21”がまた1位になりました。この人は何回1位になってるんだ?しかしこのアルバム、リリースしてからコンスタントに売れ続け全世界で1600万枚売ってるらしい(ホントかよ)。音楽業界の救世主です。

 先週も言ったけど今月末リリースのラナ・デル・レイのアルバム”Born to Die”が非常に楽しみ。これまで散々宣伝してきたのに、これでアルバムがイマイチだったら僕はラナを相手取るよ。チャートに反映されるのは再来週か。チャート・インしなかったりして。まぁロンドン公演のチケットが瞬殺で完売になった位だから40位にも入らないって事は無いと思うけど。

 今週のニュー・エントリーズ
4位 Enter Shikari ”A Flash Flood Of Colour”
20位 Tribes ”Baby”

 今週のニュー・エントリーズは4位にエンター・シカリの新譜。こいつは年初から勢いが良いです。

こいつ等がトライブス で20位にトライブスってまた誰だか知らない奴。ウィキペディアに薄い情報が載ってた。2010年ロンドンはキャムデンで結成。そう言えば2010年に自分はキャムデンに行ったな。で、2011年のサマソニ東京に出演。そっちも自分は行ったんだが本当に知らない。えーとニルヴァーナ、ピクシーズ、ペイヴメント、R.E.M.の影響を公言。若い癖に自分が20年前に聴いてた音楽と同じだな。これがハスカー・デュー、ビッグ・ブラック、レッド・クレイヨラ、スリー・オクロックに影響受けたとか言ったら凄い新人だとか思うんだけど。

 若い奴が自分が若い時に聴いてた音楽と同じ物聴いてたりするとガッカリするよ。その後シーンを完全に塗り替えたバンドとか、昔の音楽を完全に時代遅れにしたバンドってのは居ないのかね。

 今週の1曲
 エンター・シカリもトライブスも興味無いんだけど、エンター・シカリはみんな知ってるだろうから、自分が取り上げるのは無名な方。と言う事でトライブスの’Sappho’。自分には物足りない音だな。

発表!2011年、ベスト・アルバムズ

 発表します、2011年の俺ベストアルバムズは以下の通りです。選考基準は2011年リリースである事。基本的に現役である事。ライヴ盤、コンピレーション盤はOKとするがレコード会社が勝手に編集した物は不可、アーティストの意思によりリリースされた作品である事。大体そんな感じ。数字が重なっているけどそれは同着と言う意味で。一応順番つけてるけどそこまで厳密な意味ではない。エスペランサ・スポルディングなんかベストな内容だったけど2010年リリースだったので落選。惜しい。惜しいので名前だけ書いとく。
 あと昔のジャズはどれだけ名盤でも2011年リリースじゃないから選考対象外ね。

ベスト・アルバムズ
1.Tori Amos / Night of Hunters
1.Steven Wilson / Grace for Drowning(2CD)
3.PJ Harvey / Let England Shake
4.Adele / 21

次点アルバムズ
5.Bjork / Biophilia
5.Joan as Police Woman / the Deep Field
5.Kate Bush / 50 Words for Snow

結構来た
8.DJ Shadow / the Less You know the Better
9.上原ひろみ / Voice
10.Throwing Muses / Anthology(2CD)

そこそこ来た
11.Megadeth / TH1RT3EN
12.キリンジ / Songbook 〜 Connoisseur Series 〜(2CD)
13.冨田ラボ / 冨田恵一 Works Best 〜 Beautiful Songs to Remember 〜(3CD+1DVD)


魔女トーリ完全復活! 2月の時点では絶対今年のベストはPJハーヴェイで決まりだと思ってたんだけどね。やっぱり1年終ってみないと分からないんですよ。だってこのクラシックをモチーフに作られたトーリ・エイモスのアルバムは質、量ともに重量級。中身も相当怪しい。魔女完全復活ですよ。

 そしてスティーヴン・ウィルソンは最近聴いたから印象が新鮮ってものあるけど、この一切の妥協の無い作りにはやっぱり頭が下がる、と言うより絶対上がらない。参りました、な一枚。この2枚は同着とせざるを得ないし、この2枚は半端無い、揺ぎない、強固な2枚だと思う。

今年一番のプログレ君 物凄く評価の高かったPJハーヴェイのアルバムを3位に着けてしまう事になるとは思わなかったよ。戦争と言う観点から近現代の英国史を叙事詩として歌ったアルバム。ポピュラー・ミュージックと言うより文学。PJハーヴェイこうなると20年前に誰が予想した?これは傑作で間違いないんだけど、音楽的な質量の大きさで上記2枚に軍配を上げる事にした。

