Let the Music Talk

Let the Music Talk「音楽に語らせろ!」。
かつてHizmiと言うユニットでギター、プログラミングとかをやっていたiwai/hと言う男のブログ。
音楽に関する事なら何でも語りまくる。あとアニメも。
好きな言葉は「音楽は思想を体現する」。

ELO

ドキドキ!UK (29 Jul. 2016)

2016年7月29日付UKアルバム・チャート 毎週UKアルバム・チャートだけに的を絞り、イギリス特有の憂鬱な軽音楽を紹介するはずだったこのコーナー「ドキドキ!UK」
 最近忙しくて7月から見始めたアニメが殆ど周回遅れになってしまった。だがプリキュアは見る。さてそのプリキュアでヤモーさん事、高戸靖広は退場したが高戸靖広と言えば、その昔スペースシャワーTVのスペ中で安めぐみに「半狂乱」と言われたのをいつも思い出す。しかしあのメンバーの中で一番出世したのが池田貴史とは。当時無名の小向美奈子や安めぐみを起用していたのも。凄い。先の事は誰も読めないな。とか言ってる内に7月は終わっていた。
 さて左のお手製の表が7月29日付UKアルバム・チャート。こちらがBBCのサイト。ジャケ写、アー写、アーティスト・プロファイル、試聴とか。タブを変えるとシングル・チャートやらインディー・チャートやらも見られます。officialcharts.comの100位までのチャートも見てみると面白いです。

 今週の概観
 今週は初登場2組、アップ15組、ダウン17組、ノン・ムーヴァー3組、リエントリー3組なんですが、まぁイギリス人の頭は夏休みです。彼等の頭の中ではチューブがヘヴィー・ローテーションに違いありません。そんなチャートです。ELOが売れるの自体は珍しくありませんが、この期に及んで1位はやめて頂きたい。そして2位に謎のフランス人女性クリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズが2位と言うのは何だか凄いです。フランス人でイギリスでこんなに売れる人と言うのはちょっと思いつきません。
 そして先週の初登場の内グッド・シャーロット、ジェフ・ベックが40位圏外へと消えて行きました。

ベアーズ・デン 今週のニュー・エントリーズ
6位 Bear's Den ”Red Earth & Pouring Rain”
37位 HONNE ”Warm On A Cold Night”

 6位にベアーズ・デンの2年ぶり2枚目のアルバム。前作は2014年10月リリースですが2015年1月に75位にチャート・インしています。地味なチャート・アクションに地味な音楽性ですが、かなり評価は高く、また地道に人気を獲得し前作からは考えられないくらい上位に入りました。フォーク・ロックと呼ぶには地味すぎるフォークをやっていましたが、この2ndではフリートウッド・マックやイーグルスっぽさも感じさせるそうです。因みに前作は92位に再登場してます。

ホンネ 37位にホンネのデビュー・アルバム。全く何者か分かりませんがイギリス出身のエレクトロ・デュオ。何やら日本好きらしくアルバム・ジャケットに日本語で帯を刷り込んでいます。ホンネと言うバンド名もまんま日本語の「本音」から取ったそうです。
 「温かみのあるエレクトロ・サウンドにヴィンテージ・ソウルやポップなフックを融合させた、“時代を超える”都市型ナイト・ミュージックとも呼べそうなエレクトロ・ポップ・サウンド」らしいですが、とりあえず音を聴かないと分かりません。

 今週の1曲
ベアーズ・デンで’Auld Wives’。まず一聴して音が以前の100倍くらい派手になった、これでも。ただフォーク感はかなり無くなったかな。同じ曲でもこちらのヴァージョンでは彼等の地味さを堪能出来ます。自分は地味ヴァージョンの方が好きかな。


ホンネで’Someone That Loves You’。本当に日本がお好きなようです。

ドキドキ!UK (5 Feb. 2016)

2016年2月5日付UKアルバム・チャート 毎週UKアルバム・チャートだけに的を絞り、イギリス特有の憂鬱な軽音楽を紹介する筈だったこのコーナー「ドキドキ!UK」
 週末は力尽きていて更新出来なかった。さて新番組『魔法つかいプリキュア』が始まった訳だが、齋藤彩夏がジュエルペットの時と演技を変える気の全く無い事に感動。これから1年緊張感とは無縁と言う事か。そして早見沙織が猫で終わる筈がない、追加キャラか?と言われているがとりあえず静観。あと誰も言ってないが駅員:小林桂子は『レディジュエルペット』の主役だったんだぞ。何でこんなにジュエペ率高いんだ。そして終わったと思われていたジュエルペットはこんな形で存続。
 さて左のお手製の表が2月5日付けUKアルバム・チャート。こちらがBBCのサイト。ジャケ写、アー写、アーティスト・プロファイル、試聴とか。タブを変えるとシングル・チャートやらインディー・チャートやらも見られます。officialcharts.comの100位までのチャートも見てみると面白いです。

 今週の概観
 今週は初登場8組、アップ8組、ダウン18組、ノン・ムーヴァー1組、リエントリー5組なんですが、デヴィッド・ボウイ鎮魂際はまだ続いていますが流石に先週の勢いはありません。新作”★”は今週遂に2位転落。しかし首位に輝いたのがまたデヴィッド・ボウイと言う嘘の様な状況は変わってません。で、この”★”聴きましたが良いです。演奏が目茶苦茶カッコイイです。またこれだけのキャリアがあって且つこの年齢のアーティストでこれだけ現代にコミットした作品と言うのもそうそう無いと思います。同世代のジェフ・リンELOの新作が70年代から一歩も動かないのとは真逆です。デヴィッド・ボウイと言うアーティストは死ぬまで決して古くならなかった人なのだと言う事が分かりました。
 そう言えば元ジェファーソン・エアプレーンのシグニー・トリー・アンダーソンとポール・カントナーが同日に亡くなっているのですが、UKチャート上では特に変化は見られませんでした。先日モーリス・ホワイトも亡くなりましたが来週辺りアースのベスト盤が入って来るのでしょうか?
 そして先週初登場の内メガデス、スティーヴン・ウィルソン、サヴェージズ、ルシンダ・ウィリアムス、レイチェル・プラッテン、コースツの皆様が40位圏外へと消えて行きました。その中のメガデスですが今週68位と大きく後退していますが、アメリカではこのアルバム何と3位に輝いたそうです。デイヴ・ムスティンさんホクホクです。

