ネジケン街道が終わり、極度の緊張で張り詰めた生活から
解放された僕の頭は、いよいよ再び次作のプラネットマンへと
突入しつつあります。
(スクリュー・キッド下半身、ショックアイの販売に関しては
準備でき次第ブログやSNSでご案内いたします)

たまっていたブログのコメントももう一度じっくり
読み返しながら、返信させていただきました。

厳しい意見にももう一度向き合って返信をさせてもらったので、
返信終わったら、ドッと疲れて何もする気がなくなったほどです(笑)

でも、何かを表現することを仕事にしている以上、
いいことも悪いことも、常に向き合い続けないといけません。

というわけで、ネジケンの生産でだいぶ先送りにしていましたが、
今日は賛否真っ二つ、様々な意見を頂いたプラネットマンに関して、
問題の?原型を作った張本人である自分が、
責任をもって解説をさせて頂きたいと思います。


まぁ、本当にたくさん意見を頂きました。
しかもどれも長文(笑)

それもこれも、『キン肉マン』への愛溢れる方々に、
検討会を通して、もう一度プラネットマンに向き合ったもらったことで
当時の熱量や思い入れを思い起こさせたからだと思っています。


無関心が一番怖いですから、そういう意味では第1の関門を
突破したとも言えるかもしれません。


さて、その意見ですが、もちろん肯定的な意見もたくさん
頂きましたが、否定的な意見としては大きく次の
ようなものがありました。

・旧章の6騎士版スタイルで欲しかった。
・ずんぐりむっくりの当時の体型がよかった。
・パンツが球体がよかった。
・腕の組み方が不自然。


ざっくり大きく挙げるとこんなところでしょうか。


僕は常日頃、伝わらなかったら「負け」と思っていますので、
正直一つ一つの意見に対して、あれこれ反論したくはありません。

人の印象や評価というのは、言葉で説明したところで
覆るものではなく、ひたすら行動と結果に対して
第3者が判断するものだと思います。

ですから、批判が出たという事実は重く受け止め、今後の糧としながらも、
今はただ、自分の信じる道を突き進むのみと考えています。

まだ修正がありますし、色が乗って、手にとってもらえれば
最終的には満足して喜んでもらえると信じて、
高いモチベーションで頑張るしか僕には方法がありません。


前置きが長くなりましたが、そんな自分の決意や考えはありながらも、
説明しなくては収拾がつかない状況にはなっていますので、
自分が目指す理想のCMCプラネットマンというのは
どういうものなのか?ということを書いて行きたいと思います。




反対意見を見ていると、まず
「CMCとは何なのか?」
そして「旧章、新章スタイルとは
何なのか?」というところから
紐解いていかないといけないなと感じました。



このプラネットマンは、CMC、
正式にはCCP Muscular Collectionという
フィギュア会社CCPがリリースを続ける
キン肉マンのフィギュアシリーズです。

このシリーズのコンセプトは単純明快。

「もし超人が実在したら?」


作品によって原作との距離感はまちまちではありますが、
基本的には、CCP代表の元プロキックボクサー延藤直紀氏の
格闘家としての目線をふんだんに盛り込んだ、
筋肉のリアリズムを中心に超人の肉体を考察していく
アレンジありきのシリーズです。

反対意見で、当時のずんぐりむっくりの体型がいいというような
ものもありましたが、基本的には、肉体的な強さや、バランスも含めた美しさを
求めていくシリーズなので、そういった表現は難しい、ということになります。


例えば以前の記事でも書きましたが、自分の作った6騎士ザ・ニンジャも
相当フォルムを変更しています。


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漫画の体型↑
DSC_0723
↑CMCザ・ニンジャ。スラッとして顔も小さくなっています。
別物と言われたら別物ですね。


さぁ、ここまではご理解いただけると思います。

多分多くの方は
「違う、そうじゃねぇ。そんなことは分かってる。
そうじゃなくて、デザインとして、スタイルとして
旧章の6騎士版が欲しかったんだ」
と思われているんだと思います。

もちろん分かります。


ですから、ここからが本題です。

旧章のプラネットマンとは何なのか?