 2011年はアデルの年だった。世界的にはレディー・ガガかアデルか。イギリスなら断トツでアデル。とにかく日本以外では物凄いセールスを叩き出した。若さに似合わぬ地味渋だが芯の強さを感じる。

 ビョークのアルバムは良かったと思うんだけど、やはり以前の音楽のイノヴェイター振りと比較すると地味な印象は拭えないかな。でも力作。

 ジョーン・アズ・ポリス・ウーマンはこれこそ本物のオルタナティヴ。常に我々の予想の斜め上を行く、何処も平均的でない音楽は凡百のギター・バンドに聴かせてやりたい。

 ケイト・ブッシュはここに来て何だか創作意欲に火が点いたみたい。今更ながら新章突入を感じさせてくれた。

 DJシャドウは昔のイメージとは違うけど、DJと言う手法を使って過去の音楽の豊かな部分を今に上手い形で伝える人だと思う。
 上原ひろみのアルバムは大変良いとは思うんだけど、他のメンバーが上手い具合にひろみをサポートしてしまったかなと。容赦しないで潰す勢いでガチ・バトルして欲しかった。
 スローイング・ミュージズはベスト盤とか言いつつも全く初心者入門編にならない、マニアック且つ好き勝手な選曲にミュージズ魂を感じさせて貰った。商売度外視、これがミュージズ。

 メガデスも約20年振りに聴いたがカッコイイね。やっと順調な活動が出来る体制が出来上がったのでこのまま頑張って欲しい。
 キリンジはここ数枚のアルバムよりコンセプトが明確で良かった。しかしキリンジの曲は誰が歌ってもキリンジだな。
 冨田ラボはCD3枚にDVDって、冨田音楽が持つ情報量をそのまま具現化したかの様な内容。冨田の秘密が知りたい奴だけ聴け。

 元より自他共に認める女性アーティスト好きではあるけど2011年は女性アーティストの作品で良い物が多かった気がする。別の場所でも書いたけどトーリ・エイモス、ビョーク、PJハーヴェイと言う現代の3大魔女が全員アルバムを出すと言う惑星直列並の珍事に加えケイト・ブッシュは2枚もアルバムを出すし。色々面白かった。2010年は女性アーティストをそれ程挙げてなかった気がするんだけど。

 しかしアデルが突出して若くて、ひろみが比較的若い他は中年ばっかり。自分も中年だけど音楽の趣味がオッサンだよなぁ。まぁ無理して若者向けの音楽聴いたりはしないけどね。ただ音楽ユーザーの中心層がこんな感じで持ち上がって行くのは問題だとは思う。

Yes! UKを斬る (15 Jan. 2012)

2012年1月15日付UKアルバム・チャート 毎週毎週、イギリスのアルバム・チャートだけに的を絞り、嘘八百を並べるこのコーナー「Yes! UKを斬る」。今週もYattaruze KAZZY。←こう言う書き方をするとテキトー感が更に高まる。分からない人は調べよう。調べがついてもピンと来ない可能性も高い。すんなり分かる人は若者ではありません。

 さて左のお手製の表が1月15日(成人の日)付けUKアルバム・チャート。こちらがBBCのサイト。ジャケ写、アー写なんかが見れます。場合によってはMore Info.も。

 今週の概観
 今週の概観ですが、正月気分も抜け始めていつも通りのチャートに戻りつつあるかなとは思いますが、まだまだ通常通りとは行かないようです。リエントリーが5組なんですが売れてるって言うより、いつも有る程度の枚数出てる人達の名前が挙がってるって感じ。要するに全体が物凄く冷え込んでる感じ。クリスマス商戦が終って小売業は息抜きのシーズン、音楽業界も本気出す迄はちょっと掛かるんじゃないでしょうか。とは言えいつまでも休んでる訳にもいかないので来週位からちょっとづつ動きが出てくるかな。
 個人的には今月末リリースのラナ・デル・レイのアルバム”Born to Die”が今年前半の目玉になるかどうかが非常に楽しみ。業界での前評判は物凄いが市場は反応するのでしょうか?業界の思惑と市場の反応のズレを楽しむのもチャート・ウォッチングの醍醐味です。ただシングルの’Video Games’がクリスマス商戦に絡む商材でもなかったと思うんだけど、それでもチャート圏外に消えず今も16位に居る所を見ると、アルバムは「2012年のアデル」に成り得るかも、と言う期待は抱かせる。さてどうなるやら。