ドリムシ 今週のニュー・エントリーズ
3位 Sia ”This Is Acting”
6位 Charlie Puth ”Nine Track Mind”
7位 Rihanna ”Anti”
11位 Dream Theater ”The Astonishing”
12位 Bloc Party ”Hymns”
26位 Runrig ”The Story”
31位 Turin Brakes ”Lost Property”
36位 Bury Tomorrow ”Earthbound”

 3位にシーアの2年ぶり7枚目のアルバム。数々の有名アーティストに曲を提供していた事で知られるシーア。前作は初登場こそ11位でしたがロングセラーとなりました。その勢いで新作も売れています。知りませんでしたがゼロ7で歌っていたキャリアもあるそうです。と言う事は自分はCD持っていると言う事ですね。

 6位にチャーリー・プースのデビュー・アルバム。「そのソウルフルでレトロ・フューチャーなポップ・センスで音楽界にセンセーションを巻き起こしている今年度最大の超大型新人=チャーリー・プースが全世界待望のデビュー・アルバムを遂にリリース」だそうです。一言で言うと歌手です。

 7位にリアーナの3年ぶり8枚目のアルバム。前作が当然の様に初登場1位だったのに比べると随分地味なチャート・アクションに感じます。今週デヴィッド・ボウイ、アデル以外で強敵が居たとは思えないので、ちょっと寂しいです。確かに話題性には乏しかった気がします。ですがアルバム・ダウンロード・チャートでは1位なのでそう言う世代との親和性は高く、人気も衰えてはいないと言う事でしょう。

ブロック・パーティ 11位にドリーム・シアターの3年ぶり13枚目のアルバム。結構短いインターヴァルでリリースしてきた様に感じます。2年半位でしょうか。気合い入れまくりのCD2枚組34曲です。

 12位にブロック・パーティの4年ぶり5枚目のアルバム。大幅にメンバー・チェンジしたようでドラムとベースが新メンバーになっています。

ランリグ 26位にランリグの9年ぶり14枚目のアルバムにしてラスト・アルバム。全く知らない人達でしたが1973年結成と言う偉い長いキャリアの持ち主です。やっている音楽はスコティッシュ・ケルティック・トラッド、フォーク・ロックとかそんな感じみたいです。サーっと検索した程度じゃ日本語の情報が殆ど見つかりません。過去にはそこそこ売れたみたいなのですが。

 31位にトゥーリン・ブレイクスの3年ぶり7枚目のアルバム。相当久しぶりな感じがしますがそんなに久し振りでもなかったです。ですが前作が46位と奮わなかった為、随分久し振りと感じたようです。今作は前作より売れて良かったですね。

 36位にベリー・トゥモロウの2年ぶり4枚目のアルバム。前作が34位なので固定ファンしか買っていないようです。「UKメタル・コアの次世代リーダー」らしいですが、4枚もアルバム出すとそろそろ新世代と言われなくなってくると思います。

 今週の1曲
 ドリーム・シアターで’the Gift of Music’。歌が終わってからの演奏の充実ぶりが素晴らしいと思います。


ブロック・パーティで’the Love within’。随分音変わりましたね。この曲1曲で判断は出来ないかも知れませんが、もうバンドの音ではありません。まぁこういう傾向の無いバンドではなかったですが。ケリー・オケレケってこんなに朗らかでふくよかだったっけな?


ランリグで’the Story’。結構な年齢だと思うのですが素晴らしく若々しい歌声です。

ユーカツ! UKカツドウ (20 Nov. 2015)

2015年11月20日付UKアルバム・チャート UKアルバム・チャートだけに的を絞り、イギリス特有の憂鬱な軽音楽を紹介するはずだったこのコーナー「ユーカツ! UKカツドウ」
 現在MXTVで放送中の似たようなラノベ原作アニメ3作『学戦都市』『落第騎士』『対魔導学園』だが、前回放送で『対魔導学園』が自分的に一歩抜けた。『プリパラ』から伊藤かな恵、上田麗奈、大久保留美。『チャイカ』から野水伊織、安斉知佳。『トリアージX』から三木眞一郎、白石涼子。これに単体で新井里美を追加と言う強過ぎるキャスト。三木眞一郎と新井里美の会話とか胡散臭過ぎて正視できない。
 さて左のお手製の表が11月20日付けUKアルバム・チャート。こちらがBBCのサイト。ジャケ写、アー写、アーティスト・プロファイル、試聴とか。タブを変えるとシングル・チャートやらインディー・チャートやらも見られます。officialcharts.comの100位までのチャートも見てみると面白いです。

 今週の概観
 今週は初登場8組、アップ2組、ダウン26組、ノン・ムーヴァー2組、リエントリー2組なんですが、今年もこのシーズン、クリスマス・アルバムが入って来ました。
 先週初登場の内ボブ・ディラン、グライムスが40位圏外へ消えて行きました。

イーグルス・オブ・デス・メタル さて今日の本題とも言って良い40位圏外。気になったのは52位イーグルス・オブ・デス・メタルの”Zipper Down”。パリのテロ事件では彼等の演奏中に襲撃された訳ですが、その影響でリエントリーです。それ以上にシングル・チャートの53位に彼等の’Save a Prayer’(デュラン・デュランのカヴァー)が入っています。この曲は今年の「クリスマスに1位にしようぜキャンペーン・ソング」に選ばれました。毎年それらしくない曲を選んでチャートを掻き乱すキャンペーンですが今年はこれです。バンドとしては思いがけぬヒット曲となる訳ですが、本人達は意気消沈して現在音楽活動などする気になれないようです。またデュラン・デュランのサイモン・ルボンはこの曲の印税は寄付すると言っているそうです。