新章のプラネットマンとは何なのか?


ということです。


旧章と言っても、この初期登場のプラネットマンスタイルが
よかったという人はごくごく少数だと思います。

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好みは人それぞれですから、その意見が間違っているとかではありませんが、
全ての人の望みを叶えるのは、特に今回のプラネットマンでは不可能なので、
こちらをご希望だった方にはごめんなさいという他ありません。

多くの方はこちらですよね?


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ちなみに新章がこちらです。


名称未設定 2

僕が今回選んだスタイルは新章に近いフォルムであり、
新章のポーズでした。

プラネットマン画像


それが怒りを買った訳ですね。
6騎士編のプラネットマンではない、と。


でも、結論から言いますが、僕の中では6騎士編のプラネットマン、
正確には「6騎士編のCMCプラネットマン」として
成立するんです。


おっと!まだメガホンを投げ入れないでくださいね!


どういうことか説明していきます。


まずCMCというのが、理想の肉体を求めていくシリーズなので、
フォルムは当然変わります。
スニゲーターだって、アシュラマンだって変わっています。

肉体的なバランスだけでなく、アーマーや惑星の大きさも吟味していきます。
絵のまま作ると中の肉体が肩幅の異様に大きな人になるので、それを調整したり、
肩関節や手首も実際に可動して動けるであろう大きさにしています。

そのCMC的な考え方の中で、一番ネックというかカッコイイ表現の難しい部分が
皆さんがご指摘されているパンツです。

ご指摘の中には球体だとおっしゃる方が多いですが、原作を読み返すと
本当の意味で球体だったのは、最初の方だけで、徐々にパンツ寄りに
デザインが変わっていきます。

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↑前述したように、最初がこれ。

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↑最後の方にはこれくらいになっていきます。


この形を作るとしてもオムツのような形になってしまいます。

果たしてそれが、立体として、フィギュアとしてカッコいいのか?・・・



とはいえ、僕もそれだけでは、勝手にパンツにするという
判断へは向かいません。

その判断の後押しというか、答えになったのが
新章で示された中井先生の理想のプラネットマンの姿です。

名称未設定 2
↑重複しますがこれです。


どなたかのコメントでもありましたが、
失礼を承知で言わせて頂くと、旧作のプラネットマンの
デザインの変遷を見るにつけても、やはり「迷い」を感じてしまいます。

描きながら少しでもよく見せようと変化していっている印象です。

その「迷い」への答えが、僕の中では新章のプラネットマンなんです。

さらに言うと、いくらそこで示されたプラネットマンが、理想的だとしても
コスチュームが全く違っていたとしたら、さすがに僕も
それを今回のCMCプラネットマンでは取り入れません。
時系列的にもおかしくなるからです。

では、もう一度考えてみてください。

この新章のプラネットマンと旧章のプラネットマンは、
コスチュームが異なりますか?



僕の答えはです。


僕には旧章のプラネットマンのコスチュームを
かっこよく「解釈」したものが
新章のコスチュームなんだと思えてなりません。


パンツを履き替えたわけではないんです。


これは後付けかもしれませんが、新章以前の絵にも
それは表れています。

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これは旧章でミキサー大帝に分離された95万パワーのキン肉マンが
超人墓場をさまよっているところですが、この時の
プラネットマンはほぼパンツです。

これだけでは弱いと思いますが、さらに
集英社ジャンプリミックス『キン肉マン』黄金のマスク編2の
表紙イラストではこうなっています。

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完全にパンツです。


つまり、中井先生の理想のプラネットマンの姿は、
早くからパンツ姿なんです。

その理想をCMCプラネットマンが受け継ぐのは、僕には
どうしてもおかしいことだとは思えないんです。



もちろん僕も、カードの切り方は間違えたかなと思っています。

それは、イベント発表時に「鼻なしの顔」で展示したことです。

僕としては鼻がない顔も十分旧プラネットマンのイメージとして
成立していたので、特に違和感はなく、むしろ本命はこっちくらいに
思っていたのですが、それがさらに「旧章でない」という反発を
呼んだのかなと思っています。