 24位と37位にフー・ファイターズがまたチャート・イン。フー・ファイって自分が思ってる以上に人気ある感じだな。

 5位のビヨンセは出産おめでとうのご祝儀相場でしょうか、一時はチャートから消えてましたが、また随分と上昇してます。

 先週40位で今週39位のザ・シックスティーン・アンド・ハリー・クリストファーズですが、先週の表記はザ・シックスティーンでした。BBCもこう言う表記揺れはやめろよな。

これがマッカビーズ 今週のニュー・エントリーズ
4位 The Maccabees ”Given To The Wild”

 今週も誰だか知らない奴が初登場です。4位のザ・マッカビーズですが、これは自分が単に知らなかっただけみたいね。ぽっと出の新人ではないです。既に3rdアルバムみたいです。2007年デビューで2010年のサマソニでも来日してるらしい。ふーん。ちょっと聴いたら往年のハウスマーティンズを思い出した。

 今週の1曲
 まぁ今週もこれしか無いんでザ・マッカビーズで’Pelican’。ハウスマーティンズに似てる感じ。


 こっちの曲は2009年リリースの前作”Wall of Arms”から’Love You Better’。この曲はポーグスみたいだな。

2011年に聴いたCDのリスト

 2011年に聴いたCDのタイトルを列挙する。全部で108枚。近い内に2011年のベスト・アルバムを選出しようと思う。枚数と書いてるけど、これは正確な表現じゃなくて1枚のCDに2枚アルバム突っ込んでるシリーズとかは2枚でカウントしてる。シングルも1枚でカウント。その代わりCD5枚組でも1枚でカウントしてるのもある。聴いた枚数と言うよりは聴いた作品数ってのが正しい言い方かな。
 ザ・スミスやトーキング・ヘッズは新譜じゃないし全部既聴だけど、これらに関してはリマスター且つ物凄く久し振りなので今年聴いたCD扱いにする。以前から持ってるCDを聴き返したってのはカウントしていない。それでは2011年に聴いたCDのタイトルを列挙。