 今週のニュー・エントリーズ
1位 One Direction ”Made In The A.M.”
2位 Justin Bieber ”Purpose”
4位 Jeff Lynne's ELO ”Alone In The Universe”
8位 Andre Rieu ”Roman Holiday”
10位 Ben Haenow ”Ben Haenow”
12位 Kylie Minogue ”Kylie Christmas”
17位 Eva Cassidy ”Nightbird”
39位 Neil Young ”Bluenote Cafe”

 1位にワン・ダイレクションの1年ぶり5枚目のアルバム。知りませんでしたが日本でも170万枚以上売っているそうです。自分は聴いた事無いんですけど。あと以前よりメンバーが1人減っているそうです。

 2位にジャスティン・ビーバーの3年ぶりの3枚目のアルバム。

ジェフ・リンズELO 4位にジェフ・リンズELOの14年ぶり14枚目のアルバム。ここでもまたイギリス人のジェフ・リン好きが炸裂しています。釣られて28位にELOのベスト盤もリエントリーしています。新作に伴うツアーも計画されているそうです。

 8位にアンドレ・リュウのアルバム。この産業クラシック・ヴァイオリニストは毎年このシーズンになるとリリースします。去年は”Love in Venice”で今年は”Roman Holiday”ですか。以前はアバのカヴァー・アルバムとかも出してました。そして1年に何枚もリリースします。まぁ好きなだけ稼いでください。

 10位にベン・ヘイナウのデビュー・アルバム。Xファクター・シーズン11の優勝者の人のアルバム。

 12位にカイリー・ミノーグの企画アルバム。実にカイリーさんらしいです。「クリスマス・スタンダード・ナンバーから、新曲、さらには豪華アーティストとのデュエットも」あるらしいのですが「デュエット・ナンバーには、大御所フランク・シナトラをフィーチャーしたヴァーチャル・コラボレーションの「Santa Claus Is Coming To Town」、イギー・ポップとの「Christmas Wrapping」(The Waitressesのカヴァー)、ジェイムス・コーデンとの「Only You」(Yazooのカヴァー)を収録! 」との事ですが、イギー・ポップとウェイトレシーズのカヴァーと言うのは気になります。ヤズーのカヴァーは’Only You’ですか。そこは’Winter Kills’やろ、と言いたくなります。

エヴァ・キャシディ 17位にエヴァ・キャシディのライヴ盤。この人は96年に亡くなっていますし録音された音源は殆どリリースされ尽くしている筈なので今更何が出てくるのかと思ったらライヴ盤でした。しかも既に発売されている”Live at Blues Alley”のコンプリート・レコーディングになります。CD2枚組、LP4枚組と言うヴォリュームでちょっと聴きたい気分にはなります。

 39位にニール・ヤングのライヴ盤。「CD2枚組の今作は1988年に行われた『ディス・ノーツ・フォー・ユー』ツアー(1987年11月7日〜1988年8月30日間での10か所11公演より)から厳選された楽曲!ホーンを含む、ファンキーでセンシティブなバンド“ザ・ブルー・ノーツ”のレコーディング・メンバー(一部会場除く)勢揃いで、『ディス・ノーツ・フォー・ユー』のアルバムのごとく、「これまでで最もファンキーでとても力強い時期」の作品だけに、力強いバンド・サウンドは耳の肥えたファンだからこそ注目です。」だそうです。

 今週の1曲
イーグルス・オブ・デス・メタルで’Save a Prayer’のライヴ。デュラン・デュランのオリジナルよりカッコイイんだが。しかし何でこの曲をカヴァーしたんだろうな。


ジェフ・リンズELOで’When I was a Boy’。サビのBoyの所にこう言うコードを入れて来るのがジェフ・リンっぽい、との事です。


エヴァ・キャシディで’Nightbird’。これ本当にライヴか?と言うくらい乱れの全く無いヴォーカルに驚く。

Yes! UKを斬る (21 Oct. 2012)

2012年10月21日付UKアルバムチャート 毎週毎週、イギリスのアルバム・チャートだけに的を絞り、感慨に耽るこのコーナー「Yes! UKを斬る」。今週もイギリスは謎が多いぜ。

 さて左のお手製の表が10月21日付けUKアルバム・チャート。こちらがBBCのサイト。ジャケ写、アー写、アーティスト・プロファイル、試聴とか。タブを変えるとシングル・チャートやらインディー・チャートやらも見られます。シングルは全曲ちょっとだけ試聴できます。

 今週の概観
 今週は初登場が9組、アップ7組、ダウン21組、リエントリー1組、ノン・ムーヴァー2組です。
 まずレベッカ・ファーガソンですが、いきなり5位にリエントリーです。イギリスでは何が起きてるんでしょうか?
 さて今週のELOですが、先週発売になった新録ベストが圏外に消えました。でもジェフ・リンの新作はまだ31位に残っています。しかし一番売れてるのは17位の2005年発売のベスト盤。みんな新しいELOなんか聴きたくないって事ですね。ジェフ・リンも昔のまんまのELOをやってろって事です。イギリスの大衆はそう言ってます。しかし先週までElectric Light Orchestraだった表記が今週からELOになってます。こう言う表記揺れがBBCらしいです。
 今週のノン・ムーヴァーはコールドプレイとフローレンス+ザ・マシーンですが、しつこい連中だな。
 で、39位のベン・ハワード。お前いっつもこの辺りに居るのな。2012年の裏MVP、裏ベスト・アルバムじゃないのか。
 そして先週初登場の8組の内オール・タイム・ロウ、テイム・インパラ、キッス、ミーカ、バーブラ・ストライサンド、新しいELOの6組が1週間で消えました。