実は鼻ありの初期登場のデフォルメテイストに寄せた顔もすでに作ってたのですが、
あまりしっくりこなかったので、イベントでは発表しませんでした。

ニンジャ同様、肉体をスラッとさせても成立する初期登場顔に
したいので、こちらはこれからもう一度作り直す予定です。

ちなみに上の超人墓場でも、以前挙げた2世での集合写真のイラストでも
プラネットマンは鼻がありませんが、何故か僕も
プラネットマンは鼻がない方がプラネットマンらしい気がしていました。

その感覚の相違はあったんだと反省しています。
(あっ、肩の色全然違うな)

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と、まぁ鼻問題はともかく、
僕としてはパンツに関しては、新章デザインでも
6騎士編のコスチュームとして問題ないと考えていたわけです。
むしろよりCMC的だと。

なので、当初は顔の付け替えで、新章顔と
初期登場とでどちらも楽しめるような仕様にしようかと思っていましたが、
あんまり要望が多いようなら、丸みのあるパンツを作って
受注時選択できるようにしてもいいかなと思っています。


だいぶ長くなってきましたが、最後にポーズですね。

ポーズに関しても新章から取ってきたので、さらに「6騎士編でない」という
意見を呼んだと思いますが、これもCMCプラネットマンとして
間違っているとは思ってないんです。はい、頑固です。

もちろんある場面のポーズをとることで、その場面を
彷彿とさせるでしょうから、このポーズを取っているのは
新章の時だけ、という意見もあるかもしれません。
せめてオリジナルポーズがよかったという意見も分かります。

ただ、僕のポーズ選びの基準は、どのポーズが一番
「プラネットマンをプラネットマンたらしめているか?」です。

もちろん新章ポーズの要望も相当多かったですが、同数くらいで
下のポーズも要望としてありました。

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もちろん分かります。
まったく否定しません。

でも、僕の中で、プラネットマンらしさを表現するには
秩序と冷静さと貫禄を感じさせる新章のポーズが
一番適しているという結論になったのです。。

もちろん作中で、プラネットマンの内面に迫る描写はほとんどないので、
あくまでイメージではありますが、一体のスタチューフィギュアとして、
情熱と躍動を感じさせる上記の旧章のポージングは、場面の再現としては良くても
キャラクターの存在感を浮かび上がらせるようなイメージが
沸かなかったというのが正直なところです。

さらに宇宙超人らしく足の付け替えで宙を浮いている
仕様にすれば、より「らしさ」を
強調できるのでは?と考えました。
着地足もあるので、嫌な人にはそちらで対応もできますし、
飾り方に幅ができて面白いのでは?ということですね。


以上が、自分の理想のCMCプラネットマンに対する考えです。


とはいえ、指摘を受けて修正していきたい部分はあります。
具体的にいうと、腕は作り直します。

不自然さの解消とともに、少しイラストから離れる効果もあるので、
イメージを保ったままブラッシュアップしていけると思います(多分)

あとリングは小さい方がシュッとするかなと思いましたが、
逆にメリハリが死んだかも、とも反省しているので、
もう少し大きく劇中に寄せようかと。

その他は今回ソフビの金型を作ってから試したいことがたくさん
あるので、ソフビの成形品に色を塗った物を受注見本画像とする予定です。

その関係で今のところ年末になるかもしれませんが、
全て用意した上で受注開始させていただくことになると思います。

絶対かっこいいもののしますので、彩色画像を是非楽しみに
お待ち頂ければと思います!

ネジケンの次はプラネットマンだ!
最高のプラネットマンを作るぞ!!






(C)ゆでたまご