Talking Heads / Stop Making Sense
John Cage / 6 Melodies, 13 Harmonies
John Coltrane / a Love Supreme
Jah Wobble / 30 Hertz Collection
Sly and the Family Stone / Whole New Thing
Sly and the Family Stone / Dance to the Music
Sly and the Family Stone / Life
Sly and the Family Stone / Stand
Sly and the Family Stone / There's a Riot Goin' on
David Sanborn / Taking off
David Sanborn / Sanborn
David Sanborn / Heart to Heart
David Sanborn / Hideaway
David Sanborn / Voyeur
Steve Reich / Phases - a Nonesuch Retrospective(5CD)
Mylene Farmer / Bleu Noir
Mahogany Rush / Mahogany Rush IV
Mahogany Rush / World Anthem
Charles Mingus / Mingus Three
Charles Mingus / Charles Mingus Quintet + Max Roach
Charles Mingus / the Clown
Charles Mingus / East Coasting
Charles Mingus / Mingus at the Bohemia
Charles Mingus / Pithecanthropus Erectus
Charles Mingus / Jazzical Moods
Charles Mingus / Mingus In Wonderland
Travis Sullivan's Bjorkestra / Enjoy!
Sonny Clark Trio / Sonny Clark Trio High-Fidelity
Anna Calvi / Anna Calvi
Joan as Police Woman / the Deep Field
Fredrika Stahl / Fraction of You
Esperanza Spalding / Chamber Music Society
John Coltrane / Ascension
Hank Mobley / Hank Mobley
Hank Mobley / Poppin'
Hank Mobley (Hank Mobley,Lee Morgan) / Peckin' Time
Tenorio Jr / Embalo
Plat Home Nine / Replaceable
Plat Home Nine / Quantized
Scritti Politti / Absolute - Best of
John Coltrane / the Last Trane
John Coltrane (Elmo Hope Sextet) / Informal Jazz
John Coltrane (Johnny Griffin) / a Blowin' Session
John Coltrane / Black Pearls
John Coltrane / Settin' the Pace
Kenny Burrell and John Coltrane / Kenny Burrell and John Coltrane
John Coltrane with the Red Garland Trio / Traneing in
John Coltrane (the Red Garlnad Quintet) / All Mornin' Long
Taj Mahal / Taj Mahal
Taj Mahal / the Natch'l Blues
Taj Mahal / Mo' Roots
上原ひろみ / Voice
PJ Harvey / Let England Shake
Rumer / Seasons of My Soul
冨田ラボ / 冨田恵一 Works Best 〜 Beautiful Songs to Remember 〜(3CD+1DVD)
Radiohead / King of Limbs
Francoise Hardy / Comment Te Dire Adieu
Laura Marling / I Speak Because I Can
Thelonious Monk / Monk
Thelonious Monk / Monk's Music
Thelonious Monk / Thelonious Monk Plays the Music of Duke Ellington
Thelonious Monk / the Unique Thelonious Monk
Thelonious Monk / Mulligan Meets Monk
Thelonious Monk / Thelonious Monk Meets Sonny Rollins
Thelonious Monk / Art Blakey's Jazz Messengers with Thelonious Monk
Thelonious Monk / Thelonious Monk Trio
Sonny Rollins / Saxophone Colossus
Sonny Rollins / Newk's Time
Sonny Rollins / Tenor Madness
Pygmalion / Heaven's EP
Pygmalion / Recontruction EP
Benny Sings / Art
Eric Dolphy / in Europe Vol.3
Sonny Rollins / Volume 2
David Sylvian / Brilliant Trees
David Sylvian / Secrets of the Beehive
Beyonce / 4
Adele / 21
Danger Mouse & Daniele Luppi / Rome
Anna Maria Jopek / ID
Thelonious Monk / Brilliant Corners
Thelonious Monk / Thelonious Himself
Bjork / Biophilia
Anna Maria Jopek and Pat Metheny / Upojenie
Throwing Muses / Anthology(2CD)
the Smiths / the Smiths
the Smiths / Hatful of Hollow
the Smiths / Meat Is Murder
the Smiths / the Queen Is Dead
the Smiths / the World Won't Listen
the Smiths / Strangeways Here We Come
the Smiths / Rank
the Smiths / Louder than Bombs
Chris Rea / Santo Spirito Blues
Feist / Metals
キリンジ / Songbook 〜Connoisseur Series〜(2CD)
Tori Amos / Night of Hunters
DJ Shadow / the Less You know the Better
Bette St Claire / at Basin Street East
Number Girl / School Girl Distortional Addict
Kate Bush / 50 Words for Snow
Megadeth / TH1RT3EN
矢野顕子、上原ひろみ / Get Together - Live in Tokyo -
Adele / Live at the Royal Albert Hall
End and Odds / Northern Song
End and Odds / Discord - Sad Music
Steven Wilson / Grace for Drowning(2CD)
ふくろうず / 砂漠の流刑地


 今年は少ないねぇ。DJやらなくなったら聴く枚数が減ったのは自覚してたけど、1ヶ月に10枚聴いてないんだね。2010年が154枚だから50枚減少。でも2010年に比べたら1枚1枚をそれなりにじっくり聴いたかな。2010年は「聴いてないでは済まされない」を解消する為にとにかく数を聴かなきゃいけなかったから。DJやってると「知らないでは済まされない」音楽が多くてね。とは言え2009年が100枚だから極端に少ないと言う訳ではないか。

ラナ・デル・レイが来る!(リリース&来日情報)

遂に出る ラナ・デル・レイのデビュー・アルバム”Born to Die”が英米では1月30日、日本盤は2月8日に発売されます。輸入デラックス盤は15曲、輸入通常盤は12曲、日本盤は16曲収録です。

 そしてアルバム発売のついでに来日します。3月8日(木)、渋谷DUO MUSIC EXCHANGE。5500円で1ドリンク別。別途ニュースはこちらから。

 渋谷DUOですが自分は結構嫌いなハコです。柱が猛烈に邪魔。渋谷のライヴ・ハウスは何故柱を立てたがるのでしょう。Egg ManしかりLa Mamaしかり。そして特に音が良いって訳でもない。妙に横に広くて、場所によって結構音が違う気がするよ。