 今週のニュー・エントリーズ
1位 Jake Bugg ”Jake Bugg”
3位 Leona Lewis ”Glassheart”
6位 Bat for Lashes ”The Haunted Man”
10位 Art Garfunkel ”The Singer”
16位 Bellowhead ”Broadside”
21位 Diana Krall ”Glad Rag Doll”
23位 Donald Fagen ”Sunken Condos”
28位 Friar Alessandro ”Voice From Assisi”
40位 Of Monsters and Men ”My Head Is An Animal”

 1位にジェイク・バグのデビュー・アルバム。現在18歳のSSWでノエル・ギャラガーやストーン・ローゼズのサポートなんかをやってた人。今後はスモウ・パトロールのサポートが控えてるらしい。NMEにディラン・ミーツ・アクモンとか書かれたらしい。が、自分は若くして成功してる人を見ると素直に妬むので「リア充、爆発しろ」とか思う。「僕等の友達が成功したら、それが北部人なら尚悪い。できる事ならメチャクチャにしてやりたい」’We hate it when our friends become successful’byモリッシーさん。

 3位にレオナ・ルイスの3rdアルバム。レオナ・ルイスは女性R&BシンガーでXファクターの優勝者らしい。歌が凄い上手いらしいよ。

バット・フォー・ラッシーズ 6位にバット・フォー・ラッシーズの3年ぶり3枚目のアルバム。変なジャケットなので気になっていたがチャート・インしてた。全然知らないバンドだったけど3枚もアルバム出してるのか。前作も5位まで上がってるらしい。リンゴ・スターがお気に入りと言うのは彼女の今後のキャリアにどう作用するんでしょうか。尚、今作はポーティスヘッドのエイドリアン・アトレイも1曲参加。

 10位にアート・ガーファンクルの2枚組ベスト盤。彼のキャリアを総括する渾身の自選ベストらしい。イギリスでは最近リリースされたのかな。アメリカでは8月にはリリースされてたみたいなんだけど。しかしアート・ガーファンクルのソロってジョン・オーツのソロに匹敵する存在感だな。ポール・サイモンはリマスターしただけで売れるんだけど。

ベロウヘッド 16位にベロウヘッドの4thアルバム。メロウヘッドなら知ってるんだが。何か11人も居るフォーク・バンドらしくてトラッドをやったりしてるみたい。全然知らんバンドでした。アイリッシュじゃないポーグスみたいな感じ?ポーグスからアイリッシュと言うアイデンティティーを抜くのはどうかと思うけど。まぁ形として。

 21位にダイアナ・クラールの新作。全然知りませんでしたがカナダ出身のジャズ・ピアニスト&シンガー。と説明するよりエルヴィス・コステロの奥さんと言った方が通りが良いんじゃないかと思う。Amazonのレヴューが面白かったわ。そうかジャズじゃないのか、残念。ただ自分はトミー・リピューマも苦手なんだよね。

ドナルド・フェイゲン 23位にドナルド・フェイゲンの6年ぶり4枚目のアルバム。相変わらず寡作と言うか。それでも1stから2ndまでの11年に比べれば短い方か。まぁ地味なチャート・アクションだけど出せば一応チャート・インするんだな。前作が35位らしいのでそれに比べると売れてるのか?

 28位にフライアー・アレッサンドロのアルバム。UKチャートではお馴染みの時々入るクラシック系の人。「イタリアはアッシジの聖フランチェスコ聖堂の修道士「Alessandro Brustenghi」が、「Friar Alessandro」としてテノール歌手デビュー!」らしい。

 40位のオヴ・モンスターズ・アンド・メンだが先週41位で今週40位をニュー・エントリーと呼ぶのか?リエントリーじゃないのか?BBCのこの辺の基準がどうやっても分からない。


 今週の1曲
バット・フォー・ラッシーズで’All Your Gold’。意外と灰汁の無い美声だね。PVの撮影場所が仏ヶ浦みたいだ。まぁブライトン出身らしいからその辺で撮ってるとは思うんだけど。


ベロウヘッドで’10000 Miles Away’なんだけど、昨今のフォークブームに乗っかってるのかな。垢抜けたポーグス。トラッド寄りのマムフォード・アンド・サンズって感じ?


今週の初登場で名前を知ってたのはアート・ガーファンクルとドナルド・フェイゲンだけだったよ。という訳でドナルド・フェイゲンで’Miss Marlene’、しかしドナルド・フェイゲンとしか言い様の無い音してるな。

Yes! UKを斬る (14 Oct. 2012)

2012年10月14日付UKアルバムチャート 毎週毎週、イギリスのアルバム・チャートだけに的を絞り、世論を占うこのコーナー「Yes! UKを斬る」。外国人に日本語でCharity(慈善)とHypocrisy(偽善)は発音が極めて似ていると言うとバカウケするらしいんだが、それはつまりこう言う事か。

 さて左のお手製の表が10月14日付けUKアルバム・チャート。こちらがBBCのサイト。ジャケ写、アー写、アーティスト・プロファイル、試聴とか。タブを変えるとシングル・チャートやらインディー・チャートやらも見られます。シングルは全曲ちょっとだけ試聴できます。注目のPsyさんは3位に後退です。もうちょっと長続きして世間を掻き回して欲しかったんだが。

 今週の概観
 今週は初登場が8組、アップ8組、ダウン18組、リエントリー3組、ノン・ムーヴァー3組です。
 まず3位のミューズですが1週でマムフォード・アンド・サンズに1位を奪還されてます。弱っ。そしてマルーン5ですが5週連続の27位はならず16位に順位を上げてやがります。そんな事より、もうこんなチャート見た事ないよ。今週はELO&ジェフ・リン祭です。先週のベスト盤の突然のリエントリーは前夜祭だったんだな。今週は何とそれにジェフ・リンの新作とELOの新ベスト盤が加わると言う謎の事態。新旧のベスト盤がチャート・インしてるのなんてホイットニー・ヒューストンが死んだ時以来じゃないか。ジェフ・リン死んだのか?
 そして先週初登場の8組の内ヴァン・モリソン、ジョン・ウィルソン・オーケストラ、ロウワー・ザン・アトランティス、ベス・オートン、フライング・ロータス、トーリ・エイモス、パパ・ローチの7組が予定通り1週間で消えました。ジョン・ウィルソン・オーケストラは消えたけどエレクトリック・ライト・オーケストラが2枚も入ってるから良いよね。

