「ダック・キング」「ケンダマン」「サイコマン」「テリー・ボガード」
をご注文のお客様へ



弊社商品をご予約いただき誠にありがとうございます。

上記の商品に関して、再度の発売延期のお願いを先ほどご予約者様にメールで送らせていただきました。

再度の発売延期のお知らせとなり、自分たちを信じ、楽しみに待っていただいてる方々をガッカリさせてしまうことになり、本当に申し訳ありません。
不甲斐ない結果を出し続けている自分自身を恥じると共に、深くお詫び申し上げます。


メールの内容と重複する部分もありますが、進捗画像や今後の見通しも含め、改めてご説明させていただきます。



【発売延期時期】

「ダック・キング」→2024年7月上旬~中旬

「ケンダマン」→2024年7月末~8月上旬

「サイコマン」→2024年9月末~10月中旬

「テリー・ボガード」2024年11月末~12月中旬




3月15日に発売延期のお知らせをしてから約3か月。

社内体制を見直し生産に取り組んでおりますが、なかなか思うように改善していかない、というのが正直な実情です。


IMG_1898
IMG_1894
IMG_1907

IMG_1895
↑生産中の様子。
ダックに関しては金型や成形などのトラブルで進行の遅れはあったものの、7月発売で間に合う予定で進めておりました。しかし、ブーツの工程の消化が今月いっぱいまでかかってしまうことが判明し、その他の進行もギリギリのため現実的なお届け時期をお知らせさせてもらうことにいたしました。
IMG_1891
IMG_1893
IMG_1896
IMG_1899S__10223630_0
S__10190854_0



3月の時点で工場にも確認して予定を組んでいましたが、どうしても毎度起こる問題に同じように毎度直面して苦慮している、という状況を改善できていないのが大きな問題だと認識しています。



・毎度起こる金型制作進行の遅れ

・成形品のトラブル、やり直し

・彩色マスクの作り直し

・受注数量の大幅増加により、工房の生産ライン全体のキャパオーバーの発生。
 それに伴う作業人員確保の苦慮。

・品質向上のため、各工程にかかる作業時間が肥大化。
 それによる生産時間全体の長時間化。


上記が制作の遅れにつながっている直接的な主要因ですが、それ以上に問題なのはその要因を可視化し、スケジュールに正確に反映できなかった代表である自分の管理不足であると人認識しています。


「生産工房として下請け生産もこなしながら、自社商品を安定、継続的に供給できる場所を作りたい」


その目標の元に、昨年末から下請けチームと自社商品チームを切り分け、制作にあたってまいりました。

2月にプラネットマン、3月にビリー・カーン、4月にスクリュー・キッドと、納期の問題は抱えながらも、徐々に制作を安定的に継続できる体制はできてきており、成果は出始めています。

ただ、実際に毎月生産を進めていく中で、同時に計画の甘さも徐々に浮き彫りになってきました。それが以下の内容です。


①全工程数が不透明な状態で進めているため、「作業時間の逆算」ができていない。

②各工程時間の肥大化、個数の増大に伴う「作業時間の増加分を計画に反映できていない」。

③キャラごとに変わる「作業工程の差」をスケジュールに反映できていない。
(特に餓狼シリーズの工程数の多さに対応できていない)

④自分も含め、他業務も兼任する作業スタッフの「1日当たりの平均作業時間」を測定できていない。


以上が前回のスケジュール設定で問題のあった点です。

つまり、今までは「感覚」と「個人の気合と根性」で何とかしていたのが、作業量の急激な増大により、個人単位の頑張りや感覚では、どうにも対応できなくなってきたということです。そして、そのことに3月の時点ではまだ気付けていなかったというのが一番の原因であり落ち度だと思っています。


社内の未熟さを晒すようで、ただただ情けなくお恥ずかしい限りですが、現状と向き合い改善していくしか信頼を獲得する方法はないと考えています。


上で挙げた遅延要因と計画の不備をもう一度見直し、現実的な生産計画をもう一度立てさせていただきました。

S__10231840_0
S__10231837_0
S__10231841_0
S__10231842_0
S__10231839_0
↑ケンダマンに関しては、成形品の遅れにより彩色進行は来週からとなりますが、部材は揃っているので、金型修正や成形やり直しなどのトラブルはほぼない状態で生産できます。


今年に入って本当に苦しい生産が続いていますが、その苦しみの中で得たものもあります。

それは、工程ごとにかかる時間や、各作業スタッフが生産に当たれる時間が数字として反映され始めていることです。今まで感覚と根性で現実的な数字に目を向けてこなかった自分にとって、これは大きな収穫と前進だと考えています。

ただ、その精査の結果、特にサイコマンの計画が甘いことが判明しました。

もう一度精査したところ、今の人員と作業ペースで制作に丸2か月半かかることが分かったのと、LEDなど不確定様子の解決もまだ乗り越えていないので、大幅に延期させていただくことになりました。
(工程が通常の商品の2倍近くあり、今の人員と作業時間で再度計算しました。難易度も高いので通常商品の2倍以上の時間がかかることが分かり、お時間を頂くことになりました)

楽しみに待っていただいている方には本当に申し訳なく思っております。

IMG_1900
↑金型が完成し、調整中のサイコマン。まだ表面的な問題があるので金型修正が入ります。
IMG_1901
IMG_1904
IMG_1905
↑後手に回ることが多かった金型トラブルに対し、できるだけ早く詳細にアプローチしていき、とにかく問題のない成形品を早く手元に用意することをテーマに動いています。
こういった部分もスケジュールに反映し、今後の受注時の生産計画にできるだけ正確に盛り込んでいくように改善していきます。


このような方法で、自分たちの生産能力を気合いや根性を省いて、正確に現状を把握しながら進んでいくことで、ペインマンの段階で何とか遅延を解消したいと考えています。
(ドット絵テリーは中国工場での生産となるため、自社生産ラインとは別ラインで進行します)


もはや、何の説得力もないほど結果を出せていない現状なので、生産に集中し、一つ一つ結果を出していくことでしか何も証明できません。

進捗はSNSやYouTubeで随時報告してまいりますので、ご理解のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

この度の発売延期、本当に申し訳ありませんでした。

もう一度ゼロから積み上げ直し、信頼してもらえるメーカーになるべく、努力してまいります。


株式会社STUDIO24 代表取締役 稲坂浩臣


1

↑制作の遅れにより発表と受注が後ろ倒しになっているアンディ・ボガード。
原型は完成しているので、契約上待ったなしになる8月に受注を開始させてもらう予定です。
こちらもお待たせして申し訳ありませんが、何とか体制を立て直して原型の時間が取れるように改善していきます。