 来日情報は結構前から知ってはいたんだけど今回はパスと思ってたんですが、新作からのビデオ・クリップ’Born to Die’を観たら気が変わりました。PVがどうこうと言うより、曲が良いわ。これはちょっとライヴも確認しておきたいかも。いや大してライヴもやってない新人のライヴなんてねぇ、あんまり期待出来ないですよ、本当は。でもちょっと観たい。まぁ完全にショウケース・ライヴなのでそのつもりで行くのが良いのかもしれないけど。その割には結構良いお値段取りますなぁ。1ドリンク別とかセコい事言いやがるよなぁ。でも「多少金額はっても先物買いがしたい人」にはお薦めのライヴです。

 その昔スザンヌ・ヴェガの初来日と言うのを観た事があるんだけど、あれは良かったよ。2ndアルバムのプロモーションのついでの完全なショウケース・ライヴだったけど。チケットも3000円とかそれ位の値段と良心的。場所は忘れたけどホールだった。まぁ元々キャリアがある人だし、たった一人で弾き語りのライヴをやって行ったんだけど、十分見応えのあるライヴだった。あれはある意味伝説的なライヴかな。’Luka’のヒットが出る前だったしね。そう言った事もあるので今回のライヴは行った方が良いのかなぁ。

 しかしあのライヴはウドゥントップスの初来日の翌日だったな。あれは86年?87年になってたかな?寒い時期だった。

 と言う訳で、ここで貼る動画は勿論新作のタイトル曲’Born to Die’。良いよ。

Yes! UKを斬る (8 Jan. 2012)

1月1日付UKアルバム・チャート 毎週毎週、イギリスのアルバム・チャートだけに的を絞り、思い付きを語るこのコーナー「Yes! UKを斬る」。昨年まで毎回タイトルを適当に変更しながら「UKを斬る!」としてやって来ましたが2012年は「Yes! UKを斬る」で通そうかと思います。思いますが来月辺り「スマイルUK」とか言い出しそうな気配も。

 今回はいきなり新年合併号でスタートです。BBCのチャートは毎週日曜日に発表になってますが、誰も元旦からUKアルバム・チャートなんてチェックしやしません。自分も魚拓だけ取って見てませんでした。こっちは年初から親が死にそうで大変だったんだよ。お陰でライヴをキャンセルする破目になっちまったじゃねぇか。親が死にそうでもチャートが更新されたら放っておく訳にも行かないんで、お正月合併号って事で2週間分のチャートをチェックします。

1月8日付UKアルバム・チャート まず左の上段が1/1付けチャートで下段が最新1/8付けチャート。でこちらがBBCのサイト。ジャケ写、アー写なんかが見れます。動画見れるのかなとか思ったら’Not Available in Your Area’(何処のド田舎に住んでんだ、あぁ?おととい来やがれ!このダボが)とか言ってます。ムカつく。

 先週の概観
 先週の概観はこんな感じ。1/1付けのチャートは集計期間が12/25〜12/31なのかな?もう1日位前倒しされてるかも知れないけど。とにかくクリスマス商戦が終った後の閑散とした空気が全体に流れてます。と言うかクリスマス商材が面白い位に一掃され、それに伴い割り喰った連中が一気に戻って来てます。何と13組が40位圏外から再登場。おお、皆さんお元気でしたか。これで何か見た目がいつもチャートっぽくなって来た。12月はクリスマス仕様なんだね。イギリス人のクリスマスに対する意気込みがここまでとは知らなかったよ。

 今週の概観
 今週の概観は5組が再登場してますが、それ以上に純粋な初登場が丸々3週間ぶりに居ます。やっぱり初登場が居ないとチャートも面白くないでしょう。クリスマスには1位だったマイケル・ブーブレのクリスマス・アルバム”Christmas”が次の週には15位、そして今週は居ない。この用済み感が半端ねぇ。まぁお正月ですからイギリス人だってお雑煮食べながらクリスマス・ソングは聴かないと思うんですよ。関係無いけど元旦にJ-WaveでU2の’New Year's Day’が流れてたんだけど、それは何か違う気がするぞ。

 今週のニュー・エントリーズ
36位 Skrillex ”Bangarang”
40位 The Sixteen ”Renaissance Music For Inner Peace”

スクリレックス 今週も訳が分からねぇ連中が初登場だよ。このワイルドさがUKアルバム・チャート。いやシングル・チャートの方がワイルドなんだけど、あっちはワイルド過ぎて追い切れないんで。
 まず36位のスクリレックス。既に一部のアホウ共の間では話題になってるみたい。何と日本語版のウィキペディアのページが存在する。詳しくはそっち見て欲しいがそっち見ても何者かは良く分からない。因みにこの”Bangarang”はEP扱いになってるんだが。カップリングを沢山突っ込んだらUKチャート的にLP扱いになったんだろうか?