ジェフ・リン新作 今週のニュー・エントリーズ
2位 Ellie Goulding ”Halcyon”
7位 Jeff Lynne ”Long Wave”
8位 Electric Light Orchestra ”Mr Blue Sky: The Very Best Of”
9位 All Time Low ”Don't Panic”
14位 Tame Impala ”Lonerism”
21位 KISS ”Monster”
24位 Mika ”The Origin Of Love”
31位 Barbra Streisand ”Release Me”

 2位にエリー・ゴールディング2年ぶりの2枚目のアルバムが初登場で2位。イギリスのアルバムチャートで初登場が1位じゃないって珍しいんだけど。2を並べたかったのか?フォークトロニカとか良く分からんジャンルに分類されてたりする。でも聴いた感じは普通のポップスかな。

 7位にジェフ・リンの2ndアルバムらしい。この人のソロが何枚目でも構わない気がするが、何と22年ぶり2枚目のソロらしいです。そしてカヴァー・アルバムみたいです。まぁ恐らくオリジナル遥かに凌駕するクオリティーの音と演奏を聴かせてくれてる事でしょう。

ELO新録ベスト 8位にELOのベスト盤。10位にもベスト盤が居る。ジェフ・リンが死んだからELOが突然売れてるのかと思ったらそんな事は無かった。凄い勢いで働いてる。このベスト盤は何とジェフ・リンの自選で全曲新録音と言う気合いのベスト盤なのだ。これは確かに古いベスト盤と聴き比べしたくなる。しかしジェフ・リン、自分が影響を受けた音楽のカヴァー集とELOの新録ベストを同時に出して物凄い勢いで過去を総括してるが、死ぬのか?

 9位にオール・タイム・ロウの新作。邪魔なんだよ。俺は2種ELOのベスト盤の上にジェフ・リンのソロがトッピングされた「イギリス人の魂3段重ね」が見たかったんだよ。

テイム・インパラ 14位にテイム・インパラの2ndアルバムらしいんだけど、何者だよ。オーストラリアのサイケデリック・ロックバンドらしいんだけど。サイケデリック・ロックって、本気ですか?
 あとさっき知ったんだけどこのバンド日本ではターム・インパラって呼ばれてるらしい。Tameでターム。どうやったらそう読める?

 21位にキッスの3年ぶり20枚目のアルバム。邦題は『モンスター〜地獄の獣神』やぱりキッスのアルバムには「地獄の」が付かないとね。しかし21位って売れてんだか売れてないんだが、盛り上がってるんだか盛り上がってないんだか分からないポジションだな。まぁどうせライヴじゃ昔の曲しか盛り上がらないんだろうけど。

バーブラ・ストライサンド 24位にミーカの3年ぶりの3rdアルバム。検索するとアルバムが発売になると言うニュースは沢山見つかるんだが、内容に言及したニュースが殆ど見当たらないのは何故だ?

 31位にバーブラ・ストライサンドの未発表曲集。だから”Release Me”ってタイトルなのか?山程あるアウトテイクの中から本人が自信を持って選び抜いた選曲らしいよ。

 今週の1曲
ジェフ・リンで’Mercy Mercy’。1人で頑張ってるな。


テイム・インパラで’Elephant’なんだけど、こいつ等面白いかも。音がアホでバカ。いつの時代を生きてるんだ?


バーブラ・ストライサンドで’I Think It's Going to Rain Today’。面白いPVだね。

Yes! UKを斬る (7 Oct. 2012)

2012年10月7日付UKアルバムチャート 毎週毎週、イギリスのアルバム・チャートだけに的を絞り、未来を導くこのコーナー「Yes! UKを斬る」。今世界で一番ホットな人、PsyさんですがUKシングル・チャートは1週間で1位陥落です。リアーナに1位を奪取されました。リアーナ相手じゃしょうがないね。それでも2位だから大健闘でしょ。まぁだからってアルバム出しても売れる人ではないとは思うけど。あっ今、急にバビロン・ズーを思い出した。ヤス・ナン、何処へ消えた。君は宇宙人だったのか?

 さて左のお手製の表が10月7日付けUKアルバム・チャート。こちらがBBCのサイト。ジャケ写、アー写、アーティスト・プロファイル、試聴とか。タブを変えるとシングル・チャートやらインディー・チャートやらも見られます。シングルは全曲ちょっとだけ試聴できます。

 今週の概観
 今週は初登場が11組、アップ7組、ダウン18組、リエントリー1組、ノン・ムーヴァー3組です。
 まずマルーン5が遂に4週連続27位の快挙を成し遂げました。凄い!4週連続27位って普通に考えると4週連続1位より難しいぞ。自分の知る限りそんな事を成し遂げたバンドは他に知らない。調べた事も無いし、そんな事を話題にする奴も居ないが。
 そして11月に”Born to Die”のパラダイス・エディションとか言うデラックス盤の発売を控えたラナ・デル・レイが12位に上げている。このデラックス・エディションがCD2枚組で従来盤に比べ8曲〜11曲多い(最初の段階で既に2種類あったんだよ)。そんな物の発売を控えてるのにチャートを上昇している理由が分からん。
 そして先週初登場の8組の内ルーシー・ローズ、ノー・ダウト、ディーコン・ブルー、ビーチ・ボーイズ、スティーヴ・ハリスの5組が予定通り1週間で消えました。

 今週のニュー・エントリーズ
1位 Muse ”The 2nd Law”
6位 The Overtones ”Higher”
10位 Electric Light Orchestra ”All Over The World: The Very Best Of”
14位 DJ Fresh ”Nextlevelism”
15位 Van Morrison ”Born To Sing: No Plan B”
18位 John Wilson Orchestra ”Rodgers & Hammerstein At The Movies”
25位 Lower Than Atlantis ”Changing Tune”
26位 Beth Orton ”Sugaring Season”
34位 Flying Lotus ”Until The Quiet Comes”
36位 Tori Amos ”Gold Dust”
37位 Papa Roach ”The Connection”

ミューズ 1位にミューズの3年ぶり6枚目のアルバムが初登場で1位。自分にしては珍しく、もうこのアルバム聴いたんだけど前作と大分音的に変わっててビックリした。ロンドン・オリンピックの公式何とかソングになってた’Survival’が超大袈裟なクイーンみたいなロックだったのでああ言うアルバムになるのかと思いきや、そんなのはせいぜい2曲。今’Madness’がシングル・チャートに入ってるけど、どちらかと言えばああ言うクラブ/ディスコ系の曲が多い。前作がへヴィメタだったので、メタル路線期待してたがこう来るとは思わなかった。

 6位にジ・オーヴァートーンズの2ndアルバムらしい。「UKで最も熱いヴォーカル・ハーモニー・グループ」らしいよ。男性5人組のコーラス・グループ。ドゥーワップっぽい感じ。

 10位にELOのベスト盤、ってまたかよ。イギリス人はどんなけELOとジェフ・リンを愛してるんだよ。こんな新曲を全然書かない奴のベスト盤を何枚買えば気が済むんだ?てか、このベスト盤2005年リリースなんだけど。何の理由で10位なんだよ。訳が分からない。しかも近い内にまた別のベスト盤が出るらしいんだよね。もう何がなんだか。

 14位にDJフレッシュの2年ぶり3枚目のアルバム。ずっとシングル・チャートでは名前を見かけてたけど、ここに来てアルバムをリリース。ドラムンベースやダブステップの人らしいね。

 15位にヴァン・モリソンの4年振り34枚目のスタジオ・アルバム。DJフレッシュの次にヴァン・モリソンが来るってのが猛烈にイギリスっぽい。しかしアルバム・タイトルが偉い気合い入ってるな。「歌う為に生まれてきた。他は無い」こう言う事を言って良い人は限られてるのでどんどん言って下さい。

 18位にジョン・ウィルソン・オーケストラのアルバム。ジョン・ウィルソンって人は指揮者でこのアルバムではミュージカルの音楽をオーケストラで演奏してるっぽい。詳しくはこっち見て。

 25位にロワー・ザン・アトランティスの3rdアルバム。何かロック・バンドみたいだから興味無いわ。

ベス・オートン 26位にベス・オートンの6年ぶりの5枚目のアルバム。さっき調べたらこの人こんなに寡作だったのか、何気にアルバム全部持ってるじゃん。そして自分と同い年で誕生日が2ヶ月違いだった。昔に比べてすっかり地味な人になってるけど最近のインディー・フォーク・ブームに乗っかってドンと売れて欲しい気がするが、初登場でこの順位じゃ無理か。しかしこのアルバム、アンチってレーベルからリリースされてんだけど、何そのレーベル。

 34位にフライング・ロータスの2年ぶり4枚目のアルバム。ちょっと検索しただけで賛辞の嵐。そんなに凄いのか?物凄く評価の高い人だけど、前作の”Cosmogranma”を聴く限りそこまで凄いとは思わなかったんだよねぇ。興味はあるけどCD買ってまで聴くかと言うと微妙だな。

トーリ・エイモス 36位にトーリ・エイモスの1年ぶり13枚目のアルバム。このアルバムはまだ聴いてないが既に入手済み。遂に初登場36位か。どんどん地味なチャート・アクションになっていくぞ。次のアルバムはチャートに入るか不安になって来た。
 トーリ・エイモスと言うだけで買ってしまうので中身を全く確認してなかったが、さっき曲名を見てセルフ・カヴァー・アルバム(非ベスト盤な所がトーリ・エイモスらしい)である事を知る。ただ相当リコンストラクトしてる風。前作”Night of Hunters”が自分の2011年のベスト・アルバムだったので今作も期待。

 37位にパパ・ローチの3年ぶり6枚目のアルバム。こう言う商業ベースに乗ったアメリカン・オルタナ勢も売れなくなったな。時代の流れかな。そもそもイギリスでは大して売れてないか。まぁでもアメリカでは商売になってるのか。

 今週の1曲
ミューズで’the 2nd Law:Unsustainable’


ベス・オートンで’Magpie’


トーリ・エイモスで’Flavor’

UKを斬る! (17 Jul 2011)

7月17日付UKアルバム・チャート 毎週毎週イギリスのアルバム・チャートにだけ話題を絞って勝手な事を言うこのコーナー「UKを煮る!」。果たして今週はどんな感じなんでしょうか?左がお手製、7/17付UKアルバム・チャート。BBCのサイトはこちらから。因みにアルバム・チャートの他、シングル・チャート、先週のシングル・チャート、ダンス・シングル・チャート(実際の所、普通のシングル・チャートと大して変わらない)が見れる様になってます。

 で今週もアデル、ビヨンセ、レディー・ガガの三つ巴状態が続いております。大きな変動は有りませんが、ビヨンセが3週目にして1位から陥落。ここに来てまたアデルの”21”が1位を再奪取。俺が”21”を買ったからか?いや”4”も一緒に買ったんだが。
 そしてアデルの”19”がガガを蹴落とし3位に浮上。でもガガはまだ4位にしがみついてます。お陰でチャートの1位〜3位は”21”、”4”、”19”と言う、何だよ、馬券の予想か?これは来週はまたどうなってるんでしょうか?この際なので平成のアリソン・モイエ、アデルにはこのまま次のアルバムが出るまで売れ続けて貰って”19”、”21”、”23(予想)”でトップ3を占拠しギネスに載って欲しい。