 で40位のザ・シックスティーンなんですけど、ハリー・クリストファーズって人が率いてる声楽グループみたい。16人も居ません。4,5人って所です。何が16なのかは分かりません。あとこれ新譜じゃなく2005年にリリースされたアルバムのリイシューみたい。とにかくそう言う人達がルネサンス期の音楽を歌ってます。結構詳しい解説がここに。ただ自分は読んでも良く分からなかった。

 今週の1曲
 まぁ今週はこれしか無いんでスクリレックスで’First of the Year (Equinox)’。聴いた感じとりあえず、うるさいです。

Hizmiのライヴ中止のお知らせ

 先般お知らせした1/27(金)の高円寺ショウボートでのHizmiのライヴですが、Hizmiは出演出来なくなりました。ですがEND AND ODDS企画のイヴェントは中止ではありません。ただHizmiとしては出演できなくなったと言う事です。
 久し振りのライヴでもあり自分としても非常に楽しみにしていたのですが残念です。またこの事でご迷惑をお掛けする事になったEND AND ODDS並びにGo君には本当に申し訳ない気持ちで一杯です。またPygmalion、Hizmiのkyokoさんにもご迷惑をお掛けする事となりました。それ以上にHizmiのライヴを楽しみにして頂いた方々には本当に大変申し訳なく思います。

 まだ個人的な案内を差し上げる前でしたので影響は小さいと思いますが、影響が小さい内に出演をキャンセルするに至った経緯を説明します。

 非常に個人的な問題ではあるのだけれど、自分にも父親がおりまして、以前から心臓に問題を抱えていたのですが、このライヴのオファーを受け出演を決めた直後、2011年12月の中頃に入院しました。
 自分の父親が心臓の問題で入院するのは今回が初めてでもなく、過去にも入退院を繰り返していたので正直驚きは無く「またいつものオオカミ少年」程度に思っていたのですが、今年の1月2日に帰郷してみるとかつて見た事も無い程衰弱していました。そして1月3日に再入院。自分は一回東京に戻っていたのですが1月5日に緊急手術の為、また実家に戻らなければならないと言う事態になりました。
 この時点でキャンセルは考えていたのですが、とにかく手術の結果次第と思って様子を見ました。この手術自体は上手く行き、父親の調子も家に居た時より良さそうでした。
 ですが今朝、1月8日にまた容態が悪化したとの連絡を受けました。まぁ父親の容態次第ですが自分も今日、或いは明日また実家に戻るかも知れません。そうなると今年に入って3度目の帰郷です。

 とにかく、そのような状態であり、こう度々実家に戻らねばならない状況ではライヴは勿論、練習もままならないです。1/27にライヴを行う事だけは可能かも知れませんが、それに向けての準備や練習が出来ない状況です。実は以前にも同じ様な事はあったのですが、ここまで深刻ではなくライヴをキャンセルせざるをえない事態にまでは至りませんでした。ですが今回は余りにも先行きが不透明で、このままライヴを行うには不安材料が多過ぎるのと、単に出演を決めたからと言う理由で義務としてライヴを行い満足な演奏が出来ないと言うのは主催者にもお客さんにも失礼であろうとの判断から、キャンセルすると言う決断に至りました。


 ここからは差し障りの無い程度で本音と言うか。まぁHizmiが普段から鍛錬を怠らず、全くリハ無しでも満足な演奏の出来るバンドであれば、1/27だけ何とか都合付けてライヴを行うと言う事も出来るんだろうけど、実際はそうではない。それに自分もライヴをやる時は必ず何か新しい事をやりたいと思っているので、準備やリハーサルも無しにそう言う事をライヴでいきなりは出来ないし、また新しい事が何も無いライヴと言うのもやりたくないと思っている。

 父親の死をおして(まだ死んではいないが)ライヴを決行なんて言えばカッコイイかも知れないが、そんなのが美談になるのはライヴハウスに日常的に出入りしている連中だけの話。一般的には褒められた話ではない。自分も一般社会に生きていて家の問題とかもあるので、自分の都合だけを優先すると言う訳にもいかない。

 まぁとにかく結局は物凄く個人的な理由によりライヴをキャンセルせざるを得なくなった。音楽より家の問題を優先したと言う感覚があって、余り良い気はしない。一般的には当たり前の事なのかも知れないが、自分は一般常識の通用する世界で生きてきた人間でもないんで、世間体を重視した様な感覚もある。