 今週のニュー・エントリーズ(6組)
5位 The Horrors ”Skying”
14位 Big Time Rush ”BTR”
17位 David Guetta ”One Love”
19位 Andrea Bocelli ”Vivere, the Best of”
20位 Incubus ”If Not Now, When?”
24位 Ricky Martin ”Greatest Hits”

 今週はこれって言うニュー・エントリーは居ないな。誰だよビッグ・タイム・ラッシュって?調べたら物凄くどうでも良かった。インキュバスの新譜か、来週は居ないだろうな。リッキー・マーティンのベストか、これもワンダー・マンだな。デヴィッド・ゲッタとアンドレア・ボチェッリがいきなり上昇してるが、こう言うのはリエントリーと言わないのか?ただアンドレア・ボチェッリみたいな人がチャートに入ってくるのはイギリスでは時々あるね。

 先週のワンダーマン(1週間で消えた人)
先週30位 Yes ”Fly From Here”
先週35位 Benjamin Francis Leftwich ”Last Smoke Before The Snowstorm”

 先週はニューエントリーが4組しか居なかったと言うはあるが、何とワンダーマンが2組しか居ない。予想外。自分の予想では全部1週で消えるかと思ってたんだけど、ビヴァリー・ナイトとセレーナ・ゴメスがチャートの下の方に居残りました。ってまだELOがそこにいるのかよ。ジェフ・リンは本当にイギリス人に愛されてるな。

一応ジャズ風 他に自分が意外と思っている所では38位のビッフィ・クライロ。こう言うバンド物はよっぽど人気が無ければすぐに圏外になるもんだが3週もチャートに居る。デビューした頃から知ってるけど売れる様になったんだな。
 33位のボン・イヴェールも健闘中。
 26位、27位はまたケイティーBとプランBのB二段重ね。
 21位ヴァクシーンズが大幅アップ。
 先週自分がエセ・ジャズと切って捨てたカロ・エメラルド(左の写真がジャケット)が6位に上昇、と実はジワジワと売れて来ていると言う事実に軽く驚愕。

 と言う訳で今週の1曲。別に良いと思ってる訳じゃないけどカロ・エメラルドで’That Man’。本国オランダではこのアルバム”Deleted Scenes from the Cutting Room Floor”は30週アルバム・チャート1位でマイケル・ジャクソンのスリラーの記録をあっと言う間に更新したそうな。
 ジャズって扱いでなければ切って捨てもしなかったんだろうが、少なくとも自分はジャズとは思わなかった。「これは新しい」と言う意見も見たが、自分的に目新しさは無し。むしろダサさばっかり目に付いたんだが。多分自分の様な音楽ヘヴィー・ユーザー向けではなく、徹底的にライト・ユーザーに的を絞ったんだろう。音楽のユニクロと言えば分かり易いだろうか。新しくない、センス良くない、奇抜な事は何もしない、完全に大衆向け。レディー・ガガが努力で一般層の支持を勝ち取ったのとは完全逆パターン。
 凄く分かり易いベタな事ばっかりやってるトラックの上で上手い人が歌ってます。因みに日本発売はしてない。

UKを斬る! (10 Jul 2011)

7月10日付UKアルバムチャート 毎度UKアルバム・チャートのみに話題を絞ったバカバカしい話を垂れ流すこのコーナー「UKを斬り倒す!」。今週はどんな感じでしょうか?まずは左が自分がBBCのチャートをコピペしてエクセルで作る、7/10付けUKアルバム・チャート。少しずつ見易くなる様に改良しています。

 で、早速見ていくとトップ3が先週と全く動き無し。ビヨンセ、アデル、レディー・ガガの三つ巴状態が続いています。毎週UKを斬ってる関係上、この辺も聴いてないとマズイのでアデルの”21”とビヨンセの”4”はアルバムを買ってみました。セロニアス・モンクのアルバムをあと4枚聴いたら聴いてみようと思います。ガガ?あれは聴かんでも内容分かるからいいわ。

只今21週目 アデルとテイク・ザットが微妙に入れ替わってるね。アデルのこのイギリスでの人気は何なんだろう?

 7位のカロ・エメラルドだけど結構しつこく上位にいるね。初登場した時これは良いかなと思ってYoutubeでチェックしたらイマイチだった。オランダー人ジャズ・シンガーって事になってるけど普通のジャズがこんなに売れる訳もなく、ちょっとジャズっぽいダンス・ミュージック(非クラブ・ミュージック)だった。

 そして39位のELO、またチャートイン。脅威の150週。ジェフ・リンのメロディーはどこまでイギリス人の心に響くんだ?

 今週のニュー・エントリーズ(4組)
13位 Beverley Knight ”Soul UK”
15位 Selena Gomez & The Scene ”When The Sun Goes Down”
30位 Yes ”Fly From Here”
35位 Benjamin Francis Leftwich ”Last Smoke Before The Snowstorm”

 今週のニュー・エントリーズは知ってる様な知らん様な。13位ビヴァリー・ナイトはR&B、15位セレーナ・ゴメス&ザ・シーンだがAVEXよ、これは無いだろ「段差ブル」って。30位のイエスは新譜かよ。35位のベンジャミン・フランシス・レフトウィッチってのは知らなかったので聴いてみた。一言で言えばフォーク。最近は辛気臭いのが流行るんだな。あっそれがイギリスか。イギリスは昔からそうでした。現在その親玉がアデルです。

 先週のワンダーマン(1週間で消えた人)
先週25位 Gillian Welch ”The Harrow & The Harvest”
先週30位 Limp Bizkit ”Gold Cobra”
先週34位 Ludovico Einaudi ”Islands Essential”

 リンプ弱ぇ。ジリアンもルドヴィコも今週居る訳ないわな。

 と言う訳で今週の1曲。遂にアデルを取り上げよう。抜群の安定感でチャートの上位に居座り続けるアデル。このPVでもやはり抜群の安定感を発揮しております。動かないと痩せないよ。でも、ぽっちゃりがかわいいんです。’Roll in the Deep’

UKを斬る! (12 Jun 2011)

12 Jun 2011 UKチャート 毎週UKアルバム・チャートだけに焦点を絞って、気になった事を適当に見繕って、適当な事を語るコーナー「UKを斬る!」。これが「江戸を斬る」のパクリだと言う事に恐らく誰も気付いていない。

 という訳で今週もUKアルバム・チャートを斬りましょうか。まず、そりゃ何と言っても目玉は初登場1位のアークティック・モンキーズの新譜”Suck It and See”でしょう。2週連続1位だったレディー・ガガは3位にまで蹴落とされてるんだが、2位は相変わらずアデルの”21”。流石に”19”は5位まで落ちたか。イギリスでのアデルVSガガ抗争はガガに意外と持続力が無く、アデルの粘り勝ちかも知れない。来週辺りかなりはっきりすると思う。

 しかし先週の地味なチャートに比べると今週の初登場の多い事。9アーティストが初登場している。個人的には19位のアイアン・メイデンのベスト盤”From Fear to Eternity”が気になるが、これはELOのベスト盤と同じ位、音楽シーンへの影響が無いので無視する。24位のディペッシュ・モードのリミックス盤がその仲間に入らない事を願う。素晴らしいリミキサー陣を使っていて、時代への目配りをちゃんと感じさせるし。

 で初登場が沢山居るんですけど、先述の3組とグリー・キャスト以外、何処の誰とも分からんのですよ。てかグリー・キャストはいい加減にしろよ。年に何枚出してるんだ?何か向こうの人気テレビ番組の出演者が大挙して歌ってるみたいなんだけどさ、こう言うのが売れ続けてるのも狭いイギリス特有の現象として一応扱っておこう。

 でジャッキー・エヴァンチョ、ワンダーランド、フランク・ターナー、オール・タイム・ロウ、インナと初登場組が居るがよく分からん。とりあえずオール・タイム・ロウをYoutubeで見たら若造パンクでがっかりした。

 先週の初登場組の中でジャーニーとデス・キャブ・フォー・キューティーとブラック・ストーン・チェリーって言うアシッド・ブラック・チェリーみたいな名前の連中が予想通り1週で消えたな。1週で跡形も無く消える連中が結構居るんでUKチャートは毎週のチェックが欠かせない。アシッド・ブラック・チェリーも何者か分からないんだが。

結構売れっ子プロデューサーらしい アルバムではないがシングル・チャートの6位にコールドプレイのニュー・シングル’Every Teardrop Is a Waterfall’がチャート・インした。初登場6位と言うのはちょっと低いんじゃないかな。今のコールドプレイの人気なら初登場1位でもおかしくない筈なんだけど。自分はコールドプレイは1stアルバムだけで終わったので、正直どうでも良いです。

 つー訳で今週の1曲は今週16位に入ってるチェイス・アンド・ステイタスの”No More Idols”から’Hitz ft. Tinie Tempah’。これまで全く触れてなかったけど、音聴いたらカッコイイわ。こう言う物を皆さんに知って頂きたい。いかにも今風のイギリスの音って感じ。
 えっアークティック・モンキーズはスルー?当たり前じゃ、ロック・バンドなんか聞くか。

UKを斬る! (5 Jun 2011)

UK-5Jun2011 毎週BBCのアルバム・チャートにだけフォーカスして気になった事をダラダラと書き連ねる「UKを斬る!」のコーナー。しかし第2回目にしていきなり地味。今週は派手なチャート・アクションは無いな。

 左隣が6/5付けUKアルバム・チャート。1位から3位までは先週と変わらず1位がレディー・ガガの”Born This Way”で2位がアデルの”21”、3位がアデルの”19”。先週はレディー・ガガの”the Fame”が追いかけて来て、レディー・ガガとアデルの一騎打ちか?と思わせたが、今週は落ちてます。ハデ女「ガガ」VSジミ女「アデル」の戦いは、実質的にはアデルの方が優勢なんじゃないか?そう言う所がイギリスらしい。

 しかし今週のチャートは地味だな。初登場はそれなりにあるんだが、チャートを上がってるのが少なく、落ちてるのばっか。上がってるのを見ると先週紹介したアロー・ブラックがまたチャートを上って8位だね。

船酔いスティーヴ、おぇ 初登場で見ると6位のシーシック・スティーヴ(左の写真)と24位のデス・キャブ・フォー・キューティーがちょっと注目かな。船酔いスティーヴは前作がチャート・インした時に余りに名前にインパクトがあったので「何じゃこりゃ」と思ったのを覚えている。どんな音してるんだ?

 まぁチャートの上位はヤングの熱気でムンムンしてるんだが、いきなり10位のステイタス・クオーって何だ?他にもELOのベスト盤とクイーンのベスト盤が初登場。あとジャーニーってこれ新譜か?それともベスト盤か?この4枚の初登場のせいで、いきなりチャートから加齢臭が漂って来る。今は21世紀だよな、70年代でも80年代でもないよな。まぁそう言った意味ではシャーデーのベスト盤やケイト・ブッシュの新譜も加齢臭がして来てもおかしくは無いのか。

 しかしウィキペディア見てるとステイタス・クオーはイギリスの国民的なバンドって事になってるようだな。新譜が出ると一応チャート・インしてるみたいだし、ベテランがきちっと活動して売れてるってのは良い事なのかも知れない。クイーンの何度目かのベスト盤とかよりは健康的な状態かも知れない。

 と言う訳で今週の1曲。船酔いスティーヴで’Dog House’って、こりゃまた珍獣見つけちまったかな。何だよこの弦が3本しか張ってないギターはよぉ。これがアルバム・チャート初登場6位なのか?
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iwai/h

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