 しかしバンドなんてものをやり始めて20年近くなるけどライヴをキャンセルしたってのは初めてだな。そう言う意味でも極めて残念だ。まぁまだこれからライヴをキャンセルとか、そんなの以上の大きな問題が色々ありそうな気はするんだけど。

スティーヴン・ウィルソン 『グレイス・フォー・ドラウニング』 Steven Wilson / Grace for Drowning

渾身の1枚 スティーヴン・ウィルソンのアルバムが出たので聴いてみる。2011年10月2日付けUKアルバム・チャートの34位に1週間だけ居た人なんだけど、全く何者か知らなかったので調べてみたらポーキュパイン・ツリーの人だった。調べたついでにYoutubeで試聴。悪くなかったのでCDを買ってみた。ただこのアルバム、CDが届いたら2枚組だった。2枚組と知っていれば買わなかった可能性は十分にある。

 CD2枚組にして全12曲、トータル・タイムは堂々の83分。何その半端な時間?ちょっとつめりゃCD1枚に収まるじゃないか。何たる非エコロジーさ加減。この無駄さがプログレなんです。とか言っても自分はプログレってジャンルの音楽はほぼ聴いた事がないだけどね。自分はパンク/ニュー・ウェイヴから音楽に入ったので、プログレってのは長いこと宗教的に聴いてはいけない音楽だった。それにプログレほど「同世代バンド」が居なかったジャンルも無かったし。よって中々プログレに手を出すきっかけが無かった。因みにスティーヴン・ウィルソンは現在44歳。自分よりは上だけど、ほぼ同世代。

 自分はスティーヴン・ウィルソンもポーキュパイン・ツリーも名前とプログレであると言う事しか知らない。今回初めて音を聴いた。この前、スターレス高嶋がラジオで「スティーヴン・ウィルソンはロバート・フリップが認めた男」と言っているのを聞いた。予備知識はそれだけ。しかしロバート・フリップに認められるって勲章と足枷を同時に貰うみたいな感じだな。

 まぁとにかく聴いてみた。この”Grace for Drowning”って言うアルバム・タイトルが良いよね。もう耽溺しろって感じ。でそんな作り手の思いがCD2枚に渡って滲み出ている。大体2枚組なのにたったの12曲。だが1曲が長く、組曲っぽい。曲が終わったかと思ってたら終ってない。違う曲かと思ったら同じ曲。とかそんな感じですよ。これこそプログレ。曲が終わった後の鳥の鳴き声とか入れるやめようよ、そう言うの削れば十分CD1枚に収まるじゃん、とか言うのは無粋な愚か者の言う事。この人には1秒たりとも無駄な音なんて無いんだよ。てかデラックス・エディションはCD3枚だし、ブルーレイでもリリースしてるし。要するにCDフォーマットに拘りが無いんだと思う。

 こう言う音楽だから一般的な尺度で言えばしつこいよ。しかしこの執拗さと手抜かりの無さが良い。自分もそうだが一般的なミュージシャンなんかだと、適度と思える所でやめて次に行くんだよ。でもそれってアレンジの妙で人を驚かせるみたいな所があって、一つの一つのフレーズの耐用年数の短さを誤魔化す手段としても機能するだよね。このアルバムで聴ける演奏は耐用年数が異様に長いと思う。80分程度のアルバムだけど何十回聴いても謎解きは終らないんじゃないか。どれだけ聴いても飽きないだけの精錬度を誇る音・楽曲・演奏だと思う。

 ディスクを入替えるのが面倒だから、あと3分削って1枚のCDにしろと言うのはある。80分の演奏を40分づつ2枚のCDで聴くより1枚のCDで聴いた方がより重量感があるので、自分はそっちで聴きたかったと言うのはある。でもこのアルバムに無駄は無い。1秒でも削れば彼のグレイスは溺れるに値しない物になってしまうだろう。とにかく微に細に渡り徹底的に計算され尽くされて、絶対に崩れない石積みの塔の様な異常な完成度と強度を誇っている。これだけ一切の妥協も手抜きも無く考え抜いて作った超力作である、しっかり受け取りたいと思う。スティーヴ・ハケット、トニー・レヴィン、トレイ・ガン、デイヴ・スチュアート(多分スチュアート&ガスキンの方)等、その手の人達も参加。
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